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アクアスといえばシロイルカ [鯨類]

大きな白い体と、愛嬌のある顔つきで人気のシロイルカ。
その大きさに加え、低水温環境が必要だったりすることから、それを飼育、展示している水族館は日本ではたったの4カ所のみ。
名古屋以西の西日本では、島根のアクアスでしか見ることができないのだ。

そんなアクアスのシロイルカだが、遠い島根にいるにも関わらず、その知名度は全国規模。
商標登録もなされている“しあわせのバブルリング”に加え、かつてソフトバンクのCMに「しまねのおじさま」として登場したのも、アクアスで飼育中の個体だったということは有名な話。
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もちろん、オレもアクアスにシロイルカがいることも、バブルリングが有名で大きな見所となっていることもよく知っていたけれど、東京に住んでいると、比較的すぐに行ける鴨川と八景島で見られるし、鴨川にいる個体はバブルリングもできるから、それらが見られることに特別な思いはなかったのだけど、そこはアクアスである。やっぱり贅沢な施設があてがわれていた。
もっとも、それがいること自体、ものすごく贅沢なことなんだけどね。

シロイルカがいるのは館内の2カ所。
最初に出てくるのは、アクアス最新の施設、シロイルカプール。
そのためだけに作られたプールを収めた施設で、新しい施設らしくプールも広大。
そこには大きなオス個体が2匹。
それぞれ好き勝手に泳いでいて、正面のアクリル面の前に立って見ていると、チラッとこちらの方を見たりはするんだけど、どちらも愛想はよくない。
というか、観客なんぞに興味はない!! という感じ。
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でも、大人のオス個体ならでは大きな体で、勢いよく泳いでくるので、そのまま轢かれちゃうんじゃないか、みたいに思えて、ちょっと焦るくらいの迫力。
ちなみに、例のおじさまはケーリャという名前の個体で、この2頭の内のどちらかがそれなのだけど、それがどっちなのかはオレには分からない(笑)

正面のメインプールの左側には、アクアス産まれの仔、シーリャと、その母親のアーリャの2頭が暮らすプールがある。
そちらの2頭は母子だというのに、おもちゃを取り合うのに夢中で、あまり観客の方を向いてはくれないのだけど、おもちゃを離して泳ぎ始めると、比較的近寄ってきてくれる。でも、オレの前で止まってくれることはなく、寄ってはきても、そのまま泳いでいってしまう、そんな感じ。
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2つのプールを見終えて、シロイルカ館を出る頃には、きっとこう思ってるはずだ。
バブルリングはどこでやるんだろう? って。
そのまま順路を進むと、中庭のアシカ・アザラシプールの前を通り、再び館内へと戻る。
するとそこで、少し前に抱いた疑問が解消されることになる。
アクアスに元から(シロイルカ館ができる前から)あった、シロイルカプールが現れるからだ。

こちらのプールの前(アクリルパネル前)には、映画館のような観客席が設置されていて、そこでショーが行われることがすぐに分かる。
プールはかなりの大きさで、2頭のオスが泳いでいたシロイルカ館のものと同じくらいの大きさがありそう。
そこにもやはり2頭が暮らしているのだけど、こちらはどちらもメス。

09年産まれのシーリャの育児に加え、その前後に何度か出産が続いたので、長らくショーは中断されていたのだけど、最近、それが再開された。
オレが行った時にはまだ再開していなかったのだけど、それに向けたトレーニングが行われており、まったく期待はしていなかったんだけど、結果的にはバブルリングをちゃんと見ることができた。
先にも書いたが、このバブルリング、“しあわせのバブルリング”として商標登録がなされており、見ると幸せになれるのだとか。
もっとも、アクアスに行って以降のオレに、特に何かがあったこともなかったけれど…

ただ、このショープールにいるナスチャ、アンナの2頭はとても愛想がよくて、結構寄ってきてくれる。
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しかも、オレの前でジッとしていたり、口にくわえたボールや輪っかなどのおもちゃをオレに見せびらかすように、オレに向かって押し当ててきたり、とにかく可愛い。
そうした仕草の可愛さによるところも大きいと思うのだけど、ここの2頭、顔の可愛さもかなりのもののような気がする。4施設すべてでシロイルカを見てきたけれど、その可愛さは上位になるのではないだろうか? と言っても、各施設にいる個体の顔なんて、憶えちゃいないんだけど(笑)

バブルリングといえば、シーリャも作って見せてくれた。
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もちろん、ショーとしてではなく、遊びとして勝手にやっているもの。
母親におもちゃを取られ、仕方なく? バブルリングを吹き出し、その輪っかの中に突入するという遊びを始めたので見ることができたのだけど、何せ遊びだから、いつ吹き出すのかが分からない。
突然、気が向いた場所で吹き出すので、それを写真に収めるのはかなり難しい。
加えて、バブルリング遊びを始めた前後に、母子揃って糞をしたものだから、一瞬にしてプールが激しく濁ってしまったので、この程度が限界。
でも、1時間ほどしてから見に行くと、クリアな水へと元通り。お金がかかった施設だけに、ろ過もいいの使ってるぜ!! と言ったところだろうか!?

名古屋港水族館のシロイルカプールもスゴイと思ったけれど、規模だけで言うとアクアスのはそれ以上を行ってるかも知れない。
現状、無事に育ったのはシーリャだけとは言え、これまでも度々繁殖まで漕ぎ着けていることを考えると、やはりシロイルカを飼うには、この程度の施設は必要ということなのかも知れないね。

シロイルカが好きだという人は多いけれど、そんな人には是非、見てみて欲しいと思う。
バブルリングを抜きにしても、スゴイと思えるだろうから。

シャチに会いに行かなくちゃ!! [鯨類]

鴨川シーワールドに行ってきた。

3年くらい前からだろうか? 毎年、秋(10月中頃~11月初め頃)になると、鴨川シーワールドに行くのがオレの恒例行事になっている。
だから、10月になると“行かなくちゃ!!”となるんだけど、今年は例年以上に、“急がなければ”という思いが強かった。
その理由は、もちろんシャチだ。

今年に限らず、鴨川シーワールドに行けば、いつも必ず見ているけれど、今年はいつも以上にしっかり見ておかなくちゃならないという思いが強かった。
もちろんそのワケは、ビンゴ、ステラ、ランの3頭が名古屋港へと移動になってしまうからに他ならない。
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ビンゴ
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ステラ
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ラン(多分・笑)
ビンゴ、ステラのレンタル移籍は、以前より決まっていたことだが、名古屋のナミが死んでしまったことで、その話も保留に。そのままフェードアウトしていくの!? なんて考えていたんだけど、事態は思わぬ方向へ動き出した。
何と、ステラの妊娠が発覚。それだけでなくラビーまで妊娠しているとのことで、うまくいけば同じような時期(4ヶ月違い)に2頭の仔が産まれることに。
シャチプールは今でも既にいっぱい。そこにあと2頭増やし、それを育てるスペースがないことは、誰が見ても明らかだ。

ということで、移動できる間に、ステラを名古屋へ移動してしまおう、ということらしい。
当初はステラとビンゴだけを移動する予定だったものが、母親への依存度が高いという理由でランも一緒に移動することになったようだ。
ランはもう5歳。流石にもう母親と一緒でなくても問題はないのだろうけど、産まれて以降、ずっと一緒に暮らしているから、一緒に移動できれば、ランだけでなくステラにとっても精神的な負担が少なくて済むのかも知れない。
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ご存知の通り、名古屋港水族館のプール環境は素晴らしい。
13400tのメインプールを筆頭に、それ以外にもシャチの飼育を前提にしたプールが3つもある。
それに引き替え、鴨川はメインのショープールが3500t、ビンゴたちが暮らすサブプールはたったの1300tしかない。
つまり、ビンゴたちが現在暮らしているプールの10倍以上。しかも、設備も新しく、お金もたっぷりかかっているから、水もクリアだし、水中を泳ぐ姿も今まで以上に綺麗に見えるようになる。あの広いプールで泳ぐビンゴやステラ、そして今までよりも5.5mも深いプールだからこそ可能になるだろうジャンプなど、鴨川では見られなかった姿が見られるかも知れない。そう思うとすごくワクワクする。でもその反面、諸手を挙げて喜べないのは、きっと、あまりにも短い時間で死んでしまったナミのことが引っかかっているからなんだろうな。
でも、窮屈なプールで暮らしている3頭のことを思えば、この移動は喜ばしいことのはずなのだ。そう思うしかないよね。
それに、不幸な話は続かないと信じたい。今度こそ、ね。

でもね、最悪な結末にならないまでも、ビンゴたちは帰ってこないような気がする。
何しろ、鴨川にはプールがないのだから…
ラビーの出産がうまくいけば、鴨川のシャチは5頭になる。ステラが産んだ仔を名古屋港に置いてきたとしても、3頭が戻る場所はない。
それとも、名古屋港に行っている間に、新しいプールが増設されるなんてことがあり得るのだろうか?

元気でいてくれさえすれば、名古屋に行けば会えることは分かってる。
名古屋なんて、遠いようでたったの300㎞だ。新幹線に乗ってしまえば1時間30分ほどで到着できる。東京からの移動なら、鴨川に行くのも時間的にはあまり変わらないか、場合によっては早く着けるかも知れない。
でも、鴨川に行けばいつも会えたシャチが、何だか名古屋に取られてしまうようで、ちょっと寂しく感じるのもまた事実。
きっと、ナミが移動する前、馴染みがあった人たちは、今のオレみたいな気持ちになっていたんだろうなぁ。
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移動する3頭。手前にいるステラ、ラン母子がよく似ていてビックリ

今、願うべきは、移動が成功し、ステラが問題なく出産できるようにすること。
そして、名古屋へ行っても、元気でいてくれること。
それだけ。

のとじま水族館の「ラナン」 もうひとつの人工尾ビレのイルカの話 [鯨類]

人工尾ビレのイルカといえば、沖縄海洋博公園にいる“フジ”があまりにも有名だ。
映画やTVドラマの題材になったり、他にもあらゆるメディアで美談の主役として登場している。

そんな超有名な「フジ」ほどの知名度はないものの、人工尾ビレのイルカがもう1頭いることをご存じだろうか?
のとじま水族館のカマイルカ、「ラナン」がそのもう1頭。
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「ラナン」の存在は、トレーニングセンターの端にこんな案内がひっそりと出ているだけなのだ。

のとじまに行くなら、ジンベエザメ館と同じくらいに注目していた、個人的には是非とも見てみたい展示だった。
ラナンが暮らすトレーニングセンターでその姿を探していると、トレーナーが近くに来てくれたので、ラナンに会いたいことを伝えると、どの個体か教えてくれると同時に、色々話して聞かせてもうらうことができた。
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ラナン

カマイルカは日本海で多く見られるイルカだそうで、のとじま水族館でも数多くが飼育、展示されていた。
定置網などで混獲されることも多いそうで、当然、怪我やキズを負って水族館へと運び込まれる個体も多く、ラナンもそうして運び込まれたものだったらしい。
だが、尾ビレに大きな怪我を負っていて、その怪我は完治したものの、壊死した尾ビレの両端が落ち、小さくなった状態で治ってしまった。当然、ジャンプはおろか、きちんと泳ぐことのできない体になってしまったのだ。
もちろん、水族館でなら、泳ぎが多少不自由でも生きていくことはできる。
しかし、やはり泳ぎが緩慢になったり、仲間とつるまなくなったりなど、イルカの健康状態を維持する上で、好ましくない状況、状態になるようなのだ。
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そこで、のとじまでも人工尾ビレの装着を検討、実績のあるブリヂストンに打診してみたところ、快諾を得られたそうで、ラナンの人工尾ビレプロジェクトが始動。
だが、人による善意なんて当のイルカにはまったく通じない。それどころか、徹底的に拒絶し、人工尾ビレを装着して泳げるようになるまで4年もかかったのだそうだ。

イルカは見慣れないものを怖がるし、なおかつ体に何かを付けたりすることを嫌う。加えて、カマイルカはバンドウイルカよりも臆病だとも聞く。そんなカマイルカのラナンは、初めて見る人工尾ビレに怯え、以来、人に寄ってくることさえしなくなるほどの拒絶反応を見せたのだそうだ。
そこから、人工尾ビレを怖がらなくするトレーニングを開始すると同時に、尾ビレに何かを付けるというトレーニングも開始。
最初は薄いジャージ素材を取り付けることから始め、徐々に大きく、質量のあるものに変更していき、最終的に人工尾ビレを取り付けていく。だが、人工尾ビレを装着できるようになっても、装着すると尾を動かすのを止めて、泳がなくなってしまっていたそうだ。
そこから、人工尾ビレを装着して泳げるようになるまで、また1年、2年の歳月を必要としたという。
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人工尾ビレ。写真は沖縄のフジのもの。ラナンもこれと同じカウル型を装着。

今では人工尾ビレを装着して泳ぐこともできるし、沖縄のフジがそうだったように、尾ビレを装着すると、小さい動きや急旋回など、イルカ本来の動きに近い動きを見せるのだという。もちろん、普通のカマイルカほどの動きや、高いジャンプはできないが、それすらもできるようになることを目指して、現在もトレーニングを重ねているのだそうだ。
だが、尾ビレを失ってそこそこ長い時間が経過しているためか、現在は人工尾ビレなしの状態でも、それなりに泳げるようになっているという。そんなところもまた、沖縄のフジと共通する、イルカが持つ順応性と、可能性を見せてくれたということなんだと思う。

人工尾ビレプロジェクトは、フジで一定の成果を上げており、それを製作したブリヂストンにもそのノウハウが蓄積されていただろうから、何もないところからチャレンジが始まったフジの時ほど大変ではなかったのかも知れない。
しかし、カマイルカでは初めての挑戦であることには間違いないし、それを付けて泳げるようになるまでの4年間は、それに携わる人にとってはあまりにも長い時間だったに違いない。そんなプロジェクトを今日の状態まで持ってきたのとじま水族館のスタッフ氏、そしてその成功のために、データやノウハウを提供した沖縄海洋博公園のスタッフ氏、そしてラナンのための人工尾ビレを製作したブリヂストンの3者には、心の底から敬意を表したいと思うし、これまた素晴らしい美談だと思う。
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顔を出してくれないから、こんな写真ばっかり…

人工尾ビレを装着した状態は見ることができなかったが、ラナンに会うこともできたし、貴重な話もしっかり聞かせてもらうことができた。
それをここでこうして発表できたのだから、それだけでも、のとじま水族館まで足を運んだ価値、収穫はあったというものだ。
きわめて独りよがりなのは分かっているんだけど、ここでこんな話ができたことで、オレ自身もそんな美談の端の方に関われたような気分になれた。オレの大いなる勘違いなんだろうけど(笑)

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やっぱりシャチは鴨川だよね [鯨類]

鴨川シーワールドはオレ的には最高評価の水族館のひとつで、大好きな場所。
だから、パスを持たなくなった今でも、少なくとも年に1~2度は必ず行くように、というか行きたい水族館なのだ。

生後1週間ほどで会いに行ったシャチの仔アースも、今では2歳になり、乳離れも済ましてショーにも参加するようになっているらしい。そんなアースに久しぶりに会いたくなったからて、約1年ぶりに出掛けてきたというワケ。

アース、大きくなってた。当たり前だけど(笑)
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1年前は1頭だけでいても、その小ささですぐにアースと分かったのに、今では他の個体と一瞬、迷うほどの大きさ。もちろん、母親のラビーやララと並ぶと、ひと目で分かるくらいの小ささなんだけど、ずいぶん大きくなったなぁ、とちょっぴり感慨深い気分に。

パフォーマンスタイムには、何とアースも参加。
単独でのジャンプはもちろん、ラビーやララと2頭、3頭でのジャンプなんて、感動的ですらあったほど。
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ただ、やはり他の2頭ほどの技のキレがなくて、他の個体と一緒にジャンプする場合でも、1テンポ遅れて飛び出す。
また、朝一のショーでは積極的にパフォーマンスに参加していたものの、午後になると飽きてきてしまうのか、トレーナーの前でジッとしているか、そうでなければ好き勝手に泳いでる。だから、アースのジャンプが見たいなら、朝一のショーがオススメ、というか、そこしかない。もっとも、オレが行った日がたまたま気分が乗らなかっただけかも知れないけど。

それにしても、あんなに小さかったアースが、ショーに参加するようになるなんて… 感動してしまうよね。

アースが乳離れし、子育てもひと段落したラビーのパフォーマンスは、以前に増して技のキレが高まっていて、今までの鬱憤? を晴らすかのような見事な技を連発する。
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一方、ララのパフォーマンスもラビーに劣らない素晴らしさで、もはやこの姉妹がショーの主役。正直、オスカーの出番はほとんどないほど。

隣のプールではラビー、ララの妹、ランもいる。
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オスカーの誕生ですっかり影が薄くなってしまったけれど、4年前に産まれた末娘。
まだショーにはデビューしていないけれど、姉2頭が超優秀なことを考えると、ランのパフォーマンスにも期待せずにはいられない!!

シャチプールの周辺で長く過ごしていたら、日本でシャチといったら、やっぱり鴨川だよな、ってすごく思った。もちろん、7頭いるというのもあると思うけど、見せてくれる技も凄いし、シャチの凄さっていうのが分かりやすく伝わると思うから。

でも、3姉妹の親であるビンゴ、ステラの2頭が名古屋港へ貸し出されることが決まったらしい。

以下、中日新聞記事よりの抜粋

名古屋港水族館(名古屋市港区)は11日、千葉県鴨川市の「鴨川シーワールド」から、雌雄のシャチ各1頭を5年間借り入れると正式に発表した。2頭は来年1~2月ごろ搬送され、すでに同水族館で飼育されている雌の「ナミ」と合わせ繁殖を目指す。

 借り入れるのは雄の「ビンゴ」(推定28歳)と雌の「ステラ」(同24歳)。2頭からは、これまで4頭の子が生まれている。借り入れ後に子どもができた場合、1頭目は名港水族館がもらい受ける予定。

 2頭の借入料は5年間で4億8千万円。名港水族館を運営する名古屋港管理組合の11月定例議会で可決後、正式に契約される。

 名港水族館の祖一誠館長は記者会見で「繁殖に向けての計画が現実味を帯びてきた。何とか名古屋でシャチのファミリーが元気に泳いでほしい」と述べた。

※※※
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名古屋に貸し出しが決まったステラ。

名古屋港のあの広いプールに3頭のシャチがいると思っただけでドキドキするし、あれだけの広さ、深さがあれば、ショーでも鴨川では物理的に無理だったもっと凄い技を見せてくれるのかも、みたいな期待が募る。だけど、反面、クーのようなことにはなって欲しくないなぁ、とも強く思う。顔見知りの? 2頭だけに、その思いは見たことがないクー以上に強い。そうならないことを祈るばかりだ。

八景島シーパラダイスのコビレゴンドウ [鯨類]

八景島シーパラダイスは海獣類の展示が充実している。
展示だけでなく、ショーはもちろん、ふれ合いも重視しているのだろう。
その名もズバリ、ふれあいラグーンなんて施設があるくらいだからね。

そのふれあいラグーンでは3種類の鯨類が飼育されているが、個人的にはその中のコビレゴンドウに注目している。
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コビレゴンドウは八景島以外でも見ることができるけれど、八景島の個体はとりわけ大きい(ように思う)。今現在いるメスのシズカも大きいけれど、以前いたオスのゴンタは、その角張った大きな頭に真っ黒い大きな体から、いかにもクジラなイメージだった。
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在りし日のゴンタ。

しかし、前のブログにも書いたように、八景島シーパラダイスは行くこと自体少ない上、鯨類のプールの前ではいい位置を泳いでくれるまで待つなんてことはしないので、ロクな写真がない。
そうこうしているウチに、ゴンタが死んでしまい、シズカ1頭だけになってしまった。
今回はジンベエザメが目当てだったので、その他のものは写真どころか、水槽の前に立ち止まることすらあまりしなかったのだけど、せっかく行ったのだからということで、ふれあいラグーンではシズカをメインに狙ってみた。

いざプールの脇に立つと、そんなオレの思いが通じたのか、泳いでいたシズカがオレの方へやって来た。
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個人的にお気に入りの写真
オレがいる前でポーズをとってくれてたワケでもないんだろうけど、5分くらいはいてくれただろうか? 顔を出したりもしてくれたから、目線ありの写真も十分に撮らせてもらうことができた。
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ふれあいスペースとは逆の側にひとりでいたのがよかったのか、シズカが行ってしまった後にも、同居のイルカも顔を見せに来てくれた。

スマートなオキゴンドウなんかに比べると、個人的にはカッコよくは思えない種類だけど、その大きさも相まって、よりクジラっぽい雰囲気? を味わえると思う。
そういう意味では、このシズカの存在も、個人的には八景島シーパラダイスのオススメの見所だと思っている。

沖縄海洋博公園でしか見られない珍イルカ [鯨類]

美ら海水族館のある沖縄海洋博公園には、イルカたちもいる。
あの有名な人工尾ビレのフジもここで飼われていることでも有名だ。
しかし、ここでしか見られないイルカがいることは、あまり知られていないのではないだろうか?

オキちゃん劇場で繰り広げられるイルカショーには、海洋博公園で飼育されている5種類すべてが登場するのだけど、出演7頭の内の2頭を占めるミナミバンドウイルカがそのひとつ。
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手前にいるのがミナミバンドウ。奥はバンドウイルカ。

飼育している水族館は他にもあるかも知れないが(以前、鴨川シーワールドで保護個体がいた。その個体は元気になって、海に還された)、ショーに登場しているのはここだけ。
バンドウイルカよりも少し体が小さく、吻もやや長いように見える。
また、腹側に細かい斑模様があるのも大きな特徴だ。
ショースタジアムの名前にもなっている“オキちゃん”もミナミバンドウイルカだ。
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多分、オキちゃん(笑)
余談だけど、オキちゃん劇場のイルカショーは、3頭のオキゴンドウが主力選手。だから、オキゴンドウのオキが名前の由来だと思っていたのだけど、違ったらしい。

そしてもう1種、ショーの中でもほんの一瞬、奥のプールで地味なジャンプを見せてくれるシワハイルカ。これは間違いなく沖縄海洋博公園だけでしか見られない種類だ。
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オレも今回、初めて見た。
飼育自体は以前からなされていたらしく、展示されていない時期もあったようだ。昨年、オレが行った時には、その展示されていない時期に当たったのだろう。
コイツは特徴的だ。体は小ぶりで、吻は長い。しかも、その吻がバンドウイルカのような独立した嘴状にはなっておらず、頭部からそのまま吻に至るような頭部形状をしている。よく見知ったイルカに比べると、よりロングノーズでイクチオサウルス(見たことないけど・笑)のような雰囲気。
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社交的なミンタ
オキちゃんショーでジャンプを見せてくれるメスのサクラよりも、ダイバーショーに登場するオスのミンタの方が社交的な性格のようで、観客を覗きにきたり、愛想を振りまいたりしていることが多かった。
こうした珍しい鯨類は、魚以上に見られる機会が少ないので、スペシャルなものを見た感は強い。ことさら、シワハイルカなんて、見た目からして特別な雰囲気なので、ありがたみも大きいかも? 個人的には、現在日本の水族館で見られる鯨類は、これで全部見たことになるはずだ。

海洋博公園のイルカショーは、芸歴が長い個体が多いこともあって、非常に安定している上、借景が素晴らしいので、どこのショーよりもスペシャルなものに感じてしまう。
ミナミバンドウやシワハが登場することも凄いのだけど、やはりあの景色の中で見るイルカショーは最高に贅沢なショーだと思わされる。
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また、メインのショーとは別に行われるダイバーショーにも、それらの珍イルカ2種が登場するので見逃さずに見て欲しい。
だが、ダイバーショーは回数が少ない上、屋根のない部分で行われるので、日射しが容赦なく降り注ぐ。加えて、ショースタジアムの周辺は舗装が白いので、その反射で目を開けているのがツライのだ。なので、サングラスをお忘れなく!! また、シートも座れないほど熱くなってるから、敷けるタオルなんかもあるといいかも。

でも、そんな過酷な環境下でも、ガイドのショースタッフは笑顔で解説を行っていた。もちろん、サングラスなんてかけてないよ。海洋博公園に限らず、イルカショーのある水族館ではそう思わされることが多いけれど、イルカショーのスタッフって職人技だよな、つくづくそう思った。

こんにちはナミ [鯨類]

7月の末、仕事で名古屋に行ってきた。
ひとりで行っていたワケではなかったけれど、午後の用事は予期せぬ名古屋港のすぐ近く。しかも、仕事が5時少し前に終了。同行者が友人だったこともあり、ラッキーなことに名古屋港水族館に行くことができた。
目的はもちろん、6月末に太地からやってきたシャチ、ナミに会うことだ。
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太地にも行きたいと思っていたけれど、どうやって行っても遠く不便な場所だけに、なかなか行けずにいたら、シャチの方が名古屋までやって来てくれた。
これには、モノがシャチだけにかなりの賛否両論が渦巻いたようだけど、ものすごく行きにくい太地よりも、こうして行く機会のある名古屋にいてくれた方が、オレとしては嬉しく思う。

ナミの公開は最近、ようやく始まったばかりだが、オレが行った時にはまだ公開されていなかった。でも、プールの脇から見えるとのことだったので行ってきた。
その内に、なんて思ってたら、結局、先代のクーには会えず仕舞いになってしまったので、今度ばかりはいち早く行きたかったのだ。
そんな所に、降って沸いたような名古屋の仕事。これはもう行くしかないだろう!!

相変わらず広いメインプールの向かって左奥のプールでナミは暮らしていた。
少しだけ顔を上げて、のんびり。
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20年以上、飼育下にいた個体だけど、ようやく会えた。初めまして!!

飼育スタッフに媚びるような感じではなく、何となく見てる、といった雰囲気。それでも、スタッフが声を掛けたり、プールの水をかけたりすると、口の水を小さく吹き返したりなどの反応を見せる。とりあえず、落ち着いてはいるのだろう。体温測定なんかには協力的なようだった。
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夕方だったからなのか、それともそういう性格のシャチなのかは分からないけど、あんまり動き回ることもなく、ほぼずっと同じ体勢でプカプカ浮かんでた。
太地ではわがままなそぶりを見せることも多かったと聞いていたのだけど、ひとり暮らしが長い分、乱されたくない自分のペースがあるのかも知れない。

公開された今は、水中を泳ぐシャチの姿を見られる。
あの広いプールを泳ぐシャチはきっと、オレが考える以上に素敵なんだろうと思う。
今年中に行く機会が訪れるかは微妙になってきたが、早く見に行きたいものだ。

そういえば、名古屋港水族館ではシロイルカの仔が産まれている。
オレが行ったのは、産まれる3日前。それだけに、母親であるホワイトのお腹はパンパン。
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お腹が重いからか、ものすごくゆっくり泳いでた。
産後の肥立ちが悪いらしく、母子の展示はなされていないそうだが、仔イルカの状態にも影響するだろうから、ホワイトが元気になってくれるといいのだけど。

ナミはもちろんだけど、この母子も今後の名古屋行きの楽しみであることは間違いないからね。

※2011年1月15日追記
昨日、2011年1月14日、ナミが死んでしまったそうです。
このブログに登場した2頭はいずれも死んでしまいました。大変残念でなりません。

イルカ好きなら伊豆三津シーパラダイス [鯨類]

水族館の生き物でもっとも人気の高い生き物といえば、やはりイルカではないだろうか?その姿を見れば、多くの人が、まるで脊髄反射のように“可愛い!!”と声を上げるし、水族館好きの中にも、イルカが目的で水族館に通うようになった、という人も多いだろう。
もちろん、オレだって好きだよ。一番ではないけれど。

ショーなども含め、水族館へ行く大きな楽しみのひとつであるイルカ。
そんなイルカたちが愛想よく遊んでくれれば、その満足感はかなり高いものになることは間違いない。
大抵の場合、魚を目当てに水族館に行ってるオレでさえ、そういう機会(個体)に遭遇すると、プールの前から離れがたくなるくらいだからね。

でも、イルカだっていつもいつも観客と遊びたいワケではないだろうから、行けば遊んでくれるってもんじゃない。横目でちらりとこちらを見ればいい方で、ほとんどの場合、相手にしてくれないのが普通だ。
まぁ、イルカからしてみれば、プールの前にやってくる人間の反応は誰も彼も同じようなものだろうし、それがずっと続いているだから、もううんざり、みたいに感じているのかも知れない。

でも、伊豆三津シーパラダイスのイルカたちは違う。
いつでも必ず愛想を振りまいてくれるのだ。
まぁ、オレが行ったのは4~5回だけど、少なくともそのすべての時、愛想よくしてくれてた。
ショープールにいるイルカも概ね愛想がいいけれど、特に海側の繁殖プールにいるイルカたちはものすごく愛想がいい。
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網で仕切られた中に2~3頭ずつが暮らしているのだけど、柵越しに覗き込めば、すぐに集まってきて、顔を出してこちらの方を見上げてくる。
そこで何か話しかけたり、手を振ってみたりするのだけど、イルカたちは顔を上げてそれをジッと見てる。
可愛いヤツじゃないか!! そんなのを見てると、なかなかその場を離れがたくなる。
また、彼らの気分次第? では、水中から尻尾を付きだして“バイバイ”を見せてくれたり、連続ジャンプを見せてくれた時もあった。
そんなイルカたちのサービスには、本当なら魚をあげるくらいしなくちゃいけない所だけど、当然、そんなもの持ってないから、申し訳ない気持ちになってくるほど。
三津で愛想がいいのはバンドウイルカだけじゃなくて、海獣の広場の裏手、イルカの学校(控え室)にいるカマイルカたちも同じ。
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プール脇の柵の前で立ってると、やはり顔を出して、こちらの方を見に来てくれる。

愛想がいいイルカがいるのは、三津シーパラだけではないけれど、オレが知る限り、一番いいのはここだと思う。
水面から顔を出して笑いかけてきてくれる(そう見える)イルカたちを見ていると、イルカ好きはもちろん、そうでもない人でも思わずイルカ好きになってしまうんじゃないだろうか?
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ショープログラムも充実していて、それらが楽しい水族館だけど、イルカ好きなら、そんなイルカたちを眺めているだけで1日過ごせるんじゃないかな?

日本人の中にも、偽善偏狭米豪人の影響なのか、イルカ漁のみならず、それを飼育することすらも悪だと感じる人がいるようだ。確かに、広い海に比べて狭いプールで暮らすイルカは可愛そうなのかも知れない。
でも、人に対して愛想を振りまくイルカたちを見ていると、コイツらがいてくれるから、イルカを可愛そうって思えるようになったんだろうなぁ、なんて思うのだ。
水族館にイルカがいなければ、恐らく、イルカが可愛い動物であることなんて、ほとんどの人が知らずに終わったんだと思うし、可愛い動物だと知ったからこそ、不憫に思うようにもなったんだろうと思う。
とは言っても、結局、人のエゴで閉じこめてしまっているのだから、イルカに限らず、すべての生き物に対して申し訳ないことだとも思う。
でも、そこにいてくれるから、その美しさや可愛さ、凄さに驚き、感動し、それを愛でることを知ったんだとも思うのね。
もちろん、当の生き物たちはそんなこと望んじゃいなかっただろうけど、海や自然を大切にしようと思えるようになったのは、水族館などで暮らしている連中のお陰だと思うのだ。
だから、そこにいてくれる生き物たちに感謝し、精一杯大切にしたいと思うし、ちゃんと理解したいと思う。それがそこにいてくれる生き物に対して、オレができるのはそのくらいだから。

話が随分逸れてしまったけど、もし、水族館にイルカがいることに否定的な人がいるなら、三津シーパラダイスのイルカたちに会いに行ってみて欲しい。
餌を持ってない人にでも、自分の意志で愛想よくしてくれるイルカたちを見れば、ちょっとは考えも変わるかも知れないから…
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シャチの(事故の)話 [鯨類]

オーランド(フロリダ)のシーワールドで、シャチがトレーナーを襲い、トレーナーが亡くなるという不幸な事故が起こったらしい。
重ねて不幸だったのは、その事故が起きたのが、ショー中だったということ。
楽しいショーを期待していた観客たちは、さぞやショックだったことだろう。
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2701352/5396593

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※写真は鴨川シーワールドで飼育中の個体で、事故には一切関係ありません※

この事故のニュースで、各種掲示板やSNSには、いろいろな書き込みがなされているけれど、トレーナーを死に至らしめることになったのが、人気の高いシャチということもあり、シャチ=悪、みたいな直接的な流れにはなっていなさそうなのが、シャチの人気や世間でのキャラクターを象徴しているように感じた。
もし、事故の主人公が、ワニやヘビ、サメだったりしたら、もっともっと大騒ぎされていただろうし、悪意のある意見も比較にならないほど多かったんじゃないかと思う。
とは言え、アメリカでは結構大事になってるようで、おかしな話にならなきゃいいなぁ、と思う。

勘違いして欲しくないのだけど、シャチは特別凶暴でも、悪意のある生き物ではない。
人間よりも大きく力の強い動物には、どんな相手にでも多少の危険は付き物なのだ。牛や犬が死亡事故を起こすことだってあるくらいだからね。
ましてやシャチは、生態系の頂点に君臨する捕食者なのだ。今回の不幸な事故も、もともと持ち合わせている一面が、ほんの少し顔を覗かせたに過ぎない。

シャチに限った話ではないけれど、動物たちにも豊かな感情がある。
機嫌がいい日、悪い日が当然ある。
イルカショーなどを見ていると、時々、まったく言うことを聞かなくなることがあるけれど、まさにあれが機嫌が悪い、もしくは気分の乗らない日、なのだろう。
きっと、事故を起こしたシャチも、そんな状態だったのだろうと思う。
また、個体ごとの性格もまちまちで、シャチの中にもおとなしいものも、凶暴なものもいる。
それは人も同じだ。
しかし、人と違うのは、相手は5tを超える大きさのある動物だったこと。
噛むまでもなく、ヒレをホンの少し動かすだけで、人くらい簡単に殺せてしまうのだ。
つまり、今回の事故を起こしたシャチに限らず、シャチを相手にするトレーナーという仕事は、命の危険をはらんだ職業だということ。

実際、シャチなどの海獣の飼育や、トレーニングなどに携わる人たちは、油断や慢心が事故につながると常々意識しているのだとか。
もちろん、自分が管理している動物は可愛いだろうし、情も移るのだろうけど、やはりそこは強い力を持った野生動物であることを絶対に忘れてはならないのだという。

動物保護という名の下に、公衆の面前で裸になるのが好きな集団が、“狭いところに入れられたストレスである”などのコメントを出しているけれど、個人的には違うと思っている。いずれにしても、鯨類のまわりには狂信的な人たちが多くて閉口するけれど、今回の事故をきっかけに、悪意ある情報や、イメージがつきまとわないことを祈るばかり。

オレ自身、鯨類よりも魚類が好きな人間だが、それでも惹き付けられてしまうくらい、シャチは魅力的な動物だ。
今回の事故のような一面も持ち合わせているけれど、それも含めてシャチなのだということを、多くの人に分かっていて欲しいと思う。

鴨川シーワールドの仔シャチ“アース” [鯨類]

世の中はもう少しで夏休みシーズンだ。
つまり、オレにとっては水族館のオフシーズン。
フィギュアスケートの選手ばりに、涼しくなるまでシーズンは開幕しないので、その前に今シーズンの水族館納めをしておくべく、久しぶりに鴨川シーワールドに行ってきた。

目的は10月に産まれた3世シャチ、アース。
オレが以前見たのは生後1週間の時のこと。それからもう9ヶ月も経過したから、随分大きくなったんだろうなぁ、と、ずっと見に行きたいと思っていた。
加えて、水族館ナイトの時に観客として来場していたシャチのトレーナーさんに、“大きくなりましたよ”なんて聞いていたから、かなりウズウズしてたのだ。

前にも書いたように、以前オレが見たのは、もう9ヶ月も前の話である。
その時既に大人のカマイルカくらいの大きさがあった仔シャチだから、今頃きっと、ビンゴ&ステラの末娘、ランくらいにはなっているのかなぁ? なんて思っていたのだけど、オレの想像よりはずっと小さかった。でも、ちゃんと大きくなってた。
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一般公募で“アース”という名前が付けられたその仔シャチは、以前は母親のラビーの側を片時も離れなかったのに、今ではひとりで泳いだり、ララやオスカーにくっついて泳いだり、トレーナーの前に顔を出してみたりと、無邪気な感じ。
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一番奥にいるのがアース。真ん中は母親のラビー。手前は叔母さんのララ。

オスだから、もっとやんちゃな感じなのかと思っていたのだけど、意外と行儀がよくて、基本的にはいつもラビーの側に付き従ってる。ショーの時も、トレーナーの邪魔をするでもなく、母親にちゃんと付いていく。もう少し大きくなったら、一緒にジャンプするようになるんだろうか?
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今はまだ、魚を食べることはしていないようだけど、魚を食べ出すようになったら、きっと一気に大きくなるんだろうね。

シャチのプールの隣にある、アシカやアザラシの泳ぐ鰭脚類プールを覗き込んでみたら、そこにもアシカの仔がいた。
そういえば、ホームーページで産まれたことを見た憶えがあったものの、すっかり忘れていて、期待していなかったものだから、何だか得した気分になった。

IMG_0624.jpg産まれたのは6/11。つまり、生後1ヶ月くらいなのだけど、早くもプールで泳ぎ、親元を離れ、ひとりで遊びに行くという活発さ。
仔アシカならではの、“何にでも興味を示す”みたいな好奇心の強さはまだないようだけど、プールに漂うゴミで遊び出したり、寝てるアザラシの顔を嗅ぎに行ったりと、好奇心は強くなりつつある様子。
今でも思わず顔がゆるんでしまいそうな可愛らしさがあるけれど、もう少し経つと、水中窓で観客と遊び出すようになったり、見た目だけでなく、仕草なども含め、可愛らしさはピークを迎える。
ちょうど、観客が増える夏休みシーズンと重なるだろうから、母親アシカ、やるなぁ!! といった感じ(笑)
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寝るときは母親のそばに戻る。

鴨川シーワールドといえば、日本の海獣好きにとっては聖地みたいな場所だが、そんな期待が絶対裏切られないだけでなく、それ以上の“何か”を見せてくれる。
やっぱりスゴイ水族館だ。