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DMM かりゆし水族館 [水族館インプレッション]

リクエストにお応えして(笑) 本音で書かせてもらうことにする。

DMMかりゆし水族館をひと通り見終えた時に思ったこと…

大丈夫か? ここ

もしかしたら、出資者が誰かに騙されてこんな水族館になってしまったのでは、そんな心配をしたくらい、いろいろな意味で残念な水族館だったというのが本当に正直な感想だ。

水族館を出た後、ここの水族館のいいところはどこだろう? と、あらためて考えてみた。
来たことない人にオススメする、ここに来るための理由。
空港に近いとか、ショッピングモール併設とか、那覇市街から近いとか、そういうことではない、この水族館ならではの魅力。
残念ながら、オレにはそれを見つけることができなかった。

まず、展示。
順路に沿って進むストーリー性とか、テーマ性みたいなものはなく、唐突にそれがそこにある、みたいな印象。
人気がありそうなものを適当に並べましたよ、みたいな感じ。
そしてそれらは、どれもどこかで見たようなものばかり。
シアターから出た正面はすみだ水族館のエントランス風、そこから先はドバイのアンダーウォーターズーに似ていた。
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1Fのクラゲはアクアパーク品川そのものだし、小さな水槽が並ぶフロアはまさしくニフレルだった。
さらに残念なのが、どの水槽や展示も、似てはいるけど、どれもオリジナルの劣化コピーレベル。
真似でも参考でも、せめてオリジナルを上回れよ!! と。
まぁ、オリジナルを知らなければ気にならない点なのかも知れないけれど。

水槽の中身も、淡水魚はアマゾン、アジア、アフリカみたいな括りがある訳ではなく、脈絡なく色々な魚が入っていて、その周辺に解説などもないことから、何を見せたいのかが伝わってこない。
外国の淡水魚がいたと思ったら、ペンギンがいて、沖縄の海辺の景色を見せたいと思しき映像背景の水槽が出てきたりと、とにかく展示の並びに脈絡がなく、それが先に書いた唐突感を生み出す理由にもなっているのだろうと思う。
海で統一された1Fは、2Fほどバラバラな感じではないものの、それでも“適当に並べました”感をとりわけ強く感じさせる“ニフレルゾーン”みたいな例もあり、その既視感も手伝ってガッカリ感が強化される。
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また、そんな水槽の中身に、“ここ、生き物飼える人いるの?”みたいな不安感? があったのも気になった。
新しい水族館だから状態がまだパッとしない、とかではなく、生き物飼ったことがない人が始めちゃいました的な危うさが、そこかしこに垣間見えるような気がしたのだ。
新しくできる水族館にしても、あまり感じることのない種類の不安であり、生き物を目当てに行く者としては、著しく評価を下げるポイントでもあった。
それも冒頭の“大丈夫か?”とか“騙されてるんじゃないか”という感想を生み出した要因のひとつだ。


エンターテイメントだから? 外国人観光客がメインターゲットだから?

そうだとしたら、外国人観光客舐めてるとしか言えないと思う。
水族館は日本にしかない訳ではないし、各国に新しい水族館が続々とでき続けている今、こんなのでいいと思っているのだろうか。
しかも、超正統派の絶対王者が君臨する沖縄で、だ。

新しい水族館を作るとき、どうして水族館プロデューサーが必要なのか、よく分かった気がした。

今、お客が少ないのはコロナの影響だ。オープン特需をモノにできなかったことは不憫に思う。
もっとも、今のシアターから始まる作りでは、想定通りのお客が来てしまうと、とんでもない行列と待ち時間が発生してしまうことになるのだけど……

それはともかく、リピーターが付くとは思えない今のままでは、明るい未来が待っているようには思えない。
ひとまず形になってしまった水族館だから、劇的な変化は簡単に起こらないかもしれないけれど、次に行く時には、見違えるようになってくれていることを期待したい。
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東京クラゲ決戦 開幕!! [水族館インプレッション]

東京の2つの水族館で、ミズクラゲの大水槽による直接対決の火蓋が切って落とされた!!

4月に開幕するはずだった両者の対決はコロナ禍の影響で7月までずれ込んでしまい、ようやくオープン…… なのに再び感染者数は増大するばかり。
そのせいでどちらの水族館も入場制限がされていたりと、好きな時に見に行けないのは利用者、水族館双方にとって非常に残念なこと。
気兼ねなく見に行けるようになる日が早く来ることを願うばかりだ。

先陣を切ったのはサンシャイン水族館。
かつてラッコがいた水槽のあった場所に新設された新水槽、「クラゲパノラマ」を筆頭に、これまでのクラゲ展示エリア「ふわりうむ」もリニューアルされ、クラゲ展示エリア全体が新エリア「海月空感」へと生まれ変わった。

ミズクラゲの大水槽と言えば、クラゲ水族館たる加茂水族館の大水槽が頂点に君臨している。

「あれに匹敵する、ともすれば上回るミズクラゲの水槽を作る!!」

サンシャイン水族館のプロデューサーである中村元氏は自身のイベント、超水族館ナイトでそう話していたが、いくらラッコ水槽が完全になくなるとは言っても、決して広くないあのスペースに、そんな水槽が作れるのだろうか!? 少々大袈裟に期待を煽ってる、その時はそう思った。

しかし、新エリアがオープン、そこに足を踏み入れた時、「おっ!! デカい!!」と驚きの声が漏れた。
新しい水槽、「クラゲパノラマ」は思っていたよりもずっと大きかった。幅14mだそうだが、ここにこんなに大きな水槽が!! と、まずはその想像以上の大きさに驚かされた。
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しかも、大きさだけでなく、弧を描くような形状の水槽は、その前に立つとまるで囲まれているような感覚が味わえる。
暗いフロアにクラゲだけが浮かび上がるような照明。まるで、漂うクラゲの中に自分がいるみたいな気分になってくるのだ。
その時、水族館ナイトの時の中村さんの言葉が頭の中をよぎった。確かに、これなら加茂水族館にだって負けてないかも。

この強力な没入感を作り出しているのはC字型みたいな水槽の形も大いにあると思うが、そんな形の水槽でクラゲを綺麗に漂わすための水流を作り出すのも本当に大変だっただろうと思う。実際、水槽裏のスペースはかなり限りがあるため、水流をコントロールするバルブの調整は、水槽下の隙間のようなところに潜り込むようにして行うらしい。

オレが海月空間で何より気に入ったのは、クラゲ本来の色合いの中で美しさが追求されていること。
とりわけ、クラゲパノラマに続く新設水槽「クラゲスクリーン」にいたアカクラゲの美しさは素晴らしく、別段クラゲに興味のないオレが見入ってしまったほど。
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アカクラゲの水槽はすみだ水族館にも新しくなった足摺海洋館にもあったが、そのどこよりも美しく見えたのはサンシャインだった。

サンシャイン水族館に遅れること1週間。すみだ水族館でも新しいクラゲ展示エリアがオープンした。
こちらは、幅7mの水盤型水槽「ビッグシャーレ」を筆頭に、ドラム型水槽など新しい水槽を新設。
新エリアのメイン水槽たるビッグシャーレは、自然の海と同様、上から、それもアクリルを介さずダイレクトにクラゲを眺められることがこだわりポイント。それによってクラゲの質感などをよりリアルに感じられることを目指しているという。
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エリアの照明は暗めで、水槽がよく目立つようになっているが、ビッグシャーレの照明は七色に変化するクラゲ水槽によくあるもの。質感やリアルを追求しているはずなのに、不自然な色の照明には矛盾を感じなくもないが、上から眺めるクラゲ水槽は確かにこれまでなかったものではある。
水槽上の一部がガラス張りになった部分があったりと、上見へのこだわりは強い模様。

新設水槽を漂うクラゲたちがそれぞれの水族館産まれなのはどちらの施設も同じだが、すみだ水族館では、その増殖拠点も展示になっている。
以前からあった「ラボ」がペンギン水槽前に移設され、より見やすい形で小さなクラゲたちが育成されているのを見ることができる。
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カウンター状の作業台周辺には、作業している飼育スタッフ氏がいるので、気になったことをすぐに聞いたりできるのもクラゲ好きには嬉しい部分かも知れない。

囲まれ感のあるサンシャインか、上から眺めるすみだか。
人によって好みもあるだろうから、是非、実際に見比べてみてどちらが良かったかジャッジしてみて欲しい。

サンシャイン、すみだと、都内の水族館が揃ってクラゲの新施設を作ってきた。そうなると、ライバルのアクアパーク品川も黙っていなさそうが気がするが、果たして……!?

新しいクラゲ展示と言えば…… すみだ水族館のクラゲエリアがオープンした7月16日、京都水族館でも新しいクラゲの展示がオープンしている。
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こちらもミズクラゲが漂うドーナツ型水槽「GURURI」を筆頭に、従来のクラゲ展示が拡充され、その展示規模は4倍に。展示種類数も約20種という関西最大級のクラゲ展示となった。
従来バックヤードだったところも、すみだのラボよろしく展示空間となっているのがすみだ水族館との関連性を感じさせる。
その変貌ぶりはかなりのもので、京都水族館に馴染みの薄いオレからすると、“どこここ?”と思ってしまったくらい。その変貌レベルはサンシャイン水族館に匹敵するほど。

これをきっかけに、関西でもクラゲ戦争が始まる… のだろうか!?
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足摺海洋館 SATOUMI(高知) [水族館インプレッション]

水族館の新規オープンやリニューアルが続いている2020年。夏休みシーズンまで続いたそれらオープンラッシュをひとまず締めくくるのが、足摺海洋館だ。
新たに“SATOUMI”のサブネームも付けられた新生水族館としてフルリニューアル。高知最大、四国でも最大級規模の水族館へと生まれ変わった。
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近年できた新しい水族館というと、光、音、新技術、デジタル等々のワードが並ぶ、エンタメ路線な施設が多いような印象があるが、足摺海洋館SATOUMIはそういうのと一線を画する超正統派!!
竜串(地元)と海と足摺の海洋環境という明確なテーマがある県立の公営施設であるからして、イマドキ系施設にはなり様がないのだろうけど、期待していた人にとっては、期待を裏切らない内容。こうなるだろうと予測していた人には、その予測通りの内容になっている(と思う)。

つまらない、という意味じゃないよ。
美しく作りこまれた水槽はどれも、じっくり眺めたくなる魅力を備えているし、規模の面でも、ちょっと物足りなさがあった旧施設よりも格段に大きくなっていて、展示の幅も広がっているから見応えもある。
地元の海をテーマにした水族館を今作ったらこうなるよな、と思えるくらい、その作りは王道的。それが“期待通り”と評した部分だ。

基本コンセプト自体は旧施設時代から変わっていないが、展示はそれをより深化させたものとなっていて、山から川へ、そして黒潮が注ぐ竜串の海へ、その海の展示も竜串湾から外洋、深海と続き、地元の海のスケール感が表現されている…… のだけど、入館すると、いきなり森!! フロアの奥には滝も流れていて、その擬木の間を縫うように上階へ上がるエスカレーターへと進む順路……
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ここ、海遊館の最初のところに似てる!! エスカレーターに乗る順番こそ違うけど…
足摺海洋館の館長は海遊館の立ち上げにも携わったそうだが、まさかその影響!?
余談だが、この水族館唯一の“高知にいない生き物”であるユーラシアカワウソは、このエスカレーターを上がったところにいる。

それはともかく、新生・足摺海洋館ならではの展示と思えたのがサンゴのエリア。
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海洋館がテーマに掲げる竜串の海にはさまざまな種類のサンゴが生息しているが、旧施設にはほとんどなかったその展示にかなり力が注がれているようだ。
とは言え、今はまだサンゴも小さく、水槽内は広々。少々殺風景ですらある。
しかし、この先、3年、5年と経った時、成長したサンゴが水槽内を覆い尽くすようになる頃、ものすごく綺麗で見応えのある水景になっているのだろうと思う。
まさに水族館とともに進化していくような、新生水族館ならではの展示だと思った。

サンゴエリアを抜けると現れる大水槽も旧館時代とは大きく趣を変えている。
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水槽の背景がガラス張りになり、そのガラスの向こうは竜串の海。水槽の水面と海の水面が重なるように見える作り。写真に撮ろうとすると、綺麗に撮れないヤツね(笑)
黒潮の影響を受ける竜串の海を再現した大水槽には、南の海の魚と温帯の魚が入り混じって展示されているが、シノノメサカタザメを除けば泳いでいる魚は小ぶりなものが多く、魚を見るというより、水槽全体で“竜串湾を見る”という印象。
水槽の前は、観覧席? があって、そこに腰掛けてじっくり水槽を眺められるようになっている。

旧館時代の大水槽はハタや大型アジ類などが多く泳いでいたが、それらは新水槽に移されることなく、唯一、シノノメサカタザメのみを移動。
知らなかったのだけど、足摺海洋館ではずっとシノノメサカタザメの展示に力を注いできた歴史があるらしい。
それもあって、この大水槽の主役もシノノメだ。ほかに大型魚もいないので、旧館の大水槽よりも50tも大容量化されているが、いかにも主役といった感じ。
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本人もそれを分かっているのか、その存在を見せつけるかのようによく泳ぐ。
ただ、以前の大水槽を泳いでいた魚たちも好きだったから、シノノメ以外が新水族館に移れなかったことは少々残念に感じる。
あの子たち、どこ行ったんだろう?

竜串湾の大水槽を抜けると、小水槽が並ぶフロア、沖合、クラゲとウミウシ、そして深海へと至る作りになっているのだけど、館内通路は比較的広々としているのに、何故かこの最後の深海エリアだけやけに狭く、やや圧迫感。
出口手前なので、入館したすべてのお客がそこを通るのに加え、深海エリアの水槽は汽車窓式の小水槽が通路両側に並ぶ作りになっているので、混雑時には渋滞発生ポイントとなりそうな予感。混んでる時にはこのエリアの水槽をじっくり見るのは難しいかも知れない。

総じてとても綺麗な水族館だ。
サンゴエリアとか大水槽などから、竜串の海の多様さみたいなものもちゃんと伝わってくるし、何より、“水族館らしい水族館”であることも、魅力に思う人も少なくないのではないだろうか。
でも、惜しむらくは、その遠さ。
このリニューアルを機に、10年ぶりに足摺海洋館のある竜串まで行ったんだけど、空港からクルマで約2時間半。まぁまぁの遠さ。
水族館巡らーやマニアなら厭わないだろうその距離も、そうでない人たちや、ごく普通の観光客からすれば、ちょっとハードルが高いような気も。
これが高知市とか南国市あたりにあってくれたなら、もっと気軽に? 行けるような気がするのだけど……
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カワスイ 川崎水族館(神奈川) [水族館インプレッション]

“光・音・映像が生み出す、未体験のエンターテイメント”
“最先端の照明・音響・映像技術”

水族館の広告や公式HP、ポスター、パンフレットなどに、こういう文言が躍っているのを見ると、途端にその施設を色眼鏡で見てしまう。
どうやら、水族館からこうした言葉が発信されることに、強いアレルギーがあるようだ。

でも、仕方ない。
こういうワードの先にある“新しい展示”にガッカリし、“水族館なんか止めちゃえばいいのに!!”と思ったことがこれまで幾度もあったから……

川崎駅前の商業ビル、「川崎ルフロン」の上階にオープンした「カワスイ 川崎水族館」の公式HPにも、上記ワードが並んでいた。
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それを見た瞬間から「また、これ系か……」と。

オープン日まで期待の“き”の字すら抱くことなく数カ月。いざオープン日となっても、行きたくないとさえ思った……


結論から言うと、思ってたよりもずっと楽しめた。
これ以上ないほどに下がったハードルは、未知の水族館を楽しくしてくれるのだ(笑)

期待値が低過ぎたが故の反動もあったと思うが、何より、思ったほど“電飾系”でもなく、水槽も“ちゃんと楽しめるもの”だったから。
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とりわけ、デジタルな部分はさほどそれを意識させるようなものにはなっておらず、空間演出や水槽の背景に止められていたことには好感が持てた。
やっぱり、水族館で見たいのは、あくまで“生きた本物”であり、人工物にそれを見る邪魔はして欲しくないのである!! 

水槽の中を泳いでいるのは、ほぼ淡水魚のみ。イグアナとかカピバラ、ナマケモノなんかもいるが、基本は魚。それも観賞魚として流通しているもの。
そういう意味では“2020年の東京タワー水族館”といった感じ? 展示種のラインナップは似てる。
とは言っても館内の雰囲気は徹底的に違っていて、ところどころに設置された映像や音響などの効果で、館内の雰囲気は“イマドキ”な感じ。
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東京タワー水族館はデートで行くような水族館ではなかったけれど、ここならそんな用途でも過不足ないはずだ。

気になったのは、水槽が大きくないこと。
ビルの上階という立地だから、重量制限が厳しいのだろう。水に包み込まれるような感じはないし、それ以前に、中を泳ぐ魚に対して、そう遠くない未来が心配になるようなものもいくつか。どうするんだろう?
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例えば、ピラルクーの水槽など。施設としてはパンフレットなどにもシンボリックな存在として登場させるくらいにピラルクー推しなようなのだけど、そのピラルクーの水槽も広くなくて、今いる4匹が2mになってしまったら……
現時点ではまだ平和だけれど……

展示されている魚には、ちょっとしたこだわりを感じさせる部分もあったりして、魚好きでも楽しめると思う。
例えば、ディスカスとエンゼルが泳ぐ水槽は、どちらもワイルド種のみの構成だったり、アマゾンエリアでは“こんなのいるの!?”と、ちょっとした驚きをくれたナマズ、など。
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まぁ、現在(オープン時)展示されている魚たちは、今後、状況に応じて変更される可能性もあるのだろうけど……
全部で69本ある水槽で、230種類を展示しているというが、実際にそれを見て回るとなかなかのボリューム感。ビルの上階なので規模はそれほど大きくはないものの、それなりに満足感は得られるのではないだろうか。

また、“デジタル水族館”のここならではの特徴だが、水槽には魚名板がない。情報はすべて水槽下にあるQRコードをスマートフォンで読み込む設定になっている。オレは使わなかったのでどの程度の情報が取れるのかは分からないが、そのおかげで水槽の周辺はすっきりしている。
でも、いちいち面倒くさいと思う人も中にはいるだろう。そんな人は、マニアな知人にガイドを頼むといいかも知れない。

この水族館、料金体系もちょっと変わっていて、昼券、夜券でそれぞれ別料金が設定されていて、昼夜共通券は3000円となかなかの値段。
昼と夜とでは、照明や壁面に映し出されたデジタル生物が変化したりするらしいが、オレがじっくり見て回るのに掛かった時間は、2時間半くらい。
そのくらいの時間があれば、ひと通り見られると思うので、1日いなくても大丈夫じゃないかと思うけど、もしも1日いたくなっても大丈夫!!
館内には食事ができる場所が2ヵ所もあるので、遠くから遠征してきたから水族館から出たくない!! という人でも安心だ。
また、カフェには何故か、ネコカフェが併設されていたので、魚を見に来たはずが、ネコのせいで長居するハメになった、みたいな人も現れるかも知れない。
余談だが、このカフェにはピラルクー入りのカレーなんていうメニューもあった。

JR川崎駅からとても近く、改札からの所要時間はアクアパーク品川と変わらないくらいに近いし、夜10時まで営業しているから、JRを使う人なら仕事帰りなどに立ち寄って、みたいな楽しみ方もできる、都市型タイプの水族館だ。
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DMMかりゆし水族館(沖縄) [水族館インプレッション]

去る5月25日、沖縄に第二の水族館がオープンした。
今年、新規オープンが予定されていた3施設のひとつ、DMMかりゆし水族館だ。
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水族館はこれまた新しくできたショッピングモールと隣接していて、買い物や食事なども楽しめる。
キャラクターとしては、都市型水族館に分類される施設と言っていいだろう。
これまで美ら海水族館一択だった沖縄の水族館に選択肢ができたこと、また、多少渋滞していたとしても空港(那覇)から30分は掛からないくらいの近さは、那覇周辺に宿泊する旅行者にとっては大いに魅力的だ。飛行機に乗る前に立ち寄る、なんて利用の仕方もできるだろう。

沖縄の水族館と言えば美ら海水族館である。日本の水族館では常に最多来館者数を誇り、その規模も国内トップクラスの絶対王者が君臨する地にできる新しい水族館がどんな世界を見せてくれるのか。開業計画を知った時から、一番の興味であり、楽しみでもあった。
コロナの影響で予定より1ヵ月ほど遅いオープンは、時節柄、大々的なアピールもない中で気の毒なくらいひっそりとしたものだったようだが、移動制限が解除され、ようやく行くことができた。

オレが行ったのが日曜日だったこと、隣接するショッピングモールがオレが行った日の1週間ほど前にオープンしたばかりとあって、館内はそれなりに混雑していた。
駐車場からそのショッピングモール内を通って移動したので、ものすごく混雑しているように感じたが、水族館内は通路も広く、フロアも余裕のある作りになっているので、混んでいるなりに水槽も見ることができた。

空港などの広告看板には“最新の映像表現と空間演出を駆使した新しいカタチのエンタテインメント水族館”と紹介されていたが、その説明に違わず、入館するとまずシアターのような場所で映像を見るところから始まる。
簡易的な腰掛に腰を掛けて視聴するのだけど、人によっては乗り物酔い的な気持ち悪さがあるらしい。そういう意味ではスゴイ臨場感!! と言えるのかも知れないけれど、個人的にはこれは要らない。
もともと、本物がいる水族館に、映像は要らない!! と思っている“水族館のシアター不要論者”であることに加え、一番ワクワク感があるはずの入館直後に、好き嫌いに関わらず映像を見せられるというのが、出ばなをくじかれるような印象。

数分の映像体験が終わると、そこから展示が始まるが、入館口のある2Fは淡水や熱帯雨林の生き物が中心。
カメレオンやカエルなどが展示されている小さなケースが並んでいるほか、沖縄では見る機会の少ない淡水魚の展示が並ぶ。
また、沖縄では初となるペンギンやカワウソがいるのもこのフロアだ。
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コロナの影響で、鳥やカピバラなどがいるフロアは閉鎖されたままになっていたが、本来なら間近でそれらが見られたり、タッチプールも楽しめたのだろう。
また、2Fには階下の大水槽の上を歩けるアクリル張りのフロアもあった。ちょっとしたドキドキ感もあり、人気を集めていた。
アクリル上では履物を脱ぐ必要があるが、サンダルなどすぐに脱げるものを履いてる率の高い沖縄だから、履き物を脱がなきゃならないこともそれほど大きな障害とはなっていないようだった。
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エスカレーターで下の階へと降りると、今度は海のフロアとなる。
上を歩いた大水槽に加え、クラゲ、サンゴのハーフトンネル、小さな水槽が並んだフロアなど、沖縄にある水族館らしく、南の海の住人たちが並んでいる…… という構成。
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すべての水槽に魚名板はなく、すべてスマートフォンに公式アプリを入れて、展示生物の情報はすべてそれで見ることになっているのがこの水族館ならでは。
新しいカタチのエンタテイメントの一端だろうか? オレは利用しなかったのだけど……
なお、再入場はできないので、1度出口を出てしまうともう1度入館しなおす必要がある。また、年間パスポートはない。

ひと通り展示を見て回った印象はと言うと……
水槽やフロアの雰囲気は既視感があるものが多く、初めて来た水族館という印象が薄い。
もちろん、行った施設数、回数ともに多いオレだからという部分はもちろんあるのだろうけど、新鮮な驚きはあまりなかった、というのが正直なところ。
また、せっかくのペンギンが見にくい(泳いでいないと見えない水槽の作り)とか、照明暗めな大水槽の向かいに、ダイオウイカなどが映し出される“バーチャル水槽”が映り込みとなっていたりなど、う~ん…… と思わされる部分や、水や生き物の状態が今ひとつな水槽がいくつか見受けられたりと、心ときめく何かを見つけることができなかった。
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できたばかりの水族館だから、という点を差し引く必要はあるが、水槽の作りに起因する見にくさは、改善が難しそうな気もするし……

次に行く時には、見違えるようになってくれていることを期待したい。
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四国水族館(香川) [水族館インプレッション]

遂に、四国水族館がオープンした。
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この日を待ち望んでいたという人も多かっただろうと思う。
本来のスケジュールなら、2ヵ月以上前にオープンしていたのだ。
今頃は「楽しかった」「あの水槽がよかった」とか「期待していたほど楽しくなかった」という意見もあったかも知れない。
しかしようやく、新しい水族館を話題にできる日が来た。
まだ“心おきなく”という状況ではなけれど、ひとまずはオープンしたことを喜びたい。

オレが行ったのは、3月20日のオープン前に行われた記者発表会。
その時の速報レポートはほとんど意味をなさないものになってしまったが、その時点では数日後のオープンに向けた準備がしっかりと進められており、後は観客を待つのみの状態に仕上げられていた。
それでも中には、セットしたばかりで、ベストな状態とは言えないような水槽もあったけれど、そこから2ヵ月以上の熟成期間が発生してしまったことで、オレが見た時よりも確実に水槽はよくなっているはずだし、イルカたちの修練度も高まっているはずだ。
つまり、3月20日オープンで見る水槽よりも、“より良い”ものが見られるはずなのだ。

四国最大の水族館だが、所謂、巨大水族館というほどではない。
しかし、入館すると、中で迷子になってしまいそうな、すぐには全体構造が分からないような作りになっている。
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何しろ、すぐに水槽が目に入らない。建物の奥に向かって暗く、広いフロアが広がっているのだ。そのフロアにも、というか、各所に階段があったりして、そこを上がってみると「あれ!? こんな水槽見てないぞ」みたいなこともあった。

四国各地の水景が再現された展示水槽はそのフロアから枝分かれした展示ゾーン内に収められていて、それぞれテーマに沿った展示がなされているが、明確な順路はなく、広いフロアから好きなゾーンを好きなタイミングで見に行けるような作りになっている。

水槽の数は全部で大小70。展示されているのは四国の水景。
四方を海で囲まれた四国は、さまざまな海の環境があり、また、そこに注ぐ川には、四万十川を代表するような清流も多く、そんな多様な水景が水槽内に再現され、そこから四国を感じられるようになっている。
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目玉生物は置かない方針だそうで、“日本でここだけ”みたいなものはいないが、四国にいないペンギンやアシカなどはいたりする。

水槽も特徴的だ。周辺が額縁のようになっていて、暗い館内の雰囲気もあってまるで美術館のよう。
壁に掛けられた絵画を観賞するかのような感じ。
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「四国水景」が展示テーマの施設だけに、水槽や中の生き物というより、生き物も含めた四国の水景を絵画を楽しむように観賞する、というのがこの水族館が提案する楽しみ方なのだろう。
そのせいか、魚名板など水槽周辺の情報も最小限。そのあたりも美術館風とされている。

屋外ゾーンにはショーも行われるイルカプールがある。
残念ながらショーは再開されていないが、オレ的にはこのショーこそこの水族館の“目玉”だと勝手に思っていたりする。
水族館のイルカショーと言えば、バンドウイルカが一般的だが、ここではマダライルカがその役を担う。
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マダライルカは日本で4ヵ所でしか展示されていない比較的珍しい種類だが、それがショーを、日常的に行うとなると、相当珍しいことと言っていい。
神経質で臆病な種類ということもあり、トレーニングは相当大変だそうで、3月半ばの時点ではまだ完璧とは言えない仕上がり具合。
そのため、披露されたのは完成されたショーというより、こうやってショーを作っています、みたいな公開トレーニング的な内容のものだった。名称もショーではなく「プレイングタイム」となっている。
そこから2ヵ月以上が経過しているので、オレが見た時よりもイルカの技はずっと洗練されていると思うが、まだしばらくは、行く度に“前回よりうまくなった”イルカたちの成長具合を楽しめることだろう。早く世の中が落ち着いて、早くショーを楽しめるようになることを願うばかりだ。
でも、日本でほぼ唯一と言っていいマダライルカのショーであることを考えれば、現状でも十分に驚くに値するし、オレ自身、オープンのニュースを聞いて、イルカたちの成長ぶりを見に行きたい!! と思っている。コロナ、早く落ち着け!!

ショーが行われるのは上階、サンセットデッキと名付けられた観覧席から見学するようになっていて、ショー以外の時間もそこからイルカたちを見ることができるが、入館してすぐ、水族館入り口とは反対の側にある「海豚ホール」からは、プールを水中から見ることもできる。

先にも書いたように、県をまたいだ移動はまだ避けた方がいい時期なので、オープンしたからすぐに駆け付ける、という訳にはいかないし、ショーでのイルカたちの活躍ぶりも楽しめないのがもどかしいが、図らずもできてしまった“熟成期間”によって、展示はさらに良くなっていると好意的に捉えたい。無理やりだけどね。
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福井県海浜自然センター(福井) [水族館インプレッション]

全国水族館巡りも終わりが見え始めた頃のこと。

「福井県海浜自然センターに行ってきた」と、その頃水族館ガイドの取材で各地を回っていた中村さん(水族館プロデューサー)がSNSに上げているのを見掛けた。
それを見て、ずいぶんマニアックなところまで行くんだなぁ!! と思ったと同時に、あれ!? ここって条件を満たした“水族館”じゃなかったっけ? と。
慌ててリストを確認すると、しっかり“水族館”としてリストアップされていた。その存在をすっかり忘れていた!!

あと残り3館!! とか言ってた時期だったので、この施設の絶妙な行きにくさにかなりガッカリさせられたが、行かなきゃ終わりは来ないということで行ってきた。行ったのは7カ月くらい前の話だけど。
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福井県海浜自然センターがあるのは、東西に長い福井県の中間あたり。敦賀よりやや若狭寄りで、東京から行くには少々行きにくい。
地図で見ると日本海に突き出たような半島の内側、その狭い範囲に内湾みたいに湖が並んでいるが、それが三方五湖。三方五湖はそれぞれの湖が流入河川や海との位置関係などの違いから、水質がそれぞれ異なっており、興味深い自然環境となっている。福井県海浜自然センターでは、その三方五湖と若狭湾をテーマにした展示を行っている。
地域の自然博物館だが、その展示はかなり水族館的なものが多く、水族館と呼んでも差支えがないくらいの充実ぶり。まぁ、それ故に“水族館”としてリストアップされたのだけど……

入館するとすぐ目の前に、施設最大の水槽(と言っても、そこまで大きなものではないけれど)、縦長と横長のものが2つ。
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縦長の水槽は若狭湾の魚を、その奥の横長の水槽には日本海の重要水産種、つまりは美味しい海の幸がそれぞれ展示されている。
味も含めて、誰もがよく知った顔ぶれが勢揃いしていて、しかもそれが施設に入ってすぐに目に入るので、来館者、とりわけ大人の人気を集めていた。
一方、子供にはその手前の縦長の水槽の人気が高いらしい。何故なら、この水槽には側面にポケットが開けられた“水が溢れない水槽”。そこから魚の餌やりが楽しめるから。
でも、こちらの水槽は、魚種、個体数ともに多いので、そういう意味でも楽しい。

1Fには他にもタッチプールなどの水槽もあるが、メインの展示は2F。
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大小さまざまな水槽が並んでいて、より“水族館感”は高まっているが、全体的な雰囲気は博物館らしさを感じさせるもの。
人の生活に密着した田んぼなどの環境から、川、湖、海と水槽と周辺のパネル展示によって、三方五湖が紹介されているが、展示されている生き物の数も意外なほど多い。その生き物たちは、施設周辺に住まうものが中心なので、驚くような珍品こそいないものの、幅広く様々なものがいるので、満足感も小さくないはずだ。
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むしろ、馴染み深い生き物たちが見やすい形で展示されているため、この施設を利用する周辺地域の人たちには、むしろその方が楽しめるのかも知れない。
だが、水槽展示がメインの水族館ではないため、フロアは明るい。そのため、水槽への反射や映り込みが多く、水槽は少々見にくい。

でも、これらの展示はタダで楽しめてしまうことを思えば、文句は言えない。
無料施設としては、国内有数の規模と内容にも関わらず、入館料は不要。
それでいて、常設展示だけでなく、様々な体験学習などのプログラムも開催されているらしい。
子供を連れて出掛けるのにピッタリな施設なのは間違いないようで、オレが行った日が土曜日だったこともあるが、多くの家族連れで賑わっていた。

難点があるとすれば、やはりアクセス難易度の高さ、だろうか。
クルマでなければ行けない立地は、他県から行く人には少々ハードルが高いかも知れない。
それを何とかしてまで行く価値があるかと言われれば少々判断に悩むところもあるが、とりあえずレンタカーがあれば、越前ガニミュージアムとかエルどらんどなどとのハシゴもできる。
巡らー的には、小規模他施設とセットで回る感じだろうか?
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ノシャップ寒流水族館(北海道) [水族館インプレッション]

全国制覇に向けた水族館巡りもいよいよ大詰め。
ゴールは未踏の端っこの施設で飾ろう!! そう思って出掛けたのが北海道の北の端、稚内のノシャップ寒流水族館だった。(最後じゃなかったけどね……)
北海道の北の端ということは、すなわち、日本でもっとも北にある水族館である。
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東京からは確かに遠いのだけど、稚内まで行きさえすば、稚内駅からクルマで10分も掛からないくらいの距離感で意外と行きやすい。稚内まで行けば、だけど。

そんなノシャップ寒流水族館を検索してみると、“最下位”というワードが出てくる。
何が最下位なのかと見てみると、JAZA(日本動物園水族館協会)加盟の水族館59施設中、入館者数がもっとも少ないのだそうだ。
でも、そんな事実も、これから行く人にとっては悪くない話だ。最下位なんていかにもハードルを低くしてくれそうなワードは、水族館を思ったより楽しいものにしてくれるはずだからだ。

それはともかく……(笑)

最下位という言葉からイメージするほど悪い水族館ではなかったよ。
確かに、遠いし、寒いし、水族館は古くて小さい。しかも、ここでしか見られないようなものもなく……
そもそも、ここで見られるもの、できることのすべては、おたる水族館でもっと高いレベルでできる。

あれ、やっぱり最下位か!?……(汗)

仕切り直して(汗)、ノシャップ寒流水族館の魅力を紐解いていこう。

ひとつめ。まず、空いてること。
これは文句なく大きな魅力だ。
水族館はゆっくりじっくり見られてこそ、と常々思っているのだけど、入館者数上位の施設は、何かを見ようと思ったら、行く時間帯、場合によっては行く時期を考える必要があるなど、とにかく“見るための工夫や努力”を強いられる。
そこまでしたって、施設によっては満足に見られないことだってあり得る。
しかし、空いてるここならじっくり見られる。静かだしね。
じっくり見て回っても規模が大きくないから、時間もそれほど掛からない。その他の観光を予定しても大丈夫!!
遠くの地域から行く人からすれば、そんな部分も魅力となるのではないだろうか。

ふたつめ。古いこと。
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それってマイナスじゃないの? と思うかも知れないが、昔の水族館の雰囲気をそのまま、営業を続けている施設はそう多くない。
もちろん、オープンした時のままではないのだろうけど、昔の水族館はこんな感じだったんだ、という部分は、イマドキの水族館しか知らない人には新鮮に感じられるんじゃないかな?
マイナスと思われがちな部分だが、今となってはこの水族館の魅力となっていると思う。

個人的には館内中央にある90tの回遊水槽が楽しかった。
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中を泳ぐのは、カレイやホッケ、ソイなど地元の海の魚たち。
北の端の水族館で見るなら、サンゴ礁の魚よりも、やはりその地の生き物を見た方がいいに決まってるのもあるけれど、そんな魚たちが、いつも以上に愛おしく見えたのは、前日の夜、オレの人生史上最高の、途轍もなく美味しいソイの刺身と、ホッケの塩焼きをいただく機会に恵まれたから。
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キミたちの友達を食べちゃったかも知れない…… と、ちょっとした罪悪感を抱きつつ、目の前のシマゾイやホッケたちがたまらなく愛しく見えて……

稚内で地元の海の幸をいただくと、誰しもきっと、そんな気分になれるはず。
というワケで、水族館に行く前に、地元の美味しいものを食べてから行くというのもオススメの楽しみ方。
ソイやホッケだけでなく、カニとかウニとか、稚内では他にも美味しい海の幸に色々出会えるのだろうと思う。
それらを口にしてから水族館に出掛ければ…… きっとそれらの生きた姿も違って見えるはずだ。オレのようにね(笑)

屋外のプールではアザラシたちに餌を与えることもできる。
プールの水は濁っていて、どれだけいるのかよく分からないが、そこに餌を投げ込むと、“こんなにいたの!!”というくらい、アザラシたちが顔を見せ、餌に向かって飛びついてくる。
プールが小さく、水面との距離が近い分、迫力があるし、水飛沫も結構な勢いで飛んでくる。そんな豪快な餌やりもここの名物のひとつだ。
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水族館があるのはノシャップ岬のたもと。ほとんど岬の先端みたいな場所にある。
海から強風が容赦なく吹き付けるのだけど、北の端のさらに端に吹き付ける強風であるからして、寒いのだ。
オレはその吹き付ける強風(≒寒さ)に負けて、餌やりは2回だけで止めてしまったし、大した写真も撮れていないけど、冷たい強風にさえ負けなければ(オレはすぐに負ける)、餌に飛びついてくるアザラシの迫力を楽しめる。
オレ以外のほとんどの人は、オレよりは寒さへの耐性があるだろうから、餌やりはきっと楽しめるだろうと思う。

規模は小さいけれど、北海道らしさは楽しめる水族館だと思う。
稚内まで行く機会があれば、寄ってみて欲しいと思うけれど、稚内まで行く用事ってあるのかなぁ?
そもそもそれが、最下位の理由なような気もするのだけど……(汗)
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丹後魚っ知館(京都) [水族館インプレッション]

以前から“行きたい”とは思ってはいたものの、絶妙な行きにくさと、見てみたい何か、みたいな明確な目的がなかったことから、なかなか足を運べずにいた丹後魚っ知館。
水族館好きの間で評価が高い施設であることもあり、昨年のイベント開催前に足を運んだ。
しかし、そこまで行ってまさかの休館日。

水族館はいつでもやってる、みたいなイメージがあって、事前に休館日などを調べる習慣がなく、これまでも何度か休館日に遭遇するという、間抜けな経験をしているというのに、ここでもやってしまった。
木曜休館の施設ってないよな、と、これまた勝手に思い込んでいたんだけど、丹後魚っ知館は水木が連休。予想外にまさかの連休!!
新幹線と在来線特急とレンタカーを乗り継いで辿り着いた魚っ知館で、本日休館という看板だけ見て帰るガッカリ感たるや……

以後、ちゃんと休館日情報は調べて出掛けるように心掛けるようになりました(汗)

全国制覇に向け、再訪する機会を窺っていたのだけど、福井の海浜自然センターに行くのに合わせて約1年ぶりに、初訪問(笑)してきた。
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ちょうどいい。

この水族館を見た感想。

大きすぎて疲れることもなく、小さすぎて物足りなさもない、まさしくちょうどいい感じ。
規模は大きくないものの、ちゃんと水族館らしい水槽が並んでいて、水槽の中身も、地元から南の海、寒い海のものまで色々な魚が満遍なくいるし、中には“!!”と思うようなもの(サンマがいた!!)もいたりして、さらにそれらが落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと楽しめるのがよかった。
確かに、水族館好きの印象がいいというのも頷ける、と納得した。

個人的には、水族館のほとんどの面積を占める大水槽と、フロアの一番奥に位置するサンゴ礁水槽の2つが強く印象に残った。

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大水槽は温帯域~熱帯域の大小さまざまな魚がどっさり入ったような水槽で、水槽前に置かれたソファーに腰を下ろすと、目の前を色々な魚が次から次へと通り過ぎていく。個体数も種類数も多いので、魚好きには楽しい水槽だ。
この水槽で長く暮らしている魚も多いようで、何種類か入った大型ハタやロウニンアジを始め、年季の入った雰囲気? の個体が数多く見られた。
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オレが行った日は、幼稚園だか保育園の遠足が何組か来ていたけれど、中にはかつて遠足に来た子供たちが成長し、子供を連れて再訪した時、再び同じ個体に遭遇する、なんてこともあるのかも知れない?

サンゴ礁の水槽も、他所で見るのとはちょっと雰囲気が違っていた。
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水族館でよく見るサンゴ礁水槽は、横長な水槽が多い印象だが、ここのは縦長。
幅よりも高さ(深さ)を優先した作りの水槽。
また、そういう水槽の主戦力はチョウチョウウオやニザダイ類な印象だが、ここはスズメダイ類がメインな印象。
そのため、水槽の前に立った直後は一瞬、地味な水槽に見えてしまうが、よく見るとそれぞれの魚、とりわけ主戦力のスズメダイたちが綺麗に仕上がっていて、引き込まれていくような魅力がある。
丹後魚っ知館というと、サンゴ礁魚類に強いイメージ(竹島水族館のサンゴ礁魚類が丹後魚っ知館からやってきたという話を何度か聞いていたので)だったのだけど、こういう水槽にしては構成メンバーがややマニアックな感じがするのも、その“強さ”故のことなのだろうか!?

屋外に出ると、子供が入って遊べるような広いタッチプールがある他、アザラシとペンギンもいたりして、アザラシはちょっとしたショー的なフィーディングタイムもある。
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生憎、オレが到着直後から雨が降り始め、水族館を後にした直後に止むという、アザラシプールには近寄らせないぜ!! みたいな天候だったので、庇のあるちょっと離れた位置からしか眺められなかったのが残念だったけれど。

先にも書いたように、規模は大きくないんだけど、水族館に求められるものがひと通り揃っているみたいな印象で、水族館に来た、という満足感をちゃんと得られる施設だと思う。とりわえず、わざわざ足を運んでも後悔することはないんじゃないかな?

水槽に対して、周辺が少し明るいことと(反射で大水槽が少し見にくい)、他の地域からだと少々行きにくいことを除けば、不満もない。
ちょっとした食事ができる喫茶スペースもあるし、遠征組みにも優しい。ただ、水木連休だけどね。
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白池地獄 熱帯魚館(大分) [水族館インプレッション]

水族館の全国制覇を目指し始めてまだ日が浅い頃、優先的に回る施設を決める際の条件に“ピラルクー”があった。
水族館の全国制覇と並行して、日本中のピラルクー展示施設を回ろう!! みたいに思っていたのだ。

しかし、ピラルクーを見るなら、なかがわ水遊園が最高である!! と、自分の中で結論に達してしまったことで、いつしかピラルクー巡りは意識の中から消えてしまっていた。
別府の白池地獄 熱帯魚館に行って、その頃のことを思い出した。

かつてピラルクー巡りの時に、別府にもピラルクーを展示した施設があるらしい…… と、行くことを迷った覚えがあったからだ。

時は流れ、水族館イベントでのこと。
認定施設を選定する中で“水族館”ではない“熱帯魚館”は水族館としていいものなのか、ということが話題となり、来場者の多数決によって水族館として認定された。
かつて、行こうかどうしようか迷った施設が、そこで“行かなきゃならない”施設となった。

という訳で、白池地獄である。
地獄めぐりとして様々な色の湯が轟轟と湧き出る温泉のひとつで、古くからメジャーな観光地だ。
熱帯魚館はその温泉熱を利用して熱帯魚を展示した施設だ。
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白濁した湯が沸く池を横目に、目的の熱帯魚館へ。

ここ、水族館か!?
コの字型に並んだ水槽は、考えていたよりずっと小さく、しかも暗い。6つ並んだ水槽の内、2つは稼働しておらず、魚が入った4つの水槽には、水槽1つにつき1種類ずつ、ピラニア、レポリヌス、スポッテッドガー、レッドテールキャットが展示されていた。
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水槽の前には柵、さらにワイヤー入りの強化ガラスの壁が立っていて、水槽に近づくことはできない。
恐らく、水槽はガラス製で、叩かれたりした拍子に割れてりまったりする可能性があるため、水槽に触れられないようになっているのだろう。
まぁ、それはいい。ただ、室内は暗いのに、屋外の光がまともに入ってくるため、水槽前のガラスにそれが反射しまくって見にくいことこの上ない。
だからなのか、入れ代わり立ち代わり、団体ツアーが流れ込んでくるものの、1分くらいで出て行ってしまうので、狭いのに意外とゆっくり見学できる。
とは言え、オレも30分はいなかったけれど……

さらに進むと、元・植物用の温室? みたいなところに、コロソマとアリゲーターガーがいる水槽が2つ。
ここは水槽の周りも明るい分、水槽前のアクリル壁の映り込みがさらに絶望的なレベルで、水槽の中身はほぼ見えないに近い。
頑張って写真を撮ろうにも、どうやっても自撮りになってしまう始末。
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仕方ない。ここは諦めて次に行こう!!
その次こそ、ここの主役たるピラルクーだ。
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三角形みたいな変な形の水槽に、コロソマとともに展示されていた。
保温にお金が掛からないんだから、もっと大きな水槽作ればよかったのに!! と思うサイズ感。
かつてピラルクーを目的に来なくてよかったかも。と、ちょっと思った。
ただ、中を泳ぐピラルクーの1匹が、やけに綺麗だったことは救いだった。
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正直、水族館のつもりでここに来るのはオススメできない。
見られるものは水族館ではお馴染みの顔ぶれだし、個体のクオリティ的にも驚くようなものもいない。
しかも、水槽前のガラスやアクリルの壁のお陰で、水槽の中はものすごく見にくく、本気で魚を見ようと思ったら、腹立たしくなるくらいだ。

でも、ここにはここにしかない、別の楽しみ方があるように思う。
水槽の周りに取り付けてあった“人食い魚ピラニア”みたいな解説板とか、オープンの頃から時間が進んでいないみたいな感じ。
それも、“昔の水族館”よりさらに昔、水槽の保温が簡単にできなかった頃くらいまで遡ったような時代感。
解説や、水槽周辺の注意書きとか、圧倒的なノスタルジー。
しかもそれが、昔を再現したものではなく、昔からそのまま、今も現役という点が凄いのだ。
昔懐かしいとかじゃなくて、もはや知らない世界だ。
こんな時代が止まったままの空間は、ここにしかないものだ。
だから、今ある施設を壊して、新しい水槽に作り直す、なんてことはしなくていい。
この見にくさも含め、ひとときのタイムスリップを楽しんでみて欲しいと思うのだ。

もし、ピラルクーやらピラニアが見たいのなら、うみたまごに行けばいい。
クルマなら、ここから20分ほどで行けるから。

意外と面白かったけれど、もう1回行くかと言われれば……
だけど、1度くらいは見に行っても損はないんじゃないかな? 1度だけなら(笑)
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