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響灘グリーンパークの気になる魚 [淡水魚]

ここでしか見られないようなものはいない…

ひとつ前のブログでそんなことを書いたけれど、カンガルーを別にすれば、それはその通り。
でも、何となく気になった魚がいたので、久しぶりの“気になる魚”。

まず、ピラルクー。
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40㎝くらいの小さな個体が2匹いたんだけど、いると思っていなかったので、ピラルクーいるんだ!! というちょっとした驚き。
福岡県内でピラルクーを展示しているのはここだけ? みたいな気もするので、そういう意味でも貴重な? 2匹だ。
かめきちさんのブログで見た写真では、滝の裏側の水槽にはピラニアがいたはずなので、知らない間に交代したのだろう。個人的にはピラニアよりピラルクーなので、その交代は歓迎したい。
でも、今の水槽ではそれらしいサイズにまで成長することはできないから、それほど遠くない未来にティラピアの池か、パールムの池に恐らく引っ越すのだろうと思う。どうせ見るなら、その時に会いたかったなぁ。
すぐに行ける近くの人や、これから行ってみようという人は、もう少し待つといいかも知れない!?

ピラルクーがいる水槽の並びの水槽にいたテッポウウオも気になった。
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テッポウウオとして展示されていたこの種類、Toxotes blythii。
観賞魚の世界ではゼブラアーチャーとして流通するミャンマー産の種類。水族館などでは初めて見た。
口から水を飛ばすから鉄砲魚、という意味ではこの種類でももちろん間違いじゃない。
でも、普通、テッポウウオというと、黒いスポットが並ぶT. jaculatrixが一般的。
その“一般的なテッポウウオ”に比べてゼブラ(T.blythiiのことね)が格段に珍しい、という訳でもないのだけど、日本の水族館ではなかなか見ない魚なので、テッポウウオでこれ展示する!? みたいな驚きがあったのだ。
でも、このゼブラは、よく見るテッポウウオより淡水への適応度が高いようで、普通の水でより飼いやすい傾向にあるようだ。
そういう意味では、今後、水族館でよく見る種類になっていくかも!?

大きめの魚がひしめく、アクリルが取り付けてある2つの池。
それらの池には、魚名板こそ出ていないが小さなシクリッドが沢山いる。主にマラウィ湖産のゴールデンゼブラのようだ。
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色々なサイズがいるので、どうやら勝手に殖えているらしい。
ゴールデンゼブラなどこの手のシクリッドは、現地の言葉で“ムブナ”と呼ばれる沿岸域に生息する小型種で、主に藻類を食べる、みたいな解説がなされるグループ。古くから観賞魚としても一般的な種類。
大昔、ウチにもいたことがあるけれど、こういう解説を読む度に、ホントに藻類なんて食うのか? みたいに思ってた。
だって、水槽ではコケなんて見向きもしないし、そもそもコケに興味を示す場面すら見たことがなかったから。

それが、だ。
響灘グリーンパークの池で、コケを食べるゴールデンゼブラを初めて見た!!
それも、多くの個体が底床に生えているコケを盛んに、かなり一生懸命についばんでいる。
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“こいつら、ホントにコケ食うんだ!!”

本当だったんだ!! みたいな驚き。
生息地でもこんな風にして食ってるんだろうな、と、遠いマラウィ湖を想像できそうなシーンに、ちょっとした感動さえ覚えたくらい。
まさか、ゴールデンゼブラで感動しようとは思わなかったが、響灘グリーンパークで見たものの中で一番感動したのは、多分このコケ食いシーンだ。

池ではゴールデンゼブラ以外にティラピア(ここにいるのはナイルティラピアとかじゃなくてHeterotilapia buttikoferi)も勝手に殖えているらしく、サイズの異なる小さい個体はちらほらと。
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小さい個体はバンド模様が鮮やかで綺麗。ずっとこれなら可愛いのに(笑)

それにしても、同じ池に何でも食うレッドテールキャットがいるというのに、こういう小さいシクリッドたちはどうして食い尽くされないんだろうか?
水槽で同じことしようとすると、間違いなく餌になってしまうと思うのだけど……
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北の大地の水族館館長と行く、カラフトマス観察会 [淡水魚]

そんなイベントがあったという話ではなく、便宜上付けた仮のタイトルなので誤解のなきよう。

9月にサケの遡上を見に行く。このブログでも度々書いてる話だが、その目的の大きな部分を占めているのがカラフトマスだ。
それを知ってる北の大地の水族館のイケメン館長こと山内館長に

「カラフトマス見に行くなら、ポイント教えますよ」

と、ありがたいお声掛けをいただいた。

聞けば、常呂川水系に、館長が日々、観察している川があるのだという。
常呂川水系のカラフトマスと言えば、千歳水族館でも展示される個体群で、選別はされているのだろうけど、大きく立派な個体が多いというイメージがあった。
そこで、今年の標津遠征に合わせて、教えてもらったポイントにも行ってみることにした。

山内館長のTwitterなどでは、教えてもらった場所で撮られたものなのだろう。川を遡上するカラフトマスの姿が度々アップされており、何ともワクワクさせてくれたが、反面、不安もあった。
知らない場所でちゃんと見られるのか、ということもさることながら、何よりクマに遭遇してしまうのでは、という心配があったからだ。
何しろ、サケが遡上する川だからね。

そんな時、願ってもないチャンスが訪れた。
山内館長が同行者を募って観察に行くという。
渡りに船とばかりに、そこに混ぜてもらった。今回の北海道はいろいろツイていた!!

案内いただいたのは、常呂川の支流の小さな川。
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川の周辺は河畔林に覆われていて、GoogleEarthでは確認できなかった訳が分かった。
場所を聞いていたとは言え、地理感のないオレには辿り着けなかっただろう。案内してもらえて良かった!!
土手を降り、川辺まで行くと、目の前にカラフトマスの姿が!!
こんなにあっさり見られちゃうの!? というくらいすぐそこに、人が近寄ってきた気配でバシャバシャと泳ぎ去っていく姿が見られた。
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これまで標津川や千歳川で遡上サケの姿は何度も見てきたが、それらは水量のある川を泳いでいる、遡上途中のもの。
今回、山内館長に案内していただいたのは、彼らが目指す“最終目的地”たる繁殖地。
何度も見てきたつもりでいたサケの遡上だが、自然繁殖地を見るのは初めてだ。

そのまま館長に付いて川を歩いていくと、そこら中にカラフトマスがいて、メスをめぐるオス同士の争いとか、人の姿に逃げ惑う姿、メスが掘った産卵床、そして産卵を終え埋め戻されたと思しき跡など、“カラフトマスの一生の総仕上げ”がそこかしこで見られた。
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同時に、繁殖を終えた亡骸もそこら中に転がっていて、中にはまだ辛うじて息はあるものの、今まさに事切れようとしているものも多く、中でもメスは腹部がペナペナになっていて、“本懐を遂げた”ことを窺わせる。

川は浅く、特に浅いところでは水深10㎝ほどしかない。
そんなところを泳いでいくのだから、当然、セッパリになったオスは背中のほとんどが水から出てしまう。
そのため、ほとんどのオスの背中は、白く傷んでいて、酷いものでは乾き始めているものさえいて、遡上の過酷さを物語る。
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水から出た背中は抵抗も大きいようで、メスより格段に動きが悪い。クマなどの捕食者にも捕まりやすいのだろうし、まさしく命掛けの繁殖活動であることが見て取れた。
実際、クマの食痕だという、頭だけが噛み千切られたような死骸がその辺に転がっていた。
沢山いて、簡単に獲れるため、好きな部分だけ齧っていくのだそうだ。

やっぱり、クマいるんだ……
その時は、オレを含めて8人いたので、さほど不安に思うこともなかったけれど、歩いていった先には、その辺に血が飛び散ったとびきりフレッシュな食痕も転がっていたので、どうやらクマはすぐその辺にいたらしい。幸い、遭遇はしなかったけれど。
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そこら中に転がる死骸は、クマに齧られたもの以外にも、鳥につつかれたものや、蛆にまみれたものなど様々。
腐臭を放つ死骸の横で、産卵地に向かい力強く遡上していく新手の個体、産卵場所やメスを巡る争いが繰り広げられていたり、はたまた、その卵を狙ってウグイやイワナが集まっていたりと、まさに“生と死”が現在進行形でその場に混在していた。
その場の住人ではないはずのオレにも、ヨレヨレになった個体が水流に押し流されて足にぶつかってきたり、辺りに漂う死んだ魚の臭いとか、そこにある“世界”が降りかかってくるようで、まさに全身でそんな世界を味わってきた。
流れる川は、視界を遮る河畔林によって人の世界と隔絶されたかのようで、再び土手を上がり、川から出た後は、異世界から戻ってきたような気分にさえなった気がした。

その場に行ったからこそ味わえた圧倒的な世界。
水族館のクリアな水の中を泳ぐ姿を眺めるのもたまらなく魅力的だが、彼らの世界にお邪魔して見る“本来の姿”もまた、とんでもなく魅力的でとにかく素晴らしかった。
“素晴らしい体験”そんな陳腐であっさりした感想で終えてしまうのも何だが、素晴らしいのだから仕方がない。
とは言っても、勝手の分からない場所で色々としっかり見られたのは、その場をよく知るガイドがいたからこそ。ご案内いただいた山内館長にはただただ感謝するばかり。

今回の観察会は完全に館長のプライベートだった訳だが、館長の気が向いた? とか、水族館のプログラムとして成立すると判断されたとか、みたいなことがあれば、イベントとして開催されることがある!? かも知れない??
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サケ遠征2019@標津サーモン科学館 [淡水魚]

どこの水族館も混雑する夏休みシーズンは、即ち水族館のオフシーズン。
そのオフシーズン明け最初に向かう水族館は、標津サーモン科学館であることがここ数年、恒例になっている。
もちろん、サケ(カラフトマス)の遡上という目的があるからだが、例年は9月に入るとすぐに行っていたが、今年は他の仕事の兼ね合いもあって2週目と、いつもより遅い訪問となったが、結局、他の水族館で下半期のスタートをすることなく、例年通り標津でのスタートとなった。
時間的には余裕があった反面、カラフトマスが終わってしまわないかと少々気が急いた。

今年も大雨の影響で魚道水槽が開くタイミングが遅く、また、開いた後も標津は雨がちの天気が続いていたようだ。
オレが行った日も、飛行機の中で「現地の天候は雨」とアナウンスされた。
しかし、雨で川の水量が増えれば、遡上は活発になる。
実際、行く日の朝、サーモン科学館のFacebookでは、かなりの数が魚道水槽に入ってきていることが伝えられていた。

が、空港へ降りたってみると、晴れてる。いきなりのラッキー。
空港でいそいそとレンタカーをピックアップし、サーモン科学館へ。
到着するや否や、すぐさま標津川の観覧橋へと急いだ。
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いる!! かなりの数がいる。
初めて見る訳でもないし、同じ場所から同じような光景はこれまでも見ているはずなのに、シーズン最初に見るこの光景はやはり最高だ。
とは言え、オレも贅沢? になっているようで、そこにいるのがたった1匹でも、遡上サケを見るという目的は達せられるはずなのに、実際は、1匹と沢山とでは、得られる満足感に大きな差が出る。
やはり、沢山いると無条件に嬉しいものだ。

意気揚々と入館、魚道水槽へ向かうと……
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スゴイ!! 沢山いる!!
2015年から5回目だが、一番多いかも!? と思うほどの数だ。

その場にいた館長に、凄いですね!! 今年は大当たりじゃないですか!? と言うと、
「それがそうでもなくて、海でもあんまりよくないんですよね」と浮かない顔。
海での漁獲量と川への遡上数はリンクしていて、どちらかだけがいいということはないらしい。だから、オレの目の前で群れ泳ぐサケは単なる偶然だったようだ。

だけど、オレが来た日にそんな偶然が起こるのなら、ラッキー以外の何物でもない。
2016年、2017年と2年続けて空っぽの魚道水槽を眺めたオレへのボーナスみたいな話と受け止めよう(笑) これで借りは返せたかな?

翌日も変わらず、川も魚道水槽もサケでいっぱい。
シーズン初期は5年魚が多いそうで、そのためか体が大きな個体が多く、しかもイケメン率も高め。
やっぱり、見るにしたって、イケメンオスがいいものだ。カッコいいからね。
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今回訪問時は、これも偶然だったのだろうけど、研修や遠足が多かったようで、水槽前ではそんな学生たちに向けた副館長の解説が聞こえてきていたが、その中で、雌雄は脂ビレの大きさで見分けましょう、と説明されていた。
繁殖時期のサケの雄雌なんて、見間違わないだろう、と思っていたのだけど、目の前に次々とやってくるサケたちを見ていると、オスっぽい色をした大きなメスがいたり、その逆がいたりと、確かに見た目だけでは見間違うようなものもちらほら。
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脂ビレ、ちゃんと見なきゃダメかも、と改めて思わされた。

2011年に初めてサケの遡上を見て以降、オレのサケ・スキルは結構上がっているような気がしていたが、まだまだ発見も多くて、やっぱり面白れぇなぁ、と、魚種としてのサケの魅力により一層引きずりこまれるようだった。

ただ、気になったのは、例年は多少でもいるはずのカラフトマスの姿がほとんどいなかったこと。
2日めにようやくその姿を見掛けたが、ほんの数匹しかいない。
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オホーツク海側の河川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては超エキゾチックな存在であり、標津まで来る大きな理由ともなっている。
それがほとんどいないとなれば、オレ的には大問題なのだけど…… 今年はそれについても余裕があった。
その話はまた次のブログで。

オレが標津を離れた翌日、標津川にあれだけいたサケはほとんど姿を消してしまったらしい。
自然の生き物のことなので、条件やラッキーなども必要だが、標津に行った時のオレには、そのどちらもがあったらしい。
ホント、いい状態を楽しむことができた。

来年もまた、こんな好条件に恵まれると良いのだけれど……
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若狭たかはまエルどらんどの気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

ひとつ前のブログにも書いたように、エルどらんどにいる魚たちは、自分や知人が飼っていたことのあるものや、熱帯魚店でよく見掛けていたりなど、とにかく馴染み深いものが多い。
そんな中には、昔はよく見掛けたが、最近ではあまり見掛けなくなった魚などもいて、久しぶりに見るその姿に懐かしい気分になったり。

上からしか見られない最初の池で魚たちを眺めていると、自分の真下辺りに、細長いナマズの姿が見えた。
何だ!? ゴスリニア!? いや、違う。何だあれ!?
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ちょうど天井の反射によって見えにくい上、通路の真下みたいな位置にいたから、手すりから身を乗り出すみたいにしながら一生懸命覗き込むと、部分的にだが、その姿が見える。
それでも全体像が分かるほどには見えなくて、悶々としていたところ、ふと、手すりのところにあった魚名板が目に入った。
ピラムターバ、とのこと。

ピラムターバ!! 懐かしい!!
飼ったことがないし、そもそも上からも見たことがないのですぐに分からなかったが、同属のピライーバやドラードキャットの陰に隠れて? 昔から今ひとつ人気薄のナマズだ。
ドラードキャットほど(壁に激突せず)飼いにくくなく、ピライーバみたいに巨大化もしない。今にして思えば、むしろそれらより“飼いやすい”種類だと思うのだけど……
今や輸入されてくることも滅多にない、激レアマイナー種になってしまった。
とは言え、個人的にも憧れていたことがないので、久々の遭遇も、例えて言うなら、昔、同じクラスだったけれど、仲が良くも悪くもない同級生に遭遇した、みたいな感覚だろうか。
せめて、横から見られれば、久しぶりに、いや、かつては気付かなかった魅力を再発見できたかも。
横から見えなかったことがもっとも残念だった1匹だ。

同じ池には、9年前は別の区画にいたアロワナたちが泳いでいた。
そこそこ大きいサイズから考えても、恐らく、9年前に見たのと同じ個体たちなのだろうと思う。
水面に投げ入れた餌を、チャイニーズ・ゴールデンバルブやレッドテールタイガーと争い、来場者を楽しませる役目を担っていた。
そんな中、白っぽく輝く個体の姿が。
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プラチナシルバー? プラチナっぽい色合いの個体。
だったら何? という話ではあるのだけど、何となく気になった1匹。
まぁ、これはこんな個体もいますよ、みたいな話。

プラチナと言えばもうひとつ、驚いたことにプラチナアリゲーターガーがいた。
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アリゲーターガーのいる区画は、かつて滝の水が落ちる滝つぼになっていた。
激しく水面を打つ水のお陰で、分かるのは中に魚がいることくらい。
それが今回、滝はなくなっていて、中を泳ぐアリゲーターガーがちゃんと見えるようになっていた。
池に近寄ると、ガーたちが“何かくれるの?”みたいな感じで見上げてくるのが可愛らしく、餌のひとつもあげたくなってくるが、そんなアリゲーターガーたちの中に2匹のプラチナが!!
規制直前には、結構安くなってはいたけれど、それでもこうしたところで展示する魚としてはかなり高価なものと思うのだけど、それが2匹!!
水族館ではまず見掛けない魚だけに、奮発ぶりと、この先もここで見られることができることに感謝したい。
個人的には、こうして他所で飼われているのを見掛ける度に、自分でも買っておかなかったことを後悔させられている(笑)

順路を進み、ピラルクーがいる池の反対側の小さな池を覗き込むと、そこにはフラミンゴシクリッドとオスカーの姿が。
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オスカーは同じようなサイズのものが沢山入っていたので、恐らくここで殖えたものなのだろう。
9年前の写真を見返してみると、オスカーの姿は確かにあった。
でも、タイガーとかレッドとかの、いわゆるブリードもの。
しかし、この山ほどいるオスカーたちの色柄、確証はないけど“ワイルド”のそれ。
エルどらんどで殖えたものなら、その時点でワイルドではないのだけど、ワイルドのペアから採れたもの、だろうか?
何が言いたいかというと、綺麗である、ということ。
ぐっちゃりと群れているので、それぞれの個体の美しさを堪能するとはいかないけれど、綺麗なオスカーがこれだけいて、それらが一斉に“何かくれー!!”と集まってくる様は、なかなかのもの、です!!

最後の1匹は、ピラルクー池にいたプラニケプス。
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驚くほど珍しい魚ではないはずだが、水族館で見掛ける機会は意外と多くない。
そんなプラニケプスの、なかなか綺麗な個体に遭遇したので、ここに登場させてみた。
ピラルクーの池は、横から見ることができる部分もあるのだが、このプラニときたら、アクリルから一番離れた位置から離れることがなく、横からその姿を見ることはできなかった。
ピラムターバと同様、コイツも横から見たかったなぁ……
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赤いイトウ@北の大地の水族館 [淡水魚]

ゴールデンウィーク頃の恒例? 北の大地の水族館の婚姻色を発したイトウの展示。
今年も4/27から始められているが、その最初の時、3年前のことだっただろうか、公開された写真を見た時の驚きは、今でもよく覚えている。

イトウも繁殖の時期には婚姻色を発して、それが赤っぽい色である、ということまでは知っていたし、水族館でも時折、ほんのりピンク色に色付いた個体を見掛けることもあったから、そういうものなのだろうと思っていた。
けれど、北の大地の水族館で展示されたものはというと、まさしく真っ赤!!
そこまで赤くなるとは思っていなかったので、心底驚いたし、惚れ惚れするほどのカッコよさに、これは実物を見てみたい!! そう強く思った。

すぐさま北見行きを手配しようとするも、ゴールデンウィークの北海道である。
航空券だけでなく、レンタカーやら宿やら、その暴騰した値段は、赤いイトウを“幻”とするのに十分だった。
そしてそのまま月日の流れと共に、赤いイトウのことは記憶の奥底にしまい込まれてしまっていたが、その翌年、再び“赤いイトウを展示しました”の案内を目にした時、忘れていたことを深く悔やむと共に、来年こそ!! と、固く誓った……

そして2018年。
ようやく念願の“赤いイトウ”を目にすることができた。
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カッコいい!!

写真などで、そのカッコよさは分かっていたつもりだったけれど、やはり本物はひと味どころじゃない違いがあった。
とにかくカッコよくて、夢中で写真を撮った。

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この赤い体色は婚姻色なので、燃えるような恋を全身で表現しました、と言ったところだろうか。
繁殖で死ぬことはないイトウの場合、それがサケのような“死に装束”という訳ではない。
有体に言えば、“モテたくて普段とは服装を変えた”みたいなことだけど、赤くなるだけでどうしてこんなにカッコよく見えるのか!?
もちろん、カッコよくなければモテない(子孫を残せない)訳だし、展示されているものは選び抜かれたイケメン揃いということも大いに影響していそうだけど、そのカッコよさは、春の北見に足を運ぶのに十分な理由だと思う。
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婚姻色に染まった真っ赤なイトウを見られるのは、この時期の北の大地の水族館だけだが、飼育中のものが色づいている訳ではなく、この展示のために朱鞠内湖の繁殖地から一時的に借りてくることで行われている。
飼育下のイトウがどうして赤くならないのかは分かっていないようだが、婚姻色の由来とされるカロテノイドの摂取が限られるため、様々な形でカロテノイドを摂取しているらしい野生個体のような体色にはならないのではないか、と、推測されている。
それでも、繁殖期を迎えるのは飼育個体も同じ。オスはほのかにピンク色っぽく見える程度には色付く。

わざわざ借りてきてまで展示を行っているのは、イトウは北の大地の水族館の看板的存在であることもあるのだろうけど、それ以上に、

「ボク(館長)が初めて見た時の強烈な衝撃と感動を、水族館に来る人にも味わってほしいんですよね」

という、山内館長の思いも大きいようだ。

いいよね、こういう理由。個人的には大好きだし、こういう話聞くと、見に行こうじゃないか、みたいな気分にさせられる。

山内館長の初めての時みたいに、自然環境下でそれを見られれば、もっと大きな感動が得られるのかも知れない。でも、水槽でも十分以上に衝撃的だったし、感動もできた。個人的には、2018年に水族館で見たものの最高峰だ。
留辺蘂まで行く必要はあるけれど、その時期に行きさえすれば間違いなく味わえる感動である。
もし、イトウに少しでも興味があるのなら、1度は見に行くことを強くオススメしておきたい。ゴールデンウィークも終盤となった今だが、展示期間はまだ少しあるはずだ。

婚姻色、つまりは繁殖シーズンということ。
水槽内でイトウの繁殖シーンが見られる、なんてことはないのだろうか?

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水槽のイトウたちを眺めていると、オス同士のポジション争いに加え、メスに近づいてブルブルっと産卵を促すアプローチも見られた。
また、メスもこぼすように無精卵を排出する瞬間も何回か目撃した。
実際、飼育中のイトウも、性成熟し、抱卵まではするらしい。

野生では、冬の厳冬期を乗り越え、水温の上昇に合わせて繁殖期が始まる。北海道では5月頃だそうで、その時期のオスは真っ赤な婚姻色に染まり、メスに対するアプローチを始め、メスは砂礫の川底に大きめの石で産卵床を作り、ペアになったオスと産卵、放精する。

水槽内でも冬は水温が下がるため、成熟には達するものの、産卵床を作れるような底床環境ではないことと、その場にいる個体数が多すぎることで縄張りが作れず、ペアリングに至らないらしい。

人工的に増殖されたイトウは珍しくないけれど、水槽内での自然繁殖は例がない? あっても極めて珍しいことのはず。
山内館長も「繁殖は狙ってみたいんですよね」と話してくれたが、もし、いつの日かそれが実現する機会が訪れたら、また慌てて温根湯に行くことになるんだろうな。
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番匠おさかな館の気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

淡水魚専門の水族館には、ここ素敵!! と思えるような施設が多い気がしている。
単にオレの琴線に触れるだけ、ということかも知れないけれど、好きな施設が多い。
そのひとつが、大分の番匠おさかな館。
7年前に初めて行って、えらく気に入ったのだけど、その後、なかなか行く機会に恵まれず、というか、その遠さに阻まれ、気が付けば7年のご無沙汰。
昨年から、基準を満たした水族館巡りを終えることに注力してきたが、今回、その残りを片付けるため大分へ行くことになり、水族館のために大分まで来たのだからと佐伯まで足を伸ばすことにした。

2回目だから、初めての時のような感動はなかったけれど、それでもやっぱり楽しかった。
魚や水槽が綺麗な水族館は、魚好きにはやはり魅力的なのだ。

最初に気になったのはウナギ。
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最近、絶滅危惧種としてTVなどを賑わせているウナギ、Anguilla japonicaそのもの。
食材としての馴染み深さは、年々薄れてきているけれど、水族館ではまだまだ普通に見掛ける魚で、それがいたからと驚くことはない。
でも、番匠おさかな館に展示されていた個体は、とにかくデカい!!
1mは超えている長さも驚きだが、何よりその太さに驚かされた。500mlのペットボトルくらいはあっただろうか?
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この巨大さから察すると、恐らくはメス個体(ウナギはメスの方が大きくなる)だと思うのだが、こんな巨体なら卵も沢山産めそうだし、ウナギの未来のために海まで連れてって放流しては!? みたいなことを思ったり。

隣の水槽にはオオウナギも並べて展示されていたが、このウナギと変わらないくらいの長さの個体のため、その印象の薄さたるや…… 頑張れ、オオウナギ!!

お次はアカメ。
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日本に生息する唯一のラテスにして、オレの大好きな魚。
生息地として宮崎県が知られているが、大分の番匠川ではきわめて珍しいらしい。
この個体は番匠川で捕獲されたものだそうだが、餌となる小魚を追って入ってくるものが時々いるのだとか。
幼魚が確認されたことがないそうで、恐らく、番匠川には生息していないだろう、とスタッフの人が話してくれた。
そういう意味では幻の1匹、と言っていいのかも知れない。

番匠おさかな館は、その名の通り、番匠川の魚を展示した施設だが、オレ自身は、こんな豊かな自然や川がない環境で育ったので、日本の淡水魚に対する馴染みが薄い。
反面、熱帯魚店で買える魚には、小さい頃から見続けてきたこともあり、そうした日本の淡水魚より馴染み深く感じるものが少なくない。
番匠おさかな館では、外国産の魚も少し展示されていて、7年前にもそんな魚たちに感動させられたが、今回もやはり? 温室の魚たちにときめかされた。
7年前も思ったことだが、ここの魚、綺麗なのだ。水槽が綺麗なのはしっかり掃除されているからなのだろうけど、光り輝かんばかりの色、艶をした魚たちを見ていると、何が効いてるんだろう? みたいな秘密を探りたくなる。

温室の水槽は、水槽自体は変わっていなかったけれど、その中身は変更された水槽がいくつか。
7年前、タンガニイカシクリッドが展示されていた水槽は、マラウィシクリッドの水槽に生まれ変わっていた。
巨大というほど大きくない水槽で、こうしたシクリッドを群泳させると、いじめられたりする個体が出てくるものだが、何故かここの水槽ではそれがないようで、どれも綺麗な姿を見せてくれていた。
その中で気になったのが、プラキドクロミス・ミロモ。
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魚名板には出ていなかったけれど、水槽の真ん中で“オレが主役だ!!”と言わんばかりに陣取っていた。
この種以上に好きな種類も入っていたのだけど、その綺麗な姿を、よく見える位置でアピールされれば、イヤでも気になるというもの。
今なら絶対覚えられないような種名も、昔に覚えたものだからスルッと出てきた。
オレが中学生くらいの頃、“スーパーVC-10”という、訳の分からない名前で売られていた魚だが、その不思議な商品名と、当時のオレにはやけに高く見えた値段のこととか、一瞬、昔の記憶まで呼び起こしてくれるような再会? だった。

温室からもう1匹、ピラニアとパクーが混泳する水槽から、ピゴケントルス・カリバ。
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黒いスポットが特徴的なピラニアの1種。
7年前、この水槽ではアジアのコイ科魚類が泳いでいたような記憶があるが、ピラニアを中心とした中型カラシンの賑やかな混泳水槽になっていた。
ピラニアはナッテリー、ピラヤ、カリバの同属の3種類。
かつてはここにブラックピラニアを入れようとしたこともあるそうなのだけど、結果は推して知るべし。
水槽の魚が皆殺しになる前に、バックヤードへ移動になったとか。

ピラヤやカリバは1匹ずつしかおらず、ピラニアはナッテリーが主戦力。
しかし、そのナッテリーもまた、やけに綺麗なのだ。
ちょうど、餌の時間に遭遇したので、その綺麗の秘密を探るべく、話を聞きつつ、餌やりについて回ってみた。
ピラニア水槽は、ワカサギとオキアミ、そしてペレット。シクリッドはフレークフードをメインに、オキアミを少々、といった感じ。

特別なものはやってませんよ、というスタッフ氏の言葉通り、餌は考えていた以上に“普通”。
だとしたら、やはり綺麗の秘密は、地下水を使っているという水なのかも知れない。
真似できる部分ではないだけに残念だが、いかにも水がよさそうな場所だけに、何となく納得できてしまう推定結果。

とまぁ、7年ぶりに思い切り楽しんできた、という話でした。
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アルプスあづみの公園の気になる魚 [淡水魚]

アルプスあづみの公園はとても綺麗な水槽の水族館だった、という話は先週のブログでした通り。
とりわけ珍しいものがいた訳ではないのだけど、気になったものを。

まずはイワナ。
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ニッコウイワナとアメマスの2種類が展示されていた。
ニッコウイワナは水族館で展示されるイワナの定番亜種。
もともと、長野県では日本海にそそぐ河川に生息していたのがニッコウイワナだそうで、そういう意味では、地元の魚と言っていいのかも知れない。

しかし、アメマスである。
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何でアメマス?
ご存知の通り、アメマスはエゾイワナのことである。
北海道だけに生息している訳ではないようだが、長野にいるの? な魚。
と、違和感を憶えつつ眺めていたのだけど、どうやら安曇野周辺はこうしたマス類の養殖が盛んにおこなわれているエリアらしく、イワナはその主力商品のひとつのようだ。
信州サーモン同様、染色体操作がなされた品種も存在しているらしいのだけど、その割に、エントランス水槽にいた信州サーモンみたいなアピールはされていなかったけど……

そしてその信州サーモンだが、この水族館の看板と言ってもいい魚。
長野県で作出され、地元で盛んに養殖がなされており、長野県内で流通もしている、まさにこの水族館ならではの存在だ。
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その正体は、ニジマスとブラウントラウトを掛け合わせて作出されたもの。
何でも、ニジマスの肉質のよさを持ちながら、ニジマスが掛かりやすい病気に強く、成長が速く、しかも大きくなるという、いいことづくめな魚。
写真でしか見たことがないけれど、その身は鮮やかなオレンジに輝き、見た目にも綺麗でとても美味しそう。
食べればきっと“美味い!!”となるのだろうと思う。

でも、本来、属が異なるその2種間では、交雑種はできない。
しかも、片親のニジマスは染色体処理が施された4倍体。倍数体の生き物は繁殖能力を持たないという認識だが、その卵子に合わせるブラウントラウトの精子は、これまた雌を性転換させたものから産出したもので、産まれてくる個体はすべてメスになるというもの。
産まれた信州サーモンは繁殖能力を持たない(成熟しない)ため、どんどん成長し、しかも早いペースで大きくなる。
少々難しいのだけど、長野県の水産試験場が10年の歳月をかけて開発したというだけあって、ただただスゴイ!! そんなことできるの!! と驚きと感心させられるばかり。

詳しくは
https://www.pref.nagano.lg.jp/suisan/jisseki/salmon/dekirumade.html

こうした品種は、信州サーモン以外にも各地で作出されている。

しかし、水槽を泳ぐ信州サーモンを眺めながら、何だかちょっとした罪悪感みたいな、複雑な気分になってしまった。
同じ水槽を泳ぐニジマスやブラウントラウトよりもずっと大きく、しっかりとした体つきをしているけれど、それはより多くの肉を取るためのもの。
他の魚と同様、餌を食べ、糞をして成長をする。しかし、成熟することはない。
だからこそ大きくなるのだけど、繁殖能力のない魚だから婚姻色もないし、そもそもメスだから、メスをめぐるオス同士の争いみたいなものも無縁。当然、産卵場所をメス同士で争うこともない。

魚に限らず、生物の一生には、産まれ、育ち、子孫を残し、みたいなサイクルがあって、とりわけ、サケ科魚類にはその一生の集大成として繁殖行動があることが多い。
信州サーモンのベースとなっているニジマスやブラウントラウトは繁殖で生涯を終えるタイプではないけれど、それでも繁殖時には婚姻色を帯び、体型も繁殖時のものになる。そして様々な闘争行動も繰り広げられる。
その一連の行動の中には、まさに、命の煌めきとでも言うのか、とんでもなく魅力的な一瞬があったりするのに、この信州サーモンの一生にはそれがない。ただ餌を食べて大きくなるだけ。

サケ科魚類の姿形をしていて、ちゃんと生きているのに、生き物が持つ機能がない。
人が食べなければ、ただ大きくなって死ぬだけの存在。
オレの目の前を泳いでいるこの魚の形をしたものは一体何なんだろう?
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食べるために作られたものなのだから、生産性がいいことは重要だし、それが高いレベルで実現されていること、そして繁殖能力がないことから、万が一自然下に逸出しても増えてしまう恐れが無いなど、安全性も高い。
そういう技術的な部分は本当に凄いと思うのだけど、水槽を泳いでいるのが“生ける刺身”である現実は、何とも言えずもやもやした気分になる。

可哀そう、とかそういうことじゃない。魚に限らず、食肉処理される家畜なんて、どれも似たようなものだということは分かっているから。
でも、人がそこまでしてもいいのだろうか? みたいな思いは最後まで拭い去れなかった。

最初から刺身で産まれてきてくれれば、こんな風には思わなかったのだろうけれど……
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サケ遠征2018@標津サーモン科学館 [淡水魚]

8月が終わりに近づき、9月が近づくにつれて気になりだすのが、標津川の動向だ。
もちろん、サケの遡上動向のことだ。
今年は例年以上に気が気じゃなかった。
というのも、一昨年は台風による大増水、昨年は大渇水で2年連続で記録級の大不調に当たってしまっていたからだ。
もし、今年もそんなだったら…… 遡上時期に標津に行くのはもう止めよう…… そう考えていたくらい、個人的には勝負の年だった。

しかし、だ。
そんな標津に行く4日前、北海道を大きな地震が襲った。
ご存知の通り、その後の北海道は全道で停電に見舞われた。
これはもう遡上どころの話ではない。泣く泣く北海道行きを諦めることにした。
しかし、行けないと思うと、頭の中にはセッパリになったカラフトマスや、ブナ毛になったサケの姿ばかりが思い浮かび、残念でならない。
オレが被災した訳でも、ウチが停電した訳でもないのに、暗く沈む1日。
そんなオレとは裏腹に、北海道の方がずっと力強かった。停電の解消に伴い、行こうとしていた水族館施設が次々に開館。
それなら、オレとしても行かない理由がない。
止めるのを止めて、予定通り、北海道へ向かう飛行機に乗った。

機内のアナウンス。「中標津空港周辺の天気は小雨……」
降りてみると、小雨ではなく、まぁまぁの雨。
普段ならガッカリする雨も、遡上見学が目的なら話は別。むしろ、いい天気と言っていい。

サーモン科学館へ到着するや否や、まず、川へ。
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天気が悪く見にくかったがそこそこの数の魚が泳いでいるのが見て取れた。
どのくらいいるのかまでは分からなかったけれど、それでも昨年より多いことは間違いない。
意気揚々と魚道水槽へと向かうと、数匹のカラフトマスとサケがいるのが目に入った。
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カラフトマスの姿は昨年も見られたが、それよりも断然多いし、何より、セッパリになったオスの姿が見られたのは、標津まで来た甲斐があったというものだ。
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停電の影響で、魚道水槽が1度、クローズされてしまったので、そこからのリセットということで、やや少なめ、とのことだったが、それでも、昨年や一昨年と比べれば天と地ほどの差だ。
何しろ、この魚道水槽で遡上サケの姿を見るのは、2015年以来なのだから。

その後も魚道水槽を眺めていたら、雨が呼び水となったのか、少しずつ魚の数が増えていき、最終的に10匹前後の数となった。
それでも館長は「少ない~」「マスばっかりでサケがいない~」と嘆いていたけれど、オレからすれば、魚道水槽でこれだけの数の遡上サケが見られたのは3年ぶり。
少ないのかも知れないけど、数匹しかいなかった昨年や、魚道水槽が開通すらしていなかった一昨年に比べれば十分に満足できる光景だった。
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また、サケよりもカラフトマスが多いことも、オレにはむしろありがたいこと。
本州でも遡上があるサケとは違い、日本ではオホーツク海に面した川にしか遡上しないカラフトマスは、オレにとっては特別感のある魚だ。
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サケもいるよ~

前日の雨が効いたのか、翌日の午前中はかなりの数の魚が魚道水槽を賑わせていたらしい。
そのことは館長からも言われていたのだけど、北海道遠征の目的のひとつでもあったくしろ水族館に行くため、その午前中をパス。
午後に標津に戻ったものの、前日と同水準程度の魚しか見られなかった。
その後、水槽前でしばらく待ってはみたものの、泥濁りが強くなり水槽内がまったく見えなくなってしまったため、待つのを止めたが、それでも今年は悪くなかったと思う。

大変な時に呑気にサケなんて見に行っていいものかと、直前まで悩んだけれど、結果的に行ってよかった。
北海道と言ってもオレが行った場所は、コンビニに物が少なかったり、夜が多少暗かったりはしたけれど、それでも7年前の東京よりは全然マシだったし、昼間は地震があったことさえ忘れててしまいそうなくらい、普通だった。
もし、サケの遡上を見に行きたいと考えている人がいるなら、標津、オススメです!!
何の根拠がある訳ではないけれど、今年の標津の遡上、何だか良さそうな気がするから。
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アクアトトぎふの気になる魚 Vol.3 [淡水魚]

キチヌ、ゴライアスタイガー以外にもうひとつ、というか、この時、アクアトトに行った最大の目的はゴライアスと同じアフリカゾーン、タンガニイカ湖水槽の新入り、オーレオクロミス・タンガニカエだった。
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以前、タンガニイカ湖の水槽では、このタンガニカエの代わりに、同属のナイルティラピアが泳いでいた。
世界中に移入され、生息している魚なので、タンガニイカ湖にもいるようなのだけど、個人的にはこの水槽で展示されていることに違和感があった。
タンガニイカ湖の水槽なのだから、名前にナイルと付くものとタンガニイカと付くものとがいるのなら、当然、後者がいるべきだろう、と。
それがついに、“本来あるべき状態”となった訳だ。

この2種類、同属だけに体形や雰囲気はよく似ているし、ほとんどの人にとっては、どちらでもいい部分かも知れない。
でも、この水槽の担当氏なのか、はたまたアクアトトのこだわりなのかは分からないけれど、わざわざこんなマニアックな魚を導入し、展示している。
もうホント、素晴らしいとしか言えないよね。

実を言うと、タンガニカエを見たのは初めて。
写真では見たことがあったし、観賞魚として流通していたことがあるのも知っていたけど、かなりマニアックな魚だし、なかなか見る機会に恵まれなかったのだ。
初めて見るタンガニカエは、驚きの綺麗さ。まさかこんなに綺麗な魚だとは思わなかった。
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かつて、写真で見たものは、ナイルティラピアと変わらないと思うくらいよく似ていた。
しかし実物は、色はより鮮やかで、赤が鮮やかな鰭もより大きくヒラヒラした感じ。オレの想像をはるかに上回る美しさに驚くやら、見とれるやら……
珍しいって言っても、ティラピアだろ? そんな風に思ってた自分を恥じるのと同時に、これならナイルティラピアと見間違うはずはない!! ということがよく分かったし、これまで知らなかった綺麗さを知ることができて、ホント、感謝!!

同じ水槽には現在、3年前、オレを岐阜へと引き寄せたペリッソドゥスも泳いでいるらしく、早くも次回の目的ができてしまっている(笑)

アクアトトのアフリカゾーンと言えば、このタンガニカエの他、先週のブログに書いたゴライアスタイガーがイチオシではあるのだけど、ふと目が留まったのが淡水フグのテトラオドン・ムブ。
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かつては小さい水槽に1匹でいたような覚えがあるのだけど、シノドンティスやコンゴテトラが泳ぐ水槽に移動になっていた。
一般的に他魚との混泳不可とされている淡水フグにあって、ムブは比較的おとなしく、加えて、あまり魚(食べるの)を好まないため、混泳も可能、と言われている。ただし、個体によりけり、だけど。
アクアトトのムブは、そんな“大丈夫”な個体だったのだろう。
たった1匹ながら、そこそこの大きさがあることもあって存在感が強く、ムブの水槽、みたいな感じに(笑)
フグが入る前から、個人的には好きな水槽だったけれど、目立つところを泳ぎ続けているフグのお陰で、この水槽を覗き込む人も増えるのではないだろうか?

アフリカゾーンの手前、アジアゾーンでもアクアトトでは初めて見るマニアックな魚が。
メコンオオナマズの水槽の隣、パールムやオスフロが泳ぐ水槽にいたオスフロネームス・エクソドン。
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水族館の水槽で泳がしておくなら、“普通の”オスフロでいいんじゃない? なんて思ってしまうのだけど、レッドフィンでもなく、あえてエクソドンを入れるところにこだわりを感じるよね。
下世話な話だけれど、このエクソドン、普通のオスフロと比べるとはるかに高額なのだ。
個人的にはエクソドンが好きな訳ではないけれど、ほとんどの人にとっては、普通のオスフロでも、エクソドンでもどっちでもいいはずで、それが即ち集客、とはならないような気がするのだけど、そんな魚に、それなりの金額を使って(展示して)くれるということ自体、個人的にはすごくありがたく思うし、そういうこだわり、ホント、好き(笑) そういえば、O.タンガニカエもそんな魚だね。

オレのアクアトトの評価がここ最近、急上昇しているのには、こういう“変な魚”の展示が増えたことに加えて、それらがきちんと綺麗な状態で展示されているから。

常々思っているのだけど、水族館ではなるべく綺麗じゃない状態の魚は展示して欲しくない。
お金を払って見に行っているから、というのもなくはないけれど、それ以上に、その魚を知らない人が初めてその魚を見た時、その綺麗じゃない状態を見て“この魚はこういう魚なんだ”と思って欲しくないから。

こういう“変わった”展示が続くと、次は何を見せてくれるのかと楽しみになる。
もう少しコンスタントに行きたいのだけど、ウチから近くないので、そう頻繁に行ける場所じゃないのが残念だよなぁ、やっぱり。
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コラムに誘われ…… アクアトトぎふ [淡水魚]

アクアトトぎふのHP内の「おもしろ飼育コラム」という、飼育スタッフ氏によるブログがある。
たまたま見掛けた回の時、キチヌについて熱い思いが綴られていた。
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2646

こんなの読んじゃうと、そのキチヌが見てみたい気分になってくる。

しかし、キチヌである。
言っちゃなんだが、わざわざ岐阜まで、それも淡水魚の水族館に見に行くような魚じゃない。

でも、さらにその前の飼育コラムに、これまた気になる内容が。
「ゴライアスタイガー、展示開始」
http://aquatotto.com/blog-diary/detail.php?p=2543

ゴライアスタイガーは、正直、あまり好きな魚ではないのだけど、そのコラムを読んだら、コラムの主役? に会ってみたくなってしまった。
キチヌとゴライアスタイガー。コラムの主に会うため(それ以外の目的もあったけど)、アクアトトへと足を運ぶことにした。
驚いたことに、前回行ってから既に2年半もが経過してしまっていて、さらにそれをブログにするのに半年近くが経過しているという、コラムも行ったのも結構前の話なのだけど……

まずはキチヌ。
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思ったより小さい!!
同じ水槽には、このキチヌよりもずっと大きなクロダイやアイゴも泳いでいて、水槽の中では体の小ささもあって、“態度のデカさ”は感じなかったけれど、逆に、これだけ小さな体で、大きな魚の中に入ってやっていけてるのは、コラムに書かれていた気の強さならではなのかなぁ、と。
いずれにしても、半端なサイズのキチヌを、写真に収めようと頑張ったのは初めてだ(笑) 恐るべしコラムパワー(笑)

そしてもう1匹の主役、コンゴ川水槽に仲間入りしたゴライアスタイガー。
コンゴ川水槽をゆっくりと回遊するように泳ぐその姿を見た時、思わず“カッコいい!!”と声が出た。
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この水槽にはもう1匹、同属のタイガーフィッシュもおり、それも国内ではなかなか見ない立派なサイズなのだけど、そこはやはりゴライアス。より物騒な顔つきと、大きなヒレ。堂々とした泳ぎ。すべてが格が違う!! と言わんばかりの存在感。
これまでこの水槽では、H.vittatus(タイガーフィッシュ)がカッコよく見えていたんだけど、やっぱりゴライアスと比べると、顔つきも体つきも見劣りがしてしまうような気がするなぁ。
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タイガーフィッシュ(H.vittatus)

展示されているゴライアスは、小さな幼魚から現在のサイズまで育てたものなのだそうだけど、よくもまぁ、この神経質で死にやすい魚を、こんなに綺麗にこのサイズまでしたものだと驚かされる。
観賞魚としても輸入されているので、時折、そこそこサイズになったものを見掛けるけれど、アクアトトにいるものは、水槽が大きいのもあってか、そういうものより伸びやかな育ち具合で、よりカッコいいように思った。
この個体を見て思ったのは、それが育ったというバックヤードの水槽環境も見てみたい、ということ。
遊泳性の強い大型魚を、このサイズまで綺麗に育てられる環境…… 興味を引かれるよね。
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なお、ゴライアスタイガーを展示している水族館は、日本ではアクアトトだけのはずだ。

ゴライアスタイガーは思っていた以上にカッコよかったし、それが見られるようになったことはとても喜ばしいことだとは思うのだけど、ゴライアスが泳ぐその水槽にいたナイルパーチの姿が見えないことが気になった。
特定外来の指定の影響で、展示から下げたのだろうか? ゴライアスとは違い、こちらは好きな魚なだけに、気になって仕方がない。

という訳で、メコンオオナマズの給餌解説の時に、解説していた飼育スタッフ氏に聞いてみると……
何とも残念なことに、2匹とも死んでしまったのだそうだ。
1匹が死んだ後を追うように、もう1匹も死んでしまったのだとか。開館の頃からいるし、突然だったようなので、寿命、だろうか?
大きい方の個体は、サイズもかなりのものだったし……
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仕方がないこととは言え、アクアトトに来る大きな楽しみのひとつだっただけに残念でならない。
日本では代わりの個体も手に入れられないし……


アクアトトの話はもう1週続きます。
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