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ドバイ水族館(アンダーウォーターズー)の気になる魚 [海の魚]

ドバイ水族館で見たものの中で一番驚いたのは、アンダーウォーターズーの入り口の水槽にいたイトマキエイだ。
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それがいたこと自体ももちろん、8匹以上はいた個体数の多さ、そしてそれらがそれほど大きくない水槽にいたことにも驚いた。
こんな水槽で飼えるんだ!! って。
水槽はハーフトンネル状になっていて、幅は10mくらい。奥行は5mくらいありそうだが、トンネルがあるので遊泳面積は実質、その半分くらい。一番広い水槽中腹あたりで3mくらいだろうか。トンネルの上は人の膝くらいの水深。
体盤幅1m少々と、大きな個体ではないけれど、各ヒレには擦った傷も見られ、やはり水槽の広さが足りないことが見て取れたが、そんな中で当のエイたちはグルグル回っていたり、個体同士で追いかけあったりしていた。
イトマキエイというと、これまで見てきた種類はいずれも、通常時はゆったりと泳いでいるような印象だが、ここにいたものはせわしなく泳ぎ回っていて、その大きさも相まって、ウシバナトビエイを見ているかのようだった。



この水槽が見えた瞬間、イトマキエイがいる!! と驚いたのだけど、2017年にここに来たという知人が“イトマキエイがいた”とSNSにあげていたのを思い出した。少なくとも3年はここで展示されているらしい。

そこで気になるのはその種類。とりあえずヒメイトマキエイではないことは分かった。
3年前に知人が見たものがそのまま展示されているとしたら、見たことないけど大型化するらしいM.mobularではないのだろうし、イトマキエイ(M.japanica)でもなさそうだ。
サイズと生息地からM.kuhliiかな!? なんて思っているのだけど、果たして…… !?
見た目で分かる特徴は、顔の横、目の後ろが銀色に光っていたくらい。餌の食べ方はマンタなどと同じ、その場でグルグル回転しながらだった。

このイトマキエイの正体は…!?

イトマキエイが泳ぐトンネル水槽には、イトマキエイ以外にもこれまた日本では珍しいウチワシュモクザメがかなりの数いて、他にもイヌザメがいたりと、小型板鰓類がメイン。
しかし、そんな中をウロチョロしているアジみたいな魚の群れ。
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パッと見、アジかと思ったのだけど、あらためて見てみるとアジじゃない。それどころか、見たことのない魚。しかも、何の仲間なのかすぐに分からない。
でも、その正体は案外簡単に分かった。ボーグ(Boops boops)というらしい。
こんな形しているのに、タイ科!! 飼われ魚なのでふっくらしていてアジみたいだが、本当はもっとほっそりしていて、写真で見る限り、タカサゴみたいな感じ。
地中海とか大西洋とか、日本人には馴染みの薄いエリアに生息しているそうだが、オレがこの魚の正体が分かったのも、葛西臨海水族園の地中海水槽に似た魚がいたのを思い出したから。
ヒントとなったサレマもタイ科。タイの仲間も奥が深そう。ドバイ遠征でより興味が深まった気がしている。

無料で見られる水槽は、大水槽とイトマキエイとボーグのいる水槽、そしてアンダーウォーターズーのお土産ショップを取り囲むように配置された出口の水槽の3つ。
出口の水槽は奥行きがない薄い作り。まさに壁として機能しているのだけど、そこにもちゃんと? 魚がいる。
そこにいたのはアジ1種。でも、見たことがない種類。
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さて、種類は何だろうか?
マブタシマアジ属の何かかと思ったが、体の途中で湾曲する稜鱗を見ると違いそう。
テルメアジ? それともマテアジ? これまたどちらも見たことがないので何ともだが……

大きさは12~13㎝ほど。15㎝はないくらい。幼魚と言っていいサイズ感。
薄暗い水槽だから、色らしい色はなく、銀色1色。肩口に黒いスポット。
このアジの正体、分かる人、いるかな?

賑やかなところで、ひと際地味な水槽のせいか、目を止める人は少なかったが、最後の最後に、こんな意外な魚が置いてあるとは!! 油断できないな(笑)

アンダーウォーターズーの(入館しないと見られない)水槽からも、見たことない魚をいくつか。
先週も書いたように、アンダーウォーターズーでは世界の海の水槽展示があって、その中にはカリブ海の水槽もある。
ペルシャ湾の近くでカリブ海? カリブ海産の魚は、日本でもUAEでも外国の魚。外国で、さらに外国から来た魚を見るというのは何だか変な感じだが、見たことない魚に遭遇できた。
ところで、UAEと日本なら、どちらがカリブ海に近いんだろうか?

お初のカリブ海産魚、その1、ロングスパインスクレイルフィッシュ(Holocentrus rufus)。
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一部が長く伸長した背ビレを持ったイットウダイ科の1種。
日本の水族館では見たことがないと思うのだけど、特徴的なヒレを持っていたこともあり、すぐに正体が判明した。
カリブ海では普通種らしい。
1匹しかいなかったが、カリブ海地域の水族館に行けば、それこそ普通に見られるんだろうな。

同じ水槽にいたミッドナイトパロットも確実に初めましてな1種だったけれど、それ以上にショックだったのが、どうやらイタヤラ(ゴリアテグルーパー)を見ていたらしいこと。
このブログを書くのに、あらためて撮った写真を漁っていたら、あれ!?、これは……
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長らく見てみたかった憧れの魚のひとつでもあり、ようやく遭遇できたはずなのに…… 不覚にも“ちゃんと”見てなかった(涙)

イタヤラは大西洋におけるタマカイのニッチを占めるカウンターパート種。同じく巨大化し、姿形もよく似ている。
水槽にいたのはあまり大きくない個体だった。そのため、“あぁ、ここにもハムールがいるのね”と真面目に見なかったのだ。
ちなみにハムールとは、現地で人気(食用で)のチャイロマルハタのことで、ここに来る前、シャルジャ水族館で山ほど見たので、そのくらいのサイズのハタ=チャイロマルハタだと思い込んでた。今改めて(写真を)見ると、ハムールにしてはデカいのに、何で気付かなかったんだろう、と。

写真が残っていたのはせめてもの幸いだが、憧れの魚を初めて見たというのに、何の記憶もない。
畜生!! これもドバイの水族館に魚名板がないせいだ!! と他人のせいにしつつ(汗)、もし、次にどこかでイタヤラに遭遇できたらなら、今この瞬間の悔しさも込めて、しっかり見てきたいと決意を新たにしたのでありました……

という訳で、ドバイ10部作、これにて終了!! 長い間お付き合い、ありがとうございました。
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シャルジャ水族館の気になる魚 [海の魚]

シャルジャ水族館で展示されている魚は、目の前に広がるペルシャ湾産のものが中心。
ロストチェンバー水族館にいた魚も地元率が高かったけれど、ここのものはほぼすべてが地元産ではないかと思われる。
そのため、日本では見ない魚も多く、初めて見る魚も少なくなかった。
ひとつ前のブログにも書いた通り、大水槽が全体の8割を占めるような水族館だったが、大水槽以外の水槽にも“おっ!?”と思わせてくれるような魚がおり、満足な魚名板もないことから、遠くから行ってる身としては、油断できない水族館だった(笑)

シャルジャ水族館でもっとも会いたかった魚が、大水槽にいたオオフエフキだ。
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ネット検索して得られた少ない情報の中で、いるのが分かっていた魚。
画像で見ていた時には「キツネフエフキもいるのね」くらいに思っていたが、顔がいくぶん短いような気が。でも、それは気のせいではなく、別の種類だったというワケ。
キツネフエフキによく似ているので、初めて見たのに“初めて見た感”は薄かったけれど、日本の水族館では展示されていないし、実際に見てみると、キツネフエフキというより、ハマフエフキを引き延ばした、みたいな感じで、両者の見分け方である目の下のラインを見るまでもなく、ちゃんと違う魚であることが分かる。

見にくい部分も多い大水槽の中でも、見えやすい位置にいてくれて、かつビュンビュン動き回ることをしないので、じっくり見られてありがたかった。
地元の魚ということでシャルジャ水族館には結構沢山いたが、何故かロストチェンバー水族館ではその姿を見なかった。

大水槽にはオオフエフキの他にも、現地でハムールと呼ばれ、もっとも美味しい魚として人気があるらしいチャイロマルハタとか、大きなシノノメサカタザメとか、1m超の魚も結構な数がいる。
しかし、ここで餌食べられるの? みたいな心配をしたくなる小さな魚もいる。
そんな心配? したくなるもののひとつがチョウチョウウオの仲間。
トンネルの頭上から、ひらひらと花びらが落ちてくるように目の前に現れたコーヒー色のチョウチョウウオ。
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黄色とか鮮やかな体色のものが多いチョウチョウウオの中にあって、何とも渋い色合い。
地元産のブラックスポッテッドバタフライ(Chaetodon nigropunctatus)だ。
チョウチョウウオなので、日本へも観賞魚として入ってくることもあるのかも知れないが、日本にもいるのだろうか? オレは見た記憶がないのだけれど……
これも、オレにとっては初めましての魚だったかも知れず、今頃になってありがたみを感じてる(笑)

大水槽で見た“初めまして”な魚の中で、見られてもっとも嬉しかったのはコガネアジだったかも知れない。
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名前はもちろん、どんな色、形の魚なのか、ということまでは知っていたのに、実物を見たことがなかった魚にようやく会えた。
実物は真っ黄色というより、黄色を帯びた体に、黄色いスポットがまばらに並ぶ、みたいな体色。
だけど…… 見えない!!
大きくて見えにくい場所が多い水槽の中で、死角を選んで泳いでる? みたいな位置ばかりを泳ぐ。
水槽の上からだといくらかその姿を見つけやすかったものの、大きな水槽の中に2匹しかおらず、すぐに見失ってしまう。
下の方に行ったと思えば、慌ててトンネルまで戻るものの、戻った頃に姿はなく、仕方なく下で待っても姿を見せず……
という訳で苦労した割に撮れた写真は証拠写真レベル。
大水槽で感じたもどかしさは、ほぼこの魚のせい。どこかで再会できると良いのだけれど……

大水槽以外の魚もいくつか。
入館後、横から見える最初の水槽にいるヨスジシマイサキ。
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シマイサキであることはすぐに分かった。でも、体高がやや低く、縦縞模様の間に細かな柄が入っていて、日本で見るものと違うことも分かった。同時に、初めて見た魚であることも。
それにしても不思議なのが、地味な印象もあるこれらの魚だけの水槽を最初に? 何故?地元では馴染み深い魚なのだろうか。ドバイのスーパーの鮮魚コーナーでは、これらの魚の姿は見掛けなかったけれど……
ちなみにこのヨスジシマイサキ、この水族館では数少ない魚名板による掲示があった魚でもあった。
同じ水槽にはコトヒキもいたが、“日本にいるものとは違うかも!?”と、頑張って撮影したが、帰ってから落ち着いて写真を確認してみると、こちらはどうやら日本にいるものと変わらなかったようだ(笑)

最後の1匹はサンゴ礁? 風水槽にいたタイワンタマガシラ。
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この水槽にはオトメベラがいたり、クマノミがいたり、ダブルバーシーブリームの小さな個体がいたりと、色々な魚が泳いでいるのだけど、そんなダブルバーに混じって、ちょっとカラーパターンの異なる魚が。
手のひらくらいの大きさで、最初は「ダブルバーもこのくらいの大きさだとこんな色をしてるのか?」なんて思った。一緒に泳いでるし。
しかし、よく見てみると顔が全然違う。もちろん、形も違う。
別の魚であることは分かったが、さて、こいつは誰だ? と思いつつ、UAEで撮った魚の正体を調べていた時のこと。
ロストチェンバー水族館で撮ったアラビアンモノクルブリームの正体を調べるべく、タマガシラの仲間を色々漁っていたら、「あっ!!」
和名にタイワンとあるように、日本近海にもいるようなのだけど、数は少ないらしい。
見た記憶もなかったし……
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ロストチェンバー水族館の気になる魚 Vol.2 [海の魚]

ロストチェンバー水族館の大水槽では、見てみたかったダブルーバーシーブリームを最初に見つけて喜んでいたのも束の間、続々と現れる見たことのない魚たちに嬉しい悲鳴をあげてた。

ペルシャ湾は、タイやフエダイだけでなく、イサキの仲間も多いらしい。
アヤコショウダイとかムスジコショウダイとか、日本の水族館でも見られる種類も沢山いたが、もっとも数多くいたのはブラックスポッテッドグラント(Plectorhinchus gaterinus)だった。
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コショウダイの仲間なのはすぐに分かる。でも、こんな鮮やかなヒョウ柄(チーター柄か?)のものは見たことがない!!
こういう分かりやすい見たことない種類の存在は最高!! ダブルバーシーブリームに続いて大喜びさせてくれた魚だ。綺麗だしね。
ペルシャ湾ではとりわけ多い魚なのか、大水槽以外にもサイズの違う個体が沢山いた。

ブラックスポッテッドグラントに喜びながら、その姿を写真に収めようとあたふたしていたら、目の前に違うコショウダイが姿を現した。
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ブラックスポットとは違い、よく言えば迷彩柄だが、悪く言えば汚らしい柄の魚。
もちろん、見るのは初めてだから、それがコショウダイの仲間であることくらいしか分からない。
これも何匹もいたので、こういう柄の種類がいるんだな、と日本に帰ってからの宿題となった訳だが、どうやらソーディッドラバーリップ(Plectorhinchus sordidus)という種類らしい。
同じような色合いの、柄無し個体もいて、それが同種なのかは定かではないんだけど、柄無しは皆、小さくて、この汚ら… じゃない、迷彩柄の個体は大きいものばかりだったので、成長し、大型化するとこういう柄に変化するのかも。
ブラックスポットほどではないけれど、柄無まで含めると、それなりの個体数がいて、やはり数が多い魚のひとつのようだ。
コショウダイとかコロダイとか、その手の魚は他にもいろいろいたようで、これはあれと同じだろうと見落としたものも多くいそうな雰囲気。やっぱり再訪が必要か!?

暖かい海の魚と言えば、鮮やかな色の魚… とりわけ青や緑の体色を持ったブダイの仲間はイメージにピッタリな存在と言えるだろう。
ペルシャ湾にもそんな南国的雰囲気のブダイがいるらしい。
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数は多くなかったけれど、見たことないブダイ類。日本にはいない種類らしく、日本に産する種類に同様のカラーパターンを持つものは見当たらなかった。
どうやら、ガルフパロットフィッシュ(Scarus persicus)という紅海やペルシャ湾などに生息する種類のようだ。
葛西で言うところのターミナルフェイズ(雄相)だが、鮮やかさはそれほどでもないような……!? 機嫌でも悪かったのだろうか。
ただ、こやつもそれなりにサイズがあり、巨大な水槽の中でも埋没してしまわないくらいには目立っていた。

ここまで登場させた魚たちは、いずれも水槽内で目立っていた魚。
ガルフパロットはそうでもなかったけど……
ここから先は、偶然見つけた魚。だから写真もとりあえずな証拠写真的なクオリティ。

大水槽の綺麗さと、行き交う魚たちを眺めつつ浸っていたら、遠くにこれまた見たことない魚の姿。そういう意味で、ロストチェンバー水族館の大水槽はぼんやり眺める暇を与えてくれない。
何だありゃ? 〇×タマガシラ? でも、あんな柄のやつは見たことないぞ。というのがコレ。
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調べてみると、アラビアンモノクルブリーム(Scolopsis ghanam)らしい。
タマガシラの仲間にしてはそれなりのサイズだったが、この個体も20~25㎝くらいだっただろうか。
そこそこの時間を待ってみたけれど、アクリルの近くまで来てくれることはなく、透明度の高い水槽でもこの程度しか撮れなかった。
タマガシラらしく、狭い範囲で少し泳いでは止まり、みたいな動き方をしていたが、性質は強くないのか、自分より小さいニザダイ類に追い散らされて結局どこかに消えてしまった。
しっかり撮りたいけれど、ドバイまでもう1度行ったとしても、こいつはよほど運がないと難しそう。

最後の1種類も同じく不鮮明な画像した残せなかったオオクチイケガツオ。
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遠く水面付近にイケガツオの姿を発見し、イケガツオもいるんだなぁ、なんて思っていたら、体側のスポット模様が大きく、数が少ない。
ん!? あんな柄のイケガツオ、いるのか!? と思いつつ気にしていたら、次に見掛けた時、ようやくその顔が見えた。
何あれ!! オレの知ってるイケガツオじゃない!!

短く、より凶悪な? 感じ。見たことない種類であることが分かった。
しかし、あの大きな水槽の中に2匹しかおらず、しかも常に水面付近にいて、下の方へは降りてこない。
それどころか、すぐにその姿を見失ってしまう。水槽が大きいだけに探すと見つからず、上階の窓のところに行こうとしたら、宿泊者のみとのこと。
諦めかけた頃、ダイバーが入ってきて、魚に餌を与え始めた。
魚の数が多いので、ダイバーの周辺は黒い竜巻のような状態になるのだけど、その竜巻の外周部分に目的のイケガツオが!!
この日、もっとも下まで来た瞬間だった。慌ててカメラを構えるも、これまた証拠写真レベル。
とは言え、こいつも写真に収めるのはかなり難しそう。アトランティスに宿泊すれば何とかなるのかなぁ?
でも、高いんだよなぁ……

それでも、そんなことを真面目に考えたくなるくらい、魚好きのオレには楽しい水族館だった。
こんなの書いてると、また行きたくなってきちゃうなぁ……
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ロストチェンバー水族館の気になる魚 Vol.1 [海の魚]

今にして思えば、ドバイ行きの最初のきっかけは、以前やらせてもらった水族館ブロガーイベントの打ち合わせの時、めnちがロストチェンバー水族館に行った時の画像を見せてくれたことだったのかも知れない。
そこに写っていたのは、見たことのない魚の姿。その時見た画像が、オレをドバイまで引き寄せたと言ってもいい。

その魚というのがダブル(トゥー)バーシーブリーム(Acanthopagrus bifasciatus)。
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独特な色、柄のタイ科クロダイ属の魚。
日本へは観賞魚として入ってくることもあるらしいが、オレは見たことがない。日本の水族館で飼育しているところはないのではないだろうか。
地元、ペルシャ湾を象徴する魚のひとつで、大小さまざまなサイズが沢山いた。
最初、ひと目見た時は、あっ!! あの魚!! と感動の対面だった訳だが、あまりの個体数の多さと、次から次へと現れる未知の魚の前に、かなり早い段階で、キミ、もういいや、になってた(笑)
でも、ロストチェンバー水族館で見るこの魚は、本当に綺麗だった。

ペルシャ湾にはタイやその近縁種が多いのか、複数種類の見たことないタイ科の魚を見ることができた。
中でもダブルバー以上に驚いたのがキングソルジャーブリーム(Argyrops spinifer)と思われる大型タイ。
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キリッ!! カメラ目線いただきました(笑)

著しく体高が高く、頭部から背中にかけてが著しく突出するというインパクトある見た目。
最初にその姿を見た時、あまりに特異な見た目に、奇形? と思ったくらいだ。
それが何匹もいるので、奇形の疑いは晴れたが、そのサイズの大きさといい、インパクト強いルックスといい、これまたものすごくカッコいい魚だと思った。

タイに近いところで、お次はフエフキダイ科。
アマミフエフキ? だろうか??
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フエフキダイと言えば、沖縄の魚として高い知名度を持つハマフエフキ(たまん)が有名だが、この魚が目の前を横切った時、咄嗟に“赤いたまんがいた!!”と叫んだ(心の中でよ)。
でも、たまんにしては体高が低く、何より体が赤い。これまで数多くのたまんを見てきたが、こんなに赤い個体は見たことがない。
そこで、アマミフエフキだろうという結論に至ったのだけど、アマミフエフキなら生きた姿を見た覚えがないし(覚えてないだけかもだけど)、何より、こんなに大きな個体は見たことがなく、強く印象に残ったのでここに並べる。

タイ、フエフキダイときたので、お次はフエダイ科。
ロストチェンバー水族館の大水槽、種類数もさることながら、個体数も多く、そして水槽も大きいから、違う窓を覗くと“こんなのもいたの!!”となることが多かった。

大きな群れを作って泳いでいたチカメタカサゴ(Pinjalo pinjalo)もまさにそれ。
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大きな群れ、しかも1匹1匹が大きいにも関わらず、その存在に気付かない(目の前の魚に集中し過ぎていたところもあるけれど)ことも、この水槽の巨大さならではだが、アクバー提督(@スターウォーズ)みたいな顔をしたこの魚も、初めて見たものだ。
日本に戻って調べると、和名があったが、日本にもいるの? 日本の水族館で出会った記憶はないのだけれど……
それ以前に、和名にある“タカサゴ”に違和感だ。タカサゴって言ったら、大きくても30㎝くらいの小魚のイメージ。しかしこの魚ときたら、70㎝はあろうかという巨体だったから。
まぁ、強いて言えば、ユメウメイロ(タカサゴ属)の老成個体にはちょっと似た感じあったけれど……
泳いでいたものは、中には赤っぽいものもいたが、ほとんどは黒っぽいグレー。でも、その大きさといい、顔つきといい、これまた強いインパクトを残した魚だった。

インパクトという点では、ストリークドスパインフット(Siganus javus)もたまらない。
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こいつはアイゴの仲間。もちろん、見たのは初めて。
黒っぽい体に、虫食い状の白い模様が密に入る色柄が、大きな水槽の中でも目を引いた。
独特な体色は綺麗だと思ったし、しかもこいつも結構大きい。50~60㎝くらいがアベレージサイズ。そんなのがゴロゴロいる…… のだけど、なかなかアクリルの近くに来てくれず、写真を撮るのには苦労した。

こんな感じで、見たことがない魚がゴロゴロしてる。
しかも、ひと目で見たことがないことが分かる、分かりやすい特徴、大きさを持った魚たち。
これはハァハァしない訳はないってもんだよね。
おまけにこうして、知らなかった魚たちの正体を探すという宿題も楽しめたから、ロストチェンバー水族館の大水槽はホント、大きな収穫が得られた。
なお、魚の同定は主にFishBaseを使った絵合わせによるもの。外してはないと思うけれど、正しい手順の同定ではないので、正確性はあくまで“その程度”。

水槽の透明度の高さに、遠く離れた魚にもピントが合うだろうと、構わず撮りまくってたが、やはり遠くにいる魚にばっちりピントは合わず、残念な写真も多数……
もう1度、撮りに行きたいなぁ……

という訳で、見たことない魚シリーズは来週も続きます!!
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沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.10 [海の魚]

ヒメイトマキエイを目的に出掛けた美ら海水族館では、オニキホウボウというトンデモ級の珍魚に遭遇するという超ラッキーに恵まれたが、個人的にはもうひとつ見てみたい魚が。
昨年夏、オレが行った直後くらいに搬入された見たことない魚、ワキグロアカフエダイだ。
今回、ヒメイトマキエイに次ぐ目的で、見るのを楽しみにしていたのだけど、その姿を探すも、どこにもその姿がない。
顔見知りのスタッフ氏を見掛けたので聞いてみると、バックヤードに下げた、とのこと。

一般受けしなさそうな魚だし、早く行かないとまたバックヤードに…… みたいな気はしていたのだけど……
かつてアカメモドキが展示された時も、同じ経験をしていて、その時の残念さが蘇ってくるようで…… 
まぁ、仕方ない。気を取り直して? ワキグロアカフエダイと同じ時期に展示が開始されたというイシフエダイを見て納得しよう!!
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いかにも“小魚食います!!”みたいな厳つい顔をしたイシフエダイ。

見るのは初めてではないけれど、これが2度め。水族館ではなかなか見られない魚だ。
サンゴの水槽、熱帯魚の水槽にそれぞれ1匹ずついる。
同種間で激しく争うらしく、同じ水槽で複数匹を展示できないのだそうだ。
サンゴの水槽の中では体も大きく、目立つ位置を悠々と泳いでいるので見つけやすい。
茶色とも青ともつかない体色をじっくり観察したいなら、サンゴ水槽がオススメだ。

そのサンゴ水槽では、美ら海水族館では久しぶりとなるユウゼンの姿があった。
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ユウゼンは日本固有のチョウチョウウオだが、小笠原のイメージが強い魚でもある。
葛西臨海水族園に行くといつもいるので、都民のオレにはさほど珍しいものには感じてなかったのだけど…… このユウゼン、小笠原産ではなく、沖縄県産だったのだ!!
大東諸島産なのだという。
沖縄の東端に浮かぶ大東島周辺には、ユウゼンもいるのだそうだ。
絶海の島という共通点を持つ両諸島だからか、周辺の生物相も似ているような印象だ。

大東諸島は沖縄本島から400㎞ほど離れていることもあり、そこの魚は美ら海水族館でも珍しいらしい。
館内で会った顔見知りの2人の飼育スタッフ氏に、見ました? と言われるくらいだから、かなりのものなのだろう。

そんな大東諸島からやってきた、美ら海水族館では珍しいらしいチョウチョウウオのひとつがレモンチョウチョウウオ。
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展示するのは初めてではないそうだが、かなり珍しいものらしい。
こんなチョウチョウウオ、見たことないぞ!! と思って写真を撮っていたところ、飼育スタッフ氏に声を掛けられ、珍しいものであることを教えてもらった。
全身鮮やかな黄色に包まれた体色が目を引くのはもちろんだが、チョウチョウウオにしては大柄で見栄えもする。
水族館に何匹いるのかは知らないが、展示に出ていたのは2匹だけ。そういう意味でも特別感?

同じ水槽にいたシテンチョウチョウウオも大東諸島からやってきたもの。
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こちらはイシフエダイがいるサンゴの水槽にもいたが、やはりこのチョウチョウウオも見たことがない気がする。
大きくて見栄えのするレモンチョウにばかり目が行ってしまいそうになるが、こちらも綺麗な魚だった。
ざっくりネット検索してみると、この魚も日本では小笠原で見られることが多いらしく、それが大東島からやってきたという事実が何だか腑に落ちた。

大東島からやってきた初めて見る魚はもう1種。
同じ水槽にいたイレズミゴンべ。
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ゴンべの仲間にしては大きく、しかも体高が低くまるでハタの仲間のような雰囲気。
ただ、動きはゴンべそのもので、比較的動き回るものの、いい位置を泳いでくれることはあまりなく、すぐに岩などに着底してしまう。
水槽の奥まったところが定位置のようで、姿は見えども、色や形がよく見えるという訳にはいかず、もうちょっと出てきてよ……
初めて見る魚で、なかなか見られない魚となれば、もっとよく見たいと思うものだが、そんな思いには応えてくれず……
次の機会には、数少ないチャンスを確実にモノにできるよう、頑張りたいと思います!!

大東島からやってきた珍しい魚たちを眺めていると、大東島に行ってみたい!! という思いがふつふつと。
それらが住まう海がどんなものか、見てみたい、と思ったのだ。
とは言え、大東島に行ったとしても、ダイビングをする訳でもなければ、そもそもこれらの魚がわんさかいる訳でもないのだろうから、行けば会えるという訳でもないのだろうけど……
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沖縄美ら海水族館の気になる深海生物 [海の魚]

昨年12月に行った美ら海水族館には、ヒメイトマキエイが目的だった訳だけれど、行く直前、とんでもないニュースが飛び込んできた。

「オニキホウボウ」を展示しました、と。

待ち望んでいた対象ではないし、正直、好みのタイプでもない。
でも、それが凄いことであることくらいはよく知ってる。深海生物にそれほど興味のないオレでも名前だけで姿形が思い浮かぶくらいの魚だから。
これはとんでもないラッキーに違いない!! と、しっかり見てきた。
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標本では見たことがあったが、初めて見る生きた姿はそれまで抱いていたイメージを覆してくれた。
縁がギザギザした体が赤みがかった体色は想像通り。でも、ヒレのモザイク状の模様は“こんな柄があるんだ!!”と驚かせてくれた。
液浸標本に感じた気味悪さはなく、むしろ目がクリっとしていて可愛らしい。
平たくて棘だらけの体は、どことなくプレコの仲間を連想させるようで、やっぱり生きてると違うものだなぁ…… と実感させられた。
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水槽は結構明るくて、その姿がとても見やすかったのも有難い。
ほとんど動かないけれど、目が結構動くので、ちゃんと生きてることが分かる(笑)
何度も見に行ったお陰で、砂の上を滑るように動く様子も何度か見られた。

動画


生きた姿が目の前にいること自体も十分以上の驚きなのだけど、それ以上に驚いたのが、この個体がROV(無人潜水艇)のロボットアームによって捕獲されたということ。
ロボットアームは多少の力加減はできるそうだが、オニキホウボウの体が硬いことと、体の縁のギザギザがうまい具合にアームに引っ掛かったことで、握り潰されることなく捕獲できたのでは、と、立ち話した顔見知りの飼育スタッフ氏。
とは言え、そのスタッフ氏も、あの捕獲方法には驚いたそうで、“あんな方法で獲れるなんて!!”と、オレの驚きに大いに賛同してくれた。

なお、その捕獲時の様子は、オニキホウボウがいる水槽上部の壁に投影され、その様子も見ることができる。

オニキホウボウに限らず、ここ数年、美ら海水族館の深海エリアはとんでもなくスゴイ!!
いつ行っても、“見たことのない何か”に遭遇できる。
しかもそれらは、深海の住人だから、見た目からして珍しく、誰が見ても“これはスゴイ!!”みたいなものがずらりと並んでいる。

中でも、最近新種記載されたチュラウミカワリイソギンチャクは反響も大きかったらしい。
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何でも、長らく水族館のバックヤードにいた正体不明のイソギンチャクが実は未記載種で、新たに新種として記載されたことで注目を集めた。
呼称に“美ら海”の名前が入っていたことも、話題に影響していそうな印象だ。
マスコミは“新種”という言葉が大好きだ。しかもそれが長らく水族館のバックヤードにいたなど、しまい込まれていたものが実はお宝でした的な、いかにもマスコミ受けしそうなエピソードまであったこともよかったのだろう。
とは言え、深海のイソギンチャクみたいな、産業の対象(金)にならない生き物なんて、研究が進んでいないどころか、正体すら知られていないものも多く、恐らく、そのほとんどは未記載種、つまり“新種”だ。
美ら海水族館に限らず、深海生物の展示に力を入れている施設に行けば、そんな“未知の新種”に出会える機会もあるだろう。
そんな水族館では“新種”はそれほど特別なことではないような気がするのだけど……
まぁ、深海の生物の生きた姿が見られることは、十分特別なことではあるけれど。

白くヒラヒラした感じが綺麗なチュラウミカワリイソギンチャク以外にも、インパクトある見た目の深海生物は他にもいろいろいたのだけど、無脊椎動物に対する興味、関心が薄いオレにはその価値が今ひとつ伝わらず……
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気になる人は沖縄まで。深海生物好きなら、多少無理して行ったとしても、後悔はしないはず。

最後に魚をもう1種。
深海コーナーの最初の水槽。深海魚というか、やや深場に住まう魚たちが泳ぐ水槽。
美ら海水族館でも、個人的に好きな水槽のひとつでもある。
そこを泳ぐ魚たちを眺めていると、何やら見慣れない魚が。
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深海コーナーで展示されている魚には、似たような種類も多く、深場のハナダイ類とか、個人的に違いや価値が分からないグループだと見過ごしてしまうこともよくあるのだけど、この水槽のこの魚は運よく? 気が付くことができた。
さて、キミは誰だ? 魚名板も出ていない。
そこで、水族館HPの生き物図鑑を見てみると、いた!!
キンメヒメダイだそうである。

この写真では本来の体色も、名前の由来の金目も分からないが、とりあえず初めて見る魚であることは間違いない。
しかもそれが、オレでもある程度分かる種類、だったりすると嬉しさが倍増する。

しかし、美ら海水族館の深海コーナー、凄いな。
次は何が見られるだろうか。
とりあえず、このキンメヒメダイをちゃんと撮ることもだけど、次に行く時がこれまで以上に楽しみだ。
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葛西臨海水族園の気になる魚 Vol.5 [海の魚]

降って沸いたアオザメの登場に盛り上がった葛西臨海水族園だけど、普段のオレにとっては、気が向いた時? などにふらりと足を運ぶ施設だったりする
ちょうど、カメラが修理から戻ってきたこともあって、その様子見も兼ねて、ふらりと。
そういえば、カメラがらみの新機材を最初に試すのも葛西であることが多い。

葛西臨海水族園で、お気に入りの水槽がジャイアントケルプの水槽だ。
特別に好きな何かがいる訳ではないけれど、自然光が入り、魚の色が綺麗に見えること、そしてその背景に本物の海藻が茂り、それらりい雰囲気なのがお気に入りの理由だ。

最近の葛西で気になっているのは、そこを泳ぐ1匹であるカリフォルニアシープヘッド。
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この水槽には2匹がいて、いずれもまだ若い個体。
なのに、写真の個体は雄相化、葛西風に言うなら、ターミナルフェイズ化している。
しかも、ご覧の通り、それが綺麗!!
このシープヘッド、コブダイと同属なので、成長したオスはコブダイの成熟雄のような姿になるのだけど、そんな状態にはほど遠いサイズながら、しっかり雄化している。
2匹のみの環境で、力関係がはっきりすれば、若くても性転換するのだろうか? とか、いつからいて、いつ体色が変化し始めたのか知らないとか、色々と気になっているのだけど、とりあえず綺麗なので葛西に行くと何カットか撮るお気に入りの1匹だ。
コブダイ的姿の大型オスはかつて、海遊館で見たことがあったけれど、色は葛西のものが断然綺麗!! あとはこのまま成長して、それらしい姿になってくれる日を楽しみにしている。

ケルプの水槽で気になるのはもう1種いて、ジャイアントケルプフィッシュという海藻の葉っぱみたいな魚。
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その名もずばり、ジャイアントケルプフィッシュだから、ジャイアントケルプの森で暮らす魚なのだろうけど、色や形はまさにケルプの葉っぱのよう。
葛西にいる個体ときたら、頑ななまでに? 水面にいて、いつ行っても見える位置にはいてくれない。
いつも水面にいるので、見上げればいることは分かる。でも、ちゃんと見えない。
ケルプの葉っぱは見えやすい位置にもあるというのに…… 他の魚がイヤなのだろうか?
いつか、ちゃんとその姿を見たい(撮りたい)気になる1匹だ。

ジャイアントつながりでもう1匹。最近、再登板となったジャイアントホークフィッシュ。
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2012年に期間限定で展示されていた世界最大のゴンべで、他魚との混泳が難しいという理由で前回は仮設の水槽で単独で展示。今回も単独での展示だ。
余談ながら、このブログでも再登板である。
日本の魚ではないし、葛西以外では海遊館で見たことがあるだけ(今でもいるのかは分からない)なので、水族館では珍しい魚なのだろうと思う。
ずっと単独で飼われているお陰で? 太り過ぎることなく綺麗な体型が維持されている。
今回の展示は、常設の水槽だから、期間限定ではないのかな?

ジャイアントホークフィッシュの再展示はTwitter、それも公式ではなく、行った人による投稿で知ったものだ。
オレのフォロワー界隈には、魚に関する変態(誉め言葉よ!!)が多くひしめいているようで、そういう人たちの発信によって、いち早く“重箱の隅”系な魚に遭遇できたり、見落とさずに済んだりする機会が得られている。ありがたい限り。
そんなTwitterで見掛けた珍魚? がヨロイウオ。
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ヘコアユに混じって展示されているらしいので、見てみた。
ヨロイウオなんて、正直、名前も知らなかった。
すぐに分かったけれど、好みのタイプではないこともあり、大きな感動が沸き起こる…… ということはなかったけれど、多分、初めて見たはず。
存在すら知らなかった魚を、生きた姿でその存在を知り、よく似たヘコアユと見比べることもできた。
これはもう、特別な体験と言っていいと思う。
オレと同じ体験をしたい人、あるいは、生きたヨロイウオが見てみたいという人は、ヘコアユが泳ぐ水槽にいるので、確認のほど。

最後の1匹は、ビブ。
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この魚の展示が開始されたのは夏頃のことだったと思うのだけど、何でこんな魚? と思ってしまうような、ある意味、葛西らしい珍魚だ(笑)
フランスダラとも呼ばれるらしい、タラの仲間。でも、小さくて寸詰まった体型。タラと聞いて思い浮かべる魚たちと比べると可愛らしい印象だ。

ところで、フランスでビブと言ったら、ムッシュビバンダム(ミシュランのキャラクター)のことだが、このフランスダラも何か関係があるんだろうか?
それはともかく、葛西では初展示だそうで、つまりは、日本初展示ということか!? もちろん、オレ自身は葛西以外では見たことがない。
こういう“訳の分からない”魚をしれっと展示してくれるのが葛西のいいところだよなぁ!! しかも見やすいし。
それはともかく、タラの仲間は好きなものが多い。このビブも、展示開始以来、何となく水槽を覗きに行くお気に入りがひとつとなっている。
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美ら海水族館の気になる魚 Vol.9 [海の魚]

夏休みシーズンも終盤となり、水族館の混雑もそろそろ落ち着いてくる頃だろうか?

6月末に行った美ら海水族館の話の続き。

美ら海水族館に行った時、とりわけ楽しみにしているのが深海コーナーだ。
ここ2~3年くらいは特にそんな印象があるのだけど、いつ行っても、何かしら見たことないものに遭遇できたり、珍しいものが見られたりと、特別な体験ができるからだ。
深海は文字通り、未知の世界。それだけに、その価値が分からない、気づかない、なんてことも多い。
しかし、今回(7月)は、久しぶりに見る(オレが知ってる)珍魚に遭遇できた。

1種類めはミハラハナダイ。
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個人的には見るのは初めてではないが、美ら海水族館では初めて見た。
眼が大きく、ずんぐりとした大きめサイズのハナダイということで、どことなくアカマツカサみたいな雰囲気の魚。
かつて下田海中水族館で見た時には、もっと赤い色の濃い体色だったように記憶していたが、美ら海水族館にいたものは比較的薄い色。
産地の違い? 個体差?
オレが行った時はまだ水槽に入って日が浅いのか、隠れがちであまり泳いではくれなかったが、次に見る時には、泳ぎ回っている姿を見せてくれることだろう。

同じ水槽にいたヒシダイも久しぶりに見る顔だ。
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最後に見たのがいつだか憶えていないのだけど、生きたヒシダイを見たのはミハラハナダイ同様、下田海中水族館でのことだった。
美ら海水族館で見たことがあったけれど、もう10年くらい前のことのように思う。
なかなか見られない≠珍しい魚と言う訳だ。

深い場所に住む魚は水族館では珍しいものだが、例えば、〇〇ハナダイ、みたいな、他に似たような種類がいるものだと、知らなければその凄さに気付きにくいが、このヒシダイなら見た目からして特別感? があって、知らない人でも珍しさが見て分かるのではないだろうか?
なかなか見られない魚なのに、3匹も展示されているのもスゴイ!!
見たことない人には、沖縄行きに理由にならないだろうか?

久しぶりと言えばもう1匹、ウチワフグもそう。
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これまた深海に住まうフグで、腹部を広げるとその名の通りウチワのようになるというフグ。
美ら海水族館ではこれまで何度か展示をしており、過去10年の間に2~3回は見たような気がするが、ここ数年は見られていなかった。
沖縄周辺海域に多いのか、それとも技術的、設備的な問題だろううか。美ら海水族館以外では見たことがない。
久しぶりに展示されたものは、過去に展示されていたものより小ぶりだが、数は多く、1種類で展示された水槽には数匹が泳いでいる。
ウチワ状の腹部は、時々広げることがあるらしいのだけど、オレは見たことがない。
運が良ければ、膨らんでいるところにも遭遇できることがあるらしい。

深海コーナー以外の魚も。
熱帯魚の海水槽にいたトビハタ。
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水槽を回りこんだ岩場(深海みたいな暗いところ)にいて、そのあたりを行ったり来たりしていた。
暗い水槽で黒い魚なので、なかなか正体が分かりづらかったのだけど、ライトが着いた瞬間、たまたま水槽前を通りがかった時にその姿が目に入り、正体に気付いた。
トビハタも水族館ではあまり見掛けない(見掛けても気づかない?)顔だが、沖縄にもいるんだ!! ということにまず驚いた。
とりあえず、美ら海水族館で見たのは初めて。沖縄では多分、珍しい魚のはずなので、そういう意味では貴重な1匹と言えるかも?

最後は大水槽からも。
美ら海水族館でサメ、それも遊泳性のメジロザメ類はサメ水槽で展示されるが、まだ小さくてサメ水槽には入れられないような個体だと、大水槽で育成されるようだ。
例えば、6月にサメ水槽に移動されたツマジロやクロトガリザメも、以前は大水槽を泳いでいたのだ。
それらが移動されたことで、大水槽からはメジロザメ類がいなくなったと思っていたら、小さなサメがヒョロッと泳いでいるのを見つけた。
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何だあのサメは!! スタッフ氏に聞いてみると、ホウライザメだろう、とのこと。
多分、ホウライザメで間違いないはずだが、まだ小さくはっきりしない部分もあるためだそうだ。
ホウライザメの可能性が高いメジロザメ属の1種とするのが最適かな?
それはともかく、オレが見た7月初め時点ではそれはもう小さくて、大水槽にいると他の魚に食われてしまうんじゃないかと心配になるくらいの小ささ。(この写真を撮るのもかなり苦労した)
これまで他のサメがそうだったように、1年もすれば見違えるように大きくなるのだろうと思うが、今はまだ、あの大きな水槽でその姿を見つけるのも大変なレベル。
サメ水槽のイタチザメやツマジロ、クロトガリザメは要注目だが、サメを目当てに出掛けた人は、大水槽のこの個体も探してみて欲しい。
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サンシャインラグーンでマニアックな暇つぶし [海の魚]

3月以降、サンシャイン水族館に度々足を運んでいる。
ゾウギンザメの産卵に始まり、バイカルアザラシの出産、ベビーの公開など、とんでも級のニュースが続いたからだ。
ゾウギンザメの産卵や産み落とされた卵は、それほど苦労することなく写真に収められたものの、バイカルアザラシベビーには苦労させられた。
ご存知のように、暗い水槽を泳ぐ黒い被写体。それだけでも大変なのに、しかも、水中を泳いでいてくれないと姿すら見えない水槽の構造上、陸上に上がられると完全にお手上げ。
泳いでいるかは時の運。オレが行くとアザラシベビーは決まって陸上にいて、写真どころかその姿を見ることさえできないことが続いた。

泳いでくれるのを待つ間、他の水槽を眺めたりしているのだけど、度々足を運んでいれば、知り合いに遭遇することもある。
ある時、ラグーン水槽前で、Twitterを介して繋がりがあるアポゴン(テンジクダイ類)マニア氏に会ったことがあった。
彼が、キュウセンフエダイがいますよ、とか、主要なタカサゴ類は全部います!! とか教えてくれるものだから、それは探し出して、ちゃんと見なきゃいけない、という“宿題”となり、アザラシ待ちの合間にそれらを探し出すことにした。

まずはキュウセンフエダイ。
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これは会った時に教えてもらったので、すぐに分かった。

ヨスジフエダイやロクセンフエダイに混じって泳いでいることが多いが、いつ行っても見られるその2種とは異なり、全然姿が見えない時もある。1匹しかいない?
でも、見られる時にはアクリル前をずっと泳いでいたりして、簡単に見つかる。
よく似たフエダイシリーズとしては、ヨスジ、ロクセン、ベンガルの3種がメジャー? だが、キュウセンは他所の水族館でもあまり見掛けない。
なお、ラグーン水槽にはヨスジ、ロクセンはいるが、今のところベンガルは見掛けたことがない。発見できてないだけかも知れないけど。

そして、タカサゴ類。
あの水槽に数多くいるタカサゴ類だが、先のテンジクダイ類マニア氏がいう主要な種類とは、Pterocaesio属の4種類、クマザサハナムロ、タカサゴ、ニセタカサゴ、イッセンタカサゴのこと。
クマザサ、タカサゴ、ニセの3種は分かっていたけど、イッセンは気付いたことがなかったので、こちらも探してみることに。
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タカサゴ。

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ニセタカサゴ。

不思議なんだけど、ニセタカサゴがよく見られる日は、この水槽、ニセタカサゴしかいないの? というくらい、そればかりが目に付くのに、反面、タカサゴしか見えない日もあって、あれだけいたニセタカサゴはどこ行ったの? と。
だからなのか、イッセンタカサゴも探すと見つからない。
本当にいるの? とか、この3種は唐揚げにしちゃえば、全部“ぐるくん”じゃねぇか!! とか思いつつ(笑)、ラグーン水槽を眺めていると……

いた!!
イッセンタカサゴ。
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しかも、1匹だけとかではなく、ある程度まとまった数がいる模様。
このイッセンタカサゴ、イッセンタカサゴとして魚名板が出ていることは少なく、水族館ではあまり見掛けない印象だが、タカサゴが沢山いる水槽をよく探すと、こうして見つけられたりするのかも知れない。
タカサゴ、ニセタカサゴ、イッセンタカサゴも、いずれも泳いでいる個体は小さめな上に、都合よくアクリルの前まで来てくれるとは限らない。
小さな魚の写真を撮るには、大きすぎるラグーン水槽で、狙ったタカサゴを撮る……
アザラシベビーが泳いでいるのを見るまでに、結局、4回ほど足を運ぶことになったものの、こんなことをしていたお陰で、アザラシが陸地で眠っている間も退屈せずに済んだけれど……

本来の目的たるアザラシの写真はというと……
まだサンシャイン通いを続ける必要があるようです(涙)

おまけ。
2Fのアマゾン水槽を横目でチラ見しながら前を通り過ぎようとすると、底をついばんでいるカラープロキロダスの中に、違う種類がいることに気が付いた。
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プロキロダス属は種類数が多く、どの種類かは分からないが(←調べてもいないし・汗)、シルバープロキロダスとして流通しているものだろうと思う。Semaprochilodus taeniurus?

昔、ヒレが赤い“カラー”に対し、ただのプロキロダスと言われていたものじゃないかな?
すごく珍しいという訳ではないと思うけど、よく見掛けるカラープロキロダスに比べると、見掛ける機会は少ないのだろうと思う。これまたオレが意識してないだけかも知れないけれど。
4匹いる内の2匹なので、これはすぐに見つかるはず。

サンシャイン・暇つぶしマニアックス、でした(笑)
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丹後魚っ知館の気になる魚 [海の魚]

丹後魚っ知館にはアザラシやペンギンもいるにはいるが、基本的には魚の水族館だ。
その魚の展示も、ちょっとマニアックな感じがあったりして、魚好きには楽しい。
とりわけ、あらゆる魚がギュッと沢山入った大水槽は、いろいろな魚を探し出す楽しさがある。
水槽の縁に、魚類カードよろしく“全種類分出てる?”みたいな魚名板が並んでいるのだけど、それを見ながら、“これもいるの?”と探し出すのが、この大水槽の楽しみ方だ(多分・笑)。
中でもハタの仲間は充実していて、11種類が入っていた。
魚名板は12種類分あったけれど、その中でスジアラだけはいないようで見つからなかったが、それ以外の11種類はちゃんと探し出して、その姿を見ることができた。
その中で気になったのがアカマダラハタ。
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気になった理由は、見た記憶がないから。
これまでどこかで見たことがあったのかも知れないし、よく似たマダラハタはあちこちで何度も見た覚えがあるのだけど(同じ水槽にもいたし)、このアカマダラハタは見た覚えがない。
初めてだったのか? という訳でここに。
googleで画像検索すると、丹後魚っ知館で撮影された個体(同じ個体?)の写真がいくつか出てくるので、ここにしかいないのかも知れない。

大水槽はハタ以外にもフエダイとコショウダイが多くいた。
その中で目を引いたのがアジアコショウダイ。
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幼魚は白と黒のメリハリがハッキリしていて綺麗だが、成魚は昔のTVの“砂嵐”みたいな色柄。もちろん、それもシックで綺麗だとは思うけど、万人受けする幼魚と、マニア向けの成魚、みたいな感じ?
それはともかく、ここの大水槽にはそんなアジアコショウダイの成魚が数多く泳いでいて、やけに存在感を主張していたような気がしたのだ。
サイズもそこそこあるし、動きも力強くて速い。それが目の前を次々に横切っていく。
数多ある魚の中でもアジアコショウダイが大好き!! という人がいるなら、この水槽、間違いなく最高だと思う。

スズメダイの仲間は、小さくて、水槽の中でも“その他大勢”的ポジションな魚の印象がないだろうか?
オレの好みが大きいもの、というのもあるけれど、特定の種類が強い印象となって残ることは多くないように思うのだけど、綺麗なスズメダイが多い丹後魚っ知館ではそんなスズメダイがしっかり印象に残る。

サンゴ礁水槽に沢山いたナミスズメダイもそんな1匹。
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大小沢山数が多かったものあるけれど、やはり綺麗に仕上がっているのが好印象。
水槽の前に行くまでに、何あの綺麗な魚!? と思い近寄ってみるとナミスズメダイだった。
これまた記憶にないものの、この魚は恐らく、他所の施設で見ているはず。綺麗な個体と巡り合うことで、ハッキリとした印象に残すことができたのはラッキーだった。

綺麗なスズメダイと言えばもう1種、小さなスズメダイなどを展示した水槽にいたイシガキスズメダイも印象に残った1匹だった。
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大きなサンゴ礁水槽ではなく、小さな水槽に入っていたが、デバスズメなどよく見掛ける種類が泳ぐ中で、異なった色合いのスズメダイ。
おっ!! ここにも綺麗なスズメダイがいるぞ、と水槽に近づくと、サッとサンゴの後ろに隠れてしまい、なかなかその姿を見せてはくれなかったが、出てくる時には水槽の真ん中で偉そう? にしているツンデレ系(笑)
ナミスズメダイ同様、これまで特に意識したことのない魚だったが、次はどこで会えるだろう。そんな風に思わせてくれる出会いだった。

最後の1匹は、サンマに触れない訳にはいかないだろう。
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小さな円形の水槽に、小さなサンマが展示されていたが、まさかサンマがいるとは思わず、かなり驚いた。
展示されているものは大きくても10㎝程度と小さく、水槽もさほど大きくないのだけど、水槽の上半分はプライバシーガラスのようなフィルムが貼られており、また、サンマの動きがかなり落ち着きなくビュンビュン動き回っているため、周辺の映り込みも手伝って、見にくいことこの上なしではあるのだけど、それも仕方がない。
サンマは食材としては有名だが、水族館では滅多に見られない。神経質で飼育が極めて困難な魚としてもよく知られているからだ。

こうした展示は物珍しいだけでなく、サンマの生きた姿を見られる貴重な機会でもある。
水槽が置かれている場所は明るく、水槽も小さいので、いつでも見られるとはいかないかも知れないが、もし、見ることができたらラッキーだ。

こんな魚たちを見に、また行きたいとは思うけれど、意外と行きにくいんだよなぁ……
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