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11年ぶりのアクアス [水族館紀行]

昨年3月、未踏のかにっこ館に行くため、鳥取に行ってきた、というのはこのブログにも書いた通り。
その時、せっかく山陰まで行くのだからと、ゴビウスやアクアスなど島根の水族館も周ってこよう!! と目論んでいたのだけど、計画の杜撰さなどもあり、アクアスは行けず終い。後になってみれば、行けたかも、みたいなところもあったのだけど、まぁ、それはそれ。
そんなところに、ウチの連れ合いに山陰ブームが到来したらしく、気が付いたら出雲行きの予定ができあがっていた。
という訳で3月に行けなかったアクアスに行ってきた。奇しくも行った日にちも前回とほぼ同じ。という訳で丸11年ぶりの訪問となった。
前回訪問時と大きく違ったのは当日の気候。寒かった覚えがあったのだけど、今回はその時と打って変わって、ホントに11月末なの? というくらいの暖かさ。天気もすごく良くて気持ちのいい日だった。お陰で外に出ているのが見られると思っていた亜南極ペンギンはまだ屋内から出されていなかった。
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1度しか行ったことがなく、しかもそれは11年前のこと。知っているつもりでも実際に行ってみると意外と記憶があやふやなところもあって、目の前の展示を見ながら薄れていた記憶を補完する、みたいな感じ。水槽によってはまったく覚えていないところがあったりして、「来なきゃダメだね」と改めて思わされた次第。
とは言え、立地的にそうそう簡単に来られる場所ではなく、それが11年もご無沙汰だった理由でもあるのだけれど……
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この水槽もまったく覚えていなかったもののひとつ。こんなに立派な水槽なのにね(汗)

もちろん、よく覚えている部分もあって、前回訪問時に長い時間貼り付いていた水槽はいずれもしっかり覚えていた。それらの水槽では今回も相変わらず長い時間を過ごしたのだけど。
ただ、そうした水槽も少なからず変化していて、神話の海の大水槽とシロイルカの水槽の2つは照明が暗くなっていたりなど嬉しくない変化もあった。
とりわけシロイルカの水槽は、水槽の奥が見えにくいくらいの暗さ。
明るくならない季節も長い極北地域に住まうシロイルカにとっては、それでも十分に明るいのかも知れないけれど…… おまけに観客席はLEDが仕込まれた光るものに変わっていて、それが暗い水槽のアクリルにはっきりと映り込むから、ショー以外の時間はかなり見にくかった。
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最初、光るベンチを見た時、まさかこれでショーやるの!? と心配したが、流石にショーの時間は消灯される。水族館としても見えにくくなるものであることは認識しているのだろう。
イルカが見たければ、もう1か所の方の水槽に行って、ということなのかも知れないけれど……
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イルカは近寄ってきてくれるのだけど、映り込みがキビシイ…(泣)

とは言え、ショーはよかった。技のバリエーションも多いし、今さらバブルリングで驚かされるとは思わず、ホント、スゴイ!!
流石はショーの演目にバブルリングを最初に採り入れた元祖的施設、と言ったところだろうか。
何より、トークスキルの高いスタッフ氏がMCを担当していた回では、違ったショーに見えるくらいに素晴らしく、いいもの見た感につながったと思う。
11/28の3回目のショーでMCやってた兄さん、その前のアシカショーもすごく良かった!!
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それにしても、アクアスって大きいね!!
開館から閉館くらいまでいたはずだけど、全部しっかり見られていないような気がしたくらい。
綺麗な巨大水族館というイメージは前回訪問時と変わらなかったけれど、それでも開館から22年を迎えたこともあって、時間の経過を感じさせるような部分もちらほら。
次に行くのがまた11年後だとしたら、その頃には老朽化なんてワードが出てくるようになってるかも知れない。
次はそうならない内に、再訪できるといいのだけど……
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6年ぶりに浅虫水族館へ [水族館紀行]

浅虫水族館に行ってきた。

コロナの流行に阻まれたとは言え、2016年に初めて行ってから6年もの月日が流れていたが、その分、多くの展示が変わっていて、久しぶりの訪問で浅虫水族館の良さを再認識。めいっぱい楽しませてもらうことができた。

何が良かったって、規模のちょうどよさ。
小さからず、巨大すぎず、といった感じで、まさにちょうどいい。
情けない話だが、大規模施設や、上ったり下りたりが多い施設だと、ジジイは疲れてしまうのだ。しかし、浅虫水族館の展示は1Fに集中している。そのため移動は横方向のみ。それも適度な規模のお陰で、疲れ果ててしまうことはない。
上階は2Fだけで、上りはエスカレーター付きと、体力の衰えたジジイに優しい作り。
さらに、コインロッカーはお金が戻ってくるタイプ。カメラだけ持って、他の荷物はロッカーに入れてしまっても、必要に応じて何度でも出し入れできる。そのため、重いカメラバッグを持ち歩く必要もないから、余計にレンズを持っていても重さに悩まされることがない。次はもう1本持っていこう!!
そのため、最近では珍しく、11時くらいから閉館までと比較的長い時間を過ごしたが、疲労感は少なく済んだ。
これだけでも「浅虫水族館、いい!!」と大いに思った訳だけど、こんなショボい理由だけが好印象の理由じゃもちろんない。

大きな満足感の理由は、さらに濃度を高めた展示の“青森色”。
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遠く離れた地域から「青森の水族館」に来た者からすれば、そこで見たいのはやっぱり“そこならではのもの”。それが充実していて、しかも綺麗とあれば、満足感は自ずと高くなるというもの。
初めての時の好印象の理由もそこだったが、今回も同じだった。

6年の間に変わったのは展示だけでなく、照明などの小変更も多く行われた模様。
とりわけ、その効果に驚かされたのが鏡で覆われた大水槽のトンネルの鉄骨。
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以前は存在感を主張していた鉄骨。鏡貼りになったことは知っていたけれど、たったそれだけのことでウソみたいに存在感が薄れていたことには驚いた。
そうした工夫によって見やすくなっていたり、雰囲気がガラリと変わっていたりなど、見たことがあるはずの水槽も“違う水槽”になっていたところは他にも沢山あって、そんな変化も満足感を高めてくれる理由になっていた。

また、そうした数々の変化を、知ってる飼育スタッフ氏が意図やこだわりを含めつつ教えてくれたことも大きかった。
話を聞かせてくれた知人スタッフは、自身が担当している水槽やエリア以外についてもいろいろ聞かせてくれたので、より深く、それらの水槽が見えたように思う。
中でも強く印象に残ったのがアオリイカの話。
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浅虫水族館生まれの7㎝くらいの個体(6月初めの時点で)が展示されていたけれど、イカの通年展示というのは本当に大変なものなのだそうだ。
飼育の難しいイカの中では、アオリイカは比較的飼いやすい種類だそうだが、それでも卵からそれを育成するとなると、相当難しいらしい。
それ故、展示されていたのは7匹ほどと少数だったが、残ったそれらは手厚くケアされていて、幅3.5mほどの水槽に小さなイカが数匹だけという贅沢な飼育環境が与えられていて、給餌も何と1時間ごと。急成長するイカの幼体はとにかく多量の餌を必要とし、それが不足すると共食いを始めてしまうからだ。
幸い、浅虫水族館生まれのアオリイカたちは生きてない餌にも餌付いているため、餌の確保はそこまで大変ではないようだったが、日に何度も給餌しなくてはならない担当者は大変に違いない。でも、1時間おきに給餌時間があるお陰で、何度もそのシーンを見ることができた。
オレが行ってから既に3週間以上が経過しているから、今ではさらに大きくなっているのだろうと思う。

大きくリニューアルされたと聞いていた2Fの淡水魚の水槽も、浅虫水族館に行きたい大きな理由のひとつだった。中でも古代魚をテーマに生まれ変わった水槽はとりわけ見たかった水槽だ。
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水槽の背景に横たわる骨。ティラノサウルスをイメージしたものだそうだが、恐竜の骨と聞くと化石を想像するのが一般的だ。しかし、ここでは化石に見えないよう、明るい色合いにしたのがこだわりだったとか。
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水槽のテーマは古代魚。同じ時代に生きる恐竜が死んで白骨化した、みたいなイメージなのだ。だから化石ではダメなのだ。
現在のものになるまでには、化石風の色合いのものや、ティラノサウルス以外のものなども試作されたらしく、さらには骨ではなく恐竜そのものを試作したこともあったらしい。
ガーをメイン(オレ目線かも・笑)にアロワナや肺魚が泳ぐ水槽は、それぞれの魚がゆっくり泳ぐこともあり、非常に平和な雰囲気。見ていると、まさしく癒されるような水槽だった。見に行けてよかった!!

初めての時の印象が良かった施設は、期待値が高まっていることもあって、次に行くと、こんなもんだっけ? と印象がスケールダウンすることもしばしばある。
それが浅虫水族館では、1回めの好印象を上回ってきた。
先にも書いたように展示の地域色がより濃厚になっていたことがその主な理由だが、この先、変化していきそうな水槽もあったし、次に行くときは何を見せてくれるんだろうか? そんな期待もより高まった。
惜しむらくは、定期的に足を運ぶには少々遠いこと。でも、次は6年も間をあけずに行きたいなぁ……
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2021年の水族館収めはしながわ水族館で [水族館紀行]

2021年も残り3日となった12月29日、しながわ水族館に行ってきた。
サンゴ礁の水槽に珍しい魚がいるらしい、という噂を聞いて、行きたいと思っていたところに、閉館した志摩マリンランドの魚たちが移籍してきたという話も加わり、行こう行こうと思いながら結局このタイミング。相変わらずの腰の重さよ。

世間はすでに冬休みに突入していたからか、館内はそれなりに混雑していた。それでもイルカショーが始まると館内から人が少なくなるので、そのタイミングで各水槽を見学。
それでも案外楽しめるものだなぁ、と1年半ぶりのしながわ水族館を堪能してきた。

その楽しさの多くは、志摩マリン移籍組みによってもたらされたものだ。
元・志摩マリンの魚たちがいる大水槽へと行くと、早速見覚えのある姿が目に入った。

いかにも水族館暮らしが長そうな仕上がり具合の、年季の入った大きなセンネンダイ。
3年半ぶりくらいだが、まさか東京で再開しようとは!!
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センネンダイとの再開にひととき浸っていたら、オレの前を大型のマルコバンたちが横切っていく。
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魚名板にはヨコヅナマルコバンと紹介されていたが、そういえば、志摩マリンランドのTwitterでその辺りの話が呟かれていたことがあったよな…… みたいなことを思い出した。

志摩マリンランドの回遊水槽と言えば、の巨大ゴマフエダイたちもしながわの水槽で健在だった。
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久しぶり!!
そういえば、志摩マリンランドでもこうやって数匹まとまっていたよね、と、かつての暮らしぶりを思い出す。

1匹だけいたキツネフエフキも移籍してきていた。
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キツネフエフキって美ら海水族館と志摩マリンランド以外では見ない魚だったから、ここで見られるのはなかなかラッキーなことと言っていい。

志摩マリンランドの閉館の時にはそこに行くことをしなかったので、こうして見覚えのある魚たちに再開できたことは本当に嬉しい。
これらの魚たちが好みのタイプだというのもあると思うが、長年飼育されてきた、良くも悪くも仕上がった魚たちの存在感は、しながわ水族館の大水槽に合った年代感? が戻ってきたように感じた。
しながわ水族館も今やそこそこのネオヒストリックの部類。そんな水族館の大水槽には、昨日今日採ってきたような若魚よりも、仕上がった老成魚の方が似合うと思うのだ。
だからという訳ではないけれど、オレ自身、かつてないくらいにしながわ水族館の大水槽を楽しんだ。

目的のひとつであったサンゴ礁水槽の珍魚の姿は見当たらなかったが、ジャングル水槽に“こんなのいたっけ?”みたいな魚がいたり、個人的にしながわと言えば、な魚が元気な姿を見せてくれたりと、想像以上に幸せな水族館収めとなった。

ただ、家に戻って撮った写真を見て、あまりに酷いクオリティにガッカリするまでは、だけど。
また近い内に、写真の撮り直しも兼ねて、志摩マリン移籍組みに会いに行くとしよう。
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4年ぶりの北の大地の水族館 [水族館紀行]

明けましておめでとうございます。
昨年2021年は2020年よりも酷い年だったように感じている。
水族館も長い休館を強いられた施設も多かったし、残念ながら閉館してしまった施設もいくつか。
そんなこともあって、オレが行ったのも13施設25回と例年にない少なさ。
広がりつつあるオミクロンの影響もあり、今年もどうなるかはまだ分からないけれど、2021年よりはいい年になってもらいたいものですね。

新年1発目のブログは、昨年11月に行った北の大地の水族館の話から。

エビスザメを見に標津サーモン科学館に行ったというのはひとつ前のブログ(12/11アップ)に書いた通り。
標津(サーモン科学館)に行くなら、中標津空港を利用するのが普通。でも、今回は女満別空港から行ったので、帰る翌日は早めに標津を出発する必要があった。
午前中だけエビスザメを眺めて、みたいなことを考えていたのだけど、どうせ女満別空港まで行くのだし、ということで、これまた遡上の時期に行くことができなかった北の大地の水族館へ行くことにした。

北の大地の水族館に最後に行ったのはもう4年も前。
今回は明確な目的があった訳ではないのだけど、久しぶりに見る水槽はすごく良くなっていた。
とりわけ感動的だったのが、川辺の生き物エリアの小水槽。
かつてはちょっと素っ気ない印象もあった水槽が、そこに展示されてる生物が生息環境ごと詰め込まれたみたいな感じになっててすごく良かった。
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どの水槽もそこで展示される生物種の生息環境が再現されているのだけど、緻密、というほどではなくて、何となくその生息環境がイメージできる感じ。
環境再現も精度を高めすぎると、展示対象が見えなくなるという問題が出てきてしまうものだが、ここの水槽は適度なところでそれが止められているから、展示生物もちゃんと見える。つまり、ちょうどいいのだ。
これらの展示を見ながら「あぁ、水族館って楽しい!!」
そう思えたことが何よりよかった。

実を言うと、北海道に来る前のオレは、ちょっと水族館嫌いになりかけてた。
水族館の話題にさえ触れたくないとすら思っていたのだけど、2日連続で“いいもの(展示)”が見られたお陰で、荒んだ心も癒されたようで、文字通り、水族館の“癒し効果”を実感することになった。

見たいと思っていた四季の水槽のカラフトマスの展示は既に終了していたが、かろうじて残っていたサケは見ることができた。
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もうちょっと早くに来られていれば、もっといい状態を見ることができたのだろうけど、今年はもう見られないと思っていたから、ここで見られただけでもラッキーだった。

北海道に行ったのも、サケを見たのも久しぶりだったからなのか、本当に楽しかった。
何より、水族館嫌いにならずに踏みとどまれたのは間違いなくこの時行った2館のお陰。
今年こそは、遡上時期に普通に行けると良いのだけれど……
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ようやく再々オープン!? 板橋区立熱帯環境植物館 [水族館紀行]

4月20日、半年と少しの休館期間を経て、板橋の熱帯環境植物園がオープンした。

ところで、ここの施設、入り口に「板橋区立熱帯環境植物館」と書いてあるから、それが正しい名称なのだと思うのだけど、以前は板橋グリーンドームねったい館と書いてあったよね? リニューアル休館に合わせて名称もお堅い感じに変更した!?
グリーンドームねったい館の方が覚えやすいし、親しみもあったんだけどなぁ……
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それはともかく。
4月20日にオープンしたというのに、26日からコロナ禍による休館。新装オープンから営業したのはたった5日。ここに限った話ではないけれど、気の毒な話……
6月1日より再々オープンを果たしたそうなので、4月の5日間に間に合わなかったという人はようやく見に行けるようになったという訳だ。とは言え時節柄、まだ行きにくくはあるけれど。

オレはというと、4月の5日間の間に行くことができた。なので、このブログはその時見たもの。それからひと月以上が経過しているので、展示はオレが見た時とは色々変わっているのだろうと思う。ここから先はそのつもりで見て欲しい。

結論から言うと、リニューアルという言葉からイメージするほど大きな変化はない。
もちろん、細かく見て行けば“あっ、ここが変わってる!!”と気付く部分はあるのだけど、頻繁に足を運んでる人とか、その部分に強い関心があった人しか気付かないくらいの変わり方。休館前の状態が好きだった、という人でもさほど違和感なく楽しめると思う。

温室内の池水槽にしても、分厚く敷かれた底砂利が少し浚渫されたようで、アクリル面向かって右側、陸地に向かって斜面状になっていた砂利は大きめに削られ、エイの遊泳スペースが少しだけ広げられている。
また、以前は給餌時間にしか姿が見られなかったボルネオカワガメの隠れ家がなくなったのか、常に見える位置にいるようにされていた。
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エイやカメ、その他の魚たちも基本的に休館前と変わらない顔ぶれ。まだ小さなシルバーバルブが群れで追加されたことくらいが変わったくらい。
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それにしても、エイが無事に戻ってきてくれたことは本当によかった。
2度の引っ越しや、それまでとは違った環境の休館期間中とか、結構真剣に心配してたんだけど、元気そうな姿が見られたので、その時点で久しぶりの板橋訪問の1/3くらいは目的が達成された。
今や新たな個体の導入が期待できない魚になってしまった以上、この個体にはこの先も長く生き続けてもらわなければ困るからだ。
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それ以外の水族館部分についても、大きな変化はなかったと言っていい。
ただ、壁面に並ぶ水槽の一番階段寄り、以前はタカアシガニなどが入っていた水槽がハタの幼魚をメインとする水槽に展示替え。
個人的にハタは好きな魚だから、この変化は歓迎したいところ。見ていても楽しかったし。
ハタ水槽の話も続けようかと思ったけれど、オレが見てから1ヵ月以上が経過した今、同じ顔触れのまま水槽が続いているのか定かではないので、どうしようかなぁ、と。
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それ以外の水槽に関しては、劇的な変化こそないものの、魚の数が減っていたり、コケ汚れがそのままになっていたり、むしろ、休館前よりもパワーダウンしてしまったような水槽もいくつか。
4月26日以降の再休館でそれらは改善されてるかも知れないが、オレが行った4月20日前後はそんな感じだったのだ。
そういう部分に手を入れるための休館期間じゃなかったの? と思っていたので、少々意外に思った。
6月1日から再々オープンしてるそうだが、次に見に行く時には、きっと見違えるようになっているはず、と期待したい。

植物園部分にもいくつか変化が見られたが、それはここでは書かない。
ただ、個人的に毎春楽しみにしているヒスイカズラの花が見られるかもと楽しみに出掛けたのだけど、ヒスイカズラが絡みついてるパーゴラが改修されており、その影響か花はなく、残念ながら2年続けて見ることが叶わなかった。

再々オープンを聞き、また行きたいと思ってはいるものの、ここの施設、ウチからだと同じ都内の移動ながら結構な時間が掛かる。
隣県にあるカワスイなら、ここに行く半分未満の時間で行けるが、県を跨いだ移動を自粛するよう言われているからそれも避けてる。
カワスイがダメならもっと遠い板橋はダメだろう、と足が向きにくくなっているのだけど、そろそろ行きたいなぁ。
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2020オープンの施設再訪・その2 カワスイ [水族館紀行]

昨年11月頃より再び猛威を振るい始めた新型コロナウイルス。
感染者数は日々増大し、2021年が明けてしばらくした頃、緊急事態宣言が再発出される、みたいな話まで聞こえ始めた。
個人的にはコロナの影響は昨年より今年の方が酷いのではないかと思っていて、緊急事態宣言も発出されれば長引くかも知れない……
宣言が出る前に水族館に行っておこうと、2021年の水族館初めは約半年ぶりとなるカワスイへ。
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そのカワスイ、ほぼ淡水魚のみの水族館だというのに人気を集めているようで、一定のファンを掴んでいるような印象だ。
ブログへのアクセス数も多いし、ひとまず注目度が高いのは間違いなさそう。
失礼ながら、オレが思っていた以上の人気と注目度の高さに、何故? と思うところもあり、常々“今のカワスイが見たい”と思っていたのだ。

初めて行った時の印象が思ったよりずっと良かったため、2度めの今回はそこがスタートライン。つまり、ハードルが上がった状態だ。
するとやっぱりである。前回は気にならなかったモヤモヤする点がちらほらと。
それらをここで書き連ねることはしないが、細かいところでは、コケが気になる水槽がいくつかあったりなど。
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コケ汚れは特に10Fの水槽に多くて、せめて観賞面くらいは綺麗にしておいて欲しいところ。大きな水槽ではないのだし。
また、7月の時はいたのに、いなくなっている魚はどうしたんだろう? 記憶に(写真)に残る魚の中で姿が見えなくなっているものがいくつか。例えばヘテロティス。5匹いたはずだが、それが1匹もいなくなっていたのはどこに行っちゃったんだろう? まさか…!?

ちょっと意外だったのが、“あれ!? こんなもんだっけ?”と思うくらい、小さく感じたこと。
もちろん、小さくなった訳じゃないけれど、初めての知らない場所と、どんなところか知って行く場所とでは、その感じ方に違うのは当たり前のこと。
しかし、初訪問時は結構なボリュームと思われた展示数が、今回もそれを全部見て回ったにも関わらず、思ったより小規模に感じたのだ。
ひとつひとつの水槽を眺める時間の差なんかが影響してるのかも知れないが、規模については、今回感じたくらいの規模感が正しいのだろうと思う。
やっぱり、水族館は何度か行ってみないと印象がしっかり固まらないものらしい。好印象だったり、その逆だったりした場合は特に。

楽しくなかったということではないけれど、モヤモヤ感が少々濃いめにつきまとう10Fに対し、9Fの印象は初訪問時からのスケールダウンもそれほどではなかったような気がする。
魚が少なくなった水槽もあるにはあったが、10Fよりそうした変化も少ないように感じた。

初訪問時、水槽の小ささが気になった大型魚が泳ぐ水槽も、まだ半年ほどしか経っていないのもあって、まだまだ平和。
しかしながら、温室の凹型の水槽の直角に曲がった部分は、それまで見ていた魚を突然消し去り、見えなくしてしまう。
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魚を眺めながら“ああっ!!”となったことが何度か(笑)
このアマゾンエリアには、いい意味で“変な魚”がいたりするので、ついつい夢中にさせられてしまうのだ。

本物の植物が植えられている温室は、前回訪問時はまだカピバラなどが放たれていなかったこともあり、植物は植えられたままの状態だった。
しかし、動物たちがそこに入り、日々暮らすようになった今、温室内の植物はやはり少なくないダメージを受けている模様。
とりわけ、カピバラがいるエリアは、強烈な嵐にでも見舞われたみたいな悲惨な状態。
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食われたのか、踏み荒らされたのかは分からないけれど……
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オープン直後

本物の植物を使っているのはこだわりだったのだろうと思うのだけど、やっぱり、生の植物と、それを食うそれなりに質量のある動物とは相性がいい訳がないよね。あらためてカピバラのパワー? を垣間見せられたような感じ。破壊されていく緑を見ているスタッフ氏は気が気じゃなかったかも知れないけれど、カピバラたちは楽しかったんだろうなぁ…
それなりに綺麗に作りこまれていたエリアが今後、どうなっていくのかも注目ポイントだろうか。

水槽のコケとか魚の数なんて部分は、すぐにでも何とかなるだろうと思う。
それこそ、オレが行った時がたまたま掃除の前だっただけかも知れないし。
展示も少しずつ変わっていくのだろうから、水槽の中の魚が変わるのも、まぁ、そんなものなんだろうなぁ、と思う。
個人的にモヤモヤした部分も、この先、変化していくのかも知れないし、そういう部分も含めて、この先行った時も大小の変化を楽しみたいと思った。
2020年にオープンした水族館の中でそれが苦もなくできるのは、一番近くて行きやすいカワスイならでは、だしね。
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2020オープンの施設再訪・その1 DMMかりゆし水族館 [水族館紀行]

有効期限が迫りつつあった航空会社のマイルを消費すべく、沖縄へ。
と言っても昨年の話。コロナ感染者数が増加しつつあり、GoToキャンペーンが打ち切られる、なんて言われ始めていた頃だ。

時期も時期ということもあり、ちょっとした後ろめたさもあって、沖縄に行くことは誰にも言わず、沖縄の友人知人たちにも知らせることもしなかった。
しかしまぁおかしなもので、水族館の知人に遭遇してしまうのはともかく、沖縄の水族館でTwitterのフォロワーさんに遭遇したりと、オレが沖縄にいたことがバレた(隠してた訳じゃないけど)人が何人か(笑)
悪いことはできないってことなんだろうね(沖縄行きが悪いと思ってる訳じゃないよ・笑)

羽田をゆっくり出発し、沖縄に到着したのは午後。変な時間帯の飛行機は空いてる(安い)のだ。
久しぶりに那覇空港からそのままバスに乗り、最初に向かったのはDMMかりゆし水族館。
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前回行った時の写真があまりにも少なく、もう少し撮っておきたいと思っていたから。
バスで行くのは初めてだが、とても行きやすかった。いつもは混んでる331号線が空いてたこともあり、空港から20分ほどで到着。
これなら帰る前にちょっと寄って、みたいなことも十分可能だろう。
水族館が入るショッピングモール、イーアス豊崎も7月の時はオープンしたばかりで人の波を掻き分けるがごときの大混雑だったのに、平日の午後、しかも雨という条件だからだろうか。ものすごく空いていてひっそり。当然、水族館も空いてた。

最初の映像もオレと連れの2人だけ。館内も7月の時がウソみたいに人がおらず、まるで貸し切りみたい。素晴らしい!!(笑)
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これならひとつひとつの水槽をじっくり見てみようという気にもなるというもの。
前回訪問時より5ヵ月が経過し、水槽やろ過槽のコンディションも安定したのだろう。多くの水槽の水がキリっとクリアになっていて、中の魚たちの状態も悪くなかった。
7月の時にはいなかった魚がいたりする反面、前回訪問時の違和感がすべて払拭された訳ではなく、相変わらず何でこの水槽にこれ? みたいな部分はあるけれど、少なくとも5ヵ月前に比べれば、概ね生き物の状態は落ち着いたように見えた。
また、前回は閉鎖されていたカピバラやナマケモノなどがいるフロアも開放されており、今回ようやく、完全状態のかりゆし水族館を見ることができたことになる。
その動物コーナーも、素敵!! とはならなかったが、脱走癖のあるらしいコアリクイを見ているのはちょっと楽しかった。
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付ききりで番をしている飼育スタッフの人がちょっと目を離すと、すぐに展示スペースを抜け出し、その脇にある造花の植え込みを嬉々として破壊し始めるのだ。
小さくてもパワーは強大で、植え込みは一瞬で盛大に破壊される。慌てて戻ったスタッフによってアリクイはバックヤードに収容されるという一連の流れが何ともおかしかった。今はもう対策されているのだろうか?

館内にいる人が少ないからなのか、中のスタッフの人たちが声を掛けてきてくれる。
そういう方針に転換したのか、はたまた以前行った時のような混雑時には同じような対応ができなかったからなのかは分からないが、それは悪くないことだと思う。

それにしても、とても空いていて静かな館内はオレにとっては最高だが、水族館的には嬉しいことではないはずで、ちょっと心配に思えたくらい。
時節柄、密は避けるべきだから、この空き具合は本当にありがたい。
しかし、ソーシャルディスタンスは水槽の中まで及んでいるのか、水槽の中もずいぶん空いてしまっていた。
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特に1Fの海のエリアでその傾向が顕著で、大水槽のシノノメサカタザメがいなくなっていたほか、大型魚は数が減り、水槽もすっきり。
サンゴ礁のオーバーハング水槽もやけにすっきりしてしまっていた。
ここはもう少し賑やかに、と思うところだが、これだけ空いている状況からすると、ちょっと言いにくい気もしてしまう。

5ヵ月前は1時間もいなかったのに、今回はその後の予定もなかったことも手伝い、ゆっくり。3時間はいただろうか。
18時が近くなった頃には、それまでボーっとしていた2羽のペンギンが大はしゃぎし始めて、こちらが疲れてイヤになるくらい遊んでくれたり、思った以上に楽しんでいる自分に気が付いた。5ヵ月前の時は酷評した施設だというのに、である。
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もちろん、水槽の状態が以前より落ち着いていたことも無関係ではないが、何より、“イケてない水族館”として行っているため、ハードルが極端に低くなっていたこと、そして、沖縄に着いた日というのも影響していたと思う。
着いた日はやっぱり気持ちにワクワク感があって、大したことじゃなくても楽しく感じるものだから。
それがオレだけの感情でないのなら、これから行く人も、帰る直前よりも、来てすぐの方が楽しめるかも知れない?
とは言え、この先、沖縄に行く度に足を運ぶか? と言われるとそれはなさそうな気がするけれど……

水族館を出て、帰ろうとバス停まで行くと…… 空港行きや近くのアウトレットモール行きのバスはあるのに、那覇市内方面へ向かう路線がない!!
仕方なく空港経由で那覇市内の宿に向かうことになったのだけど、利便性だけで言うと、やっぱり帰る前がいいのかなぁ? 
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久しぶりのなかがわ水遊園あれこれ [水族館紀行]

以前のブログに書いたように、激レア淡水エイを見るため、久しぶりになかがわ水遊園に行ってきた。
しばらく行ってないなとは思っていたけれど、最後に行ってから5年も経ってた。
最寄り駅から遠く、バスの本数も少ないので、クルマを所有しなくなって以降、足が向きにくくなった施設のひとつとなっていたからだ。

久しぶりに行くとそれまでとは違った印象を持ったりするもので、今回あらためて思ったのは、関東にある水族館施設としては、もっとも行きにくい施設なのではないか、ということ。東京からも遠いし、宇都宮からもクルマで1時間は掛かるし。
まぁ、それはさておき。

なかがわ水遊園の水槽はどれも、太陽光が降り注ぐ作りになっているが、ガラスが多用された建物は水槽だけでなく館内も明るくする。
明るい空間は天井が高いことも手伝って、屋内ながら広々とした感じになるし、何より、太陽光の下で見る魚の綺麗さは素晴らしい。
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しかし、その明るさは、水槽への映り込みというきわめて厄介な問題も発生させる。
なかがわ水遊園のそれは本当に強烈だ。しかも困ったことに、館内のほぼすべての水槽が太陽光の影響を受けるので、日の向きや天候によって、水槽の見にくさが大きく変化する。
オレが行った日はとても天気が良かったのだけど、そのおかげで水槽の映り込みや反射(見にくさ)も最強レベル。
直接太陽光が降り注がない水槽でも、どこからか反射した光によって… 見にくい!!
温室のアマゾン水槽ではそこに木漏れ日という、これまた読みにくい見にくさ要因が加わり、見たいものと見にくさとの合間で何とも言えない気分にさせられた。
映り込みや反射による見にくさでは、別の水族館がNo.1だと思っていたけれど、もしかすると、一番はこちらかも知れない。外光の影響を受けない水槽は3~4つしかないし。

雨や曇りなど、天気の良くない日の方が水槽は見やすいかもしれない。太陽光による魚体の美しさは堪能できないという、これまた大きな難点があるけれど。

強烈な見にくさはあるけれど、水槽はいいから困る。
あらためてアマゾン水槽は日本で一番素晴らしいと思った。
水槽の大きさもあるけれど、その大きな水槽の中に泳ぐ大小さまざまな魚たちは、それぞれ自分の好きな場所、環境を見つけて、そこでその個体なり、種類なりの生活をしているように見える。
まるで、本物のアマゾンの環境を垣間見るようなこの感覚は、他の水族館では味わえないし、見にくさを何とかしてでも見たくなる魅力がある。
ただ、水槽内で傍若無人な振る舞いのカピバラはご退場願いたい。オレとしてはね。
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他の見学者が途切れたのを見計らって、アクリルパネルの前に腰を下ろし、行き交う魚たちを眺めていたら、足元に枯葉が落ちてきた。
温室内の植物は本物だから、枯葉や小枝が落ちてくることもある。
今度はオレのすぐ後ろで、またカサッと何かが落ちてきた音がした。また枯葉だろうと思いつつ振り返ったら、そこにいたのは枯葉ではなくイグアナ!!
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温室内に放し飼いになってるとは聞いていたけど、その姿を見たことはこれまで1度もなく、初めて見た!!
そのイグアナはオレのすぐ横を通り抜け、近くの植え込みに上り、水槽の上にある餌場へと行ってしまったが、ちょっと驚きの遭遇だった。
探すといないのに、気が向くとイグアナの方から出てきてくれるらしい。
なお、イグアナ探して植物をくまなく眺めていたら、アマガエルを見つけた。こやつはきっと、勝手に居ついてるだけだと思うけど(笑)
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温室の中、日の向きで変化する木漏れ日が映り込むエイのいる水槽。
うまく撮れない~ と四苦八苦していた時、ふと上を見上げるとそこにルリコンゴウインコ。いつからいたのかは知らないけれど、5年前にはおらず、これまた初めて見た。
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これまたアマゾンの住人だから、温室内のアマゾン濃度を高めてくれる存在なのだろう。
毛引きをする癖があったのか、はたまたまだ羽毛が生え揃わない若齢個体なのか、胸のあたりは本来の毛色ではなかったけれど、大好きな鳥なので目的のエイを忘れそうになりつつ、インコに声掛け。
こちらの方を見てはくれるけど、特に反応はなし。そうかと思うと、遠足でやってきた賑やかな小学生軍団には反応していたから、大声でわめき散らかす、みたいなのが好みなのかもしれない。
インコは1羽のみで、おとなしく止まり木に止まっていたが、温室内を飛び回ったりはしないのだろうか?
3羽くらいいてくれると楽しそうなんだけどなぁ(笑)

水族館ブログなのに、まるで水族館らしからぬ内容になっちゃったよ……
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アクアトトへのラブレター!? [水族館紀行]

水族館に限らず、同じような施設が複数ある場合、そのいくつかに足を運んでみると、その中で“好き”と“好きじゃない”に分かれる、なんてことがあるだろう。

オレにとっての水族館もまさにそれで、好きとそうでない施設に分かれる。そんな中でアクアトトぎふは好き側にランクされている。
とは言え、今でこそ好きの上位のアクアトトだが、初めて行った時はそれほどいいとは思わず、むしろ、“好きじゃない側”と言っていいくらいのランクだった。
好きじゃない理由は実は今でも改善されていないが、いくつかの“好きな水槽”の好き度合いが“好きじゃない”を上回ったことで“お気に入り”へと好転したのだ。

気に入らなかった最大の理由は、大きな水槽がないこと。
大きく感じる水槽がないと言うのが正しいだろうか。
水族館と言えば、大きな水槽があることが魅力であり醍醐味だと思うのだけど、そんな水槽がないことがまず不満だった。
もちろん、中の生き物が可哀そうに見えたり、将来が心配になるほどの小ささではないけれど、広々大きな水槽で伸び伸びと泳いでいる、みたいに感じる水槽は少ない。
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とりわけメコンオオナマズやピラルクー、アオウオなどの大型魚が泳ぐ水槽にそんな印象が強く、どれも“必要にして十分”というより“必要最低限”みたいな物足りなさ。
この水槽がどこそこのあの水槽みたいだったら、この魚はもっとカッコよく見えただろうに…… そんなことを思ったことも何度もあった。

また、多くの水槽でその位置が低く、フロアと水槽底面が面一だったりすることが多いため、中の魚を見ようと思えば水槽前に屈む必要があるし、それが水底付近にいる魚なら、背中を丸めて覗き込むか、そうでなければ水槽に向かって土下座するみたいな恰好になり、正直、かなり見にくい。
また、水深も浅い水槽が多く、目線より上に水面がある水槽なんて数えるほどしかない。それも水槽が大きく見えない要因となっていると思うのだけど、水槽の大きさ感が不足していること、位置が低く見にくいことは大いに不満で、その点は今でも気に入らない。

最後に行ってから6年以上の時間が経過した2015年の秋のこと。
アフリカンシクリッドの企画展が見たくて久しぶりに足を運んでみると、いくつかの水槽がすごく良くなっていた。
“好きじゃない”つもりで行ったのに、“あれ!? ここ、いいぞ!!”と。
そしてその以後、今に続く、という訳。

好きな水槽は主に3つ。コンゴ川水槽、タンガニイカ湖水槽、そしてアマゾンエリアの最初、パクー水槽。
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コンゴ川水槽
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パクー水槽

そういえば、タンガニイカ水槽とパクー水槽は水面が目線より上にある数少ない水槽でもあるね。
いずれの水槽にも共通しているのが、こだわりを感じさせる展示魚種ラインナップとその仕上がり具合。
タンガニイカ湖水槽を例に話そう。
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原産地では恐らく同所にはいないだろうメジャー種オールスターといったラインナップながら、いくつかのマニアック種の存在が“よくあるタンガニイカ湖水槽”とはひと味違ったものへと高めていると思う。
オーレオクロミス・タンガニカエについては以前も書いたけれど、6年ぶりにオレをアクアトトに引き寄せるきっかけとなったペリッソドゥスも泳いでいるし、他にも、フロントーサとギベローサの両方が入っていることとか、4種類いるシノドンティスとか、魚種ラインナップが素晴らしい。
正直、タンガニイカ湖産シノドンティスなんてもっともメジャーと思われるムルティプンクタートゥスさえいればいいんじゃない? と思う。
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しかし、この水槽にはよく似たペトリコラとポーリーの2種類もいて、それだけでも十分こだわりを感じさせるのに、さらに、タンガニイカ湖産シノドンの最高峰とされるグラヌローススまでいる。
グラヌローススなんて高価なので、実は入っていないんじゃないか!? なんて思っていたのだけど、先日行った時に本当にいるのを発見した。
とは言え、数は多くないようで、その姿は見ることができたけれど、写真には収められなかった。見てみたい人は探してみて欲しい。本当に入ってるから。
それにしても、この水槽にグラヌローススがいることで、どれだけお客が増えるかと考えると…… しかも時々しか見られない脇役なのだ。
でも、そこに産するという理由で(高価な魚を)入れる。

最高だよね。こういうこだわり、ホントに好き!!
タンガニイカ湖水槽以外でも、そういう“誰が喜ぶの?”的な魚種がいたりして、水族館によるそういう努力(投資といった方がいいかな?)に対しては、見に行くことで応えたいと思っている生き物系水族館マニアとしては、嬉しいプレッシャーを与えてくれる水族館でもある。

特定の河川に特化した展示を行う淡水の水族館は、海の水槽よりも独自色を出しやすいように感じるが、これだけ多くの水族館がひしめく日本にあって、こういうこだわりは他施設との差別化という意味でも価値あることじゃないかと思っている。
とは言え、正直、一般の人には伝わりにくい部分もあるのかも知れないけれど……

それにしても、少々過ぎたと思えるくらいに持ち上げている感がある気がしないでもないけれど、アクアトトからは何ももらってないですよ。念のため(笑)
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変わった!? 変わらない? 10年ぶりの桂浜水族館 [水族館紀行]

もう3か月も前の話だけど、足摺海洋館のリニューアルオープンに合わせて、高知まで行ってきた。
目的の足摺海洋館まで東京からまっすぐ。海洋館のある竜串まで行くと、飛行機のある時間に空港まで戻れないだろうと1泊したのだけど、頑張れば日帰りもできたかも?
それはともかく、1泊したお陰で、海洋館以外の施設にも寄ることができたので結果オーライ、かな!?

寄った施設の内のひとつが、桂浜水族館。
最近、その名を耳にすることの多い水族館だ。
そんな話題の施設ではあるけれど、入館すると“変わってないな”と。
10年ぶりだったのだけど、建物や水槽の配置、のんびりした空気感が漂う庭(屋外展示部分)などは、記憶の中の桂浜水族館と大きく変わっていないように感じた。
もちろん、10年くらいじゃどこの水族館も大きく変わったりはしないが、その10年前の時も同じように感じたような記憶があったからだ。
こうした昔ながらの水族館はどんどん減ってきているから、今や貴重な存在と言えるかも知れない?
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10年前にはおとどちゃんもいなかった。

とは言え、まったく変わっていない訳ではなくて、10年前にはアカメの水槽に石が敷かれていたのに、それがすっきり無くなっていた、など、細かくは色々変わっていた。
でも、もっとも大きく変わっていたのは、トドがいるプールだ。
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10年前にはトドはおらず、このプールにはイルカが泳いでいた。桂浜水族館を初めて訪れたさらにその20年くらい前には、ここでオキゴンドウが泳いでいたような記憶もある。
かつて、高知でイルカと言えば、桂浜だった時代があったのだ。とは言え、過去2回、イルカショーは見ていないのだけど……
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10年前の現・トドプール。

イルカに代わりプールの主となった2頭のトド。
いずれも若いメスで、好奇心も強いようで、飼育スタッフだけでなく、お客を見に来るようなこともあるようだ。
水族館入り口側からトドプールへ移動しようとしたら、いきなり目の前にトドが現れて驚いた、みたいなこともあった(笑)

そんなトドたち、ショーも行っていた。
それも、ステージ上だけでなく、客席の前まで出てきて技を披露するのだ。
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まだ若く、トドのイメージからすればそれほど大きくはない2頭ながら、それでも目の前までやってくれば小さな子供が逃げ出すくらいの迫力はある。
この2頭、トレーナーに対する集中力も高く、きちんと指示された技を繰り出していく。どうやら“できる子”たちなようだ。
各地の水族館でトドのショーを見る度、トドという動物に対する認識が上書きされていくような感覚があるけれど、もちろん、今回の桂浜でも同じ感覚があった。

桂浜水族館と言えば、Twitterで“桂浜水族館状態”なんてワードが出てくるくらいで、空いているらしい。
水族館には申し訳ないのだけど、オレはそんな空いてる水族館が何より好きだ。
桂浜水族館状態については、話半分くらいに思っていた部分もあったけれど、オレが行った日はまったく“桂浜水族館状態”なんかではなく、それなりに賑わっていた。
水族館のある桂浜は、高知の有名観光スポットのひとつだが、コロナの影響でその桂浜もひっそりしていたことを考えれば、混雑していた、と言ってもいいくらい。

騙したな!!(笑)

それはともかく。
オレの桂浜水族館の楽しみ方も10年前からほとんど変わっていなかったようで、撮った写真を見ると、10年前の時と同じ水槽のものが多かった。
実際、今回の高知で、アカメがもたらす満足感はすべてこの桂浜水族館からだったくらいで。
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今回の訪問は10年ぶり3回め。その前、初めての時はさらにその20年くらい前だったから、そのペースでいくと、次回訪問は5年後かな?
その時もまた、今と大きく変わらない桂浜水族館のまま だったりしてるのかな!?
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