SSブログ

カワスイの気になる魚 Vol.4 [淡水魚]

カワスイによく行っている。

ウチからもっとも行きやすく、行けば何かしらが変わっていたりする。
気が向いた時にふらりと出掛けるのにちょうどいいのだ。

とりわけ10Fの水槽では、新しい魚が追加されていたりなどの変化がよくある。しかも、そうした魚の多くは、他の水族館ではあまり見掛けないようなものも多いので、そういう意味でも楽しいのだ。
それらの中から、気になったものをいくつか。

最初の1匹はスネークヘッド。
カワスイでは超激レア種のゴラムを含め4種類のスネークヘッドを見ることができる。
飛び抜けて数が多い訳ではないものの、スネークヘッド界の主要スターが揃っているような印象だ。
中でもマルリオイデス(Channa marulioides)は近年、人気の? 大型種だ。
LY5A3546.jpg
カワスイでその姿を最初に見たのは2月の末頃。行った日は入れて2日めくらいのタイミングだったようで、その場にいたスタッフ氏がそのことを教えてくれた。
ちなみにそのスタッフ氏、マルリオイデスがもっとも好きだと話していたのを覚えている。
LY5A0026.jpg
2月の導入直後、地味だった体色はその後、見る度に綺麗になっていて、本来の体色を楽しませてくれている。
マルリオイデスは複数個体を飼育していたりする環境では、立場の弱い個体が本来の色を出さないとも聞くが、カワスイの個体は同居のアロワナやオセレイトスネークヘッドに対しても弱い立場にはないのだろう。
先のスタッフ氏は盛んにトラブルの心配をしていたが、むしろ先住のオセレイトよりも立場が上? のようにも見え、堂々としているように感じる。それもまた綺麗な体色に好影響を与えているのだろうと思う。

カワスイのスネークヘッドコレクションには、トーマンエマスも加えて欲しいと個人的にちょっと思うが、水槽のやりくりが大変になりそうだから、もしこのブログをカワスイの関係者の人が見ていたとしても検討してくれなくていいです!!(笑)

5月のことだ。
ニョロニョロと蠢くスパイニィイールを見ようとそれがいる水槽に近づくと、おっ!! こんなのもいたのか!! とその姿を見つけたのがクロコダイルフィッシュ。
LY5A2391.jpg
こんな形をしているが、グーラミィの仲間で魚食性という変わり種。
すごく珍しい訳ではないものの、目にする機会はそれほど多くないややマイナー種だ。
カワスイにいるのはスポットクロコダイルと呼ばれるタイプになるだろうか。
ファイアースパイニィイールの水槽にひっそりという感じで、最初に見た時は導入から日が浅いこともあったのだろう。隠れがちだったのが、今では見えやすい位置にいることも多く、泳ぎ回るようなタイプでもないため、じっくり眺めることができる、個人的にお気に入りの1匹だ。

ご存じの通り、カワスイには大きな水槽がない。
それ故、巨大化する魚の幼魚なんかが新たに導入されたりするのを見ると、その行く末が気になって少なからずモヤモヤしてしまうのだが、クロコダイルフィッシュはそれがいる水槽で終生飼育が可能なくらいの大きさにしかならないため、そんな部分でも安心して見ていられるのも魅力? のような気がしている。

カワスイの水槽で展示メンバーの追加などの変化が大きいのが、クロコダイルフィッシュがいる水槽の隣、メコンオオナマズなどが泳ぐ水槽だろう。
それまでいなかった何かがしれっと追加されていたり、その逆にいなくなったりがよく起こる。
その順を追って並べることもできそうだが、あえて他所の水族館では見られない1匹を選びたい。
それがカショーロバルブ。
LY5A3565.jpg
南米産の牙魚、ドラドカショーロによく似ているが、こちらはコイ科だから口に歯がない。でも食性はよく似ていて、魚を食べる。
賑やかな水槽の中で、他の魚たちに気後れすることなく元気に暮らしているようだ。
結構前からいるような気がしていたが、あらためて画像フォルダを漁ってみたところ、この魚の写真が登場するのは6月以降。まだ3ヵ月くらいしか経っていなかったようだ。
搬入時期はともかく、面白い魚だから、注目してみて欲しい。

最後の1匹はアフリカゾーンのヘテロティス。
LY5A2406.jpg
ヘテロティスがカワスイで展示されるのは2度め。オープン直後の時点では5~6匹が泳いでいたのだ。
それらが見られなくなって久しいが、最近までヘテロブランクスがいた水槽が模様替えされ、シノドンティスやモルミルスと一緒に小さいヘテロティスの展示が始められた。
今年のまだ寒い時期だったと思うが、そこから半年以上が経過したこともあり、小さかったヘテロティスもそれなりのサイズへと成長し、その姿がすぐに目に付くようになってきた。
ナイルアロワナと呼ばれることもあるアロワナの近縁種だが、色や顔つきのせいか、今ひとつ地味な印象がある。そのせいか、水族館ではなかなか見掛けない。
あまり見られないヘテロティス、さらにその成長をも見られるため、それが泳ぐ水槽の今後の発展、変化も含め、注目している。
nice!(0)  コメント(0) 

激レア珍魚、ゴラムスネークヘッド展示開始!! @カワスイ [淡水魚]

人混みが嫌い、というか苦手なので、混んでいると分かっている今時期の水族館には近づかない。だから、8月の水族館に行った経験はほとんどない。
そんなオレがものすごく珍しくこの時期の水族館へ行ってきた。行かなきゃならない理由ができてしまったからだ。

その理由とは、カワスイでゴラムスネークヘッドが展示されたという話を聞いたこと。
マジで!! 信じられない!! と、慌てて川崎へと駆け付けたという訳だ。
IMG_5092.jpg

ゴラムスネークヘッドと言っても、知らない人が多いと思う。
LY5A3485.jpg
2019年に南インド、ケララ州の民家の井戸から発見され、Aenigmachanna gollumとして記載された“新種”で、生息しているのもその井戸につながる地下水脈という、エニグマの属名に違わない謎に満ちた魚。属だけでなく、科まで新設されたところを見ると、魚類学的にもかなりの大発見だったようだ。ちなみに、種小名のゴラムとはロードオブザリングに出てきた、あの気持ちの悪いオッサン小人みたいなヤツのことだ。
オレもその存在を知ったのは昨年のことで、生きた姿はもちろん見たことはない。そんな魚が展示されたとあれば、見に行くしかないというものだろう。

薄暗い水槽の奥にその姿を発見。これがゴラムなのか!!
LY5A3424.jpg
その大きさは10㎝ほど。長さといい、太さといい、ちょうどタバコくらいの大きさ。
地下水脈でひっそりと暮らしているような魚だから、ほぼ動かず、色らしい色もないことから、考えていた以上に地味な印象の魚だった。
知らなければその姿を見たところで惹きつけられるようなことはないかも知れない。
LY5A3470.jpg
大きな口を持っているとされているが、あくび? 口を開けた瞬間も見られた。

個人的にも憧れていたりした訳でもないから、感動に震える、みたいなこともなかったけれど、発見されて日が浅い激レア珍魚の生体を早くも見られた事実は驚きでしかない。
水槽は見るのに問題ない明るさがあるが、暗い水槽の一番奥で、流木に半分隠れるように定位する小魚…… 写真は絶望的なくらい撮れなかった。環境に馴染んだらもっと出てきて動くようになってくれるのだろうか? ちゃんと姿を捉えた写真を残しておきたいのだけれど……
LY5A3538.jpg
ちなみに、小さく地味な魚だが、その値段はとんでもなくて、多分、カワスイにいる生き物の中ではブッチギリで高価なはずだ。

ゴラムがいる水槽の周辺には、それがいることを示すものは何もない。
薄暗く、一見しただけでは何もいない水槽だ。ほとんどの人が素通りしてしまう。
お陰で、それなりに人が多い館内でも、じっくりと見ることができてオレには有難かったが、すごく勿体ない。せっかく超貴重な魚を展示しているのだから、見逃さずに済むような案内でも出した方がいいのに…… とは思った。

動かないゴラムが動くのを待っていたら、餌の時間となった。
与えられていたのはアカムシと粒状の人工飼料。
餌が投入された直後、与えていたスタッフ氏が出てきて摂餌状態のチェック。図らずも2人並んでそんなシーンを観察することになった。
餌に対してがっつく感じはなく、翌朝にはなくなっている、そんな感じらしい。

何となく食べるシーンを目撃できたが、そのスタッフ氏曰く、かなり珍しいシーンだそうだ。

発見、記載されて間もない魚が、もう日本にいることにはあらためて驚かされる。
これが昔なら、まず洋書などで写真が紹介され、その生きた姿に思いを馳せる、みたいな感じだったはずだが、21世紀になってからは展開が速くて、発見を伝える写真の発表からほとんどタイムラグなく生体が輸入されてきたりする。
オレがその存在を知った時には既に、生きた個体が日本に到着していたらしい。
その時、輸入されたのは5匹。内3匹は愛好家が購入したと聞いたが、残りの2匹がカワスイで展示されているもの? だろうか。
いずれにしても、日本で見られるのはカワスイだけなのは間違いない。展示は期間限定ではなく、この先もずっと展示される予定だそうだ。

こういう激レア珍魚を、水族館のような公共性のある場所で展示してくれるというのはとても有難く、意義のあることだと思う。
ただ、趣味とは違って、水族館、とりわけカワスイのような民間施設では投資に対して、少なくともそれに見合ったリターン(集客)が求められる。
そう考えると、小さくて地味なのに驚くほど高価なゴラムスネークヘッドみたいな魚をよく導入したなぁ、と感心させられる。
だから、という訳ではないけれど、見に行ける人は見に行った方がいい。
とてつもなく珍しい魚であることは間違いないし、噂では今後の捕獲や輸出が制限されるという話もある。そうなればまた“見知らぬ魚”に逆戻りだ。
どのくらい生きる魚なのかということも当然、分かっていない。見られる内に見ておくことを強くオススメしておく。
夏休みシーズンが終わったら、オレもあらためて見に行こうと思っている。
nice!(0)  コメント(0) 

浅虫水族館の気になる魚 Vol.3 淡水魚編 [淡水魚]

メインディッシュの後は美味しいデザートをもって満足感とともに終了するのがコースメニューだが、浅虫水族館の2Fの展示はまさにメインディッシュたる1Fの展示を見終えた後、その満足感をさらに高めてくれる極上デザートだ。
中でも、リニューアルされた古代魚の水槽は個人的にも大きな目的だった。展示に再登場した2種類のガーたちに誘われた、みたいな感じだろうか。

浅虫水族館で見られるのはニカラグアガーとアリゲーターガー、Atractosteus属の2種類。
ちなみにニカラグアガーというのは俗称で、トロピカルガーの1タイプでニカラグアに産するもの、と説明すればより正確だろうか。
LY5A2371.jpg
日本の水族館でも何か所か見られるところがあるが、「ニカラグアガー」として展示しているのは浅虫水族館だけだと思う。
ニカラグアガーは1994年に1度輸入されたきりで、今、日本国内にいるのはその時のものか、2014年に少数が流通した国内生まれの個体のみ。大変希少な存在だ。
それもあって、ニカラグアガーとしての展示は、この魚が希少な珍しいものであることを伝えてくれているようでとても好感が持てる。

同じ水槽の2匹のアリゲーターガーたちも、他魚に委縮することもなく、ガーらしいのんびりゆったりした動きを見せてくれている。
LY5A1984.jpg
ガー以外にはアロワナや肺魚も混泳しているが、種類が異なるアロワナたちも穏やかな性格の個体が揃っているのか、水槽の雰囲気は非常に穏やかなものだった。そのため、ガーのヒレや身体の傷みが少ない点も高ポイントだ。
アリゲーターガーというと、TVなどの影響で悪いイメージがついてしまったが、この水槽をじっくり眺めれば、そんなイメージが誤りであることを気付かせてくれるのでは、そんな風にさえ思った。
水槽の前にベンチでもあったなら、そこに座っていつまででも眺めていたい。そんな風に思うほどリラックス効果の高い水槽だとオレには感じられた。

ガーたちがいる水槽の隣も以前とはガラリとイメージを変え、大きな水草レイアウト水槽へと生まれ変わっていた。
水草を育成するための照明と、それに照らされた鮮やかな緑がまさしく目に眩しいような、とても綺麗な水槽だった。きっと、暗く長い冬がある地元の人たちにとって、まさしく癒しの水槽なのではないだろうか。
何でも、水草育成に長けたスタッフ氏がいるそうで、その人が主導して制作されたのだという。水草水槽の長期維持は大変なことも多いのだが、技術を持った人がいるお陰なのだろう。とても綺麗な状態だった。
中を泳ぐ魚は、南米産のテトラ類の他、マーブルやブラックなどのエンゼルフィッシュの改良品種が数多く入っていた。
LY5A2360.jpg
水槽が大きいこともあるのだろう。そんなエンゼルたちの綺麗さに大いに驚かされた。
大型のレイアウト水槽ではアルタムなどのワイルド種が入れられることはあるものの、改良品種がそういう使われ方をすることは少なく、加えて、小型水槽の人気が高い昨今、エンゼルフィッシュ自体の人気も下火らしい。
そんな状況もあり、最近、綺麗な改良エンゼルを見る機会はめっきり減っていたから、久しぶりに見る超ハイクオリティなエンゼルフィッシュたちには大いに感動させられた。
それなりのサイズの水槽でちゃんと飼えば綺麗になる。そんな超基本的なことを思い出させてくれるようだった。
遠目で見る水草水槽の綺麗さに感動した後は、水槽に近寄ってエンゼルたちの美しさにも驚いてみて欲しい。この水槽にいるほど綺麗な改良エンゼルはなかなか見られるものじゃないから!!

水草水槽や古代魚水槽の並びにある浅虫水族館有数の大型水槽。6年前には、ここにガーたちが入っていたが、現在はピラニアの水槽になっていた。

数は多く入っているが、それこそどこにでもいる種類(Pygocentrus nattereri)のみ。贅沢だが、見る分にはそれほど面白い水槽じゃないかも、と、素通りしようとした時、横目に泳ぐピラニアたちの姿が見えた。
LY5A1979.jpg
おっ!! ここのピラニア、やけに綺麗だぞ!! と立ち止まって見てみると、やけに色鮮やかな個体が多い。
赤の鮮やかさだけでなく、その面積も広い。産地などによっては、こうした鮮やかな個体群もいるようだが、そんな特別なものではないはず。違う種類かと思うほどの色鮮やかさに驚いたと同時に、その秘密が知りたくなった。餌? 水?
やけに綺麗に仕上がったエンゼルの例もある。やっぱり、青森は水がいいのかなぁ!?
良さそうなイメージはあるけれど……

2Fの展示は基本的に淡水魚だが、すべてが外国産という訳ではない。
地元や近隣に住まう魚もいる。
6年ぶりに見る日本の淡水魚を展示した水槽は、照明なども変わったようで、以前より見やすくなったような気がした。
そこにいたアルビノのイトウも気になる1匹となった。
LY5A2373.jpg
青森にイトウは自然分布していないが、養殖は行われているらしく、かなり大きな個体が2匹、展示されていた。その内の1匹がこのアルビノ個体だ。
作出されたものであること、しかも、見たことがない訳でもない。でも、この大きさ(1mくらいあった)でこの綺麗さはなかなかのものだと思う。
養殖のサケマス類は体型の崩れが激しく、イトウも例外ではないが、ここにいた個体はそれらしい体型がちゃんとキープされていて、ヒレなどの傷みも少ない。
養殖由来の個体でこれだけ綺麗ならそれだけで価値があると言ってもいい。しかも、見えやすい位置にいてくれたし。オススメの1匹です!!
nice!(1)  コメント(0) 

サンシャイン水族館の多国籍池 [淡水魚]

タイトルはちょっと“盛って”いるけれど……(笑)

サンシャイン水族館の屋外部分、空飛ぶペンギン水槽の向かい辺りにあるアロワナやドラドのジャンプ給餌が見られる水槽。
その水槽を取り囲むように作られた浅い部分、今回はそこの話。

以前からそこにグッピーやコリドラスがいることは知っていたけれど、わざわざそれらを見たり、意識したりすることはなかった。
でも、今年の2月に行った時のこと。アロワナやドラドを眺めていたら、下の部分にグッピーではない魚がいることに気が付いた。
知らない間に魚の数が増え、数量限定だが餌やりも楽しめるようになっていたらしい。
数日前、4か月ぶりにサンシャインに立ち寄ったのだけど、そういえば、この池の魚が増えていたんだよな、と、真面目に見てみることにした。
ちゃんと見てみると、思った以上にいろいろな魚が入っていて、ちょっとした驚きがあった。

多国籍軍の構成員その1。何かしらのモーリー。
LY5A1804.jpg
オレンジ色のもの、グレーのもの、ゴマ塩模様のもの、など。恐らく、グッピーと一緒に前からいたのだろうと思うのだけど、それらがまたずいぶんと大きくて、12~13㎝くらいありそうなサイズ感。あの池ではもっとも巨大な魚だ。
大きさからセルフィンモーリーかと思っていたんだけど、よくよく見ると尾ビレ下葉が伸びているものもいて、ソードテールなの!? と。
ソードテールにしては大きすぎる気がするのだけど、こんなに大きくなるものなのか!?
はたまた、何かしら他種の血が入って、ここまで巨大化したものなのか。
恐らく、普通に売られている“モーリー”で珍しいものではないはずだけど、ここまで大きくなるとは思ってなかったので驚かされた。

2月にこの池を見た時に、こんなのいるんだ!! と思ったのがコレ。
LY5A1793.jpg
レインボーシャイナー。北米産の小さなウグイみたいなコイ科の魚。
水族館ではあまり見掛けない、というか、日本の水族館だとサンシャインのこの池にいるもの以外、常設展示している施設はないかも?
観賞魚としてもそれほどメジャー種でもないし。
でも、なかなか綺麗な魚なのだ。この池にいるものも、背中側から見てもキラキラしてるのが分かるくらい綺麗な個体がいて、横から見えないのが少々残念。

コイ科の淡水魚と言えば、こんなのもいた。チェリーバルブ。
LY5A1794.jpg
元を辿ればスリランカに産する魚だ。
レインボーシャイナーとは違い、観賞魚としても古くからのメジャー種。
安く買えるけれど、綺麗になるとして費用対満足感の高い魚でもある。
そんなチェリーバルブもそこそこの数が入っているようなのだけど、不思議なのがオスらしきものの姿がなかったこと。
チェリーバルブと言えば、その名前の由来ともなった真っ赤な体色が特徴で、売られているものでもその色を発色していることは珍しくない。
ただ、赤くなるのはオスだけ。サンシャインの池にいるチェリーバルブは赤い体色のオスが全然見当たらないのだ。
まさか、メスだけ選んで持ってきた? 赤いオスがいると、目を引いてよさそうな気がするのだけど……

チェリーバルブのオスを探そうと、頑張って池の中を覗き込んでいると、グッピーくらいのサイズの、グッピーではない魚が数匹いるのが目に入った。
LY5A1792.jpg
何だこれ? よくよく見ると胸ビレが少し長く、尾ビレはライアーテール。ヒレの先はやや黄色味を帯びている。
もしかして、セレベスレインボーなのか?
上から見たことがないのでなかなか確信が持てなかったのだけど、どうやらセレベスレインボーらしい。
数が少なく、しかもそこそこ年齢もいってそうな雰囲気。探し出すのは少々厄介かもしれない?
それはともかく、この魚の原産地のことを「セレベス」と呼ばなくなって久しいけれど、この魚はいつまでたってもセレベスレインボーのままだね。

上記以外に5種類、全部で9種類の魚が確認できた。
魚名板もなく、上からしか見えない池だが、思った以上にいろいろいることに驚きながら、それらを探し出すのは楽しい作業だった。
今回は曇りの夕方で池の中はやや薄暗かったので、天気のいい日に再チャレンジしてみたいと思う。また何か違った種類が見つかるような気がするし。
nice!(0)  コメント(0) 

なかがわ水遊園の気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

モロネを見るために行ったなかがわ水遊園では、モロネ以外にも企画展のお陰でそれまでここでは見られなかった多くの魚を見ることができた。
それはそれでよかったんだけど、やっぱり常設の水槽とそこにいる魚たちの素晴らしい仕上がり具合はもっと大きな満足感を与えてくれる。
やっぱいいいなぁ、ここの魚たち!!

瞬間ごとに目の前を横切る魚たちのどれもいいんだけど、あらためて“いいねぇ!!”としみじみ思わせてくれたのがタイガーショベル。
なお、この名前で呼ばれるナマズには複数種類があるのだけど、ここでは個別の種類については触れないでおく。
LY5A0483.jpg
個体No.1
ご存じの通り、タイガーショベルは日本の水族館では珍しいものではない。外国産の淡水魚の水槽がある水族館なら大抵いるのではないかと思うのだけど、綺麗な個体、というか、タイガーショベル本来の形をした個体というと、そう簡単には見られない。
でも、それは水族館のせいではなくて、手に入るものにちゃんとしたものが少ないから。
現在、日本で手に入るものはインドネシアなどでブリードされたものが一般的で、それ故に安価で買える(それはそれで問題だけど)のだけど、そうしたブリード個体は残念ながら体型が崩れてしまっていることが多い。中でももっとも変化が大きいのが顔つきで、そこが崩れてしまうと、タイガーショベルならではの魅力自体が損なわれてしまうようで残念なのだけど、何より、本来の姿形を知らない人に、“こういう魚なのね”と思われてしまうのことは、タイガーショベルがもっとも好きなナマズのひとつである者からするとひたすら残念でならない。

しかし、なかがわ水遊園にいるものなら大丈夫!! 本来の顔つきをしてるから。
LY5A0495.jpg
個体No.2
大水槽には4匹? がいるようで、小さめの1匹以外はそこそこの大きさがあって、見えやすい位置にいてくれる。それら3匹はいずれも“これぞタイガーショベル!!”という顔つきをしていて、本当にいい!! 小さい個体はいるのは分かったけれど、ほとんど見ることができなかったので、他の個体と同じくいいかどうかは分からなかった。
LY5A0316.jpg
個体No,3 ピンタード? 見えるけどまったく動かず、遠く離れた位置にいたのでひとまず証拠写真。

先にも書いたように、このレベルの個体はどこでも見られるものではない。なかがわ水遊園に行ったら、是非、その顔つきに注目してみて欲しい。

タイガーショベルは個人的に大好きな魚だから見とれるのは分かるが、自分では飼ったことも、飼おうと思ったこともないのに、ついつい見惚れてしまう魚がいる。
大水槽を泳ぐパクーはその筆頭だ。
LY5A0332.jpg
パクーと言っても、レッドコロソマではなく、ミレウスなどの方。
この手の魚は以前、なかがわ水遊園にも沢山いたのに、今では種類数、個体クオリティ、密度のどれをとってもアクアトトに水をあけられている感が強い。でも、なかがわにもアクアトトにいるものに劣らない個体もいる。
上記画像の個体なんかはその筆頭。何という種類なのかは知らないのだけど、なかがわでは1匹だけ? でも、この手の中では飛び抜けて大きいサイズもあり、その鮮やかさもあって目を引き付けられる。同じ種類はアクアトトにもいるが、それよりも黒っぽくワイルドな風合い。やはり太陽光の影響だろうか?
2年前に行った時には、浅いエリアにいたが、ピラルクーがいる深い方へ移動になったようだ。
体長だけでなく、体高もあり、さらに遊泳力も強い魚だから、水族館ならではの広い環境は如実に魚の仕上がりに好影響をもたらすのだろう。
個体自体の仕上がりの素晴らしさに加え、なかがわ水遊園ならではの大小さまざまな魚との組み合わせによるコントラストも素晴らしく、魚の良さをより引き立てる。
だからこそ惜しいのが、水槽の見えにくさ。この個体はピラルクーがいる側にいて、トンネルの周辺にいるので見ることができるが、浅いエリアにいる魚はそもそもアクリル越しに見る箇所が1か所ずつしかなく、見えない部分が多くあるのが本当に残念に感じてしまう。魚がいいだけにね。

浅いエリアの水槽を眺めていると、想像の中のアマゾン河を覗き込んでいるような気分になれる、というのはこのブログにも何度も書いてきた通りだが、いろいろな魚たちが広い水槽の中でそれぞれの生活をしてる様を見られるから、というのがその理由。
特に浅い方のエリアでは水中を見られるアクリルが少なく、小さいため、全体的に見渡すことはできないが、そのため、アクリルの前にふと現れる魚に“こんなのもいたの!!”と驚かされることになる。
そんな魚のひとつがレポレルス・ヴィッタートゥス。
LY5A0454.jpg
アノストムス科のマニアックなカラシンだが、比較的底床に近いところを泳ぎ回る生活をしているようで、同種、他種と追いかけ、追いかけられをせわしなく続けている。
観賞魚として輸入されることもあるが、その数は少なく珍種の部類。とりわけこの水槽にいるような30㎝くらいあるようなものはなかなか見られないのではないだろうか?

以前からいることは分かったのだけど、遠くで動き回っているのが見えただけ。今回はアクリルの近くまで来てくれたので、とりあえず写真に収めることができた。
あんまりいい写真じゃないけど、前々から気になっていた1匹が撮れたので。

結局のところ、なかがわ水遊園のアマゾン水槽はいいねぇ、という結論になるのですよ。
nice!(1)  コメント(1) 

初めてのモロネを見に(ストライプドバス)なかがわ水遊園へ [淡水魚]

なかがわ水遊園が施設改修のための休館を終え、3月1日から再オープンした。
それに合わせて「世界一周 魚toトラベル」という企画展を開催するという。
まぁ、そこまではいい。
展示予定の魚の中に、ストライプドバスの写真があることに気が付いた。本当にいるなら見過ごすことはできない。
LY5A0537.jpg
日本にはおらず、かつ特定外来生物の指定種なので、日本で生きた姿を見るのは難しい魚だ。もちろん、これまで見たことはない。生きているものが見られるなら是非、見たい。
しかし、生きたストライプドバスなんてあり得るのだろうか? この企画展のために輸入するというのはあまりにも非現実的過ぎる気がするし、だとしたら展示されているのは標本? などなど思いを巡らせていたら、オープン初日に出掛けた知人が教えてくれた。
“生きたものが展示されている”と。
それなら見に行くしかない!! ということで1年半ぶりくらいのなかがわ水遊園へ。

LY5A0384.jpg
これがストライプドバスなのか!!
写真などでは何度も見たことがあったが、初めて見る実物は想像していたものとはずいぶん印象が違っていて、ひと目見た時の印象は“悪そ~!!”だった。
ここでの“悪そう”は、攻撃的とか飼育上での悪いではなく、これが日本の自然環境下に放たれた時のインパクト、みたいなイメージ。
特定外来生物に指定されているのも、これなら仕方ないな、と納得した。見るまではもっと細長い魚を想像していたのに、実物はやけにマッチョで見るからに力強い。
“バス”と呼称されているから、その名に意識が引っ張られてしまうが、科から違う種類で両者はさほど近い間柄でもなく、ブラックバスと似ていないのも当たり前のこと。
海でも淡水でも住めて、最大2mになるというから、場合によっては、ブラックバスよりもタチが悪いかも知れない。
あらためて特定外来に指定されていることにホッとした、そんな風にも思った。
とは言えこれも、生きたものを実際に見たから思えたこと。日本で見ることが難しいこの魚を見られる機会をくれたなかがわ水遊園に感謝したい。

釣り好きが人気のターゲットをなんとかバスと呼ぶのが好きではないので、ここからは科(属)名であるモロネと表記することにする。
LY5A0383.jpg
展示されていたのは3匹。60㎝はありそうな大きめの個体1匹と35㎝ほどのものが2匹。
水槽に入ってからまだ日が浅いのか、ややビビりモード。小さな個体が大きな個体の下に入って隠れたがる、みたいな感じ。
LY5A0551.jpg
もともとこういう感じなのか、それとも環境に不慣れだからなのかは分からないが、3月初旬の時点では水槽内を泳ぎ回る、みたいな感じではなかった。

気になるのはその3匹がどこから来たのか、という点だが、その答えは水槽前に掲示されていた。
釣りをしないので知らなかったのだけど、どうやらこのモロネを釣ることができる釣り堀が国内にあるようで、そこからやってきたものらしい。
特定外来生物は生きたままの移動も禁じられているので、展示するにも特別な(面倒くさい)許可が必要だったはずで、そんな意味でもありがたい展示と言っていいと思う。
企画展の期間が終わったら展示が終了になるのか、そのまま展示され続けるのかは分からないが、できることなら展示が続いて欲しいところ。外来生物の問題を考えるひとつのきっかけにはなるように思うから。

モロネは企画展の展示のひとつとして展示されていたものだが、他の展示の多くが企画展のために暫定的に置かれた水槽であったのに対し、モロネの水槽は常設の水槽。
個体も水槽に見合ったサイズがあったことから、常設の展示にも見劣りしない水槽となっていたことも、魚自体の印象に影響しているような気がする。
これがその他の水槽と同じような小さな幼魚だったなら、見て受ける印象も違っていたことだろう。
だから、企画展で展示されていた魚で特別な印象を抱いたものは少なかったのだけど、モロネ以外ではコレゴヌスが強く印象に残った。
LY5A0365.jpg
企画展の順路内にある水槽にいたのだけど、これも企画展内の展示のひとつ? なのかは分からないが、これも日本には生息しないサケ科魚類のひとつ。
ただ、日本国内でも養殖がなされていて、シナノユキマスという名称が付けられている。
水族館でも見掛けることがあるものの、その機会は稀。ということもあって、おおっ!! コレゴヌスもいるのか!! となった。
近い仲間では、琵琶湖博物館のバイカル湖の水槽にいたオームリが同属。サケ科なのにコイ科の魚みたいな姿形をした変わり種だ。
モロネ同様、こちらも養殖されているものが展示されているのか、水槽を泳いでいるのは立派なサイズ。しかも、オレがこれまで見た中ではもっとも綺麗な個体が揃っていた。と言っても、本種を見た回数なんて、数回程度でしかないのだけど…

できたらこちらも、常設展示として残ってくれると良いのだけれど。

モロネや企画展を見になかがわ水遊園へ出掛けるという人は、このコレゴヌスもしっかり見てくることをオススメしておきたいイチ押し魚種だ。
nice!(1)  コメント(2) 

カワスイの気になる魚 Vol.3 [淡水魚]

いつまで経っても終わりが見えないコロナ禍だけでもうんざりなのに、戦争が始まってしまった。
この先、どうなってしまうんだろう? と不安は増すばかり。おまけに今月は仕事もヒマときてる。
家でいろいろ考えていても気が変になりそうになるだけだからと、ひとまず家を出た。
向かった先は、4か月半くらいぶりのカワスイ。用もないのにフラッと出掛けられる水族館、ホントにありがたい!!

いつものように水槽を眺めつつ、館内をふらふらしてたら、アロワナの水槽にこれまでカワスイでは見たことがなかったスネークヘッド(C.マルリオイデス)の姿が。
あれ!? こんなの入ったんだ!! と思いつつカメラを向けていたら、横から「つい最近入ったばっかりなんですよ」という声が。
振り向くとそこに飼育員氏。入ったばかりのスネークヘッドが先住者たちとうまくやっているかチェックしにきていたらしい。
確かに、スネークヘッドは混泳という意味では、信用できない。ずっと問題なさそうに混泳していても、ある時突然ダメになったりする。しかもそのダメは、大抵、どちらかの死を意味していたりするからややこしい。
そんな話をしたついでに、他の水槽にいたとある魚について聞いてみた。
その魚とはマレーコッド。オーストラリア産の大型魚。
LY5A0049.jpg
カワスイで見たのは初めてで、おおっ!! マレーコッド入ったんだ!! と喜びの声を上げそうになったほど、個人的に好きな魚。
スネークヘッド水槽の担当氏は、その水槽の担当もしていて、聞けば「1年以上前からこの水槽にいたんですよ」とのこと。
小さい時からずっと水槽には入っていたそうなのだけど、見えないところに隠れていたらしい。大きくなって自信がついたのか、見えるところにも出てくるようになったそうだ。
現在のサイズは40㎝ほどだろうか。
このマレーコッド、基本的に隠れがちなビビりなのだけど、反面、テリトリー意識が強く喧嘩は強い。つまり、混泳に向かない魚なのだ。
しかし、同じ水槽にはノーザンバラムンディやニューギニアダトニオ、ネオケラ、大型ハゼ2種類なんかが入っている。大丈夫なのだろうか? と気になったのだ。

そこからまたいろいろな話を聞かせてくれたのだけど、限られた水槽で展示したい魚が多くいるとなると、どうしてもひとつの水槽で複数種を、ということになる訳だが、そこにはやはり、いろいろ難しいことが多いらしい。
例えば、A、B、C、Dという魚を展示したいとする。AとCは混泳可能。CとBも大丈夫。でも、AとBがダメ、DはA、Bといけるが、Cがダメ、といった具合に。
話を聞かせてくれた飼育員氏は「パズルみたいですよ」と言っていたが、バックヤードに展示待ちの魚が控えていたりすると、そのパズルはますますややこしさを増す。展示水槽を見ながら、日々、頭を悩ませているようだった。

混泳が難儀さ度合いで担当の飼育員氏をうんざりさせるほどだったというのが、円柱形の水槽にいるシマイサキ科、カルボ、シルバーパーチ、スパングルパーチの3種類。
LY5A0003.jpg
シルバーパーチ
LY5A0010.jpg
スパングルパーチ

シマイサキ科の淡水魚は海の魚が淡水生活するようになったグループで、ニューギニア辺りに多い。日本でも西表島に近縁種が何種かいたりするのが面白いグループだ。
全方位ダメな混泳の難しさで、この3種のみの展示に落ち着いたらしい。
ちなみにこれらは日本の水族館ではカワスイでしか見られない。それもあって、この水槽は個人的にはお気に入りのひとつでもある。

中でもカルボはすごく綺麗な個体なので、こんなに綺麗になるならウチの水槽にも、みたいなことを話したら、即座に「止めた方がいいですよ」と(笑)
LY5A0008.jpg
カルボ
とにかく気が強いそうで、円柱水槽でもボスの座にあるとか。
そんな話を聞いたお陰で、ウチで飼おうという気は失せたが、ありがたいことにすぐに行けるカワスイにいてくれるので、今後もここで見て楽しむことにしよう!!

ウチでも飼いたいと言えば、オセアニアゾーンの最初の水槽にいるレインボー、メラノタエニア・トリファスキアータ。
LY5A9991.jpg
行く度に綺麗になってる? と思うほど、体色も体型も綺麗に仕上がってる。
こんなの見れば欲しくなるのも無理はないでしょ? カルボと違って、ウチに迎えても問題はないのだし。でも、なかなか売ってなくて手に入れられずにいる。
カワスイのレインボーはどれもビックリするほど綺麗だが、飼育員氏によれば、朝一はもっと綺麗らしい。
飼育員氏、レインボーたちの体色、体型、サイズにもこだわりがある模様で、その辺のこだわりも聞かせてもらったんだけど、何でも、オーストラリア産のこのトリファと、ニューギニア産のハーフオレンジやブルーレインボーを一緒に展示しているのが引っ掛かって? いるらしく、できたら分けて展示したいとのだそうだ。
そういうこだわり、ホント、いいと思う(笑) 実現が叶うよう応援したい。

会話の中で飼育員氏が言った印象的なひと言。
「オセアニアの魚をこれだけの種類数展示している水族館、日本では他に無いですよ」

そう!! その通りなのである!! それがどれだけの人に“刺さる”かは分からないが、人によってはカワスイに行く理由になるかも知れない。
少なくともオレは、4か月半ぶりのカワスイはほぼこのエリアだけで十分満足して帰ってこれた。
もちろん、マニアックな飼育員氏のお陰によるところも少なくないのだけれど。
nice!(1)  コメント(5) 

コロソマの話 [淡水魚]

減ったと思うと爆発的に増えを繰り返すコロナ感染。
お陰で行きたいと思う水族館にもなかなか行けず、このブログもほぼ休止状態。
行きたいところに行けず、いつになれば行けるようになるのかも分からない。時間だけが無駄に過ぎていっているようで、気分が悪いですな。

それはともかく、たまには更新しておかないと、なし崩し的にフェードアウトしそうなので、何となく思い付いたコロソマの話でも。

コロソマ。アマゾン水槽とか大型淡水魚がいる水槽にほぼ必ずと言っていいくらいいる大型のカラシンだ。
LY5A8474.jpg
レッドコロソマ大型個体(Piaractus brachypomus)@北の大地の水族館

決して人気がある訳ではないと思う(個人的にも、正直、好きじゃない・笑)のだけど、きわめて丈夫で長命、大型で存在感があること、おまけに単価も安い。この魚が昔から水族館でよく見る理由はそんなところじゃないかと思っている。

小さい頃から水族館のアマゾン水槽に強い憧れを持っていたオレは、ウチにもそれが欲しい!! と思っていて、当然、その構成要員であるコロソマも欲しかった時期があった。
上記のように、コロソマは安いので、それは早々に実現する。
オレの水槽にやってきた500円玉くらいの幼魚は、好き嫌いなく何でも食べ、すぐに50㎝くらいまで大きくなった。
丈夫で何でも食べる魚というのは飼ってる分には楽しい。しかし、その物怖じしない性格と強い歯は、次第に“余計なこと”を引き起こすようになってきた。
結局、それが理由で手放すことになったのだけど、その“余計なこと”は水族館でもしばしば見られる。
例えば、同じ水槽にアリゲーターガーなんかがいて、そのヒレが短くなっていたとしたら、犯人はほぼ間違いなくコロソマだ。

さて、その水族館で見られるコロソマだが、厳密にはコロソマでないことが多い。
それらのほとんどは、Piaractus brachypomusという種類であることが多く、“本当の”コロソマであるColossoma macropomumは少数派だったりする。
でも、そのよく見られる方のP. brachypomusもかつてはコロソマ属に分類されていたので、それを“かつての名前”で紹介するのもまぁ、いいだろう。
でも、時々、ブラックコロソマとして紹介されていることがあるのはちょっと気になるところ。
よく見られる“コロソマ”であるP. brachypomusの通称名はレッドコロソマが一般的。水族館で見掛ける姿は黒いのでレッド? と思うかも知れないが、小さい内は赤いのだ。だからレッドコロソマ。
LY5A4996.jpg
レッドコロソマの30㎝くらいの個体@カワスイ

では、“本当の”ブラックコロソマはと言うと、“本当の”コロソマであるC. macropomumがそれに当たる。
LY5A6705.jpg
ブラックコロソマの30㎝くらいの個体@カワスイ

ブラックコロソマは小さくても赤くないので、30㎝未満なら色で区別ができる。
なお、この両者、現地では美味しい食用魚であることからか、ちゃんと区別されていて、レッドはパクー、もしくはピラピチンガ。ブラックはタンバッキーと呼ばれている。
パクーと呼ばれる魚にはかなり多くの種類が含まれるのでややこしいが、日本での呼称もピラピチンガとタンバッキーとしていたなら、そもそも区別する必要なんてなかったのに……
ちなみにどちらも最大で1m以上になり、ブラックの方はカラシン科最重量種だ。
IMG_5485.jpg
ブラックコロソマ大型個体@海響館

もっとも、両者をしっかり区別したいというニーズは日本にはほぼ、ない。
水族館でも区別されているような印象はないし。
そもそも、ブラックコロソマはあまり見掛けないので、それを区別する場面自体が少ないのだけど、もし、両者をきちんと見分けたい!! という人がいたなら、まずは顔や体型に注目してみて欲しい。
ブラックの方が顔が尖っているような感じで、前後が低いラグビーボール風な形。一方、レッドは丸く、全体的に楕円形な感じ。
この両者の差は、カワウソとラッコくらいには違っていると思うだけど、どうだろう?

また、脂ビレを見れば見分けられる、と聞いたことがあって、確かにそれを実感したような場面もあったのだけど、あらためて写真で見比べていても今ひとつ確信が持てないので、そういう方法もあるみたいだよ、くらいに止めておきたい。
LY5A9593.jpg
多分、ブラックコロソマ@しながわ水族館 両者の特徴を感じさせる曖昧な個体。ハイブリッド?

各施設で撮ったであろう個体写真を見比べようかと思って探してみたのだけど、まぁ、少ないこと。好きじゃない魚にはカメラも向けないもののようだ。
過去写真を漁った限りでは、海響館、カワスイ、しながわ、おたるで2種が揃っている模様。カワスイ、しながわ以外の施設に今現在もいるかどうかは定かではないけれど。

ただ、見分けたい人を惑わす可能性があるのが、両者のハイブリッドがいるらしいこと。
明確にハイブリッドであるという個体を見たことがないので何とも言えないが、どっち!? みたいな個体に遭遇したことはあったので、そういうややこしいのがいることも追記しておく。

と、まぁ、こんなブログを書いておいて何だけど、気が向いたら見分けてみてね。
nice!(0)  コメント(2) 

アクアトトぎふの気になる魚 Vol.5 [淡水魚]

アクアトトぎふの最後の展示水槽は、アマゾンエリアの最後、企画展会場の手前にある水草の水槽だ。
LY5A2765.jpg
※この写真は2年くらい前に撮ったものです

この水槽、ここでじっくり水槽を眺めるという人は少ないような印象がある。
でも、その理由も何となく分かるような気もする。
お客がこの水槽の前を通る時、すでにここまでに沢山の魚を見てきているし、ここに来る頃には企画展の大きなパネルが目の前に見えているはずなのだ。
そのため、水槽から溢れるように茂る植物の鮮やかさを横目で感じつつ、企画展に向かって進む感じだろうか。
実はオレもそんなひとりだった(汗)
水草水槽には小さなカラシン類が泳いでいて、綺麗な姿を楽しませてくれるが、そこで立ち止まって、じっくり水槽を覗き込んでみることはほとんどなかった。

だが、ある時、アクリル面の前で、細長い何かがウネウネ動いているのが目に入った。
何がいるんだ? と水槽前に近寄ってみると、ウィップテールバンジョーだった。
LY5A5363.jpg
あら、この水槽、こんなの入ってるの!? と驚いた。
珍しい魚という訳でもないが、水族館ではあまり見掛けない魚なのではないだろうか。
形も変わっているし、よく見れば面白い。そんな魚だ。
もともとこの手は砂に潜っていたりしてほとんど動き回らないのが普通だが、発見時以降、動いているところをよく見掛ける気がする。
3区画ある水槽の一番出口寄りの区画に2匹? いて、比較的アクリル面に近いところにいることが多いようなので発見しやすい。

ウィップテールバンジョーを発見して以降、何となく意識してこの水槽を覗くようになったのだけど、ウィップテール以外に細長いのがもう1匹!!
LY5A5385.jpg
何だ? と水槽に近づくと、何とスーパーロイヤルファロウェラ!!
これも観賞魚として輸入されているので、驚くような珍種ではないものの、何でこの種類? 的なオーソドックスではない意外なチョイスに驚かされる。
アクアトトにいるものは恐らくペルーから来るものだと思うのだけど、この種としてはかなりサイズの大きな立派な個体。
正直言うと、個人的にはあんまり好きな魚ではないのだけど、大きくて個体クオリティが高いことに加え、そもそも水族館ではあまり見掛けない魚でもあるから、この水槽をじっくり見たことないという人は、次回、ちょっと覗き込んでみて欲しい。
ウィップテールとスーパーロイヤルファロウェラは同じようなところにいることが多いようなので、きっとまとめて見られると思う。

同じ区画の水槽にいる“何でこんなのが?”的魚、第三弾がロングノーズブロキスだ。
LY5A6095.jpg
真ん中の区画にはコリドラスも入っているが、一番出口寄りの区画には何故かロングノーズブロキスは入っている。
これもまたちょっとマニアックなチョイスと言っていいと思う。
ブロキス、と言っても今はコリドラス属になってるらしいのだが、かつてオレの周辺にいたコリドラスマニアたちは、あまりブロキスを好まず、その手のマニアは積極的に飼わない魚、みたいなイメージがあった。
しかも、ブロキスの中では、メジャーなのはエメラルドグリーンコリドラスの名で売られていたスプレンデンス種で、昔からロングノーズブロキスは少しマニアックだったのだ。
それがいるのが、ウィップテールバンジョーやスーパーロイヤルファロウェラがいる“ちょいマニアック”区画というのがまたいいよね(笑)

コリドラスつながりで言えば、ブロキスとは異なり、かつてコリドラス属だったのに今は別属となった種類もいる。
アクアトトでコリドラスが展示されているのは、水草水槽の真ん中区画とピラニアの水槽だが、その真ん中区画にいるコリドラスの中に、元コリドラスもいた。
LY5A5373.jpg
スクレロミスタックス・バルバトゥス。
昔はちょっと異色のコリドラスとして知られていた種類だ。
コリドラス離れした細長い体型で、個人的には比較的好きな種類でもあった。
高水温が苦手で、それが故の飼いにくさがあった印象だが、アクアトトの水草水槽では元気そうにしていた。
オスは成熟すると、ヒレの先が伸長し、黒地の上の金色もより際立つようになる。
写真の個体はオスだから、ここからさらに先の状態があるということ。
次にアクアトトに行くまでにどれだけカッコよくなってるか楽しみができた。

ひとつ前のブログに書いたように、今回のアクアトト行きは企画展のエイが目的。
ずっと動かないエイを待ってる間、他の水槽を見に行ったりしていたのだけど、上まで戻るのがだんだん面倒になってきて、図らずもこの水草水槽をじっくり眺めることに。
これまで気付かなかったバルバトゥスの存在に気が付いたりと、新たな発見があった。
コリドラスは他にも何種類かいるようなので、次に行く時にはそれらもじっくり探してみたいと持っている。

もし、ここの水槽をちゃんと見たことがないという人がいたら、次回はじっくり見てみることをオススメしておきたい。
思った以上に楽しい発見があると思うのでね。
nice!(0)  コメント(2) 

カワスイ 川崎水族館の気になる魚 Vol.2 [淡水魚]

世界の淡水魚を展示したカワスイだが、各地の魚が並ぶ10Fに対し、9Fはアマゾンのみ。
当然、充実度はアマゾンエリアの方が高い訳だが、単に展示点数や種類数が多いだけでなく、不思議と“いいもの”が並んでいたりする。
ここで言う“いいもの”とは、あまり見掛けないマニアックな種類や、珍しい種類、また、珍しくなくても綺麗な個体。色々な意味であまり見られないものと解釈してもらいたい。
半年を経て、水槽の魚たちは新たな魅力を花開かせつつあったり、また、前回訪問時は見なかったものなど、今回も楽しませてもらった。

アマゾンエリアの魚の話をする前に、詫びておきたいことがひとつ。
前回訪問時に書いたブログ「カワスイの気になる魚」で“パティかも!?”と登場させたナマズ。
今回あらためて見たところ、間違いなくピニランプスでした(汗)
LY5A5040.jpg
オレのブログを読んで、パティいるの!? とカワスイに行ってしまった人がいたとしたら、本当に申し訳ない!! 画像も載せていたし、そんな人は多分いないとは思うけれど……
半年ぶりに見る同じ個体は、少しふっくらしたのか、どこからどう見てもピニランプスにしか見えなくなってた。
というか、最初からそうだったのだろうけど、瞬時の勘違いからの思い込みで暴走しちゃったようです。まったく、死ぬほど恥ずかしい……
ただ、ピニランプスとしてはスポットも多くて綺麗な個体なので、好きな人にはあらためてオススメしておきたいと思います!!

そのピニランプスがいる水槽には、20㎝前後のアイスポットシクリッドが何匹か入っているのだけど、それらがなかなか素敵な個体揃いだ。
LY5A4993.jpg
アイスポットシクリッドが15種類に分かれて以降、もはやどれがどれなのかすっかり分からないのだけど、この水槽にいるのはいわゆる“パッカ型”で、恐らく3種類。
画像のタイプの他に、スポットがもう少し荒く少ないタイプ、スポット模様が少なく、体高の低い、ひと昔前ならテメンシスとされていただろうタイプ。
どちらのスポット模様も幼魚色であることは間違いなく、どちらもこの先の成長が楽しみなのは同じ。どの種類なのか答えが分かるかもしれないという意味でも、今後の楽しみのひとつ。
綺麗に育ってくれることを期待したい。

同じ水槽を泳ぐブリコンにも“おっ!!”となった。
LY5A5060.jpg
銀色の魚体からシルバードラド(Brycon melanopterus)だと思っていたんだけど、あれっ!? 違うのがいる、となったのが画像の魚。
顔も違うし、色合いもちょっと違う。多分これ、ピラプタンガ(Brycon hilarii)だよね?
種類はともかく、一瞬同じに見える違う魚を入れてあるなんて、マニアックなことするなぁ(笑)
ピラプタンガが本来の色を発色すれば、B.melanopterusとは一瞬で区別できるはずなんだけど、これも今後に期待したい1匹かな? なお、個体数はピラプタンガの方が多い模様。

ナマズでもう1種。ショベルノーズキャット。
LY5A5025.jpg
これは前回行った時にも気になってはいたんだけど、フィダルゴとか上記のピニランプスとかが気になりすぎて、登場させるには至らなかったのだ。
前に行った時はピラルクーの水槽にいたが、おとなしく、巨大化しないショベルノーズは、あの水槽の面々と暮らすのは少々しんどかった? 温室最後のシルバーアロワナの水槽へと移動されてた。
数匹いる内の何匹かは、既に吻先をぶつけて折れ曲がってしまっているが、綺麗な状態を保っているものもいる。でも、気になったのはそこじゃない。
ショベルノーズキャットの、これだけ大きな個体というのは、気にならずにはいられないというもの。展示されているものは、この種類にしてはかなり大きいのだ。
ちなみにこのナマズ、今となっては少数派で、あまり見掛けない気がするけれど、オレがガキの頃は安く売られていた普通の魚。当時はやけに高かったタイガーショベルを買えない人が飼う魚、みたいな言われ方をしていた。
ウチでも飼ってたことがあったけれど、そんな懐かしさと、思わぬデカさからここに載せたんだけど、オレと同じ世代の熱帯魚好きなら、同じようなことを思うだろうなぁ、と(笑)
吻が折れてない個体が、このままずっと綺麗でいてくれるといいのだけれど。

最後の1匹もナマズ。
ショベルノーズキャットのいる水槽を眺めていると、これまたものすごく久しぶりに見る魚の姿が目に入った。
LY5A5050.jpg
エイティーンスポットショベルノーズ。昔の人ならフォックスフェイスと言った方が通じやすいかな?
アマゾンの大型ナマズにしては、それほど大きくならず、マッチョな大型種と比べると線が細く、昔からそれらの陰に隠れてしまうような印象の種類だったが、いつしかほとんど見ない魚になってた。
オレも見るのは何年ぶりだろう? 昨年11月、琵琶湖博物館で遭遇したノーザンパイクに続き、思わず“懐かしい!!”と声を上げてしまった第2弾となった(笑)
久しぶり過ぎて、その存在を忘れていたくらいの魚だが、どこにいたんだろう? オレが知らないだけで輸入はされてたんだろうか?
展示されているのは40㎝くらいの大きさで、水槽飼育のフルサイズ級。

エイティーンスポット大好きだった人、カワスイ行けば会えるよ!!
nice!(0)  コメント(2)