魚好き目線で楽しむシンガポール動物園 [その他]
リバーワンダーの隣にはシンガポール動物園が隣接している。
行くまでは1日をリバーワンダーで過ごすことも考えたが、いざ入口まで行くと、すぐ目の前になかなか来られない動物園がある現実に計画を変更。
リバーワンダーを4時間ほどで切り上げ、ランチを諦め、閉園までの3時間、シンガポール動物園に行くことにした。
実は、シンガポール動物園に来るのは初めてではなく、27年前にも来たことがあった。その時の記憶は薄く、覚えていることは少ないのだけれど……
記憶の中に微かに残る動物園と現在の動物園は結構変わっていたようなのだけど、変わっていなかったのが動物と観客を仕切るモートに魚がいること。
27年前にもそれに驚き、喜んだ記憶があるが、そこは今回も同じだった。
それを思い出したのが、トラの展示スペース前まで行った時のこと。
オスフロじゃん!! アロワナもいる!!
観客と動物を仕切る、場合によってはトラが水遊びをする水の入ったモートは、沢山の魚が泳ぐ池みたいになっていて、しかもそこにいるのはコイなどではない、日本では水族館や熱帯魚店で見るような魚たち。
暖かい地域だからこそできる展示? だが、同じことをやるのが大変な国から来た者からすると、感動的な光景だ。そういえば、27年前にもこうした光景に心底羨ましさを感じたことを思い出した。
モートに魚がいると、ついついそこに展示された本来の主よりも、魚にばかり注目してしまうのは魚好きの性だろうか(笑)
モートごとに入っている魚に差があるようで、透明な水槽に入っているのと比べると自然に近い環境のせいか、思わぬ綺麗な個体に仕上がっていたりするものもおり、また、そういう個体に遭遇するのは偶然の産物だから、そういう個体を見つけたりすると、気持ちも上がるというもの。
ただ、この時は入園直後から降り始めた大雨と疲労で、しっかり見切れていないようなところもあり、叶うなら再チャレンジしたいところ。
ごくわずかだが水槽展示もあって、もっともそれらしいのが爬虫類館「レプトピア」にあったアクアテラリウム。
カイマントカゲやグリーンバシリスクが主役の展示スペースだが、その水中部分に体型、大きさ、色、柄のどれもが申し分ないパラクロミス・マナグエンシスが。
かつて(中学生くらいの頃)、大好きだったシクリッド。
珍しいものではないけれど、人気の高い魚でないせいか、日本ではあまり見掛けなくなった魚。それもこんなにいい個体となれば、そうそう見られないだろう。
シンガポールだと、その辺の池なんかで外来種として定着していそうだけど……
同じ水槽には何故か1匹のポルカドットスティングレイも入っていたが、何故? 陸上のトカゲたちと産地も被っていないし……
そのトカゲたちは寝ていて動いていなかったけれど、水中のハイレベルなシクリッドたちがオレを大いに楽しませてくれた。
雨とカメラバッグの重さに心折れそうになりつつ、ひとまず屋根のあるところに行こうと、屋根付きの場所へ行ってみると、そこにはこんな光景が広がっていた。
青い水を称えた池。その中をふわりと泳ぐ大きなバタグールたち。
大きなカメなのに、浮遊感とでも言おうか、重力を感じさせないゆったりとした泳ぎっぷり。周りに群れるレッドチークバルブを引き連れ、水中を行き交うその姿に、思わず「あぁ、いい!!」 それまでの疲れがひととき癒えるみたいな感覚だった。
どうした訳か、オレにとって大型の淡水カメはやけに魅力的に見えるのだけど、それがこれだけいて、ゆったり気持ちよさそうに? 泳いでいる光景はまさに夢のよう。
シンガポール動物園でもっとも感動したのは、多分、ここ。
でも、この水槽(本当は窓付きの池)の主はワニ。それも珍しいインドガビアル!! なのだけど、結局、1度も動く瞬間を見なかった。
まぁ、ワニって動かないものだからね。
魚好き目線とか言いつつ、最後はカメ(笑)
でも、水族館好きな人なら、この水槽で感動する気持ち、分かってもらえると思う。
行くまでは1日をリバーワンダーで過ごすことも考えたが、いざ入口まで行くと、すぐ目の前になかなか来られない動物園がある現実に計画を変更。
リバーワンダーを4時間ほどで切り上げ、ランチを諦め、閉園までの3時間、シンガポール動物園に行くことにした。
実は、シンガポール動物園に来るのは初めてではなく、27年前にも来たことがあった。その時の記憶は薄く、覚えていることは少ないのだけれど……
記憶の中に微かに残る動物園と現在の動物園は結構変わっていたようなのだけど、変わっていなかったのが動物と観客を仕切るモートに魚がいること。
27年前にもそれに驚き、喜んだ記憶があるが、そこは今回も同じだった。
それを思い出したのが、トラの展示スペース前まで行った時のこと。
オスフロじゃん!! アロワナもいる!!
観客と動物を仕切る、場合によってはトラが水遊びをする水の入ったモートは、沢山の魚が泳ぐ池みたいになっていて、しかもそこにいるのはコイなどではない、日本では水族館や熱帯魚店で見るような魚たち。
暖かい地域だからこそできる展示? だが、同じことをやるのが大変な国から来た者からすると、感動的な光景だ。そういえば、27年前にもこうした光景に心底羨ましさを感じたことを思い出した。
モートに魚がいると、ついついそこに展示された本来の主よりも、魚にばかり注目してしまうのは魚好きの性だろうか(笑)
モートごとに入っている魚に差があるようで、透明な水槽に入っているのと比べると自然に近い環境のせいか、思わぬ綺麗な個体に仕上がっていたりするものもおり、また、そういう個体に遭遇するのは偶然の産物だから、そういう個体を見つけたりすると、気持ちも上がるというもの。
ただ、この時は入園直後から降り始めた大雨と疲労で、しっかり見切れていないようなところもあり、叶うなら再チャレンジしたいところ。
ごくわずかだが水槽展示もあって、もっともそれらしいのが爬虫類館「レプトピア」にあったアクアテラリウム。
カイマントカゲやグリーンバシリスクが主役の展示スペースだが、その水中部分に体型、大きさ、色、柄のどれもが申し分ないパラクロミス・マナグエンシスが。
かつて(中学生くらいの頃)、大好きだったシクリッド。
珍しいものではないけれど、人気の高い魚でないせいか、日本ではあまり見掛けなくなった魚。それもこんなにいい個体となれば、そうそう見られないだろう。
シンガポールだと、その辺の池なんかで外来種として定着していそうだけど……
同じ水槽には何故か1匹のポルカドットスティングレイも入っていたが、何故? 陸上のトカゲたちと産地も被っていないし……
そのトカゲたちは寝ていて動いていなかったけれど、水中のハイレベルなシクリッドたちがオレを大いに楽しませてくれた。
雨とカメラバッグの重さに心折れそうになりつつ、ひとまず屋根のあるところに行こうと、屋根付きの場所へ行ってみると、そこにはこんな光景が広がっていた。
青い水を称えた池。その中をふわりと泳ぐ大きなバタグールたち。
大きなカメなのに、浮遊感とでも言おうか、重力を感じさせないゆったりとした泳ぎっぷり。周りに群れるレッドチークバルブを引き連れ、水中を行き交うその姿に、思わず「あぁ、いい!!」 それまでの疲れがひととき癒えるみたいな感覚だった。
どうした訳か、オレにとって大型の淡水カメはやけに魅力的に見えるのだけど、それがこれだけいて、ゆったり気持ちよさそうに? 泳いでいる光景はまさに夢のよう。
シンガポール動物園でもっとも感動したのは、多分、ここ。
でも、この水槽(本当は窓付きの池)の主はワニ。それも珍しいインドガビアル!! なのだけど、結局、1度も動く瞬間を見なかった。
まぁ、ワニって動かないものだからね。
魚好き目線とか言いつつ、最後はカメ(笑)
でも、水族館好きな人なら、この水槽で感動する気持ち、分かってもらえると思う。
とっとり賀露かにっこ館のズワイガニの話 [その他]
賀露かにっこ館の主役はズワイガニ(松葉がに)である!!
ここでしか見られないような珍しいものもいて、遠く鳥取まで行った甲斐もあった。そう思わせてくれたのはズワイガニだったから。
と言っても食べて得られる満足感ではなく、もちろん見る方の話だ。
ズワイガニ、とりわけベニズワイガニに関しては、鳥取県が日本一の水揚げ量を誇っているそうで、ある意味看板展示。
しかし、生体展示だけでなく、食材として流通するベニズワイガニはすべてオス。サイズの問題ではなく、メスは漁獲が禁止されているから。そのため、その姿を見たことがある人すらほとんどいないのだとか。
ましてやその生体となると研究者とかごく一部の人くらいしか見たことがないような超貴重なものなのだそうだ。
そんなベニズワイのメスを、かにっこ館では見ることができるのだ!!
水槽を覗き込んでいると、通り掛かったスタッフ氏が「激レアですよ」とわざわざ声を掛けてきてくれた。メスの禁漁を知らなかったオレは、小さなベニズワイだと思っていたのだけど、ありがたみのある展示だったようだ。
もし、かにっこ館に行く機会がある人は、ここだけは見逃さずにしっかり見てくることをお伝えしておきたい。
同じスペースに並ぶ別の水槽では、ベニズワイガニとズワイガニのハイブリッド個体もいた。これもまた珍しいものらしい。
見た目は黄色っぽいズワイガニ、といった感じ。その色味からなのだろう。黄金ガニと呼ばれたりもするようだ。普通のズワイガニよりも甲羅が分厚いようにも思ったが、それはオレの気のせいかも知れない。ズワイガニとは甲羅の形状などで見分けられるらしい。
天然のハイブリッドなので、希少なのは間違いなく、さらに展示されていたものは2㎏近くもあるというかなりの大型。こんなに大きなものは相当珍しいのではないだろうか。
激レアなベニズワイのメスやハイブリッドは公開されたバックヤードの一角に置かれた水槽にいたが、ズワイガニは展示スペースの一角、松葉ガニ牧場なる表札も付いた小部屋のようになった専用スペースで展示されていた。
入って正面の水槽にいたのが、ズワイガニの大型個体。
ズワイガニと言えば超高級食材だが、鳥取ではサイズなどの決められた基準を満たし、さらに目利き人による選定を経たものを五輝星という特別ブランドで販売しているらしい。
基準を満たすものはかなり少ないようだが、その分、普通のズワイガニよりもずっと高価で、数百万の値が付いたこともあると解説されていた。
この個体は、まさにその五輝星の基準を満たしたスペシャル個体。水槽ではブランドタグは外されていたが、食材として流通させれば、ビックリ価格が付くようなものなのだろう。
きっと、美味しいのだろう。でも、普通のズワイガニとそんなに違うんだろうか?
食べてしまえば終わってしまうものに、数百万の値段は勿体ないと思ってしまうオレには到底縁のないものだが、こういう世界もあるのね!! と、オレの知らない世界を垣間見せてくれた個体だった。
このカニからすれば、漁獲されてしまった時点で不運だったはずだが、特別ブランドの基準を満たしていたにも関わらず、調理されてしまわれることなく水槽で生き永らえることができたのはラッキーだったのかも知れないね。
松葉ガニ牧場のズワイガニの展示水槽には、それはもう沢山の個体が。
大きなオスたちは小さなメスを巡る争いを繰り広げていて、メスを確保したオスはそれを挟んで振り上げ、他のオスから遠ざけようとするのを見られたのは面白かった。
人の感覚ではずいぶん乱暴な感じに見えるが、メスはおとなしく持たれていて、カニの世界ではそういうものなのだろうなぁ、と。
そんなズワイガニたちのやり取りを見ていた時、ふと気付いたことが。
ズワイガニの甲羅には黒い粒(カニビルの卵)がくっついていることが多く、実入りの良さの証明、みたいに言われたりする。
それ自体、ちょっと気持ち悪かったりするけれど、そういうものとして意識することもあまりなかったのだけど、この水槽のズワイガニの背中には卵ではなく、細長いミールワームみたいなのが貼り付いていた。
もしかして、これがカニビルなのか!?
黒い卵は何度も見たことがあったけれど、本体? を見るのは初めて。
カニの体液を吸うことはないのだろうけど、卵とは段違いの気持ち悪さ(笑)
気持ち悪いと言いながらも、見つけて以降、目はこのワーム状の何かにくぎ付け。
しかも、この1匹だけでなく、他のカニにもくっついていたりして、数匹がいた模様。
かにっこ館で見たものの中で、もっとも印象に残ったものかも知れない。
このワーム状の何かを見たのは、今から1カ月半くらい前のこと。
まだ元気で? カニに貼り付いているかは分からないが、他では見た記憶がないので、これもまたかにっこ館ならではのスペシャル展示なのかも知れない!?
ここでしか見られないような珍しいものもいて、遠く鳥取まで行った甲斐もあった。そう思わせてくれたのはズワイガニだったから。
と言っても食べて得られる満足感ではなく、もちろん見る方の話だ。
ズワイガニ、とりわけベニズワイガニに関しては、鳥取県が日本一の水揚げ量を誇っているそうで、ある意味看板展示。
しかし、生体展示だけでなく、食材として流通するベニズワイガニはすべてオス。サイズの問題ではなく、メスは漁獲が禁止されているから。そのため、その姿を見たことがある人すらほとんどいないのだとか。
ましてやその生体となると研究者とかごく一部の人くらいしか見たことがないような超貴重なものなのだそうだ。
そんなベニズワイのメスを、かにっこ館では見ることができるのだ!!
水槽を覗き込んでいると、通り掛かったスタッフ氏が「激レアですよ」とわざわざ声を掛けてきてくれた。メスの禁漁を知らなかったオレは、小さなベニズワイだと思っていたのだけど、ありがたみのある展示だったようだ。
もし、かにっこ館に行く機会がある人は、ここだけは見逃さずにしっかり見てくることをお伝えしておきたい。
同じスペースに並ぶ別の水槽では、ベニズワイガニとズワイガニのハイブリッド個体もいた。これもまた珍しいものらしい。
見た目は黄色っぽいズワイガニ、といった感じ。その色味からなのだろう。黄金ガニと呼ばれたりもするようだ。普通のズワイガニよりも甲羅が分厚いようにも思ったが、それはオレの気のせいかも知れない。ズワイガニとは甲羅の形状などで見分けられるらしい。
天然のハイブリッドなので、希少なのは間違いなく、さらに展示されていたものは2㎏近くもあるというかなりの大型。こんなに大きなものは相当珍しいのではないだろうか。
激レアなベニズワイのメスやハイブリッドは公開されたバックヤードの一角に置かれた水槽にいたが、ズワイガニは展示スペースの一角、松葉ガニ牧場なる表札も付いた小部屋のようになった専用スペースで展示されていた。
入って正面の水槽にいたのが、ズワイガニの大型個体。
ズワイガニと言えば超高級食材だが、鳥取ではサイズなどの決められた基準を満たし、さらに目利き人による選定を経たものを五輝星という特別ブランドで販売しているらしい。
基準を満たすものはかなり少ないようだが、その分、普通のズワイガニよりもずっと高価で、数百万の値が付いたこともあると解説されていた。
この個体は、まさにその五輝星の基準を満たしたスペシャル個体。水槽ではブランドタグは外されていたが、食材として流通させれば、ビックリ価格が付くようなものなのだろう。
きっと、美味しいのだろう。でも、普通のズワイガニとそんなに違うんだろうか?
食べてしまえば終わってしまうものに、数百万の値段は勿体ないと思ってしまうオレには到底縁のないものだが、こういう世界もあるのね!! と、オレの知らない世界を垣間見せてくれた個体だった。
このカニからすれば、漁獲されてしまった時点で不運だったはずだが、特別ブランドの基準を満たしていたにも関わらず、調理されてしまわれることなく水槽で生き永らえることができたのはラッキーだったのかも知れないね。
松葉ガニ牧場のズワイガニの展示水槽には、それはもう沢山の個体が。
大きなオスたちは小さなメスを巡る争いを繰り広げていて、メスを確保したオスはそれを挟んで振り上げ、他のオスから遠ざけようとするのを見られたのは面白かった。
人の感覚ではずいぶん乱暴な感じに見えるが、メスはおとなしく持たれていて、カニの世界ではそういうものなのだろうなぁ、と。
そんなズワイガニたちのやり取りを見ていた時、ふと気付いたことが。
ズワイガニの甲羅には黒い粒(カニビルの卵)がくっついていることが多く、実入りの良さの証明、みたいに言われたりする。
それ自体、ちょっと気持ち悪かったりするけれど、そういうものとして意識することもあまりなかったのだけど、この水槽のズワイガニの背中には卵ではなく、細長いミールワームみたいなのが貼り付いていた。
もしかして、これがカニビルなのか!?
黒い卵は何度も見たことがあったけれど、本体? を見るのは初めて。
カニの体液を吸うことはないのだろうけど、卵とは段違いの気持ち悪さ(笑)
気持ち悪いと言いながらも、見つけて以降、目はこのワーム状の何かにくぎ付け。
しかも、この1匹だけでなく、他のカニにもくっついていたりして、数匹がいた模様。
かにっこ館で見たものの中で、もっとも印象に残ったものかも知れない。
このワーム状の何かを見たのは、今から1カ月半くらい前のこと。
まだ元気で? カニに貼り付いているかは分からないが、他では見た記憶がないので、これもまたかにっこ館ならではのスペシャル展示なのかも知れない!?
魅惑のメキシコカワガメ@日和佐ウミガメ博物館 カレッタ [その他]
昨年12月、約4年ぶりくらいに徳島の日和佐ウミガメ博物館に行った。
次から次へと未知の水族館が発見されるお陰で、徳島、それもかなり高知寄りの南の方まで行かなくてはならなくなったからだ。
仕方がないこととは言え、せっかく徳島の端の方まで行って、目的のマリンジャムだけ行って帰るというのも勿体ない気がしたので、久しぶりにウミガメ博物館に寄った訳だが、実は、ひそかに楽しみにしていたことがあった。
3年半前に行った時にはいなかったメキシコカワガメだ。
オレが行く少し前に行った知人がTwitterに写真を上げていたことでそれがいることを知ったのだけど、オレが行った4年前にもウミガメ以外のカメはいたが、その時よりも種類数が増えていて、目的のメキシコカワガメもそのひとつ。
とは言え、ウミガメの博物館にカワガメを目的に行くというのもねぇ……(笑)
メキシコカワガメは淡水のカメとしては最大級の種類で、展示されていた個体も甲長で40~50㎝はありそうなそこそこサイズ。
館内の別の水槽にいるウミガメと比べれば、全然小さいんだけど、それでも淡水のカメとしてはかなりの巨体だ。
展示された個体は、その食性の影響なのか、飼われガメにありがちな、人の姿にキャッキャするみたいなこともなく、大型肉食獣の幼獣みたいな末広がりに太くなった長い前脚を踏ん張るようにしたままジッとしていた。
細かいことは気にしないぜ!! と言わんばかりに、眼くらいしか動かさない様には、風格さえ感じさせるような……
カッコいい!!
こんなカメがウチにいたら…… みたいな感情が湧き上がってくる。
しかも、安くはないとは言え、手に入れることもできなくはない。
もちろん、家で飼うには巨大すぎるので、実際に飼うことはしないけれど、分別のなかった昔のオレならどうだったか!?
こういう時、決まって思うのが「これがもっと小さければ……」
この姿形のまま、最大20㎝程度なら、家でも飼えたかも知れない。
昔から、最大20㎝のピラルクーとか、30㎝のノコギリエイとか、50㎝のマンタとか、妄想は尽きないのだけど、同時に、もしかすると、大きいからこそ魅力的に見えるのかなぁ、とも思ったり。
昔から、オレが好きになるもの、興味の対象となるのは何故か大きなものばかり。
生き物に限った話ではなく、小さいもののグループに興味を持ったことがほとんどない。
大きいから好きなんじゃない。好きなものがたまたま大きかっただけ、と思っているのだけど、このメキシコカワガメのカッコよさも、やっぱり大きいから、なのかなぁ……
それはともかく、この魅力的なカメを見るには、徳島まで行かなければ展示施設がないというのは厄介な問題だ。
簡単に行ける場所にいてくれたなら、自分で飼うまでもなく、会いに行けるというのに……
先にも書いたけれど、今の日和佐ウミガメ博物館には、このメキシコカワガメの他にも、4年前にはいなかった淡水のカメの展示が少し増えている。
これもオレの勝手なイメージかも知れないけれど、ウミガメに比べると、淡水のカメは家でも飼えるものもいることから、何となく親しみやすいような気がする。
カメが好きな人や、カメを飼っている(いた)人には、今まで以上に親しみを持って楽しめるようになったのではないのかなぁ、と、思ったのでありました。
次から次へと未知の水族館が発見されるお陰で、徳島、それもかなり高知寄りの南の方まで行かなくてはならなくなったからだ。
仕方がないこととは言え、せっかく徳島の端の方まで行って、目的のマリンジャムだけ行って帰るというのも勿体ない気がしたので、久しぶりにウミガメ博物館に寄った訳だが、実は、ひそかに楽しみにしていたことがあった。
3年半前に行った時にはいなかったメキシコカワガメだ。
オレが行く少し前に行った知人がTwitterに写真を上げていたことでそれがいることを知ったのだけど、オレが行った4年前にもウミガメ以外のカメはいたが、その時よりも種類数が増えていて、目的のメキシコカワガメもそのひとつ。
とは言え、ウミガメの博物館にカワガメを目的に行くというのもねぇ……(笑)
メキシコカワガメは淡水のカメとしては最大級の種類で、展示されていた個体も甲長で40~50㎝はありそうなそこそこサイズ。
館内の別の水槽にいるウミガメと比べれば、全然小さいんだけど、それでも淡水のカメとしてはかなりの巨体だ。
展示された個体は、その食性の影響なのか、飼われガメにありがちな、人の姿にキャッキャするみたいなこともなく、大型肉食獣の幼獣みたいな末広がりに太くなった長い前脚を踏ん張るようにしたままジッとしていた。
細かいことは気にしないぜ!! と言わんばかりに、眼くらいしか動かさない様には、風格さえ感じさせるような……
カッコいい!!
こんなカメがウチにいたら…… みたいな感情が湧き上がってくる。
しかも、安くはないとは言え、手に入れることもできなくはない。
もちろん、家で飼うには巨大すぎるので、実際に飼うことはしないけれど、分別のなかった昔のオレならどうだったか!?
こういう時、決まって思うのが「これがもっと小さければ……」
この姿形のまま、最大20㎝程度なら、家でも飼えたかも知れない。
昔から、最大20㎝のピラルクーとか、30㎝のノコギリエイとか、50㎝のマンタとか、妄想は尽きないのだけど、同時に、もしかすると、大きいからこそ魅力的に見えるのかなぁ、とも思ったり。
昔から、オレが好きになるもの、興味の対象となるのは何故か大きなものばかり。
生き物に限った話ではなく、小さいもののグループに興味を持ったことがほとんどない。
大きいから好きなんじゃない。好きなものがたまたま大きかっただけ、と思っているのだけど、このメキシコカワガメのカッコよさも、やっぱり大きいから、なのかなぁ……
それはともかく、この魅力的なカメを見るには、徳島まで行かなければ展示施設がないというのは厄介な問題だ。
簡単に行ける場所にいてくれたなら、自分で飼うまでもなく、会いに行けるというのに……
先にも書いたけれど、今の日和佐ウミガメ博物館には、このメキシコカワガメの他にも、4年前にはいなかった淡水のカメの展示が少し増えている。
これもオレの勝手なイメージかも知れないけれど、ウミガメに比べると、淡水のカメは家でも飼えるものもいることから、何となく親しみやすいような気がする。
カメが好きな人や、カメを飼っている(いた)人には、今まで以上に親しみを持って楽しめるようになったのではないのかなぁ、と、思ったのでありました。
3度目の正直!? コウテイペンギンの雛@アドベンチャーワールド [その他]
昨年10月、アドベンチャーワールドでコウテイペンギンの雛が産まれた。12羽めだそうだ。
コウテイペンギンは個人的にもっとも好きなペンギン…… ではないけれど、その雛の可愛さといったら、あらゆるペンギン雛の中でも随一!! と断言したい。
しかし、その可愛い姿を見るのはなかなか簡単じゃない。
繁殖に成功しているのはアドベンチャーワールドのみで、その繁殖だって他の種類のペンギンのように頻繁にある訳じゃないからだ。
そもそも日本ではコウテイペンギンはたった2ヵ所でしか見られないしね。
とは言っても、その最強の可愛さは、是非とも実際に見てみたい。
という訳で、これまで3度、チャレンジしてきた。
初めては2013年4月。
この時はアドベンチャーワールドに行くこと自体が初めてだったので、コウテイペンギンの雛が目的だった訳ではないんだけど、ひとまずこの時が最初。
ペンギン館に行ってみると、見たことない変わったペンギンが。
ずいぶん大きいけど、オウサマじゃない… もしかして、コウテイの若鳥か!?
換羽すれば大人と同じ色に変化する直前の状態だった。
その次は2016年1月末。
この時がコウテイペンギンの雛を目的に出掛けた最初。
親と同じスペースに雛はいたが…… 育ち過ぎていて、オレが求めていた可愛い姿とはちょっと違っていた。
この時は生後4ヵ月ほど経っていたので、育ち過ぎているかも…!? とは思っていたのだけど、予想通りの結果となり再チャレンジが必要となってしまった。
次こそ!! と意気込んでいたら、案外すぐにその“次”がやってきてしまい、その時は行くことができなかったのだけど、2018年10月。再び雛が産まれた。
今度こそ!! 雛が親元に戻される頃合いを見計らって、アドベンチャーワールドへ。
南紀白浜空港に降り立ち、アドベンチャーワールドに向かうバスへ。
平日にも関わらず、バスはほぼ満員。そういえば、白浜行きの飛行機も満席で、子供がやけに多かったような……
その理由はアドベンチャーワールドに着いてすぐに分かった。
パンダの仔の公開が始まっていたからだ。
流石のパンダ効果!! 仔パンダは上野で見るより、白浜で見た方がずっといいとは思っているけれど、流石の集客力には驚くばかり。
オープン前、ゲート前にできあがっていた行列は、一斉にパンダ館の方へと流れていく。
そうだそうだ!! みんなパンダを見に行くんだ!! コウテイの雛という明確な目的がある以上、ライバルは少ない方がいい。
仔パンダの存在に感謝しつつ、行列をひとり離脱。ペンギンのいる海獣館の方へと向かった。
オープン直後にまっすぐ向かったからか、ライバルは不在。ペンギン前にはオレひとり。
しかし、目的の雛は、親鳥の腹下にすっぽり収まり、見えるのは足先と嘴の先だけ。
とりあえずカメラだけ構え、雛が顔を出してくれるのを待つ。
雛を足の上に乗せ、下腹部の羽毛で雛を覆い、ポケットに入れているかのような状態のまま微動だにしない。
もっとも過酷な子育てをする生き物と言われているコウテイペンギンのオス親からすれば、動かないことくらい屁でもないのだろう。
強風吹き荒ぶ-60℃の南極に比べれば、低温の展示室も温室みたいなものなのだろうし、絶食を強いられる育雛中も、ここでなら餌も食べられる。
自然下での子育てと比べれば、とてつもなく安楽な環境なのだろうとは思うが、それにしても思った以上に動かない。
そのままそこで2時間ほど待ってみたが、進展はなし。感心はするけれど、待っているこちらとしては置物みたいなペンギンを見続けるのも少々しんどい。
オレの方が根負けして、その場を離れてしまった。
だって、ペンギン以外にも見たいものが沢山あるアドベンチャーワールドだし……
結局、イルカショーを見たり、サファリゾーンを見たり、そのお陰で気分もリフレッシュ。
再び、戦いの場(ペンギン前)へ。
いた!!
でも、小さい……
オレが行ったのは11月2日。孵化して1ヵ月ほどが経過していたが、1ヵ月しか経っていない訳で、オレが想像していた雛の姿よりもずっと小さかった。
というか、小さ過ぎた(汗)
焦ったが故に、ちょっと早すぎたようだ。
これだけ小さな雛だけに親鳥のガードは固く、なかなか雛を見せてくれない。
案内パネルを見てやってくるライバルたちも、すぐに諦めてその場を立ち去ってしまう。
ライバルが少ないことはオレには悪いことではないけれど、見えないのはオレも同じ。
オレ以外に、オジサンとオバサンがひとりずつ、2人のライバルと、それこそ開園から閉園まで、そのほとんどの時間をペンギン前で待ち続けた。
正直、結構辛かった……
という訳で、次はもう少し大きくなって、少なくとも親の腹下に入り込めないくらいのサイズになった頃に、出掛けたいと思います!!
コウテイペンギンは個人的にもっとも好きなペンギン…… ではないけれど、その雛の可愛さといったら、あらゆるペンギン雛の中でも随一!! と断言したい。
しかし、その可愛い姿を見るのはなかなか簡単じゃない。
繁殖に成功しているのはアドベンチャーワールドのみで、その繁殖だって他の種類のペンギンのように頻繁にある訳じゃないからだ。
そもそも日本ではコウテイペンギンはたった2ヵ所でしか見られないしね。
とは言っても、その最強の可愛さは、是非とも実際に見てみたい。
という訳で、これまで3度、チャレンジしてきた。
初めては2013年4月。
この時はアドベンチャーワールドに行くこと自体が初めてだったので、コウテイペンギンの雛が目的だった訳ではないんだけど、ひとまずこの時が最初。
ペンギン館に行ってみると、見たことない変わったペンギンが。
ずいぶん大きいけど、オウサマじゃない… もしかして、コウテイの若鳥か!?
換羽すれば大人と同じ色に変化する直前の状態だった。
その次は2016年1月末。
この時がコウテイペンギンの雛を目的に出掛けた最初。
親と同じスペースに雛はいたが…… 育ち過ぎていて、オレが求めていた可愛い姿とはちょっと違っていた。
この時は生後4ヵ月ほど経っていたので、育ち過ぎているかも…!? とは思っていたのだけど、予想通りの結果となり再チャレンジが必要となってしまった。
次こそ!! と意気込んでいたら、案外すぐにその“次”がやってきてしまい、その時は行くことができなかったのだけど、2018年10月。再び雛が産まれた。
今度こそ!! 雛が親元に戻される頃合いを見計らって、アドベンチャーワールドへ。
南紀白浜空港に降り立ち、アドベンチャーワールドに向かうバスへ。
平日にも関わらず、バスはほぼ満員。そういえば、白浜行きの飛行機も満席で、子供がやけに多かったような……
その理由はアドベンチャーワールドに着いてすぐに分かった。
パンダの仔の公開が始まっていたからだ。
流石のパンダ効果!! 仔パンダは上野で見るより、白浜で見た方がずっといいとは思っているけれど、流石の集客力には驚くばかり。
オープン前、ゲート前にできあがっていた行列は、一斉にパンダ館の方へと流れていく。
そうだそうだ!! みんなパンダを見に行くんだ!! コウテイの雛という明確な目的がある以上、ライバルは少ない方がいい。
仔パンダの存在に感謝しつつ、行列をひとり離脱。ペンギンのいる海獣館の方へと向かった。
オープン直後にまっすぐ向かったからか、ライバルは不在。ペンギン前にはオレひとり。
しかし、目的の雛は、親鳥の腹下にすっぽり収まり、見えるのは足先と嘴の先だけ。
とりあえずカメラだけ構え、雛が顔を出してくれるのを待つ。
雛を足の上に乗せ、下腹部の羽毛で雛を覆い、ポケットに入れているかのような状態のまま微動だにしない。
もっとも過酷な子育てをする生き物と言われているコウテイペンギンのオス親からすれば、動かないことくらい屁でもないのだろう。
強風吹き荒ぶ-60℃の南極に比べれば、低温の展示室も温室みたいなものなのだろうし、絶食を強いられる育雛中も、ここでなら餌も食べられる。
自然下での子育てと比べれば、とてつもなく安楽な環境なのだろうとは思うが、それにしても思った以上に動かない。
そのままそこで2時間ほど待ってみたが、進展はなし。感心はするけれど、待っているこちらとしては置物みたいなペンギンを見続けるのも少々しんどい。
オレの方が根負けして、その場を離れてしまった。
だって、ペンギン以外にも見たいものが沢山あるアドベンチャーワールドだし……
結局、イルカショーを見たり、サファリゾーンを見たり、そのお陰で気分もリフレッシュ。
再び、戦いの場(ペンギン前)へ。
いた!!
でも、小さい……
オレが行ったのは11月2日。孵化して1ヵ月ほどが経過していたが、1ヵ月しか経っていない訳で、オレが想像していた雛の姿よりもずっと小さかった。
というか、小さ過ぎた(汗)
焦ったが故に、ちょっと早すぎたようだ。
これだけ小さな雛だけに親鳥のガードは固く、なかなか雛を見せてくれない。
案内パネルを見てやってくるライバルたちも、すぐに諦めてその場を立ち去ってしまう。
ライバルが少ないことはオレには悪いことではないけれど、見えないのはオレも同じ。
オレ以外に、オジサンとオバサンがひとりずつ、2人のライバルと、それこそ開園から閉園まで、そのほとんどの時間をペンギン前で待ち続けた。
正直、結構辛かった……
という訳で、次はもう少し大きくなって、少なくとも親の腹下に入り込めないくらいのサイズになった頃に、出掛けたいと思います!!
タグ:アドベンチャーワールド 水族館
水族館飲み会、やります!! [その他]
9月22日、東京世田谷、若林のかなざわ珈琲にて“水族館飲み会”やります!!
Twitterでしか告知してなかったので、一応、こちらでも。
3月、5月に開催させてもらったイベントの時、終了後、急がなくていい人はそのまま残って、簡単な打ち上げみたいなことをさせてもらいました。
それがその参加者に好評で、“こういうのまたやりたい”という感想が多く聞かれました。
水族館巡りがテーマのイベントで、水族館巡りをしている、興味がある、みたいな人ばかりが集まっていて、そんな人たち同士が水族館の話をするのだから、それは楽しい訳です。
という訳で、水族館飲み会、やることにしました。
といってもイベントではなく、私、ミストラルも、めnちもかめきちさんもいますが、コンテンツはありません。
普段、周りに水族館の話ができる人がいない、とか、とにかく水族館の話がしたい、などなど、そんな人はきっと楽しい時間が過ごせると思います。
来てくれる人はいずれも、水族館愛に溢れる人たちだろうと思います。
そんな人たちの声を直接聞くことは、水族館の人にとっても悪くない経験ではないかと思うのです。
自館の自慢やプロモーションをしてくれる水族館の人の参加もお待ちしております(笑)
なお、会場のかなざわ珈琲は17席ですが、今回はイベントではないため、定員を設定していません。当日飛び入りもOKです。
椅子がなければ立食になりますが、座りたい人は予約していただければ、と思います。
かなざわ珈琲 03-6804-0990
参加費は飲食付き3500円で、17時~。
17時に間に合わなくても、好きな時間に来てくれて構いませんし、適当な時間で帰ってもらっても構いません。
“飲み会”と銘打ってはいますが、お酒が飲めない人も参加ください。我々3人もあんまり飲めないので、全然問題なしです!!
それでは、9月22日、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
Twitterでしか告知してなかったので、一応、こちらでも。
3月、5月に開催させてもらったイベントの時、終了後、急がなくていい人はそのまま残って、簡単な打ち上げみたいなことをさせてもらいました。
それがその参加者に好評で、“こういうのまたやりたい”という感想が多く聞かれました。
水族館巡りがテーマのイベントで、水族館巡りをしている、興味がある、みたいな人ばかりが集まっていて、そんな人たち同士が水族館の話をするのだから、それは楽しい訳です。
という訳で、水族館飲み会、やることにしました。
といってもイベントではなく、私、ミストラルも、めnちもかめきちさんもいますが、コンテンツはありません。
普段、周りに水族館の話ができる人がいない、とか、とにかく水族館の話がしたい、などなど、そんな人はきっと楽しい時間が過ごせると思います。
来てくれる人はいずれも、水族館愛に溢れる人たちだろうと思います。
そんな人たちの声を直接聞くことは、水族館の人にとっても悪くない経験ではないかと思うのです。
自館の自慢やプロモーションをしてくれる水族館の人の参加もお待ちしております(笑)
なお、会場のかなざわ珈琲は17席ですが、今回はイベントではないため、定員を設定していません。当日飛び入りもOKです。
椅子がなければ立食になりますが、座りたい人は予約していただければ、と思います。
かなざわ珈琲 03-6804-0990
参加費は飲食付き3500円で、17時~。
17時に間に合わなくても、好きな時間に来てくれて構いませんし、適当な時間で帰ってもらっても構いません。
“飲み会”と銘打ってはいますが、お酒が飲めない人も参加ください。我々3人もあんまり飲めないので、全然問題なしです!!
それでは、9月22日、皆さんとお会いできることを楽しみにしています。
沖縄美ら海水族館 海上生け簀見学ツアー [その他]
水族館の予備槽。
展示を控えた魚や、水族館にやってきたばかりの魚が最初に収容される水槽。
調子が悪くなった魚が隔離されたり、みたいな場合もあるかな。
いずれにせよ、水族館に行っても、見ることのできない魚がそこにはいる、ということ。
だから、“予備槽”という言葉には、そこに何がいるんだろう? という想像を掻き立てる、何とも言えないワクワク感? があるような気がするのだ。
見られないが故の“秘密の花園”的な?
美ら海水族館(以下、水族館)の予備槽は、黒潮探検の通路から見えるものとは別に、別棟にある大型の予備槽と、海上の生け簀がある。
生け簀は熱帯ドリームセンターの遠見台や、水族館に行く途中の道からも見えるが、船でしか行けない場所だから、行くことはできないんだろうなぁと思う反面、そこに何がいるんだろう? という思いも強く、長らく憧れだった。
そんな生け簀に行く機会に恵まれた。
と言っても、特別な何かではなく、誰でも行ける見学ツアーが今年の3月から開始されたからだ。
https://www.osakana.okinawa/ (ツアーの申し込み先)
今回の沖縄行きの最大の目的がこのツアーだったのだけど、台風が接近するタイミングの中、ぎりぎり出港が叶い、無事、生け簀ツアーを楽しむことができた。
生け簀は海洋博公園裏の港から、5分ほど行った海上。
水族館での展示を控えた魚の中でも、マンタなどの大きなものがここで管理されている。
担当のスタッフ氏は、日々の管理のため船でそこに行き、作業をしているので、見学ツアーはそこに同乗して、生け簀と餌やりなどの作業を見学するというものだ。
見学できるのはサメやエイが暮らすものと、水族館生まれのマンタがいるものの2つ。
生け簀は他にもあるのだけど、公開されているのはその2つだけ。
その内、まずはサメとエイが暮らす生け簀への餌やりから。
以前、大水槽にいたマダラトビエイや、ヤジブカなどが泳いでおり、そこへサバやイカなどの切り身を撒いていく。
餌が撒かれると、水面付近のシイラが勢いよく餌を食べ始める。
それに続いて、アイゴやニザダイ類など沢山の魚たちが集まってくるが、これらは管理されているサメやエイなどの大型魚とは違い、勝手にそこで住み着いて育ってしまったものなのだとか。
見学者は船からその様子を見学するのだけど、水面からなので生け簀にいるすべての魚を見ることは難しい。しかし、ごく近い距離を突然エイやサメが通り過ぎていくのはちょっとした恐怖感? もあって、次は何が出てくるんだろう? というワクワク感を高めてくれる。
お次はマンタの生け簀。
近づいてくる船の音でマンタのテンションはすでに上がっていて、餌を食べる位置をぐるぐる力強く泳いでいた。
ちなみに、この個体、10年前に大水槽で産まれたオス。数年前まで、大水槽で繁殖にも参加していた個体だ。
大水槽では何度も見ていた個体だが、アクリルを介さず、直接目の前で見ると、あらためてデカい!! 近い距離で直接見られるのも生け簀ツアーの魅力だ。
マンタの期待をよそに、餌より先に生け簀に入るのは網を持ったスタッフ氏。
細かい餌を水ごと吸い込むマンタやジンベエザメが、水面に漂う微細なゴミを餌と一緒に食べてしまわないよう取り除くのだ。
神経質なくらいに、細かなものまで掬い取っていたが、風向きや潮の流れ次第で、ゴミだらけになっていることもあるらしい。
この作業を毎日、餌の時間の度に行うのだ。自然の中で生き物を飼う大変さをあらためて思い知らされた。
ゴミ取りが終わると、ようやく餌が与えられる。
マンタが餌を食べる様子は、水族館でも見ることができるが、ここではそれよりもずっと近くで見られるので、豪快さとか迫力はこちらの方が強烈だ。
オレが参加した回は、参加者が自分たちだけだったので、案内してくれた人や、作業をしているスタッフ氏に色々聞くことができたし、曖昧な記憶なのだけど、案内してくれたスタッフ氏のひとりは、2014年に大水槽前で色々聞かせてくれた人だったような……!? 色々聞きながら、その時の記憶が蘇ってくるようで、それはそれは楽しい時間が過ごせた。
https://aquarium-mistral.blog.so-net.ne.jp/2014-07-23(2014年のその時の話)
それもあって、個人的には沖縄に行く度に生け簀ツアーに行っちゃおうかな? なんて思ったくらいに楽しかったのだけど、普通の人はどうなんだろう?
水族館の入館料の倍以上の安くない参加費が必要(大人4000円、子供3200円)で、さらに、基本は海面から見るだけなので、天候などの条件によっては見えにくかったりすることもある。先にも書いたようにアクリルを介さず直接見られるので、見え方は全然違うが、見られる魚のほとんどは、水族館でも見られる。
そういう意味では、水族館の裏側事情も見てみたいマニア向け? と思う部分もあるけれど、船で行くというアトラクション感、海上から眺める本部町や伊江島、公開されていない生け簀にいる魚に間近から思いを馳せる、とか、このツアーならではの楽しみもあるから、水族館マニアじゃない人でも楽しめるのかな?
とりあえず、水族館を目的に沖縄に行くような人になら、ついでに参加してみることをオススメしたい。
水族館やその仕事をより深く理解できるような気分になれるはずだから。
展示を控えた魚や、水族館にやってきたばかりの魚が最初に収容される水槽。
調子が悪くなった魚が隔離されたり、みたいな場合もあるかな。
いずれにせよ、水族館に行っても、見ることのできない魚がそこにはいる、ということ。
だから、“予備槽”という言葉には、そこに何がいるんだろう? という想像を掻き立てる、何とも言えないワクワク感? があるような気がするのだ。
見られないが故の“秘密の花園”的な?
美ら海水族館(以下、水族館)の予備槽は、黒潮探検の通路から見えるものとは別に、別棟にある大型の予備槽と、海上の生け簀がある。
生け簀は熱帯ドリームセンターの遠見台や、水族館に行く途中の道からも見えるが、船でしか行けない場所だから、行くことはできないんだろうなぁと思う反面、そこに何がいるんだろう? という思いも強く、長らく憧れだった。
そんな生け簀に行く機会に恵まれた。
と言っても、特別な何かではなく、誰でも行ける見学ツアーが今年の3月から開始されたからだ。
https://www.osakana.okinawa/ (ツアーの申し込み先)
今回の沖縄行きの最大の目的がこのツアーだったのだけど、台風が接近するタイミングの中、ぎりぎり出港が叶い、無事、生け簀ツアーを楽しむことができた。
生け簀は海洋博公園裏の港から、5分ほど行った海上。
水族館での展示を控えた魚の中でも、マンタなどの大きなものがここで管理されている。
担当のスタッフ氏は、日々の管理のため船でそこに行き、作業をしているので、見学ツアーはそこに同乗して、生け簀と餌やりなどの作業を見学するというものだ。
見学できるのはサメやエイが暮らすものと、水族館生まれのマンタがいるものの2つ。
生け簀は他にもあるのだけど、公開されているのはその2つだけ。
その内、まずはサメとエイが暮らす生け簀への餌やりから。
以前、大水槽にいたマダラトビエイや、ヤジブカなどが泳いでおり、そこへサバやイカなどの切り身を撒いていく。
餌が撒かれると、水面付近のシイラが勢いよく餌を食べ始める。
それに続いて、アイゴやニザダイ類など沢山の魚たちが集まってくるが、これらは管理されているサメやエイなどの大型魚とは違い、勝手にそこで住み着いて育ってしまったものなのだとか。
見学者は船からその様子を見学するのだけど、水面からなので生け簀にいるすべての魚を見ることは難しい。しかし、ごく近い距離を突然エイやサメが通り過ぎていくのはちょっとした恐怖感? もあって、次は何が出てくるんだろう? というワクワク感を高めてくれる。
お次はマンタの生け簀。
近づいてくる船の音でマンタのテンションはすでに上がっていて、餌を食べる位置をぐるぐる力強く泳いでいた。
ちなみに、この個体、10年前に大水槽で産まれたオス。数年前まで、大水槽で繁殖にも参加していた個体だ。
大水槽では何度も見ていた個体だが、アクリルを介さず、直接目の前で見ると、あらためてデカい!! 近い距離で直接見られるのも生け簀ツアーの魅力だ。
マンタの期待をよそに、餌より先に生け簀に入るのは網を持ったスタッフ氏。
細かい餌を水ごと吸い込むマンタやジンベエザメが、水面に漂う微細なゴミを餌と一緒に食べてしまわないよう取り除くのだ。
神経質なくらいに、細かなものまで掬い取っていたが、風向きや潮の流れ次第で、ゴミだらけになっていることもあるらしい。
この作業を毎日、餌の時間の度に行うのだ。自然の中で生き物を飼う大変さをあらためて思い知らされた。
ゴミ取りが終わると、ようやく餌が与えられる。
マンタが餌を食べる様子は、水族館でも見ることができるが、ここではそれよりもずっと近くで見られるので、豪快さとか迫力はこちらの方が強烈だ。
オレが参加した回は、参加者が自分たちだけだったので、案内してくれた人や、作業をしているスタッフ氏に色々聞くことができたし、曖昧な記憶なのだけど、案内してくれたスタッフ氏のひとりは、2014年に大水槽前で色々聞かせてくれた人だったような……!? 色々聞きながら、その時の記憶が蘇ってくるようで、それはそれは楽しい時間が過ごせた。
https://aquarium-mistral.blog.so-net.ne.jp/2014-07-23(2014年のその時の話)
それもあって、個人的には沖縄に行く度に生け簀ツアーに行っちゃおうかな? なんて思ったくらいに楽しかったのだけど、普通の人はどうなんだろう?
水族館の入館料の倍以上の安くない参加費が必要(大人4000円、子供3200円)で、さらに、基本は海面から見るだけなので、天候などの条件によっては見えにくかったりすることもある。先にも書いたようにアクリルを介さず直接見られるので、見え方は全然違うが、見られる魚のほとんどは、水族館でも見られる。
そういう意味では、水族館の裏側事情も見てみたいマニア向け? と思う部分もあるけれど、船で行くというアトラクション感、海上から眺める本部町や伊江島、公開されていない生け簀にいる魚に間近から思いを馳せる、とか、このツアーならではの楽しみもあるから、水族館マニアじゃない人でも楽しめるのかな?
とりあえず、水族館を目的に沖縄に行くような人になら、ついでに参加してみることをオススメしたい。
水族館やその仕事をより深く理解できるような気分になれるはずだから。
ラッコが見られなくなる日@サンシャイン水族館 [その他]
ここ最近、ラッコの展示を終了する水族館が加速度的に増えているような気がする。
TVのニュースや新聞などでも盛んに報道されているため、その理由も多くの人が知る所だと思うが、1月7日にもサンシャイン水族館で飼育中だったラッコの「ミール」がリンパ腫で死亡。それによって、サンシャイン水族館も約30年続いたラッコの飼育、展示を終了することとなってしまった。
現在はまだ、オスのラッコ「ロイズ」が展示されているが、そのロイズは繁殖を目的に他館からやって来た個体のため、繁殖という目的が不可能となってしまった今、ロイズは他の施設に移動となる。そのため、サンシャイン水族館でラッコが見られるのはあと3日。
移動を控えたロイズは、移動用ケージに入るトレーニングを行っていたのが、終わりに向けたカウントダウンのようで、何だかちょっぴり切ないような……
とは言え、個人的にはラッコには特別な思い入れがある訳でもないし、むしろ、どちらかと言えば好きなではない類だったりする。
しかし、サンシャイン水族館は、オレが初めてラッコを見た施設であり、小学生だった当時から今日まで、行けば必ずいる存在だったから、それがなくなってしまうというのは、とうとうこの日が来てしまったか…… といくらか感慨深く思う。
“最初”も知っているのだから“最後”も見ておこうと、珍しく? ラッコを目当てに池袋へと足を運んだ。
しかし、ラッコ水槽の前は、人が何重にも列をなし、30年前に逆戻りしたようだった。
30年前と違うのは、そこに群がるほとんどの人がスマートフォンやタブレットPCを持ち、その姿を写真に収めようとしていること。
そのため、いつまで経ってもそこからいなくならず、ラッコを見に来る人も次々やって来るから、ガラスの前に近付くことは結局できずに終わった。
ブームが去って以降のラッコプール前なんて、いつも空いていたのに……
かつて日本中を席巻した大ブームによって、多くのラッコが日本にやって来た。
だから、ちょっと大きめの水族館に行きさえすれば、“どこにでもいる”みたいな印象さえあったし、オレが全国水族館巡りを始めた06年頃も、まだ多くの施設でラッコを見ることができた。
しかし、そんなラッコも、今や日本中に13頭。その中には高齢の個体も多いため、近い将来、展示を終了する水族館はさらに増えてしまうことになるはずだ。
ラッコブームの仕掛け人だった、現・水族館プロデューサーの中村元氏は、ラッコが日本にやって来るまで、その名前を聞いて知っていた人はいなかった、と言う。
物心着く頃から動物図鑑ばっかり見て育ったオレは、ラッコが日本上陸する前から、ラッコという名前の動物がいることだけは知ってた。
しかし、お腹を上にして水面で浮かんで生活していることも、お腹の上で貝を割ることも知らなかったし、それ以前にあんなに大きなものだとも思ってなかった。
ラッコの名前を知ってたオレも、イタチの仲間として想像していた大きさよりも、ずっと大きかったことを知ったのもサンシャイン水族館でのことだった。
当時、東京や関東にいた人たちは、オレと同様、サンシャインで初ラッコを経験した人が多いのだろうと思う。
その後のブームではTVでラッコを見ない日はない、というくらいだったし、それを契機に、沢山のラッコたちが日本にやって来たことで、今やラッコがどんな動物か知らない人はほとんどいないのではないだろうか?
しかし、この先、日本からラッコが姿を消したら…… 誰もラッコを知らない35年前みたいな状態に少しずつ戻ってしまうのかもなぁ、と、ちょっぴり気掛かり。
日本で見られなくなるまでには、まだもう少し猶予がありそうだけれどね。
始まりがあれば、終わりは必ずあるもの…… とは言え、色々な意味で厳しさを増している水族館や動物園を取り巻く状況も気になるところ。
例えば、ラッコに限らず、今いる個体が死んだらそれでお終い、みたいな生き物が他にも結構いることなど。
でもまぁ、今は、サンシャイン水族館によって与えられた、生きたラッコを見られたという事実に感謝したいと思う。
サンシャインで展示されたラッコたち、そしてそれに関わったスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。おつかれさまでした。
TVのニュースや新聞などでも盛んに報道されているため、その理由も多くの人が知る所だと思うが、1月7日にもサンシャイン水族館で飼育中だったラッコの「ミール」がリンパ腫で死亡。それによって、サンシャイン水族館も約30年続いたラッコの飼育、展示を終了することとなってしまった。
現在はまだ、オスのラッコ「ロイズ」が展示されているが、そのロイズは繁殖を目的に他館からやって来た個体のため、繁殖という目的が不可能となってしまった今、ロイズは他の施設に移動となる。そのため、サンシャイン水族館でラッコが見られるのはあと3日。
移動を控えたロイズは、移動用ケージに入るトレーニングを行っていたのが、終わりに向けたカウントダウンのようで、何だかちょっぴり切ないような……
とは言え、個人的にはラッコには特別な思い入れがある訳でもないし、むしろ、どちらかと言えば好きなではない類だったりする。
しかし、サンシャイン水族館は、オレが初めてラッコを見た施設であり、小学生だった当時から今日まで、行けば必ずいる存在だったから、それがなくなってしまうというのは、とうとうこの日が来てしまったか…… といくらか感慨深く思う。
“最初”も知っているのだから“最後”も見ておこうと、珍しく? ラッコを目当てに池袋へと足を運んだ。
しかし、ラッコ水槽の前は、人が何重にも列をなし、30年前に逆戻りしたようだった。
30年前と違うのは、そこに群がるほとんどの人がスマートフォンやタブレットPCを持ち、その姿を写真に収めようとしていること。
そのため、いつまで経ってもそこからいなくならず、ラッコを見に来る人も次々やって来るから、ガラスの前に近付くことは結局できずに終わった。
ブームが去って以降のラッコプール前なんて、いつも空いていたのに……
かつて日本中を席巻した大ブームによって、多くのラッコが日本にやって来た。
だから、ちょっと大きめの水族館に行きさえすれば、“どこにでもいる”みたいな印象さえあったし、オレが全国水族館巡りを始めた06年頃も、まだ多くの施設でラッコを見ることができた。
しかし、そんなラッコも、今や日本中に13頭。その中には高齢の個体も多いため、近い将来、展示を終了する水族館はさらに増えてしまうことになるはずだ。
ラッコブームの仕掛け人だった、現・水族館プロデューサーの中村元氏は、ラッコが日本にやって来るまで、その名前を聞いて知っていた人はいなかった、と言う。
物心着く頃から動物図鑑ばっかり見て育ったオレは、ラッコが日本上陸する前から、ラッコという名前の動物がいることだけは知ってた。
しかし、お腹を上にして水面で浮かんで生活していることも、お腹の上で貝を割ることも知らなかったし、それ以前にあんなに大きなものだとも思ってなかった。
ラッコの名前を知ってたオレも、イタチの仲間として想像していた大きさよりも、ずっと大きかったことを知ったのもサンシャイン水族館でのことだった。
当時、東京や関東にいた人たちは、オレと同様、サンシャインで初ラッコを経験した人が多いのだろうと思う。
その後のブームではTVでラッコを見ない日はない、というくらいだったし、それを契機に、沢山のラッコたちが日本にやって来たことで、今やラッコがどんな動物か知らない人はほとんどいないのではないだろうか?
しかし、この先、日本からラッコが姿を消したら…… 誰もラッコを知らない35年前みたいな状態に少しずつ戻ってしまうのかもなぁ、と、ちょっぴり気掛かり。
日本で見られなくなるまでには、まだもう少し猶予がありそうだけれどね。
始まりがあれば、終わりは必ずあるもの…… とは言え、色々な意味で厳しさを増している水族館や動物園を取り巻く状況も気になるところ。
例えば、ラッコに限らず、今いる個体が死んだらそれでお終い、みたいな生き物が他にも結構いることなど。
でもまぁ、今は、サンシャイン水族館によって与えられた、生きたラッコを見られたという事実に感謝したいと思う。
サンシャインで展示されたラッコたち、そしてそれに関わったスタッフの皆さん、どうもありがとうございました。おつかれさまでした。
10月の串本の海@串本海中公園 [その他]
串本海中公園に行ってきた。
紀伊半島のほぼ先端という、遠く、きわめて行きにくい場所にある水族館で、しかも3月に行ったばかり。
でも、どうしても今の時期に行きたい理由があったのだ。
3月に行った時、その前年に行った時には乗ることができなかった海中観光船、ステラマリスに乗ることができた。
船から見る串本の海の中は、ただひたすらに感動的だった。
ただ、魚の姿は思いの他まばらで、美しいサンゴの海にしては、少々寂しい眺め。
船上で案内してくれるスタッフ氏によれば、水温の下がる冬場は、やはり魚の数は少なくなるのだという。しかしその反面、冬場は透明度はもっとも高くなる。
海の美しさを堪能するなら冬場がベスト。魚の数は水温が高い夏場だが、水の濁りも強く、透明度が5mほどしかない時もあるのだとか。
では、透明度と魚の数、どちらもいい時期はないのかと聞いてみたところ、そのどちらの条件をも満たすのが10月。水温は徐々に下がり始めるものの、まだ温かく魚の数も豊富で、透明度も高くなり始めるので、まさにベストシーズンと言うわけだ。
オレが串本にどうしても行きたかった理由というのも、まさにそれ。
ステラマリスの最初の出航時間である9時半を目指し、580㎞の道程を夜通し突っ走った。
オレが行った日は、予報では雨。行きの道中、多少の雨に降られ、残念な気分でいたところ、串本に近づくにつれ、空が明るくなり始め、串本に着く頃にはすっかり晴れに。
串本海中公園に行くなら、絶対に晴れがいい!! 予報に反して好天に恵まれたので、伊勢自動車道を走っているあたりでは、折れそうになっていた心もすっかり復活(笑)
そして予定通り、9時半出航のステラマリスへと乗船した。
本州最南端の串本は、台風の影響を大きく受ける。
10月に立て続けにやってきた台風は、海の中のサンゴにも少なからず影響を及ぼしたらしい。台風の影響による海の濁りも、比較的最近まで続いていたのだそうだ。
透明度が戻ってきたのは、10月も末が近くなってきてからだったのだとか。
幸い、オレが行った日の透明度は18mとコンディションも良好。晴れたお陰で水中もよく見える。
出港してすぐから現れるサンゴには、何度見ても新鮮な驚きがあるのだけど、サンゴの周辺に転がっている流木が少なからず目に付く。また、サンゴ自体も所々崩れていたり、折れて周辺に転がっているものがあったりと、台風の影響は見受けられた。
しかし、それ以上に魚の姿は多かった。
メジナなど3月も見られた種類はもとより、チョウチョウウオなど色つきの魚の姿が多い。
船を下りてからも、その足で海中展望塔まで行ってみたのだけど、やはりこれまでで一番魚の数が多く、小窓を覗き込む度に違った魚が見られるくらい、魚影が濃い。
オレが行った当日、周辺で見られた魚は40種以上が確認されていたとか。実際、オレの目の前にも次から次へといろいろ登場し、40種オーバーには届かなかったものの、ざっと20種類くらいは見られたんじゃないだろうか? それが水族館の水槽の話ではなくて、自然の海での話だから、まったく串本の海っていうのはスゴイ!!
そんな魚探しが楽しくて、ステラマリスと海中展望塔だけで、ほとんど午前中いっぱいを使ってしまったくらいだった。
串本の海に強く感動できるのは、これが本州の海だからなんだと思う。
これが沖縄なら、もっと魚影も濃いのだろうし、カラフルな魚ももっと数多くいるはずだけど、沖縄ならそんなの当たり前の話。もちろん、それなりの感動はあるはずだけど、串本の海で得られるものとは種類が違うはず。
遠いとは言え、ウチからの距離は沖縄の約1/3くらい。自分が住まう本州にこんな海があるという事実には、やはり感動せずにはいられない。
とは言え、沖縄よりも行きにくいんじゃない? と思えてしまう不便さはあるのだけど…
魚が多く、透明度も高いコンディションはもう少し続くらしい。
もちろん、冬場でも海の美しさは十分に楽しめるけれど、魚も一緒に楽しみたいならやはり今の時期がベストだろう。
今シーズン中に見たい!! そう思った人はお早めに!! 多くの人に見て、オレと同じ感動を味わって欲しいと思う。
紀伊半島のほぼ先端という、遠く、きわめて行きにくい場所にある水族館で、しかも3月に行ったばかり。
でも、どうしても今の時期に行きたい理由があったのだ。
3月に行った時、その前年に行った時には乗ることができなかった海中観光船、ステラマリスに乗ることができた。
船から見る串本の海の中は、ただひたすらに感動的だった。
ただ、魚の姿は思いの他まばらで、美しいサンゴの海にしては、少々寂しい眺め。
船上で案内してくれるスタッフ氏によれば、水温の下がる冬場は、やはり魚の数は少なくなるのだという。しかしその反面、冬場は透明度はもっとも高くなる。
海の美しさを堪能するなら冬場がベスト。魚の数は水温が高い夏場だが、水の濁りも強く、透明度が5mほどしかない時もあるのだとか。
では、透明度と魚の数、どちらもいい時期はないのかと聞いてみたところ、そのどちらの条件をも満たすのが10月。水温は徐々に下がり始めるものの、まだ温かく魚の数も豊富で、透明度も高くなり始めるので、まさにベストシーズンと言うわけだ。
オレが串本にどうしても行きたかった理由というのも、まさにそれ。
ステラマリスの最初の出航時間である9時半を目指し、580㎞の道程を夜通し突っ走った。
オレが行った日は、予報では雨。行きの道中、多少の雨に降られ、残念な気分でいたところ、串本に近づくにつれ、空が明るくなり始め、串本に着く頃にはすっかり晴れに。
串本海中公園に行くなら、絶対に晴れがいい!! 予報に反して好天に恵まれたので、伊勢自動車道を走っているあたりでは、折れそうになっていた心もすっかり復活(笑)
そして予定通り、9時半出航のステラマリスへと乗船した。
本州最南端の串本は、台風の影響を大きく受ける。
10月に立て続けにやってきた台風は、海の中のサンゴにも少なからず影響を及ぼしたらしい。台風の影響による海の濁りも、比較的最近まで続いていたのだそうだ。
透明度が戻ってきたのは、10月も末が近くなってきてからだったのだとか。
幸い、オレが行った日の透明度は18mとコンディションも良好。晴れたお陰で水中もよく見える。
出港してすぐから現れるサンゴには、何度見ても新鮮な驚きがあるのだけど、サンゴの周辺に転がっている流木が少なからず目に付く。また、サンゴ自体も所々崩れていたり、折れて周辺に転がっているものがあったりと、台風の影響は見受けられた。
しかし、それ以上に魚の姿は多かった。
メジナなど3月も見られた種類はもとより、チョウチョウウオなど色つきの魚の姿が多い。
船を下りてからも、その足で海中展望塔まで行ってみたのだけど、やはりこれまでで一番魚の数が多く、小窓を覗き込む度に違った魚が見られるくらい、魚影が濃い。
オレが行った当日、周辺で見られた魚は40種以上が確認されていたとか。実際、オレの目の前にも次から次へといろいろ登場し、40種オーバーには届かなかったものの、ざっと20種類くらいは見られたんじゃないだろうか? それが水族館の水槽の話ではなくて、自然の海での話だから、まったく串本の海っていうのはスゴイ!!
そんな魚探しが楽しくて、ステラマリスと海中展望塔だけで、ほとんど午前中いっぱいを使ってしまったくらいだった。
串本の海に強く感動できるのは、これが本州の海だからなんだと思う。
これが沖縄なら、もっと魚影も濃いのだろうし、カラフルな魚ももっと数多くいるはずだけど、沖縄ならそんなの当たり前の話。もちろん、それなりの感動はあるはずだけど、串本の海で得られるものとは種類が違うはず。
遠いとは言え、ウチからの距離は沖縄の約1/3くらい。自分が住まう本州にこんな海があるという事実には、やはり感動せずにはいられない。
とは言え、沖縄よりも行きにくいんじゃない? と思えてしまう不便さはあるのだけど…
魚が多く、透明度も高いコンディションはもう少し続くらしい。
もちろん、冬場でも海の美しさは十分に楽しめるけれど、魚も一緒に楽しみたいならやはり今の時期がベストだろう。
今シーズン中に見たい!! そう思った人はお早めに!! 多くの人に見て、オレと同じ感動を味わって欲しいと思う。
久しぶりの… 海響館 [その他]
久しぶりに海響館に行ってきた。
特別な目的があったワケではないんだけど、行きたがってた人のお付き合いといったところかな? HPによると、マナガツオがいるとのことだったので、それを見るのが個人的な楽しみだった。
そもそも、明確な目的のある遠征ではなかったから、行ったのも日曜日。
館内は当然、激混み。ええ、もうすっかりやる気をなくしましたよ(笑)
以後は人の少ない水槽を見計らって館内をウロウロ。
そんな中で、もっとも印象に残ったのはペンギンだった。
それにはワケがあって、2月に開催された「中村元の超水族館ナイト」で、ペンギンの生息地のひとつであるフォークランド諸島が話題になったから。
そこで見聞きした野生のペンギンの生活は、水族館で見知ったものとはまるで別物。
もちろん、きわめて過酷な環境と、飼育下での安穏とした暮らしを比較するのは無理があるというものだけど、海響館のペンギン村のフンボルトペンギンの展示ゾーンは、“本来のペンギンの姿”を感じさせてくれる現状、唯一の施設じゃないかとあらためて思ったからだ。
屋外の展示ゾーンに出ると、造波装置付きのプールに出迎えられるが、誰も泳いでいなかった。
遊歩道風の観覧通路を進むと、ペンギンたちの大半は巣にこもっていて、外にいる個体でも、プールから離れた位置にばかりいた。野生では、力がある者ほど海から離れた場所に巣を作るというけれど…
3月に入っていたとは言え、北風が吹きすさぶ寒い日。ペンギンも水に入りたくないのだろうか?
そもそもペンギンは何をしに海に行くのか。
答えは簡単。餌を採るためである。
しかし、水族館では時間が来れば餌をもらえる。つまり、わざわざ水に入る必要はない。
入る必要がなければ、寒い日に好きこのんで水に入ることはペンギンでもしない、ということなのかも!?
その日はほとんど水に入らなかったフンボルトペンギンたちは、飼育スペースに植わっているススキの葉をむしって、巣に持ち帰り、快適な住まい作りに精を出していた。
草むらの中でひと休み
餌の心配がないのなら、次に優先されるべきは住処のこと、のようだ。水族館で生まれ育ったはずなのに、鳥としての本能がきちんと受け継がれていることに感心させられる。
水の中で餌を採らなくていい水族館のペンギンにとって、水は何のためにあるのか。
体を綺麗に保つための風呂としての要素と、あとは遊び場、といったところだろう。
野生では、海の中には捕食者が待ち構えているため、水に入るまで1時間以上も水際で右往左往してるらしいが、水族館では、気が向くとプールへ飛び込んでいく。
特に館内の亜南極ゾーンでそうした傾向が顕著で、ジェンツーペンギンたちを中心に、プールへ飛び込んでは泳ぎ回ったり、プールから跳び上がっては飛びこむを繰り返す者、アクリル越しに観客に愛想を振りまく者など、水遊び? を楽しんでいる様子。
ペンギン村の水槽は、亜南極種が暮らすエリアもとても立派だ。
背景は岩場。野生のペンギンの生息環境をイメージしたもので、ペンギン=雪や氷、といった固定概念の転換に挑戦した? 作りと言っていいと思う。
ペンギン村にも生息地の写真が大きなパネルとなって壁に貼られていたり、現地の映像が流されていたりするのだけど、それらと見比べてしまうと、やはり多少の違和感を憶えてしまうのだ。
オウサマもジェンツーも、雪や氷の上では営巣しないし、オウサマなんて雪を避けようとする傾向すらあるとか。写真で見た現地のペンギンは土の上や草地で営巣していた。
それを屋内の展示プールで再現するのは不可能に近いような難しさ、限界と言った方がいいかな? もあるのだろうけど、本来の生息環境に近ければ、フンボルトペンギンが見せてくれているような、野性的な表情を見せてくれるのかも? なんて思ったり。無い物ねだり、なんだけどね。
だが、ペンギンの遊泳力の素晴らしさは、どこよりも明確に紹介されている。
閉館が迫った頃、何羽かのジェンツーペンギンが水に飛びこんだと思ったら、ビュンビュンと泳ぎ始めた。
ジェンツーペンギンはペンギン随一のスピードで泳ぐというが、スピードだけでなく、遊泳軌道を急激に変化させるので、写真を撮ろうにもピントが合う合わない以前に、あまりに速過ぎてカメラを向けられない。それ以前に目が追いつかないのだ。たった30~40㎞程度のスピードだというのに…
来た!! と思ってカメラを構えても、シャッターを押した頃には行きすぎてる… こんなのばっかり。
もちろんこれも、餌を採るワケでも、外敵から逃れるためでもないから、ペンギンたちからすれば暇つぶしみたいなものなのだろうけど。
外敵と言えば、野生のジェンツーペンギンの天敵はヒョウアザラシ。
水槽と違い、広さに限りのない海の中で、4m近い巨体で追いかけ、追いつき、捕食しているワケだ。
ペンギンたちだって、命がけだから、水槽で泳ぐよりさらに速く泳いでいるはずなのに。
自然ってスゴイよね、いろいろ…
何だこのまとめ方…(汗)
特別な目的があったワケではないんだけど、行きたがってた人のお付き合いといったところかな? HPによると、マナガツオがいるとのことだったので、それを見るのが個人的な楽しみだった。
そもそも、明確な目的のある遠征ではなかったから、行ったのも日曜日。
館内は当然、激混み。ええ、もうすっかりやる気をなくしましたよ(笑)
以後は人の少ない水槽を見計らって館内をウロウロ。
そんな中で、もっとも印象に残ったのはペンギンだった。
それにはワケがあって、2月に開催された「中村元の超水族館ナイト」で、ペンギンの生息地のひとつであるフォークランド諸島が話題になったから。
そこで見聞きした野生のペンギンの生活は、水族館で見知ったものとはまるで別物。
もちろん、きわめて過酷な環境と、飼育下での安穏とした暮らしを比較するのは無理があるというものだけど、海響館のペンギン村のフンボルトペンギンの展示ゾーンは、“本来のペンギンの姿”を感じさせてくれる現状、唯一の施設じゃないかとあらためて思ったからだ。
屋外の展示ゾーンに出ると、造波装置付きのプールに出迎えられるが、誰も泳いでいなかった。
遊歩道風の観覧通路を進むと、ペンギンたちの大半は巣にこもっていて、外にいる個体でも、プールから離れた位置にばかりいた。野生では、力がある者ほど海から離れた場所に巣を作るというけれど…
3月に入っていたとは言え、北風が吹きすさぶ寒い日。ペンギンも水に入りたくないのだろうか?
そもそもペンギンは何をしに海に行くのか。
答えは簡単。餌を採るためである。
しかし、水族館では時間が来れば餌をもらえる。つまり、わざわざ水に入る必要はない。
入る必要がなければ、寒い日に好きこのんで水に入ることはペンギンでもしない、ということなのかも!?
その日はほとんど水に入らなかったフンボルトペンギンたちは、飼育スペースに植わっているススキの葉をむしって、巣に持ち帰り、快適な住まい作りに精を出していた。
草むらの中でひと休み
餌の心配がないのなら、次に優先されるべきは住処のこと、のようだ。水族館で生まれ育ったはずなのに、鳥としての本能がきちんと受け継がれていることに感心させられる。
水の中で餌を採らなくていい水族館のペンギンにとって、水は何のためにあるのか。
体を綺麗に保つための風呂としての要素と、あとは遊び場、といったところだろう。
野生では、海の中には捕食者が待ち構えているため、水に入るまで1時間以上も水際で右往左往してるらしいが、水族館では、気が向くとプールへ飛び込んでいく。
特に館内の亜南極ゾーンでそうした傾向が顕著で、ジェンツーペンギンたちを中心に、プールへ飛び込んでは泳ぎ回ったり、プールから跳び上がっては飛びこむを繰り返す者、アクリル越しに観客に愛想を振りまく者など、水遊び? を楽しんでいる様子。
ペンギン村の水槽は、亜南極種が暮らすエリアもとても立派だ。
背景は岩場。野生のペンギンの生息環境をイメージしたもので、ペンギン=雪や氷、といった固定概念の転換に挑戦した? 作りと言っていいと思う。
ペンギン村にも生息地の写真が大きなパネルとなって壁に貼られていたり、現地の映像が流されていたりするのだけど、それらと見比べてしまうと、やはり多少の違和感を憶えてしまうのだ。
オウサマもジェンツーも、雪や氷の上では営巣しないし、オウサマなんて雪を避けようとする傾向すらあるとか。写真で見た現地のペンギンは土の上や草地で営巣していた。
それを屋内の展示プールで再現するのは不可能に近いような難しさ、限界と言った方がいいかな? もあるのだろうけど、本来の生息環境に近ければ、フンボルトペンギンが見せてくれているような、野性的な表情を見せてくれるのかも? なんて思ったり。無い物ねだり、なんだけどね。
だが、ペンギンの遊泳力の素晴らしさは、どこよりも明確に紹介されている。
閉館が迫った頃、何羽かのジェンツーペンギンが水に飛びこんだと思ったら、ビュンビュンと泳ぎ始めた。
ジェンツーペンギンはペンギン随一のスピードで泳ぐというが、スピードだけでなく、遊泳軌道を急激に変化させるので、写真を撮ろうにもピントが合う合わない以前に、あまりに速過ぎてカメラを向けられない。それ以前に目が追いつかないのだ。たった30~40㎞程度のスピードだというのに…
来た!! と思ってカメラを構えても、シャッターを押した頃には行きすぎてる… こんなのばっかり。
もちろんこれも、餌を採るワケでも、外敵から逃れるためでもないから、ペンギンたちからすれば暇つぶしみたいなものなのだろうけど。
外敵と言えば、野生のジェンツーペンギンの天敵はヒョウアザラシ。
水槽と違い、広さに限りのない海の中で、4m近い巨体で追いかけ、追いつき、捕食しているワケだ。
ペンギンたちだって、命がけだから、水槽で泳ぐよりさらに速く泳いでいるはずなのに。
自然ってスゴイよね、いろいろ…
何だこのまとめ方…(汗)
長崎ペンギン水族館の気になるペンギン [その他]
少しだが魚もいる長崎ペンギン水族館だが、そこで気になるものと言えば、やはりペンギンだ。
国内最多の8種類が見られる… とは言っても、ここでしか見られない種類がいるワケではないのだけど、やはりペンギンが主役の水族館である。面白いものがいくつか見られた。
最初のひとつは、オウサマペンギンの雛。
オウサマペンギンの雛を見るのも初めてではなかったけれど、こんな小さいのを見たのは初めて。
8月に孵ったものだそうで、2羽いた。
オウサマペンギンの雛というと、モサモサ膨らんだ羽毛のせいで、成鳥よりも大きく、成鳥のような綺麗な色柄もない巨大な毛玉、みたいなイメージだったので、生後1ヶ月程度では可愛い感じなんだなぁ、という発見? があった。
親の足下に潜り込めるほど小さくはないんだけど、それでも無理矢理(笑)
また、雛の親は周囲の個体やジェンツーペンギン、ガラス掃除にやってきた飼育スタッフなど、近づく相手に威嚇するのに忙しそう。
何事にも無関心な印象のオウサマペンギンも、この時期は過敏になるんだなぁ、というのが2つめの発見。
ペンギンの雛の羽毛は水をはじかないので、水に入ることはできない。
そのためか、雛がいる周辺は、水を撒いて掃除することができないようで、2ペアが子育てをしている周辺は、足下の糞汚れが目立つ。
ガラスで仕切られた向こうのことだから、臭いはしないけれど、ガラスの向こうはなかなか強烈なんだろうなぁ、と。
しかし、雛はと言うと、その汚れの上に寝転がって眠ってしまうのだ。
成鳥と死体… ではなく、豪快に眠る雛(笑)
海で海獣的生活をする鳥だけに、イルカなどと同様、嗅覚に頼る生活はしていないのかも知れないけれど… とりあえず、臭いはあまり気にならないらしい… というのが3つめの発見(笑)
オウサマペンギンも印象的だったけれど、ここでもっとも魅力的で強く印象に残ったのは、日本の水族館ではもっともありふれた存在のフンボルトペンギンだった。
長崎ペンギン水族館でも一番数多く飼育されているが、ありふれた種類でも見せ方が違うだけで、ずっと眺めていたくなるほど魅力的に見えるというのも発見だった。
それほどまでにフンボルトペンギンを魅力的に見せているのが、ペンギンビーチだ。
10羽が館内の展示場から歩いて砂浜まで出勤する。
脱走できないよう、周辺は網で囲われているし、常に番をしてるスタッフ氏もいるのだけど、ビーチも海も、広い展示場よりさらに広い。たったの10羽が過ごすスペースとしては、あまりにも贅沢な環境だ。
ペンギンたちにとっても楽しい場所なのか、展示場から外へ出る扉の前では、早く出せ!! と言わんばかりの押し合い状態。
ビーチまで辿り着くと、途端に勢いよく走り出して、海へ突っ込んでいく。
やはり楽しいのだろうか?
一度海に入ったペンギンたちは、餌の時間以外では上陸することはなく、勢いよく泳ぎ回ったり、プカリプカリと漂いながら羽や毛のメンテナンス等々、それぞれの時間を過ごしていた。
ペンギンに追われているのか、時々、小魚たちが跳ねるのが見える。
実際の所はペンギンに聞いてみなければ分からないのだけど、見た目にはとても楽しそうで、フンボルトペンギンの飼育環境としてはこれ以上はないのでは? とすら思えてくる。
念のために言っておくが、通常の展示場だって決してつまらないものではないのだけど、ペンギンビーチが魅力的すぎるので、かすんで見えてしまうのだ。
そうでなくとも楽しいペンギンビーチだが、餌の時間は特に要注目だ。
海に入ってしまうと、どこにいるか分からなくなるペンギンが一斉に集まってくるのはこの時しかないのもあるが、それ以上に息づかいが聞こえてきそうなくらい、ペンギンたちが近くに来るからだ。
餌を持ったスタッフ氏を追いかけて、砂浜を右に左にと走り回るのだけど、ペンギンと観客を隔てるものは、砂浜に置かれた1本のロープだけ。
人はロープの内側に行かなくても、餌に夢中のペンギンたちはロープの外に出てくる。しゃがんでいると、ぶつかってくるんじゃないか、というほどの近さなのだ。
海に向かって餌を投げると、ミサイルみたいな勢いでそれを追い、慌ただしく砂浜へと戻ってくる。
急いでいるペンギンは、トボガン(雪や氷の上を腹ばいで進むこと)よろしく砂浜の上を翼でバタフライをするみたいに駆け上がってくる。
そのバタバタした必死さ? も、ついつい顔がにやけてしまうほどに可愛らしい。
3(15)時になるとペンギンたちは帰る時間… なのだけど、帰りたくないのか、砂浜に上陸しなかったり、上陸しても海に逆戻りしたりと、なかなか集合しない。
館内に戻るペンギンたちを見送って、オレも水族館を後にしたのだけど、この水族館にいた時間の半分くらいは、このフンボルトペンギンを見ていたような気がする。
天気がよくて気持ちがよかったのもあるけれど、よく見知ったフンボルトペンギンがこんなに楽しませてくれることが分かったことも大きな発見だった。
ペンギン好きでない人にもオススメです!!
国内最多の8種類が見られる… とは言っても、ここでしか見られない種類がいるワケではないのだけど、やはりペンギンが主役の水族館である。面白いものがいくつか見られた。
最初のひとつは、オウサマペンギンの雛。
オウサマペンギンの雛を見るのも初めてではなかったけれど、こんな小さいのを見たのは初めて。
8月に孵ったものだそうで、2羽いた。
オウサマペンギンの雛というと、モサモサ膨らんだ羽毛のせいで、成鳥よりも大きく、成鳥のような綺麗な色柄もない巨大な毛玉、みたいなイメージだったので、生後1ヶ月程度では可愛い感じなんだなぁ、という発見? があった。
親の足下に潜り込めるほど小さくはないんだけど、それでも無理矢理(笑)
また、雛の親は周囲の個体やジェンツーペンギン、ガラス掃除にやってきた飼育スタッフなど、近づく相手に威嚇するのに忙しそう。
何事にも無関心な印象のオウサマペンギンも、この時期は過敏になるんだなぁ、というのが2つめの発見。
ペンギンの雛の羽毛は水をはじかないので、水に入ることはできない。
そのためか、雛がいる周辺は、水を撒いて掃除することができないようで、2ペアが子育てをしている周辺は、足下の糞汚れが目立つ。
ガラスで仕切られた向こうのことだから、臭いはしないけれど、ガラスの向こうはなかなか強烈なんだろうなぁ、と。
しかし、雛はと言うと、その汚れの上に寝転がって眠ってしまうのだ。
成鳥と死体… ではなく、豪快に眠る雛(笑)
海で海獣的生活をする鳥だけに、イルカなどと同様、嗅覚に頼る生活はしていないのかも知れないけれど… とりあえず、臭いはあまり気にならないらしい… というのが3つめの発見(笑)
オウサマペンギンも印象的だったけれど、ここでもっとも魅力的で強く印象に残ったのは、日本の水族館ではもっともありふれた存在のフンボルトペンギンだった。
長崎ペンギン水族館でも一番数多く飼育されているが、ありふれた種類でも見せ方が違うだけで、ずっと眺めていたくなるほど魅力的に見えるというのも発見だった。
それほどまでにフンボルトペンギンを魅力的に見せているのが、ペンギンビーチだ。
10羽が館内の展示場から歩いて砂浜まで出勤する。
脱走できないよう、周辺は網で囲われているし、常に番をしてるスタッフ氏もいるのだけど、ビーチも海も、広い展示場よりさらに広い。たったの10羽が過ごすスペースとしては、あまりにも贅沢な環境だ。
ペンギンたちにとっても楽しい場所なのか、展示場から外へ出る扉の前では、早く出せ!! と言わんばかりの押し合い状態。
ビーチまで辿り着くと、途端に勢いよく走り出して、海へ突っ込んでいく。
やはり楽しいのだろうか?
一度海に入ったペンギンたちは、餌の時間以外では上陸することはなく、勢いよく泳ぎ回ったり、プカリプカリと漂いながら羽や毛のメンテナンス等々、それぞれの時間を過ごしていた。
ペンギンに追われているのか、時々、小魚たちが跳ねるのが見える。
実際の所はペンギンに聞いてみなければ分からないのだけど、見た目にはとても楽しそうで、フンボルトペンギンの飼育環境としてはこれ以上はないのでは? とすら思えてくる。
念のために言っておくが、通常の展示場だって決してつまらないものではないのだけど、ペンギンビーチが魅力的すぎるので、かすんで見えてしまうのだ。
そうでなくとも楽しいペンギンビーチだが、餌の時間は特に要注目だ。
海に入ってしまうと、どこにいるか分からなくなるペンギンが一斉に集まってくるのはこの時しかないのもあるが、それ以上に息づかいが聞こえてきそうなくらい、ペンギンたちが近くに来るからだ。
餌を持ったスタッフ氏を追いかけて、砂浜を右に左にと走り回るのだけど、ペンギンと観客を隔てるものは、砂浜に置かれた1本のロープだけ。
人はロープの内側に行かなくても、餌に夢中のペンギンたちはロープの外に出てくる。しゃがんでいると、ぶつかってくるんじゃないか、というほどの近さなのだ。
海に向かって餌を投げると、ミサイルみたいな勢いでそれを追い、慌ただしく砂浜へと戻ってくる。
急いでいるペンギンは、トボガン(雪や氷の上を腹ばいで進むこと)よろしく砂浜の上を翼でバタフライをするみたいに駆け上がってくる。
そのバタバタした必死さ? も、ついつい顔がにやけてしまうほどに可愛らしい。
3(15)時になるとペンギンたちは帰る時間… なのだけど、帰りたくないのか、砂浜に上陸しなかったり、上陸しても海に逆戻りしたりと、なかなか集合しない。
館内に戻るペンギンたちを見送って、オレも水族館を後にしたのだけど、この水族館にいた時間の半分くらいは、このフンボルトペンギンを見ていたような気がする。
天気がよくて気持ちがよかったのもあるけれど、よく見知ったフンボルトペンギンがこんなに楽しませてくれることが分かったことも大きな発見だった。
ペンギン好きでない人にもオススメです!!