SSブログ

アクアスといえばシロイルカ [鯨類]

大きな白い体と、愛嬌のある顔つきで人気のシロイルカ。
その大きさに加え、低水温環境が必要だったりすることから、それを飼育、展示している水族館は日本ではたったの4カ所のみ。
名古屋以西の西日本では、島根のアクアスでしか見ることができないのだ。

そんなアクアスのシロイルカだが、遠い島根にいるにも関わらず、その知名度は全国規模。
商標登録もなされている“しあわせのバブルリング”に加え、かつてソフトバンクのCMに「しまねのおじさま」として登場したのも、アクアスで飼育中の個体だったということは有名な話。
IMG_4734.jpg
もちろん、オレもアクアスにシロイルカがいることも、バブルリングが有名で大きな見所となっていることもよく知っていたけれど、東京に住んでいると、比較的すぐに行ける鴨川と八景島で見られるし、鴨川にいる個体はバブルリングもできるから、それらが見られることに特別な思いはなかったのだけど、そこはアクアスである。やっぱり贅沢な施設があてがわれていた。
もっとも、それがいること自体、ものすごく贅沢なことなんだけどね。

シロイルカがいるのは館内の2カ所。
最初に出てくるのは、アクアス最新の施設、シロイルカプール。
そのためだけに作られたプールを収めた施設で、新しい施設らしくプールも広大。
そこには大きなオス個体が2匹。
それぞれ好き勝手に泳いでいて、正面のアクリル面の前に立って見ていると、チラッとこちらの方を見たりはするんだけど、どちらも愛想はよくない。
というか、観客なんぞに興味はない!! という感じ。
IMG_4571.jpg
でも、大人のオス個体ならでは大きな体で、勢いよく泳いでくるので、そのまま轢かれちゃうんじゃないか、みたいに思えて、ちょっと焦るくらいの迫力。
ちなみに、例のおじさまはケーリャという名前の個体で、この2頭の内のどちらかがそれなのだけど、それがどっちなのかはオレには分からない(笑)

正面のメインプールの左側には、アクアス産まれの仔、シーリャと、その母親のアーリャの2頭が暮らすプールがある。
そちらの2頭は母子だというのに、おもちゃを取り合うのに夢中で、あまり観客の方を向いてはくれないのだけど、おもちゃを離して泳ぎ始めると、比較的近寄ってきてくれる。でも、オレの前で止まってくれることはなく、寄ってはきても、そのまま泳いでいってしまう、そんな感じ。
IMG_4737.jpg
2つのプールを見終えて、シロイルカ館を出る頃には、きっとこう思ってるはずだ。
バブルリングはどこでやるんだろう? って。
そのまま順路を進むと、中庭のアシカ・アザラシプールの前を通り、再び館内へと戻る。
するとそこで、少し前に抱いた疑問が解消されることになる。
アクアスに元から(シロイルカ館ができる前から)あった、シロイルカプールが現れるからだ。

こちらのプールの前(アクリルパネル前)には、映画館のような観客席が設置されていて、そこでショーが行われることがすぐに分かる。
プールはかなりの大きさで、2頭のオスが泳いでいたシロイルカ館のものと同じくらいの大きさがありそう。
そこにもやはり2頭が暮らしているのだけど、こちらはどちらもメス。

09年産まれのシーリャの育児に加え、その前後に何度か出産が続いたので、長らくショーは中断されていたのだけど、最近、それが再開された。
オレが行った時にはまだ再開していなかったのだけど、それに向けたトレーニングが行われており、まったく期待はしていなかったんだけど、結果的にはバブルリングをちゃんと見ることができた。
先にも書いたが、このバブルリング、“しあわせのバブルリング”として商標登録がなされており、見ると幸せになれるのだとか。
もっとも、アクアスに行って以降のオレに、特に何かがあったこともなかったけれど…

ただ、このショープールにいるナスチャ、アンナの2頭はとても愛想がよくて、結構寄ってきてくれる。
IMG_4590.jpg
しかも、オレの前でジッとしていたり、口にくわえたボールや輪っかなどのおもちゃをオレに見せびらかすように、オレに向かって押し当ててきたり、とにかく可愛い。
そうした仕草の可愛さによるところも大きいと思うのだけど、ここの2頭、顔の可愛さもかなりのもののような気がする。4施設すべてでシロイルカを見てきたけれど、その可愛さは上位になるのではないだろうか? と言っても、各施設にいる個体の顔なんて、憶えちゃいないんだけど(笑)

バブルリングといえば、シーリャも作って見せてくれた。
IMG_4145.jpg
もちろん、ショーとしてではなく、遊びとして勝手にやっているもの。
母親におもちゃを取られ、仕方なく? バブルリングを吹き出し、その輪っかの中に突入するという遊びを始めたので見ることができたのだけど、何せ遊びだから、いつ吹き出すのかが分からない。
突然、気が向いた場所で吹き出すので、それを写真に収めるのはかなり難しい。
加えて、バブルリング遊びを始めた前後に、母子揃って糞をしたものだから、一瞬にしてプールが激しく濁ってしまったので、この程度が限界。
でも、1時間ほどしてから見に行くと、クリアな水へと元通り。お金がかかった施設だけに、ろ過もいいの使ってるぜ!! と言ったところだろうか!?

名古屋港水族館のシロイルカプールもスゴイと思ったけれど、規模だけで言うとアクアスのはそれ以上を行ってるかも知れない。
現状、無事に育ったのはシーリャだけとは言え、これまでも度々繁殖まで漕ぎ着けていることを考えると、やはりシロイルカを飼うには、この程度の施設は必要ということなのかも知れないね。

シロイルカが好きだという人は多いけれど、そんな人には是非、見てみて欲しいと思う。
バブルリングを抜きにしても、スゴイと思えるだろうから。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0