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油壷マリンパーク思い出語り Vol.2 [雑談]

油壷マリンパークでは「すいぞくかん学園」という名称でさまざまな体験プログラムが行われていた。
バックヤードツアーや餌やり体験などの“定番”だけでなく、時には“こんな体験ができるの!!”みたいなものもあったりして、今回はそんな体験プログラムに参加した時の話。
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オレが参加したのは「1日飼育係体験」。その名の通り、開館から丸1日、海獣チームの作業を体験させてもらうというもの。参加したのは2006~07年頃のことだったので、まだ「すいぞくかん学園」という名称は付いていなかったけれど、今でも鮮明にその日のことを思い出せるくらい、忘れることができない体験をさせてもらうことができた。

集合時間となった開館時刻に集まった当日の参加者はオレを含めて3名。
その日のメニューや注意点などが話された後、長靴を渡され、調餌室へと案内された。
体験イベントだからして、調餌風景を眺めるだけではない。早速、大きなシンクで水に浸かった冷凍サバのブロックをバラすように指示された。
ショーや給餌の準備に忙しい飼育スタッフの人たちからすれば、オレたち参加者は招かれざる客というのが本音だったのだろう。委縮してしまいそうなほどのアウェー感で、正直、歓迎ムードではなかった。
オレの目の前には水に浸かった冷凍サバのブロック。つまり、氷水である。シンクに突っ込んだ手はただただ冷たく、辛い。
ガチガチのサバはまるでほぐれないのに、オレの心は早々に折れ、「こんなの毎日やってるの!? オレに飼育員は無理だな」と、体験イベント開始から30分も経たない内にしっかり悟った。
それでも目の前のサバブロックを何とかしなくてはと、必死になって崩していたら、「皮がめくれるから力任せにやらないで!!」と注意された。
皮がめくれてたって食うだろ? と思いつつも、そこまで求められるのかと、仕事の厳しさはあらためて実感した。何しろ、この作業は日々のこと、なのだからね。
結局、調餌室では氷水との格闘以外に、バラけたサバを軽量し、個体の名前が書かれたバケツに入れていく作業とか、給餌が終わって戻ってきたそのバケツを洗うとか色々と。
最初から最後まで全部やった訳ではないけれど、それだけでも飼育スタッフの大変さはイヤというくらいに体験できた。

調餌室よりも長い時間を過ごしたのが、ファンタジアムのバックステージ。
ショーを準備段階から裏側から見学させてもらった。実際のショーも観客席からではなく、ステージ脇、緞帳に隠れるようにしながらステージサイドからの見学だった。
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そこに案内された時に言われたのが「ここをアシカが通るから、アシカがいる時は動かないで。警戒して噛むかもしれないから」という注意。
そんな説明してくれたのは、雰囲気からしてベテラン感が漂う男性スタッフ。恐らくは現場責任者だったのだろう。オレたち参加者に説明や指示を終えると、着ぐるみペンギンの頭を被りステージへと出ていった。
今でもショーのペンギンはあの時の人が続けておられるのだろうか?
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ショーが始まると、出番を控えたアシカが出てきた。
最初に出てきたメスのアシカはオレに目もくれることなく素早く駆け抜けていったのに、その次に登場する大きなオスアシカはオレの目の前でステイ。その距離は30㎝くらい
大型犬くらいだと思っていたアシカは、目の前で見ると大きさに圧倒されるほどの巨大さ。正直、怖くてチビりそうになりながら言いつけを守り直立不動、というか恐怖に体を強張らせていた。
そんなオレをオスアシカは、誰だコイツ? みたいな顔でチラリと一瞥しただけで特に警戒する様子もなく通り過ぎて行った。ベテランアシカはしなくていいことはしないのだ。
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多分、この個体。08年撮影。

ショーの後はトレーナー体験。こういうプログラムに参加する人の一番のお楽しみだ。
トレーナー氏が連れて出てきたのは小ぶりなメスアシカだった。他の参加者が楽しそうに餌を与えているのを、オレの番はパスでいいのに、と思って見ていたことを思い出す。当時のオレはとにかく海獣が怖かったのだ。
アシカだけでなく、イルカにも指示を出して、何かしらのパフォーマンスをしてもらったと思うのだけど、その記憶がまるでなく、アシカもイルカも怖かったことしか憶えてない。今なら同じことをするにしても、もう少し違った感想を残せたように思うのだけど……
アシカとのトレーナー体験の後は、ファンタジアムのステージを少しだけブラシ掛け。あのステージをデッキブラシでゴシゴシした経験がある人なんて、あんまりいないんじゃないだろうか? 自慢にはなりそうもないが、ちょっと自慢したい経験だ(笑)

その日最後のメニューは、イルカとのふれあい。
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触れたのはこの2頭のどちらか(多分)。08年撮影。

イルカに触ったのもこの時が初めて。
プールの淵に座ったオレの足に身を預けてくるイルカのズシっと来る重量感をやけに意識したこと、新品タイヤのサイドウォールみたいな触り心地だったことはよく憶えている。
イルカをゆっくり撫でていたら、案内してくれたトレーナー氏が「口の中触ってあげると喜ぶんで、触ってあげてください」と。
すると、イルカは体勢を変え、こちらに向けて口をあーん。
当然、そこには細かな歯がずらりと並んでいる訳で…… マジか!! ここに手を入れろと? 再びビビりモード全開。今のオレなら喜んでやるが、当時はイルカのことなんか何も知らないし、沢山の歯が並んだ口の中に手を突っ込むなんて恐怖以外の何物でもない。
だけど“怖い”というのも恥ずかしく、痛い思いや血まみれになることを想像しつつ、意を決して手を出した…… までは憶えているのだけど、口の中の触り心地がどうだったかについては何の記憶もない。
多分、手をちょっと入れたくらい終わったんだろうな。

1日の体験を終え、帰路に就くクルマの中。疲労感と全身から匂い立つサバ臭に包まれながら、何とも言えない充足感に満たされていたことを思い出す。
駆け出しの水族館マニアには、何も知らないイルカやアシカのことを知れる機会だったのと同時に、水族館への理解を少し深めてくれたような1日だった。

懐かしいなぁ、という思いと、こういう記憶が、本当に“かつての思い出”になってしまうことへの残念さ。
やっぱり、よく知った水族館が無くなってしまうというのは寂しいものだねぇ。
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油壷マリンパーク思い出語り Vol.1 [雑談]

残念ながら今月いっぱいで閉館してしまう油壷マリンパーク。

東京住まいのオレには最寄りでこそなかったけれど、それほど遠くないこともあって足を運んだ回数も多く、それなりに思い出を紡いできた施設でもあった。
長い歴史を持つ施設だけに、色んな人がオレと同じように沢山の思い出を作ってきたのだろうと思う。それだけに閉館は残念だが、思い出の一部を文字に残しておきたい。備忘録的な意味からも。

マイファースト油壷マリンパークは37年前。
世田谷区が三浦に所有していた施設(今でもあるのかな?)に小学校の林間学校で行った時のことだ。
その頃の油壷マリンパークはと言うと…… 基本的には今と大きく変わってないない。(その頃から変わってないが正しい?)でも、イルカショープール「ファンタジアム」はその3年ほど前にできたばかりで、まだ新築の匂いが残るようなピカピカの状態。
その時観たショーの内容は憶えていないのに、しっかり記憶に残っているのがショーに登場したオタリアのこと。
“オタリアの〇〇ちゃんです!!”と紹介された黒い海獣を見て、オタリア!? アシカじゃないの? と違和感を持ったからだ。
その頃持っていた動物図鑑に載っていなかったこともあり、オタリアなんていう動物がいることを知らなかったのだ。
という訳で、その時がオレの初オタリア。
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※画像は今年6月に撮影したもの※
もっとも、オタリアとその他アシカ科とを見分けられるようになるのは、そのずっと後のことになるのだけどね。

81年オープンのファンタジアムには太地からイルカが搬入されたが、画期的なことだったらしい。
当時、太地のイルカが供給されていたのは西日本の施設だけ。関東やそれ以北の施設まで生かしたまま運べるのか分からなかったからだ。
その長距離移送に挑戦し、成功させたのが油壷マリンパーク。無事に成し遂げられたことで、以降、他の施設もその後に続き、ここから水族館のイルカは太地から、という流れができたのだ。
もちろん、初めて行った時にそんなことは知らなかったけれど。

水族館1Fのサメ水槽は当時、ピラルクーなどの大型の淡水魚の水槽だったこともよく憶えている。
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とりわけ強い記憶として残っているのが、ピラルクーやレッドテールキャットなどアマゾンの大型魚と一緒にソウギョとかオオウナギが入っていたこと。
当時ウチでも小さなソウギョを飼っていたので、自分の水槽にもいる魚が、憧れのピラルクーと一緒に泳いでる光景に、変な親近感? を覚えたなぁ……
2Fのドーナツ水槽にノコギリエイやシロワニはまだいなかったが、ビックリするほど大きなエイが沢山いたことはよく憶えている。今見たらそれほど大きいものではないのかも知れないけれど、当時のオレにはとにかく巨大なエイが沢山いる!! と驚いのだ。
これまた余談ながら、油壷に初めてのノコギリエイが搬入されたのはその数年後。その時見てはいないのだけど、新聞に載っていたことを憶えている。
今いる個体はその時のものではないが、油壷マリンパークはノコギリエイの飼育、展示にかなり早くから取り組んでいたのだ。

2度めの訪問となったのは、初めてから8年くらい後。この頃、何度か行ってるはずなのだけど、海の魚にほとんど興味のない時期だったからか、この頃の記憶はあまり残っていない。
それでも当時お気に入りだった水槽のことはよく憶えていて、チョウザメ水槽の向かいの角の部分の水槽がアロワナやポリプテルスなど古代魚の水槽で、そこばかり見ていたから。
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2Fのドーナツ水槽が小さなマグロだけの水槽になっていたような記憶も。殺風景な水槽の中、マグロのみがグルグル泳ぎ回る水槽が当時のオレには面白く思えず、残念に思ったような記憶があるのだけど、この記憶はかなり曖昧で、ちょっと自信がない。

その後しばらく疎遠になっていたのだけど、水族館の全国制覇を目指し、手近なところを攻め始めてた頃、油壷に水族館があったことを思い出した。
その前の訪問から15年近くも間が開いたことで結構な変化が。かつていたピラルクーや大型ナマズは姿を消し、ピラルクーがいた水槽にはシンガポールから来た小さなオオメジロザメ(今いるものではない)が泳いでいた。
2Fのドーナツ水槽には、シロワニが3匹、ノコギリエイも5匹もいて、仕切られた区画にイタチザメも泳いでいた。
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昔のコンデジで撮影したその時のイタチザメ。偶然残った1枚。
オオメジロはもちろん、イタチザメを見たのもこの時が初めて。
ノコギリエイにイタチザメ、オオメジロザメ、シロワニやレモンザメもいて、油壷、スゲェ!! と大いに驚かされた。
その頃はまだ行った水族館の数も少なく、オオメジロザメやイタチザメが美ら海水族館にいるらしいことは知っていたけれど、沖縄をはるか遠く感じていた当時のオレには、油壷を介して美ら海水族館を夢見ていた、みたいなところがあったかも知れない。

現在、みうら自然観になっている建物は、当時、DSワンダーという深海生物の展示館になっていて、深海生物専門の展示施設自体が珍しかったのに加え、そこで以前展示されたという生きたミツクリザメの写真を見て“こんなのが展示されたことがあったなんて!!”と心底驚いたこともよく憶えている。
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その時はまさか、生きたミツクリザメをその後何度も見られるとは思ってもみなかった。

大型のサメが充実した油壷マリンパークは水族館マニアとして歩み始めたばかりの当時のオレにとって、もっともお気に入りの水族館だった。
だから、個人的に油壷のピークはその頃だと思ってる。もっともよく行っていたのもその頃。その当時はまだコンデジしか持っておらず、その写真もPCのトラブルの時に失ってしまったので、そのく頃のことは記憶にしか残っていないのが残念。

でも、あらためて振り返ると懐かしいなぁ。

続く…… かも(笑)
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水族館の入館料は高いのか!? [雑談]

水族館の入館料が高い!!

そんな声をしばしば見聞きする。
旅行サイトなんかにあがってる水族館の口コミなんかを見ても“料金が高い”という投稿は比較的よく見かける感想だったりする。

その一方で、水族館好きな人たちからすれば、“安い!!”と思ってる人も多い。
それこそ、このブログを見てくれているような人なら、水族館に大いに価値を見出しているだろうし、支払った料金以上に何かを得ている人たちばかりだろうから、水族館の入館料が高いと感じている人は少ないと思う。

実際、水族館の入館料は安いのだ。

対価以上の感動とか満足感とか、気持ち的なことではなく、物理的に水族館を運営していくのに必要な膨大な経費を考えれば、間違いなく安い。
そもそも、1000~2000円程度のところが多い日本の水族館は世界的に見てもかなり格安で、個人的にはもう少し高くてもいいと思っているくらいだ。
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海外施設は日本より高いことが普通で、欧米だと3000~4000円が多い印象。高いところでは中国の珠海長隆海洋王国など6000円くらいするところもある。
余談ながら、世界一物価が高いとされるスイスのアクアティス水族館の料金が3500円ほどだったことは意外だった。
その料金設定がどう思われているかまでは調べなかったから、高い!! と思っている人がどの程度いるかまでは分からないけれど……

水族館の料金が高いと言ってる人を見ると、どうしてそう思うのか、いくらならいいのか、こういう話題を見聞きする度に思う。

魚や生き物に興味ないから? 面白いと感じなかったから? ショーがなかった(海獣類がいなかった)から?
人それぞれいろいろな理由があるのだろう。それは仕方がない。
オレだって、この水族館にこの料金は高いな、と思った経験は何度かある。
でも、日本人が貧しくなりつつあって、もはや2000円の水族館の入館料すら高く感じてしまうようになっているのだとしたらショックだけれど。

影響しているかも? なんて思っているのが沖縄美ら海水族館の存在。
普段水族館に行かない人でも沖縄に旅行に行けばほぼ漏れなく訪れる観光スポットだが、その入館料は1880円。
滅多に水族館に行かない人がそれを基準に他の水族館を見ると、割高に思えてしまうのかも、と。関係ないかな?
でも、美ら海水族館に限らず、極端に安い公営施設(葛西臨海水族園など)は、民営施設を割高に見せてしまうよなぁ、というのはちょっと気になるところ。

でも、高いと言ってる人に“高くない”理由をどれだけ並べても意味はない。
視点を変えて、“高い”と思う人の側目線で考えてみた。

オレがまず行かない施設。例えば、東京ディズニーランド。
その料金は8700円もするのだそうだ。オレにはとてつもなく高額に感じる金額だが、コロナ禍となる前にはそれでも1800万人近い人が入場していたらしい。
そんなに高額な入園料が必要なのに、日本の主要な水族館が束になっても敵わないような集客数にはただただ驚かされる。

オレにはあまりにも高く感じるので絶対に行かないが、それが3000円だったとしても「えっ!! 3000円もするの!? 高いねぇ!!」と言うような気がする。
なら300円ならいいのか? 流石に300円なら高いとは思わないけれど、それなら行くかと言われれば、多分、行かない。

そこで分かった。
興味がなく、必要としていないものは、いくらであっても要らないのだ、と。

水族館の料金が高いという人も恐らく同じで、それが500円だろうが、150円だろうが、きっと高く感じるのだろうと思う。
つまり、料金が高い!! は、興味がないという宣言なのだろう。

高いと思った料金を支払って展示を見てみたら、とても面白くてハマってしまった、なんてことも起きるかも知れないが、入る前から“高い”(≒興味ない)と言ってる人には恐らくそれも期待できないと思う。

ということで結論。
もし、身近にそういう人がいたなら、例え親しかったとしても、その人とは水族館には一緒に行かない方がいい。
高いと言うその人だけでなく、水族館好きのあなた自身も楽しめなってしまうから。
タグ:水族館
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さよなら 須磨海浜水族園 [雑談]

リニューアルのため、須磨海浜水族園の段階的な閉館が始まった。
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イルカライブ館やアマゾン館など大半の展示館が2月いっぱいで閉館。本館は現状のまま営業が続くそうだが、それもあとしばらく。
本館もいずれ閉館するが、その時が即ち、これまで見知ってきた須磨海浜水族園の消滅である。

あと何年かすれば、同じ場所に新しい水族館がオープンするのは間違いない。
入館料の値上がりが話題になっていたが、規模もより大きくなるようだし、発表されている計画では、これまでの須磨水族園にはなかった展示などもできるようだ。
老朽化した現施設よりも、そっちの方が楽しみ!! という人もいるだろうと思う。
とは言えオレ個人は、新しい水族館への期待感よりも、現施設の消失する寂しさの方が強いなぁ、やっぱり。

生まれも育ちも東京のオレにとって、須磨海浜水族園は特別馴染み深い施設という訳ではない。
行った回数にしたって、1987年のオープン以降、10回にも満たないと思う。
それでも、どこか特別な思い入れがあるのは、オレが水族館デビューしたのが須磨海浜水族園の前身たる須磨水族館だったからだ。もう45年近く前の話だけれど。

1987年(昭和62年)にオープンした現施設、須磨海浜水族園は、1957年(昭和32年)に開館した須磨水族館を礎に、“同じ水族館”としての歴史を紡ぎ続けてきた。
しかし、新水族館計画とともに指定管理者が変わり、2020年4月からはそれまでとは別の団体による運営がなされるようになった。つまり、その時点で“別の水族館”になってしまったのだ。
例えて言うなら、着ている服が同じでも、それを着る人が変わってしまったような感覚だ。
新たな管理者は、これまでの古くなった服から、新しい服へと着替えようとしている。今回の閉館は、古くなった服を少しずつ脱ぎ捨てていく過程だ。

もちろん、指定管理者が変わるのが悪い訳じゃない!! 管理者が変わったことで、それ以前よりも良くなった施設もあるし、新しい管理者による須磨の新水族館だってこれまで以上に素晴らしいかも知れない。

でも、こういう形で知ってる水族館が無くなることもあるんだなぁ、と思い知ったのと同時に、何とも言えない寂しさが。
無くなってしまう前にオリジナルの須磨海浜水族園に行っておきたくて、指定管理者が変わる昨年3月、行く予定を立てた。しかし、非常事態宣言に阻まれ、水族館も閉館したまま管理者の変更を迎えてしまった。
行けないまま終わってしまったことは大変な心残りだが、閉館中にひっそり水族館を離れることになった関係者の人もいたのだろうなぁ…… なんて考えると、ちょっぴり切なくなる。

須磨海浜水族園と言えばコレ!! みたいな展示が個人的にいくつかあった。
新水族館にそれらが引き継がれることは恐らくないのだろうけれど、ノコギリエイの標本とロングノーズガーだけはできれば引き継いで欲しいなぁ、と思う。
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ノコギリエイの標本はオレが初めて行った頃からあって、その記憶も残っているが、以降、それを見る度に“須磨に来てるんだ”と意識させてくれる存在になってた。
昔からあったのは知っていたが、オレが生まれるより前(1971年)からあったそうで、ソマリアから来たものなのだそうだ。
ノコギリエイは生きたものを日本国内の水族館で見ることができるが、今現在、日本にいるものとは産地が異なるという点で、もしかしたらそれらとは違う種類かも知れないし、今となっては標本ですら海外から入手するのがほぼ不可能になってることを考えれば、貴重な財産と言っていい。

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そしてロングノーズガーは、1977年に須磨水族館で産まれた個体が現存している。須磨水族館時代にも展示されていたはずで、オレも見ているのだろうけれど、生憎その頃の記憶が残っておらず、須磨のロングノーズとしての認識は海浜水族園になって以降のこと。
しかし、産卵やふ化の日が明確に分かる個体が何年生きるのかが分かる貴重な例であることは間違いないし、あの大震災をも生き延びて展示が続けられていることなど、そういう意味でも“財産”ではないかと思う。

これらを残して欲しい理由はジジイが昔を懐かしみたいからというだけでなく、この2つは須磨水族館時代から展示され続けている“須磨の水族館”の歴史そのものだからだ。
あの場所にある須磨海浜水族園の後継施設として、その歴史も部分的にでも引き継いでもらえたらな、と思ってしまうのだが、それまでとは関係のない別組織によって“違う水族館”になってしまう以上、やっぱり無理な相談かなぁ?

現在発表されている計画では、これまでとはずいぶん雰囲気の異なる水族館になるようだし……
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いつまでもあると思うな水族館 [雑談]

先週、1月末のことだ。
何気なくTwitterを眺めていると、驚きのニュースが目に飛び込んできた。

志摩マリンランドが営業を休止するという。
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タイトルは犬吠埼マリンパークが閉館した時、某SNSに書いたものだが、今回再び、それを思い出した。
志摩マリンランドがそうなるとは思ってもみず、まずは大いに驚いた。

その日の内に出た新聞報道や、その後のTweetなどを見る限り、休止といっても事実上の閉館のようだ。
その理由として施設の老朽化と説明されていたが、開館から50年。確かに老朽化も激しかったのだろう。そこに昨今のコロナ禍である。弱っていたところに止めを刺された、みたいな感じだろうか。

水族館(の建物)は劣化が速い。同じようなサイズ、構造の建物と比較しても、ずっと速い速度で傷みが進行するのだそうだ。
その理由は主に海水。建物内に満たされた海水は少しずつ躯体を蝕み、新築から20年もすれば傷みが目立つようになり、補修が必要になるという。
30年もすれば施設の傷みはかなり激しくなるらしく、大規模リニューアルされる水族館はそのくらいの頃に行われることが多い。
例えば、葛西臨海水族園のリニューアル計画が公表されているが、その葛西も今年で32年めを迎える施設である。

開館から50年を迎えるという志摩マリンランドは、お客から見えないところはかなり傷んでいるのだろうと思う。それも、ボロボロと言っていいくらいに。
フルリニューアル計画みたいな話が出たこともあったのかも知れないが、新しい水族館を作るには少なくない費用が必要だ。残念だが、その投資を行うのは難しいと判断されてしまったのだろう。

でも、これは志摩マリンランドだけの問題ではない。
老朽化していると思われる古い建物のまま、営業を続けている施設は他にもあるし、それらの施設だってコロナの影響は等しく受けているはず。
今回の志摩マリンランドのように、ある日突然、閉館のアナウンスを聞かされるなんてこともあるかも知れない。
もちろん、そんなことが起こらないことを願うばかりだが……
そうならないようお気に入りの施設にしっかり足を運びたいところだが、このコロナ禍の世の中、それができにくいことも何とももどかしい。

このご時世、いつまたどんなことが起きてしまうかは分からない。
無くなったら困る、行けなかったら後悔する、などの施設があるなら、行ける時に多少の無理をしてでも行っておくことを強くお勧めしておきたいのだけれど……

新しくできる水族館に比べれば、無くなる施設は少ないが、無くなってしまうとなるとやはり寂しいもの。
それでも救いと言えるのは、突然閉まってしまった犬吠埼とは違い、志摩マリンランドは営業終了まで別れを惜しむ若干の時間的余裕があること。
オレの住まう東京は緊急事態宣言が延長されてしまったが、それが予定通りに解除されれば、最後にもう1度行ける!? かな!?
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2020年を振り返って [雑談]

2020年は良くも悪くも記憶に残る1年だったと言っていいと思う。
水族館好きにとっても、実に印象深い年だったのではないだろうか。

まず、何と言っても四国水族館、DMMかりゆし水族館、カワスイと、新しい水族館が3つもできたし、新しい水族館へと生まれ変わった足摺海洋館も含めれば4施設のオープンがあった。
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さらに、クラゲの新展示が4つもオープンしたこともトピックスだった。
2020年の日本の水族館は、その歴史におけるヴィンテージイヤーだったことは間違いない。ただ、コロナ禍が大いに災いしたことで記念すべき年を大いに満喫できなかったことは残念だった。
今年オープンの水族館や水槽にとっては、十分に話題にできなかったり、予測していた集客(≒収入)を得られなかったりしたことは、本当に気の毒に思う。
今年こそ、昨年の分も取り返して欲しいところだが、明けて2021年、いきなり非常事態宣言が発出されたりと、何とも暗雲垂れこめたような出だし。
どうなることやら……
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個人的には色々な意味で“勉強になった”年だった。
水族館の関係者でも、水族館を作る訳でもないのに勉強になったというのも変な話だが、新しくできた水族館がそれぞれの方法や見せ方で“新しさ”や“それまでなかったもの”を生み出そうとしたチャレンジやその結果を見ることができたことで、多くの“なるほど~!!”という発見? 驚き? 感心? を得ることができたからだ。
そして、新しい水族館以上に勉強になったのが、サンシャイン、すみだ、京都、大洗の4つのクラゲ新展示。
例えるなら、4人の料理人が同じ素材を使って同じものを作ったはずなのに、まるで違ったものができあがった、みたいな感じだろうか。
それぞれの違いは、同じミズクラゲの大水槽ながら、こうも違うものができあがるのか!! と単純に面白かったし、これまた“なるほど~!!”と感心させられることも多く得られた。
好みもあるかも知れないが、個人的にはサンシャインが1番だと思う。次点は京都かな?
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ところで今年は水族館にこうしたニュースは何かあるんだろうか?
こんな世の中になってしまったこともあるけれど、新しい水族館とかリニューアルのニュースなど、そういう話はひとまず聞こえてきてはいないけれど……

生き物のニュースとしては、アクアマリンふくしまで11年ぶりに展示されたバショウカジキがやはりトップだろうか?
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身震いするほど、みたいなものはあまりなかったような気がするけれど(カジキに関しては11年前にそれを済ませているから)、コロナに翻弄され続けた割に、初めて見るようなものにも何度か遭遇できたり、水族館の関係者の皆さんには頭の下がる思い。

ただ、2011年以降、毎年続けていたサケ遡上遠征を自粛してしまったり、2010年以降、毎年1回以上は必ず行っていた竹島水族館についぞ足を運ぶことができなかったりなど、結果的に行けなかった水族館もいくつかあった。
とは言え、コロナ禍の中にあって、35もの施設に行けたことはラッキーだった。

ラッキーと言えば、世界中でコロナが猛威を振るいだす直前にドバイの水族館に行けたことも大きい。
比較的新しい海外の水族館を見られたことは、これまた色々な意味で大きな収穫だった。
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日本にはない規模の大きな水槽を泳ぐ魚たちの多くが、これまで見たことのないものだったことも手伝って、久しぶりに心の底から水族館を楽しんだような気がしたし、それらの見せ方に、その国の嗜好性みたいなものを感じられたりと、大きな満足感が得られた。

これを契機に、他の国々の水族館も見てみたい!! そう強く思うようになったものの、その後のコロナ禍で、海外何て行けるようになるのがいつのことになるのか分からない世の中になってしまい、この先、行ける日が来た時に、オレ自身が行ける状態にあるのか? とか、気になることも多々あるが、まずは気兼ねなくどこにでも行ける世の中に早く戻ってくれることを願うばかり。

ホント、今年はどんな年になるんだろう? ひとまず今以上に酷くなりませんように……
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アートアクアリウム美術館(東京) [雑談]

アートアクアリウムに行ってきた。
期間限定のイベントとして、これまでも各地で何度も開催されてきたものが、常設となったらしい。
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もともとイルミネーションとかプロジェクションマッピングとか、そういうものにまるで関心がなく、見ても“ふーん”以上の感想を抱かないオレからすると、アートアクアリウムはまったく“刺さらない”もの。
おまけに、金魚もあまり好きじゃないとくれば、まさに行く理由がなく、期間限定イベントの時代から、1度も足を運んだことがなかった。

それが、ちょっと見に行ってみようかな? となったのは、昨今、話題になっていたから。
SNSから火が付き、それに追随してTVでも取り上げられていたそうだが、とにかく中の金魚が酷い状態らしいのだ。
実際、Twitterで多く流れてきた写真は、金魚好きの人なら間違いなく気分を悪くしそうなほどの悲惨なもの。
とは言え、行こうと思ったのは、阿鼻叫喚の地獄絵図を見たかったからじゃない。
本当にそんなに酷い状態でやっているのか、という部分も気にはなったが、それ以上に、どんな人たちが、どんな風に楽しんでいるのかを見てみたくなったのだ。

期間限定とは言え、これまで何度も開催されていて、それを常設にするというからには、ある程度以上の集客が見込めるからなのだろうし、2300円という決して安いとは言えない観覧料が必要で、それを支払ってまで見に来るお客はどんな楽しみ方をしているのか。
自分のよく知る世界のフリをした見知らぬ世界。そう考えるとちょっとワクワクする!?

入館するといきなり、このイベントの作り手である木村某氏の言葉……
どうやら、自己顕示欲の強めな人らしく、会場各所に実績アピール的な表示があり、それがちょっと鼻につく感じ。
まぁ、この人のイベントなのだろうし、好きにすればいいんだけど、見に来ている人たちはその人自体には興味や関心ないんじゃないかなぁ?

それはともかく、2300円もするだけあって、まぁまぁな水槽数。ここでは“水槽”ではなく“作品”だそうだが…
そのすべてに金魚(一部、錦鯉)がひしめいていて、魚の数もそれなりに、というか水量に対してかなり多め。
会場は全体が“和”テイストで統一されているが、詫び寂びというよりは、もっと毒々しい雰囲気。キルビルに出てくる日本、みたいな印象。
館内はかなり暗く、水槽(中身じゃなくて水槽そのもの)が照明の効果もあってしっかりよく見えるようになっているが、その照明はどぎつい色で、かつ目まぐるしく変化する。
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“作品”だけに水槽はしっかり見える反面、金魚の色はよく分からない。白と黒の金魚なのかと思って見ていたら、照明の色が変わった途端、赤と白の金魚だったことに気づく、みたいな具合。行く前から分かっていたことだけど、金魚そのものの綺麗さとか可愛さを紹介するための“展示”が目的ではないことを実感する。そういう意味では“普通の水族館”として楽しむ施設ではない。
なお、中を泳ぐ金魚たちに、Twitterで盛り上がっていたみたいな悲惨な状態のものは見当たらなかった。入れ替えた? のだろうね。
各水槽は水が溢れるようになっていたり、上が開いていたりなど、水そのものが人と近い。
あれだけの数の金魚が泳ぐ水だけに、臭いが気になるところだが、会場は線香みたいな匂いが充満していて、よほど水に鼻でも近づけない限り、いわゆる金魚水の臭いは感じなかった。
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こうした色とりどりの水槽にはどこか見覚えがあった。
記憶を辿ると、アクアテラス錦が丘を思い出した。
もしかしたら、ここの作り手の弟子とか関係者? そう思うくらいによく似ていた。アクアテラスが目指したものはこれだったんだろうな。
他にも、どこぞのクラゲ水槽を連想させるような水槽もあったりして、どちらが先かは知らないけれど、水族館へも影響を及ぼしている? そんな風に思うものもいくつか。

来ているお客は、普通の水族館みたいに小さな子連れファミリーもいたが、圧倒的に女性、それも比較的若めな年齢層の人が多い模様。
そんな人たちは、水槽を近くで見るより先に、スマートフォンを向けるのが流儀らしい。その後、水槽をバックに自撮り、みたいな光景をそこかしこで見掛けた。
観覧者から“綺麗~!!”という声が聞こえることは何度もあったし、イルミネーションとか電飾とか好きな人なら、普通に楽しめるのだろうと思う。
魚好きや金魚好き、飼育を趣味にする人と、そうでない人との感じ方の差みたいなものも顕著で、大きめの丼みたいな水槽? に入った琉金を見て、オレは“これ、ずっとここに入れておくのかな?”と、まずは気になったが、同じ水槽を眺めていたカップルは“可愛い”“こういうの好き”と好評な様子。
そういうのも、違った文化に触れてるような感覚だった。
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先にも書いたように、水槽の数は多い。しかし、水槽の形や大きさこそ違えど、賑やかな光に照らされた中に金魚が入っている、という点ではどれも同じ。
中に入っている金魚は、全部に違った品種が入っている訳でないことも、形の違う同じものを見続けてる感につながっているような印象だった。
そのため、入館して3つめのフロアあたりで、もういいや、な気分になり、出口に向かってしまった。
なお、一度出口まで来てしまうと、基本的に“もう1周”はできないそうだ。
ちなみに、観覧時間30分弱。感覚的には1分100円な感じ? そう考えると高いなぁ!! と思うけど、知らない世界を覗き見るための費用だと思えばまぁ、納得。
分かってはいたことだけど、オレには“合わない”世界であることを再認識した。
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とは言え、それはオレの問題。水族館好きなら漏れなく否定的な印象を抱くという訳でもないのだろうし、もし、何かしらの興味を引かれたなら、行ってみるのも悪くないのかも。
それが“いいもの”とは限らないけれど、何かしらの発見はあると思うから。
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10月18日は「中村元の超水族館ナイト 2020 秋」!! [雑談]

昨日18日は「中村元の超水族館ナイト2020 秋」のチケット前売り日。
前回(春)はコロナの影響により、オンラインのみでの開催だったけれど、今回は渋谷のカルカルにて2月以来のリアル開催。
超水族館ナイトはカルカルで開催されるトークイベントの中でも圧倒的な人気コンテンツだけど、今回はいつにも増して多くの人に注目して欲しい!!
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何でお前がそんなことを? と思われるかも知れないけれど、今回はオレも積極的に告知をしたい。
何故なら、オレがゲストに呼んでもらったから。


話は1ヵ月半くらい前のある日、中村さんに会った時のこと。

「頼みたいことがあるやけど」と中村さん。

中村さんがオレに頼み事? 珍しいこともあるもんだと思いつつ、何でしょう?

「10月の水族館ナイト、出て欲しいんやけど」

オレからすればとてもありがたい話ではあったけれど、大いに不安も。
今のオレに人前で話せるようなことがない。何しろ、コロナの影響であまり水族館にも行けていないのだから。
それ以前に、会場にやってくる、あるいは有料視聴する水族館ファンと立場的に何ら差がないオレがゲストなんて、申し訳ない気も。
そもそも、水族館ナイトの檀上は、水族館の関係者、とりわけ館長クラスのベテランが座る場所だ。
そんな人が話す、普段目にできない、知らない世界の話が聞けるからこそ、行く価値も大いにあるというもの。

だけど、オレを呼んでくれた理由を聞いて大いに納得した。
コロナの影響で遠方のゲストを東京に呼びにくいという事情があり、東京の、カルカルからも比較的近いところに住むオレに白羽の矢が立った、という訳。

いいですか皆さん、コロナのせいですよ!!

とは言うものの、何を話せばいいんだろう?

そんな状態でもイベントは来てくれた人が満足できる形で成立する。
中村さんは“喋りで金を取れる”プロだし、その隣にいるのはこれまたプロのMCであるテリーさんであるからして、オレがボサッと座ってるだけでも形にはなる、というかしてくれるはずなのだ。

何も考えずに座っておこう!!

そうも思ったけれど、お金を払って来てくれる来場者の人たちや、有料配信を視聴してくれる人たちからすれば、ただそこに座ってるオッサンを眺めさせるのも流石に申し訳ない。ホントにそうなら、激しく叩かれることになりそうだし。

どうしよう……

その時、ふと思いついた。

「一緒にイベントやった2人も連れてきていいですか?」

2人? 水族館ブロガーつながりでかつて一緒にイベントをやった、めnちとかめきちさんこそ、その2人。
水族館にあまり行けていないのは2人も同じかも知れないが、それでも3人いればまだ何とかなりそうな気がするし、一緒にイベントをやったパートナーの2人がいてくれれば心強いというもの。何より、叩かれるにしてもひとりで叩かれるより痛い思いが少なくて済むかもしれないし(笑)

幸い、中村さんも「ええよ。好きなようにしてくれて」と言ってくれたし、めnちもかめきちさんもイベント当日のスケジュールはクリア。
自分たちのイベントではないとは言え、久しぶりにこの3人で顔を揃えることと相成りました。

という訳で、前売りチケットの発売が昨日18日よりスタートしております。
昨日は朝から“チケット取った!!”という声をSNSなどで見掛け、その度にオレのイベントではないながら、ありがたく感じていました。
今回はいつもより座席数が少ないそうで、当然、チケットもその数となる訳ですが、今回に限って飛び抜けてその売り上げが悪い、なんて結果は避けたいところ。
この顛末を見届けてもらえますよう、会場まで来てくれる人はもちろん、配信で楽しむよ、という人の参加もお待ちしております!!

チケットはこちらから
http://tokyocultureculture.com/event/general/30529
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水族館に魚名板は必要か!? [雑談]

今年(2020年)新たにオープンした四国水族館、DMMかりゆし水族館、カワスイ 川崎水族館に共通する特徴……

それは“魚名板がない”こと。
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四国水族館の水槽。解説などは水槽横の白く光っている部分のみ。

厳密に言えば無い訳ではなく、四国水族館は伝える情報を限定して表示。DMMかりゆし水族館は専用アプリで、カワスイ 川崎水族館では水槽下のQRコードを読み込む、という方法で展示生物の情報を得られるようになっている。
アプリのダウンロードやQRコードを読み込ませるなどのアクションが必要だが、一応、情報は用意されている。
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カワスイ。水槽下にQRコードが載っているのが分かるかな?

しかし、この“魚名板がない”という試みは、好評ではないようだ。

振り返れば、かつてアクアパーク品川がオープンして間もない頃、当時はエプソン品川アクアスタジアムだったけれど、やはり魚名板がなく、展示種が知りたい人には飼育魚種が載ったパンフレットが配られていた。
そのスタイルは比較的短期間で終了してしまったような記憶があるから、その時も評判がよくなかったのかも知れない。

魚名板がないことの不満、その理由をざっくりTwitterで探ってみたところ…

シンプルに“魚の名前を知りたい”というものから、寂しい、つまらない、など。
また、水槽の中の生き物を蔑ろにしているように感じる、とか、水族館は伝える場所なのだから、魚名板がないことは本来の役割を放棄しているのと同じである、などの意見もあった。
また、専用アプリやQRコードは“面倒くさい”という意見も多く見られた。まぁ、そうだよね。実際、それらを使ってまで展示種名を知りたいという人はそれほど多くなさそうな印象だ。
そのせいか、カワスイでは水槽に直接、マジックで種名を書き込むという雰囲気も見やすさもぶち壊しにする暴挙に出ているらしい(笑)

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一般的な魚名板。

水族館に来る人の多くは、水槽を泳ぐ魚と、魚名板を交互に見ながら絵合わせをする。
水槽前でよく見掛ける、ごく一般的な水族館の楽しみ方だ。
魚の名前が知りたい訳ではなくても、魚名板がなければ、そんな楽しみ方はできなくなってしまう。
つまり、上記3施設ではこれができない。

しかしながら、魚名板はともかく、水槽周辺にある解説などの掲示物はほとんど見られていないという調査結果もあるくらいで、見ている人でもその内容まで持ち帰る(頭に入れる)人なんてほとんどいないらしい。
このあたりの話は、竹島水族館小林館長の著書でも色々と触れられている。

だから、魚名板や解説を重要と考えている人がそんなにいることが、ちょっと意外だった。
もしかしたら、声を上げるのが無いことに否定的な人たちだけ、なんてこともあるのかも!?
案外、無くても困っていないという人も多いのかも知れない。

こんな例もある。
美ら海水族館の大水槽横で表示されている魚名板は、8種類くらいだけ。しかもその8種類はジンベエザメやマンタなど、むしろ魚名板の必要がない超主役級のみ。
魚名板がないのとほとんど変わらない。
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でも、新しい3施設みたいな不満を耳にしない気がするのは、メジャー種数種のみでも0ではないから、なのだろうか?

そこで改めて。魚名板、いる?

とは言えオレも、無くていいとまでは思っていない。あれば便利なのは間違いないから。
でも、無いなら無いでもいいかなぁ、と。とりあえず、絶対無くちゃダメ!! とまでは思っていない。
あるにしても、情報は種名、学名程度で十分。本やネットですぐに調べられるような内容の情報や解説は要らない。
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情報はこのくらいで十分だとオレは思う。

あと、用がある(見たい)ところが流れてしまうと、再び表示されるまで用のない画面を見続けなくちゃならないデジタル魚名板は正直、好きじゃないので、昔からあるようなシンプルなものがいい。
もし、知らない魚に遭遇したら…… その施設の人がいるなら聞くし、それが無理なら自分で調べればいいと思っている。
自分で調べると、適当に魚名板を見た時よりも、調べた対象のことがしっかり頭に残る。

あって当たり前の魚名板。それを無くす(表示しない)理由は色々あるのだろうけど、まずは“水槽まわりをすっきりさせるため”だろう。

そんなことのために!! と怒る人もいるかも知れないが、水族館ならではの事情もある。

水族館の展示物(生き物)は、水槽という光や周辺のものを映り込ませる性質があるものに隔てられた中にいる。
水が入っていようといまいと、展示物は、その対象を明るく、周囲(観覧通路側)を暗くするのが見やすくするためにはベターな方法だから、見やすさ(中の展示物をしっかり見せること)を考えれば、展示(水槽)に対して、観覧通路はなるべく暗い方がいい。
しかしそこに、文字数の多い解説などの掲示物をきちんと見えるように設置するとなれば、必然的にそれが見えるだけの明るさが必要になるため、水槽の見えやすさに影響が生じたり、それそのものが映り込みとなり、見にくさの原因にもなる。
それは本末転倒というものだろう。
そもそも、水槽周辺に掲示物などが色々あると、ごちゃごちゃしてるような印象を受けるし、掲示物によっては安っぽかったり、きたならしく見えてしまうこともある。
雰囲気を重視した施設や、見た目の綺麗さにこだわった水槽なら、それができるだけ綺麗に見えるようにしたい。そのために水槽周辺はできる限りすっきりさせたいと思うのも理解できる。

一方、水族館によっては独自に調査、研究などを行っているところもあるが、その中で得られた知見や研究結果などは何らかの形で伝えて欲しい、とも思う。
しかしながら、水族館だからできる生きた本物を見るというせっかくの体験の邪魔にはなってもらいたくない。
理想は、水槽とは別の場所に、そうした成果の展示があると(美ら海水族館とかアクアマリンふくしまみたいな)嬉しいのだけど、見る人が少ないと分かってるものに、そこまでする施設は…… あんまり無いんだろうなぁ……
タグ:水族館
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行かなきゃ始まらない全国巡りの道 [雑談]

全国の水族館巡りをするにあたって必要なもの。

まずは時間と費用だ。

どちらも工面するのが難しいが、この2つを何とかしならければ話にならない。
これまで水族館に行くためにいくら使ったかなんて考えたくもないけれど、それなりの額になってことは多分、間違いない。

日本中に点在する水族館を駆けずり回っているというと、“金あるね”とよく言われるが、残念ながら金はない。自分でも驚くくらいに。
それでもあちこち行けているのは、意外と安く行く方法があるのと、行ってしまっている、からだ。

例えば、オレが住む東京から距離が一番遠い沖縄の美ら海水族館。
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沖縄まで行ったことがない人ほど“行きたいけど、沖縄なんてとてもじゃないけど行けないよ”なんて言ってるのをよく聞く。
オレも、行く前は同じように思ってた。沖縄なんてお金が掛かるから……
でも、ある時、何気なく航空券の値段を調べてみると、片道4~5万は掛かるのだろうと思っていたものが、オフシーズンだったこともあり、1万2000円ほどで買えることがその時分かった。
エッ!? こんな値段で行けるの!? と思わぬ驚きと同時に、これなら行ける!! と。
今ならその当時はなかったLCCもあるから、さらに安く行ける。実際、過去もっとも安く買えた航空券は、沖縄まで片道5800円だった。
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2泊3日程度の沖縄(美ら海水族館)なら、宿泊や食事も含め総額5万円も掛からずに済ませられる。安く済ますことだけが目的なら、さらに圧縮することも可能だと思う。もちろん、沖縄まで泳いで行く、とかではなくても。
ただし、これは目的を美ら海水族館に限定しての話。あそこも行きたい、ここも行きたいとか言い始めると、その分だけ余計にお金が掛かることになる。
また、オレが住んでいるのが東京だから、という部分も有利に働いている。各地へ向かう新幹線もあるし、飛行機だってどこに行くにも直行便が出ていたりと利便性が高い。
もし、オレが住んでいるのが、飛行機の便数が少ない地方だったりして、羽田で乗り継がなくては行けない場所が多い、とかだったら、きっと全国水族館巡りにはチャレンジしていなかったと思う。
余談になるが、沖縄とか札幌(千歳)など便数の多い場所は安く行ける方法も見つかりやすい。

安く行ける方法を知っていても、その5万が用意できない時も何度もあった。
でも、見たい何かがそこにはあって、そのチャンスを逃せば一生見る機会はないかも知れない。
金はないが諦めることもできない。となれば、どうやって行けるのかを考えるしかない。

手っ取り早いのは、すべてクレジットカードで支払ってしまう方法。
金がない中でクレジットカードでいろいろ使ってしまうのは危険だが、ひとまず支払いまでの時間的猶予と、目の前の目的は達せられる。
無い袖を振ってしまえば、後で必ず大変な思いをすることになるけれど、見たい何かが見られたなら、その大変さにも納得できるのではないだろうか。
貯金するなり、ボーナスまで待つ、あるいは、高い稼ぎが得られる仕事に転職するなどするのがきっと正しい方法だが、水族館に突如訪れる“究極のチャンス”はそんな時間を与えてはくれない。すべては“あの時行っていれば”という後悔をしないためだ。
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オレに限らず、人はやってしまった後悔より、やらなかった後悔の方が後に響くもの。
行きたい水族館に無理して行ってしまった後悔なんて、決して悪い後悔じゃない。
また、無理をしたり、借金して水族館に行ったとしても、それはひとつの成功体験。そんな経験を何度かすれば、何とかなる、と思えるようになる。

もっともらしい言い訳をして、自分のダメ人間ぶりを正当化している、と言えなくもないけれど……

“行ける”ことが分かってしまうと、それまでいろいろな意味で遠く感じていた場所でも気持ち的なハードルが下がり、抵抗なく行けてしまうようになる。
とは言え、あまりにその抵抗が小さくなるのも問題なような気もするけれど、そんなことを繰り返していると、気付く頃には日本中の水族館を巡り終えていたりするだろう。

今年のコロナ禍で、突如、予期せぬ不運に見舞われることがあることを知った。
命を落とすまではいかなくても、水族館巡りなんてできなくなることだってあるかも知れない。

だからこそ、やりたいこと(見たいもの、行きたい場所)があるのなら、できる時に迷わずやる!!
何が大事かはその人次第だが、オレは無い袖を振ることよりも、あの時…… と後悔する方がイヤなのでそうしている。

そんな人はいないと思うけど、もし、これを読んで、無理をしたくなった人がいたなら、ひと言だけ。

無理をするにしても、死なない程度に!!

でも、その無理をして失うのがお金だけなら、リカバリーはいずれできるはずだ。
タグ:水族館
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