SSブログ
2024年03月| 2024年04月 |- ブログトップ

竹島水族館 リニューアルオープン [水族館紀行]

4月1日、竹島水族館がリニューアル(第一期)オープンした。

第一期ということは当然、その後がある訳で、1日にオープンしたこれまでの水族館の隣に、より規模の大きな施設ができる予定。それが完成したところでリニューアルが終了。新生・竹島水族館として完成となる。

第一期となるリニューアルは、既存の水族館を建物自体や、館内の施設を変えないままのマイナーチェンジ。
だから、激的な変化、というほどの印象を受けない人もいるかも知れない。
でも、竹島水族館に何度か足を運んだことがある人なら、その変化にきっと驚くはずだ。
模様替えを済ませた水槽は、かなり変わっていることに気付かされるからだ。
2X9A4488.JPG
何故か、この水槽にやけに惹かれた。ここは元・淡水魚の水槽だったものだ。

そして、そんな変化した部分から、隣にできる新しい水族館を少しリアルに想像することができると思う。
例えば、現在の出口のすぐ脇にある餌やりプールが少し小さくなって、さらにその後ろ、まったりうむの入口が大きくなっていることなど。
2X9A4402.JPG
これは、その先が新しい水族館との接続部分となるための変更だ。
また、新しい水族館ができると、順路は現在と逆回りになるそうで、現在オープンしている第一期リニューアルでも、水槽内の擬岩の向きなどが、新しい順路に即したものに改められている。
これまでも竹島水族館は部分的なリニューアルが繰り返されながら今に至っているけれど、そんな中ではかなり大きな変化だと思う。

変わったと言えば、以前、カピバラがいたところにカワウソがいた。
2X9A4433.JPG
それだけなら、カワウソが来たんだな、くらいだけど、それが海外から来たという部分にはとんでもなく驚いた。
来館までのやり取りのすべてを担当したという副館長によれば、「2度とやりたくない!!」というほど大変だったようなのだけど、それでもそんなことが可能なのかと本当に驚いた。
カピバラと言えば、新しい水族館では、カピバラの展示スペースや、これまでよりも大きなアシカプールなども計画されているそうだ。
なお、カピバラの新施設建造費用のためのクラウドファンディングも行われている。新しい竹島水族館造りに自分も参加したい!! そう思った人は是非ご参加を!!

https://readyfor.jp/projects/takesui2024

気持ち的には「850万? それだけでいいの? 3000万用意したから好きに使って」とか言いたいところなのだけど……

新しくなった展示は、竹島水族館の大きな売りともなっていた深海の展示がこれまでより大幅に拡充されたのがトピックス。
水族館の半分くらいの水槽が深海の展示へと作り変えられていた。
これ、結構大変な変化なのだ。見えない部分(バックヤードなど)がかなり大きく変更されないと実現不可能なことだからだ。
2X9A4395.JPG
でも、そうした改修がなされたことで、これまで断念せざるを得なかった展示も実現できるようになる他、新しい水族館ではさらに大きな深海の水槽ができるらしいので、見られるようになる深海生物も増えるだけでなく、その見え方も以前とは違ったものになるはずだ。

展示エリアが広く、大きくなった分、深海展示を担当するスタッフ氏(だけじゃないようだけど)は、近隣の深海漁を行っている漁船に片っ端から声をかけ、展示生物の収集を精力的に行っているという。漁期はこの先しばらく続くから、この先、まだまだ増えていくこともありそうだ。
とは言え、禁漁期間は迫っているし、海水温が高まる季節も近い。今後しばらくは深海生物の搬入には厳しい時期が続く。
その間、今いる生き物たちを死なすことなく展示を続け、さらに大きな水槽(に入れる生き物の)の準備も進めなくてはならない訳で、考えただけでも気分が悪くなりそうな状況が続くはずだが、担当のスタッフ氏は「大変だけど、これまでやったことのない挑戦ですし、すごく楽しいです」と頼もしい言葉を聞かせてくれた。
これはもう、10月、そしてその後に続く深海シーズンが楽しみで仕方なくなるというものだ。期待してその時を待ちたいと思う。

今年の1月に閉館して以降、4月1日の第一期オープン、そしてその半年後の新水族館に向けて、中の人たちは大忙しの日々を過ごしているらしい。
館長、副館長はもちろん、スタッフの人たちの顔には、少なからず疲れが見え隠れしているような気がして、水族館作るのって、大変なんだなぁ、とあらためて。
2X9A4399.JPG
副館長が水の冷たさとの格闘の末、仕上げたという水槽。

でも、そんな中の人たちの頑張りによって、これまでの竹島水族館はひとまず新しくなった。でも、あと半年すれば、さらに各所、大きな変化と新しい驚きが待っている。

いろいろ期待しつつ、半年後のオープンを楽しみに待ちたい。
nice!(0)  コメント(0) 

2024年03月|2024年04月 |- ブログトップ