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沖縄美ら海水族館20周年 思い出語り [雑談]

11月1日、沖縄美ら海水族館が開館20周年を迎えたそうだ。
比較的新しい水族館だと思っていたのに、もうそんなになるのか!! と驚かされる。

20周年記念で、水族館の公式SNSでは“水族館の思い出を語ってください”というお題が出されていたので、それに乗ってみようかと。
公式SNSでなく、ここに載せても企画の趣旨とは違っているんだけど……

美ら海水族館には結構行ってるとは思うんだけど、それでも開館当初のことは知らなくて、初めて行ったのは開館から7年めの2009年。オレが知っているのはそれ以降の13年間。

美ら海水族館がオープンして以降、“水族館好きなんです”みたいな話をすると、大抵、
「美ら海水族館行ったことある? えっ、水族館好きなのに行ったことないの?」
そんなやり取りが何度かあった。
水族館マニアなんて名乗っていながら、話題の施設に行ったことがないという負い目みたいなものがあったのも確か。
だからという訳ではないけれど、金もないのに、ええい、行ってしまえ!! と沖縄へ。
当時はまだ水族館まで直行できるバスはなく、名護まで行ってそこから路線バスに乗り換え。やけに遠く、長く感じたことを覚えているが、道中の初めて見る景色にワクワクしていたことも同時に思い出す。
その時の話はこちら。https://aquarium-mistral.blog.ss-blog.jp/2009-03-04
期待値が大きすぎたが故に冷めた感じの内容だけど、この時はこの先、何度も行くようになるとは思ってなかった。

水族館のある海洋博公園の綺麗さに驚き、憧れの美ら海水族館へ。
その時、最初に撮った写真がこれ。
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この時、一番驚き、感動したのは、多分、入ってすぐにサンゴの水槽。
サンゴが成長し、大きく茂った今と比べれば驚くほどではなかったのかも知れないけれど、初めての時は水のクリアさとその先にある光景の美しさに大いに感動したものだった。

とは言え、オレにとって美ら海水族館と言えば、やっぱりマンタだ。
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07年から連続繁殖に成功していたメス個体。13年に死亡。この写真は13年に撮ったものなので、この後しばらくして死んでしまったのだ。

07年に水槽内繁殖に成功して以降、連続して繁殖が続いていたため、その仔が産まれ出る瞬間が見られるかも、と10年以降、出産が見込まれそうな時期に沖縄行きが始まった。
連続繁殖に成功していたペアのメスが13年に死んでしまい、深く深く落ち込んだり、その後、別のペアによる繁殖が実現しそうで、15年には“もう産まれそう”と、水族館スタッフが24時間観察を続けるような状況に居合わし、開館から閉館まで大水槽前でその瞬間を待ち続けたりなど、緊迫した数日間を過ごしたこともいい思い出だ。
結局、出産シーンを見るのはまだ叶っていない夢だが、その後、生きたオニイトマキエイを見せてくれるという別の形でマンタに関するオレの夢を叶えてくれている。
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夢の魚と言えば、2016年にホオジロザメが見られたことも素晴らしい思い出だが、個人的にはイタチザメも忘れがたい。
正直言うと、イタチザメはそれほど好きなサメではなかった。しかし、それがオレの中で特別なものとなったのが2015年。
定置網の見学に行った時に目の前で獲れた3.8mの個体が水族館に搬入され、展示されたからだ。その時のイタチザメのことは「オレのイタチ」と呼んでた(笑)
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“オレのイタチ”は残念ながらそれほど長くは生きなかったが、その次にやってきたもっと大きな個体は、水槽内で出産するというこれまた大きな驚きを与えてくれた。
その出産に立ち会うことはできていないが、産まれた直後から今年まで、その成長を部分的にでも見続けることができたことは“財産”と言ってもいい経験だ。

マンタの出産を見たい!! そう思って以降、それにつながる情報を集めるため、何か聞けそうな機会があれば、美ら海水族館の関係者ならそれこそ誰にでも話を聞いてまわったのも今ではいい? 思い出だ。
それがきっかけとなり、水族館でも顔見知りの人ができたし、その中には仲良くなった人や、水族館で顔を合わせても、魚や水族館とは関係ない話をするようになった人もいる。
他にも、水族館の近所に住む常連さんと仲良くなったり、それによって水族館や沖縄がより身近に感じられるような気がしていて、その2つをさらに好きになった理由になっているとも感じている。
施設がある場所にまで愛着を感じるような水族館なんて、ほとんどない。

エイやサメの話に終始してしまったが、ずっと見てみたかったが叶った!! は他にも沢山ある。見たことのない魚やイルカを数多く見せてもらったことも、それぞれの初めての時のことはすべてが有難い思い出だ。

2019年頃までの外国人観光客を中心とした大混雑に辟易して、もう行くの止めようかと思ったことも、思い出と言えるかも知れない。
無くなってしまった訳ではないから、今後も新しい思い出はまだまだ作り続けて行ける。
嬉しい変化、そうでない変化も含め、この先も楽しませてもらおうと思っている。
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激レアモルミルス祭り@サンシャイン水族館 [淡水魚]

そういうイベントや祭りがある、という話ではないのだけれど……

サンシャイン水族館の2F、アフリカの川の水槽。コンゴテトラが群れ泳ぐ水槽と言えば分かりやすいだろうか。
あの水槽がとんでもないことになっているのだ。
モルミルスが大量に追加され、種類数、個体数ともに沢山いて、まさしく“祭り”状態。しかもそれらは、見るのは難しい超激レア種ばかり。少なくとも水族館では、サンシャイン水族館でしか見られないものだ。

もともとあの水槽には2~3種類のモルミルス類がいて、エレファントノーズと魚名板も出ているが、追加された種類に関しては何も出ていないし、この先も出るかなぁ?
でも、新たに展示が開始されたモルミルスたちを見てみようと思ったら、できる限りじっくり見てみて欲しいと思う。
というのも、同じ(ように)に見える魚が、実は違う種類、というのがモルミルスではとりわけ多いから。
よくよく見ていると、あれ、これとこれ、ちょっと違う、みたいに、わずかな差に気が付いたりする。わずかでも違いがあれば、恐らくそれは別種。

例えば、
追加されたモルミルスでもっとも大きな個体。
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そしてこの個体。
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広義で“ドルフィンモルミルス”と呼ばれるモルミルス属の1種で、下の画像の個体が少し小さいのだけど、パッと見では同じ種類のサイズ違いにしか見えない。
でも、この2匹、別種なのだ。

よく見ると、背ビレが立ち上がる位置や突き出た口の形、体型自体も違っているなど、結構な違いがあることに気付く。
大きく目立つ2匹なので、これは入門編。
ちなみに、画像上の種類がM.caballus、下の個体がM.longirostrisという。
どちらも珍しい魚だが、M.caballusはウルトラ激レア種らしい。らしい、としたのは、オレ自身もその価値がよく分かっていないから。

周りを泳ぐ他の種類も同様で、マルコバンみたいな顔をした丸い頭の個体たち。
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個人的にはペトロケファルス属の何かだろう、くらいのレベルでしか分からなかったのだけど、これまたよく見てみると、何種類もが含まれているようで、種違いだけでなく、属から違いものもいそうな雰囲気。
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これらの見分けはかなり高難易度だが、まずはこの個体。背中側に黒いスポットという分かりやすい特徴がある。
もちろん個体差じゃなくて、そういう種類。Petorocephalus balayiという。
ちなみに上の画像(上から3番目の画像)の個体はPetrocephalus tenuicaudaという種類。下のP.balayiとほとんど同じ形をしてるのに種類が違うのだ。
この水槽にいるペトロケファルス属はこれら2種類以外に、あと数種類はいそうな雰囲気。
もちろん、いずれもかなり珍しい種類だ。
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そしてこの個体。同じような丸頭同士で緩く群れていたので、同じ種類だと思っていたんだけど、よく見ると少し体型が違っていることに気が付いた。
パッと見は同じに見えるが、こちらは別属でCyphomyrus discorhynchusという種類。

この水槽にいるモルミルスが全部で何種類いるかは分からないが、同種だと思って見ていたよく似た2匹が別種だった、というのはほとんどの個体に当てはまりそう。
もう1回、同様のブログを書けるくらいには見てきたつもりだが、それが何という種類なのか調べるのが大変なので、ここら辺りで止めておこうと思う(笑)
気になる人はサンシャイン水族館で頑張ってみて欲しい!!

モルミルスの仲間はごく一部の種類を除き、観賞魚趣味の世界でも超マニアックなグループである。
同種、近縁種を中心に混泳に難儀するものが多いうえに、飼うにもややクセがあるものが少なくない。
そのため、日本に輸入されてくる種類はごく少なく、ここに並べたような種類はどれも“よくこんなのが日本にいたなぁ!!”レベル。
とりわけ鼻(口吻突起)がない種類は、少数派で大抵の場合、超激レアだったりするのが普通。
日本国内では、先週のブログに登場したカグラザメより見る機会は少ないのではないだろうか。そういうレベルの魚たちだ。
展示されている個体たちは、それまで暮らしていた環境と異なるためか、肌荒れしれるような個体も見受けられた。すぐに死んでしまうことはないと思うが、何があるか分からないのが生きた魚である。
とてつもなく珍しい魚を見ておきたい。そう思ったなら、早めに見ておくといいかも知れない。人知れず見られなくなった個体が、実は日本に1匹だけだった、そんなこともあり得る魚たちだからね。
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超激レア深海ザメ・カグラザメ @竹島水族館 [サメ]

竹島水族館には2010年以降、少なくとも年に1回以上は足を運んでいたのだけど、コロナ禍以降、すっかりご無沙汰。
行かなくなるとさらに足が向きにくくなるものだが、そんなところにカグラザメが入ったらしいという話が聞こえてきた。
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水族館からも公式発表があり、それと前後するようにTwitterには駆け付けた人たちによる沢山のカグラザメの画像が並んだ。
つまり、オレが見たいものは簡単には見られない状況なのだろうなぁ…… 行こうかどうしようか迷っていたら、平日の混雑具合はそれほどでもないとも。
しかも、目的のカグラザメも元気にしている模様。
コロナ禍以降、以前よりもずっと重くなってしまった腰をカグラザメに押してもらい、3年ぶりの竹島水族館へ。

目的のサメはというと……
いた!! 個人的にはその姿を見るのは7年ぶり2回目。
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公式発表直後にTwitterなどで見た画像と比べると、体表のスレ感や眼の表面の傷みが進んだような感じだったけれど、それでも体の状態はとても綺麗。
搬入されたのは発表されたよりも少し前だったそうで、既に10日以上は展示されているという好成績ぶり。状態よく漁獲され、その後のケアもよかったのだろう。
まだ本格的なシーズン前だというのに、いきなりこんな大ネタ。こんなこともあるものなのかと驚かされた。
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7年前に見た個体はもっと黒っぽかったような印象があるが、竹島水族館で展示されているものは以前見たものよりも色合いが薄く、照明の影響もあるのか紫がかったような色合い。
サイズは全長で70㎝といったところ。恐らく産まれて間もないのだろう。どことなくヒョロッとしていて、顔つきにはあどけなさがある。
でも、つるんとした背中や、6対の鰓孔などカグラザメならではの特徴はきちんと見ることができる。
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基本的に着底していて、そこでジッとしているのだけど、時々泳ぎ始めると、水槽内をグルグルと泳ぎ、しばらく動くとまた着底してジッとする、みたいな行動パターン。

これがこういうものなのか、はたまた状態がいいのか悪いのか。もちろん分からないのだけど、担当のスタッフさんからすると気が気じゃないようで、泳がなくていいからジッとしてて!! と思ったりするらしい。
泳ぎ回ることで体に傷がつくかも、とか、眼を擦るかも、とか、心配しだすときりがない。
そういえば、同じような話をどこかの水族館でも聞いたなぁ…… スタッフさんの話を聞きながら、飼いにくいサメに四苦八苦していた他施設のスタッフを顔を思い浮かべたりなど。

カグラザメが水族館に搬入された例は少なく、生きた姿を見るのはかなり難しい種類、そう思っていたのだけど、展示個体を漁獲した漁師の人の話では、よく獲れるものらしく、別段珍しいものではないのだそうだ。
しかも、今回展示された個体の状態が特別いい訳ではなく、漁獲直後のケアがある程度はなされたものの、その扱いはごく普通に、というものだったとか。
海水温が下がる時期に、もっと丁寧にケアを行えば、今以上にいい状態で搬入される可能性もある!?
水族館のスタッフさんの話を聞いていると、そんな風にも思えたのだけど……

とは言え、現時点ではなかなか見られない極めて珍しい種類であることは間違いないし、もしかしたら今回の展示個体が最後の機会である可能性だってある。
展示された2匹には1日でも長く生きて欲しいが、この先、状態が悪くなってしまうことも考えられる。

例によって、だが、見たい人はなるべく早く行くことをオススメしておく。
とりあえず、この週末は大丈夫。だと思う。多分……
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カワスイの気になる魚 Vol.4 [淡水魚]

カワスイによく行っている。

ウチからもっとも行きやすく、行けば何かしらが変わっていたりする。
気が向いた時にふらりと出掛けるのにちょうどいいのだ。

とりわけ10Fの水槽では、新しい魚が追加されていたりなどの変化がよくある。しかも、そうした魚の多くは、他の水族館ではあまり見掛けないようなものも多いので、そういう意味でも楽しいのだ。
それらの中から、気になったものをいくつか。

最初の1匹はスネークヘッド。
カワスイでは超激レア種のゴラムを含め4種類のスネークヘッドを見ることができる。
飛び抜けて数が多い訳ではないものの、スネークヘッド界の主要スターが揃っているような印象だ。
中でもマルリオイデス(Channa marulioides)は近年、人気の? 大型種だ。
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カワスイでその姿を最初に見たのは2月の末頃。行った日は入れて2日めくらいのタイミングだったようで、その場にいたスタッフ氏がそのことを教えてくれた。
ちなみにそのスタッフ氏、マルリオイデスがもっとも好きだと話していたのを覚えている。
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2月の導入直後、地味だった体色はその後、見る度に綺麗になっていて、本来の体色を楽しませてくれている。
マルリオイデスは複数個体を飼育していたりする環境では、立場の弱い個体が本来の色を出さないとも聞くが、カワスイの個体は同居のアロワナやオセレイトスネークヘッドに対しても弱い立場にはないのだろう。
先のスタッフ氏は盛んにトラブルの心配をしていたが、むしろ先住のオセレイトよりも立場が上? のようにも見え、堂々としているように感じる。それもまた綺麗な体色に好影響を与えているのだろうと思う。

カワスイのスネークヘッドコレクションには、トーマンエマスも加えて欲しいと個人的にちょっと思うが、水槽のやりくりが大変になりそうだから、もしこのブログをカワスイの関係者の人が見ていたとしても検討してくれなくていいです!!(笑)

5月のことだ。
ニョロニョロと蠢くスパイニィイールを見ようとそれがいる水槽に近づくと、おっ!! こんなのもいたのか!! とその姿を見つけたのがクロコダイルフィッシュ。
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こんな形をしているが、グーラミィの仲間で魚食性という変わり種。
すごく珍しい訳ではないものの、目にする機会はそれほど多くないややマイナー種だ。
カワスイにいるのはスポットクロコダイルと呼ばれるタイプになるだろうか。
ファイアースパイニィイールの水槽にひっそりという感じで、最初に見た時は導入から日が浅いこともあったのだろう。隠れがちだったのが、今では見えやすい位置にいることも多く、泳ぎ回るようなタイプでもないため、じっくり眺めることができる、個人的にお気に入りの1匹だ。

ご存じの通り、カワスイには大きな水槽がない。
それ故、巨大化する魚の幼魚なんかが新たに導入されたりするのを見ると、その行く末が気になって少なからずモヤモヤしてしまうのだが、クロコダイルフィッシュはそれがいる水槽で終生飼育が可能なくらいの大きさにしかならないため、そんな部分でも安心して見ていられるのも魅力? のような気がしている。

カワスイの水槽で展示メンバーの追加などの変化が大きいのが、クロコダイルフィッシュがいる水槽の隣、メコンオオナマズなどが泳ぐ水槽だろう。
それまでいなかった何かがしれっと追加されていたり、その逆にいなくなったりがよく起こる。
その順を追って並べることもできそうだが、あえて他所の水族館では見られない1匹を選びたい。
それがカショーロバルブ。
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南米産の牙魚、ドラドカショーロによく似ているが、こちらはコイ科だから口に歯がない。でも食性はよく似ていて、魚を食べる。
賑やかな水槽の中で、他の魚たちに気後れすることなく元気に暮らしているようだ。
結構前からいるような気がしていたが、あらためて画像フォルダを漁ってみたところ、この魚の写真が登場するのは6月以降。まだ3ヵ月くらいしか経っていなかったようだ。
搬入時期はともかく、面白い魚だから、注目してみて欲しい。

最後の1匹はアフリカゾーンのヘテロティス。
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ヘテロティスがカワスイで展示されるのは2度め。オープン直後の時点では5~6匹が泳いでいたのだ。
それらが見られなくなって久しいが、最近までヘテロブランクスがいた水槽が模様替えされ、シノドンティスやモルミルスと一緒に小さいヘテロティスの展示が始められた。
今年のまだ寒い時期だったと思うが、そこから半年以上が経過したこともあり、小さかったヘテロティスもそれなりのサイズへと成長し、その姿がすぐに目に付くようになってきた。
ナイルアロワナと呼ばれることもあるアロワナの近縁種だが、色や顔つきのせいか、今ひとつ地味な印象がある。そのせいか、水族館ではなかなか見掛けない。
あまり見られないヘテロティス、さらにその成長をも見られるため、それが泳ぐ水槽の今後の発展、変化も含め、注目している。
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沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.12 [海の魚]

もう1ヵ月半くらい前の話になるんだけど、2年ぶりに夏の美ら海水族館へ足を運んだ。
本格的な夏休みシーズンの前ではあったのだけど、館内はそこそこの混雑ぶりだった。
それでもコロナ前に比べれば空いてはいるんだけど、2020年のあの快適さを知ってしまった身には、ものすごく混んでるように感じてしまう。
あの一瞬の幸せは知らない方が幸せだったかも。そんな風にもちょっと思ったり。

入館して最初のサンゴ水槽を眺めていると、水槽を右へ左へと泳ぎ回っているハリセンボンに目が留まった。
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何だこのハリセンボン!! 何か違うぞ。
という訳で気になった魚の1匹めはこのハリセンボンなのだけど、泳ぎ回るのを追い掛けるようによく見てみると、背ビレや尾びれに黒い模様がある。
ヤセハリセンボン? だろうと思うのだけど、オレが見たことのあるヤセハリセンボンはもっと青い色をしていたんだよなぁ……
ヤセハリセンボンだとするなら、これで見たのは3回目? くらいなはず。
サンゴの水槽では、珍魚との遭遇以外に、時期的なものなのかアサヒガニたちがやたらと活動的で、それを眺めているのも面白かった。

お次の熱帯魚の水槽では、センネンダイがやけに印象に残った。
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センネンダイは好きな魚ということもあり、このブログへの登場機会も比較的多い。
この個体は、恐らくこの水槽にずっといるものだと思うんだけど、あらためて気になったのはその顔。
上顎の先が、まるで鼻が伸びて口の上に垂れ下がるようになっていて、インパクトのある顔つきに。老成してくるとこういう感じになってくるのだろう。
その顔つきが、見てみたい憧れの魚であるブラックマッセルクラッカー(南アフリカ産のタイの1種)を彷彿とさせるようで、マッセルクラッカーと南アフリカにひと時沖縄で思いを馳せることに。
さて、件の魚はいつ見られることやら……

お次は大水槽。マンタやジンベエザメが興味深い動きを見せてくれていたことはひとつ前のブログに書いた通り。
水槽をボケっと眺めていると、おっ!! あんなのもいたんだ、と思うような魚が見つかる。
そんな“おっ!!”と思わせてくれたもののひとつがイトヒラアジ。
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あの大きな水槽に3匹? しかいないと思われるレアキャラだ。美ら海水族館で見たのは初めての魚。
しかし、大きな黒潮大水槽で各個の魚を見るのは難しい。1m未満の魚なんてすぐに見失ってしまうし、姿を見つけても水槽の中央付近にいたりすれば、それを写真に収めるなんてほとんど不可能だ。
でも、偶然、アクリルの近く、それもオレがいる付近にやってきてくれた。その時撮れたのがこの写真。
よく見ると、上を泳いでいるのはテンジクアジのようだ。この時はもう1匹は近くまで来なかったので分からないが、テンジクアジも1匹は間違いなくいる模様。
簡単には見つからないかもしれないが、アジ好きな人は頑張って探してみて欲しい。

アジの仲間では大きな魚に付いて泳ぐ行動を見せるものが少なくない。
そんな様子は色々な場面で見られるが、大水槽でも小さなカンパチ(ヒレナガカンパチ)が大きな個体に寄り添って泳いでいるのが見られた。
その翌日、前日にカンパチに寄り添っていた小さなカンパチはカッポレに寄り添ってた。
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寄り添う、というより、付き纏うといった感じ。
大水槽のカッポレはいつも緩く群れているが、付き纏われるのは1匹だけで、それ以外の個体は近づいてもそちらにくっつくことはしない。
その個体でなくちゃならない決め手みたいなのがあるんだろうか?
付き纏われているカッポレが鬱陶しそう。劇的なサイズ差がある訳でもなく、あれほどピッタリ寄り添われるとそりゃあ鬱陶しいよね(笑)
この後、帰路についてしまったため、この2匹がどうなったのかは分からないが、チビ・カンパチはまた別の相手に寄り添っているんだろうか?

最後の1匹もアジ。
大水槽から深海エリアを抜け、最後の深海大水槽まで来た時のこと。
細長い魚が3匹? 泳いでいるのに気が付いた。
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あれ? こんなの前の日にもいたかなぁ? 美ら海水族館には3日連続で足を運んだが、この魚の姿に気が付いたのは最終日、帰る直前のこと。
その日の朝に搬入された?

それはともかく。
何だこのアジ? 真っ暗な水槽の奥の方を泳いでいるので、何となく姿は見えるものの、色はもちろん、稜鱗の並び方とか、種類を見分けられそうな部分はまったく見えない。ムロアジの仲間であることくらいは分かるが、種類は? クサヤモロではないかと思っているのだけど……

クサヤモロだとして、沖縄だと深海の住人なのか? それとも、この種類の適水温が深海水槽だったってこと? いろいろ謎なアジだった。

今回の美ら海水族館では、いつものように見たことのないものが見られたりと、十分に楽しめた。
しかし、各所に長期休館による経済的な影響が感じられたりもした。お客は増えつつあるようだけど、以前の美ら海水族館に戻るのはもう少し先なのかも、とも思わされた。
とは言え、お客が増え始めると、コロナも盛り上がる。この堂々巡り、いつまで続くんだろうねぇ……
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激レア珍魚、ゴラムスネークヘッド展示開始!! @カワスイ [淡水魚]

人混みが嫌い、というか苦手なので、混んでいると分かっている今時期の水族館には近づかない。だから、8月の水族館に行った経験はほとんどない。
そんなオレがものすごく珍しくこの時期の水族館へ行ってきた。行かなきゃならない理由ができてしまったからだ。

その理由とは、カワスイでゴラムスネークヘッドが展示されたという話を聞いたこと。
マジで!! 信じられない!! と、慌てて川崎へと駆け付けたという訳だ。
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ゴラムスネークヘッドと言っても、知らない人が多いと思う。
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2019年に南インド、ケララ州の民家の井戸から発見され、Aenigmachanna gollumとして記載された“新種”で、生息しているのもその井戸につながる地下水脈という、エニグマの属名に違わない謎に満ちた魚。属だけでなく、科まで新設されたところを見ると、魚類学的にもかなりの大発見だったようだ。ちなみに、種小名のゴラムとはロードオブザリングに出てきた、あの気持ちの悪いオッサン小人みたいなヤツのことだ。
オレもその存在を知ったのは昨年のことで、生きた姿はもちろん見たことはない。そんな魚が展示されたとあれば、見に行くしかないというものだろう。

薄暗い水槽の奥にその姿を発見。これがゴラムなのか!!
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その大きさは10㎝ほど。長さといい、太さといい、ちょうどタバコくらいの大きさ。
地下水脈でひっそりと暮らしているような魚だから、ほぼ動かず、色らしい色もないことから、考えていた以上に地味な印象の魚だった。
知らなければその姿を見たところで惹きつけられるようなことはないかも知れない。
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大きな口を持っているとされているが、あくび? 口を開けた瞬間も見られた。

個人的にも憧れていたりした訳でもないから、感動に震える、みたいなこともなかったけれど、発見されて日が浅い激レア珍魚の生体を早くも見られた事実は驚きでしかない。
水槽は見るのに問題ない明るさがあるが、暗い水槽の一番奥で、流木に半分隠れるように定位する小魚…… 写真は絶望的なくらい撮れなかった。環境に馴染んだらもっと出てきて動くようになってくれるのだろうか? ちゃんと姿を捉えた写真を残しておきたいのだけれど……
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ちなみに、小さく地味な魚だが、その値段はとんでもなくて、多分、カワスイにいる生き物の中ではブッチギリで高価なはずだ。

ゴラムがいる水槽の周辺には、それがいることを示すものは何もない。
薄暗く、一見しただけでは何もいない水槽だ。ほとんどの人が素通りしてしまう。
お陰で、それなりに人が多い館内でも、じっくりと見ることができてオレには有難かったが、すごく勿体ない。せっかく超貴重な魚を展示しているのだから、見逃さずに済むような案内でも出した方がいいのに…… とは思った。

動かないゴラムが動くのを待っていたら、餌の時間となった。
与えられていたのはアカムシと粒状の人工飼料。
餌が投入された直後、与えていたスタッフ氏が出てきて摂餌状態のチェック。図らずも2人並んでそんなシーンを観察することになった。
餌に対してがっつく感じはなく、翌朝にはなくなっている、そんな感じらしい。

何となく食べるシーンを目撃できたが、そのスタッフ氏曰く、かなり珍しいシーンだそうだ。

発見、記載されて間もない魚が、もう日本にいることにはあらためて驚かされる。
これが昔なら、まず洋書などで写真が紹介され、その生きた姿に思いを馳せる、みたいな感じだったはずだが、21世紀になってからは展開が速くて、発見を伝える写真の発表からほとんどタイムラグなく生体が輸入されてきたりする。
オレがその存在を知った時には既に、生きた個体が日本に到着していたらしい。
その時、輸入されたのは5匹。内3匹は愛好家が購入したと聞いたが、残りの2匹がカワスイで展示されているもの? だろうか。
いずれにしても、日本で見られるのはカワスイだけなのは間違いない。展示は期間限定ではなく、この先もずっと展示される予定だそうだ。

こういう激レア珍魚を、水族館のような公共性のある場所で展示してくれるというのはとても有難く、意義のあることだと思う。
ただ、趣味とは違って、水族館、とりわけカワスイのような民間施設では投資に対して、少なくともそれに見合ったリターン(集客)が求められる。
そう考えると、小さくて地味なのに驚くほど高価なゴラムスネークヘッドみたいな魚をよく導入したなぁ、と感心させられる。
だから、という訳ではないけれど、見に行ける人は見に行った方がいい。
とてつもなく珍しい魚であることは間違いないし、噂では今後の捕獲や輸出が制限されるという話もある。そうなればまた“見知らぬ魚”に逆戻りだ。
どのくらい生きる魚なのかということも当然、分かっていない。見られる内に見ておくことを強くオススメしておく。
夏休みシーズンが終わったら、オレもあらためて見に行こうと思っている。
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マンタ・ジンベエの青春・2022 @沖縄美ら海水族館 [エイ]

美ら海水族館の大水槽で最後にマンタの繁殖があったのは、確か2015年だったと思う。
それまでの繁殖を考慮した個体構成から、比較的若いメスを中心とした展示メンバーへと変更になったのもこの頃から。
成熟オスの激し過ぎる追尾で、メスが大き過ぎるダメージを負ってしまうからだ。

しかし、時間の経過とともに、若い個体も成長する。大水槽のマンタたちもそういうお年頃なのか、オスがメスを追いかけるようなシーンをしばしば見掛けるようになってきた。

現在、大水槽のマンタ(ナンヨウ)は4匹でその内の1匹がオス。
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一番小さかったのに、メスの後を追うようになったようだ。
さらに、オニイトマキエイもオスである。同種のメスはいないが、同属のナンヨウマンタを追尾する様子がしばしば見られた。
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実はこのオニイトマキエイによるナンヨウマンタへの追尾は、一昨年くらいから見られていて、種類的なものなのか、個体の性格なのかは分からないが、ゆる~く追尾する、みたいな感じ。でも、今年は今まで見たよりもしつこく、頻繁に追尾をしているようで、そんなシーンを何度も見掛けた。
昨年まではお気に入りと思しき一番大きなメスばかりを追いかけていたオニだが、今シーズンはブラックも追尾対象となったようで、それを追うところも度々見られた。
ブラックマンタもほぼ搬入直後から見てきているけれど、その頃は小さかったのに、オスの追尾を受けるまでに成長したと思うと、感慨もひとしお。親戚のおじさんみたいな気分(笑)
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ピントのない写真だけど……
追尾が始まると急旋回、急潜航など遊泳軌道を極端に変える。オニはナンヨウほど小回りが利かないので、その動きにオニは着いて行けずに撒かれてしまう、みたいなことが繰り返される。
それ故に平和が保たれている部分もあるのかも知れないが、姿形はよく似ているのに、こういうところでも違いがあるのは面白い。
逆に、オニのメス、ナンヨウのオスの組み合わせならどうだったんだろう? すぐに捕まる? それとも体格差で撃退する? 想像は尽きない。



オニ、そしてオスのナンヨウマンタによる追尾は、かつていたオスほどには厳しくないものの、頻繁に見掛けるくらいにはしているようだ。
あんなに小さかったオスが追尾するようになったのか!! と、その成長ぶりを嬉しく思う反面、盛りの付いたオスの追尾の激しさを知っていると、メスたちが心配になってしまうのだ。
実際、黒のヒレには大きな傷がついていて、噛まれた跡であることは明かだ。
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この傷を付けたのがナンヨウのオスなのかオニなのかは分からないが、交尾していたり、なんてことがあるのだろうか。今回はそれを聞いてみることはできなかったが、オニと黒のハイブリッドなんてことがあり得てしまうんだろうか?
ハイブリッドとなると、もろ手を挙げて喜べるようなものではないが、搬入の頃から知ってる2匹の子となると、これまた親戚のおじさんモード発動間違いなしだ。
ここ数年、美ら海水族館でのマンタの繁殖はなく、個人的に“静かな夏”を過ごしているが、黒の仔となれば、駆け付けない訳にはいかないが、果たして……!?

繁殖とか性成熟とか追尾とか、そういう話題ならジンベエザメに触れない訳にはいかなさそうだ。
というのも、現在、大水槽に1匹でいるジンベエザメ、ジンタが絶好調。繁殖に関連するような行動が頻発しているからだ。

例えば、反転しながらクラスパーを交差させるなどの行動。以前も時々見られていたが、時期的なものなのか、今ではかなりの高頻度で見られるようだ。
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突然、目の前で始まったので、これまたピントのない写真だけど……

実際、今回の訪問でも何度かそんなシーンを目撃した。大水槽の周辺にいた時間なんて知れていたのに、である。
有り余る性衝動に突き動かされるのか、そうした衝動が高まると、水槽の周囲に貼られたシートを噛み、求愛するような行動も見られるのだとか。
盛りの付いた犬が人の足などにまとわりついて腰を振ってる、みたいな感じだろうか?
流石にそんな行動は見ることはできなかったが、常連の知人が撮った動画では確かにそんな行動が記録されていた。

当面、新たな個体は導入しないことが決定しているそうだが、確かに、ここに新たにメスを入れても、すぐさま激し過ぎる追尾や咬みつきを受けてしまいそうで、導入に慎重になるのは当たり前だろう。
もっともそれも、8.8mもある性成熟に達したオスのジンベエザメの追尾がどんなものか分かったからではあるのだけど、ジンタの成長とそれに伴う行動は、新たな知見をもたらしてくれるという意味で嬉しい反面、水槽内繁殖の成功という夢が正夢になるのはかなり難しそうだという現実も突きつけられているようで、複雑な気分だ。

ジンタの激しい追尾に耐えうる性成熟に達したメスがいれば、かなり高い確率で交尾までは成功すると思う。
しかし、そんなメスというと、恐らく10m前後はあるのだろうと思うが、そんな大きな個体があの水槽に入るのか? そもそも、生きたまま水族館まで運べるのか? 等々、課題は多そうだ。

それはともかく。
やっぱり、外洋性の超大型魚たちのこういう行動が見られたり、知らなかった何かを実際に見ることで知れたり、やっぱり美ら海水族館ってスゲェなぁ、ってあらためて思った。
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久しぶりの再会 水槽生まれのイタチザメ [サメ]

2017年に美ら海水族館のサメ水槽で産まれたイタチザメを覚えているだろうか?

約30匹が産まれた内の1匹が約2mまで成長し、2019年には産まれた水槽で展示もされた。
https://aquarium-mistral.blog.ss-blog.jp/2019-07-06(展示された時の話)

しかし、その後、調子を崩したとかで、水槽での展示は終了してしまった。
そういう発表≒個体の死亡であることがサメではとりわけ多いけれど、この個体に関しては違う。海上生け簀に移された後、元気を取り戻し、今も健在だ。
OSCの生け簀ツアーに参加すると、その姿を見られるということで会いに行ってきた。

生け簀の縁に下ろしてもらって、給餌を見学するのだけど「くれぐれも手は入れないでください」と注意される。
生け簀を覗き込むと、大きなオオテンジクザメの姿が見えた。それも3m以上あるかなりの大型個体だ。そんなのがいるところに誰が手を入れる? なんて思っていたら、イタチザメが自分の真下にその姿を現した。
それを目の当たりにした時、正直、引いた。想像以上にデカかったのだ。
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3mは軽く超えていただろう。もしかしたら4m近くあったかも知れない。そんなサイズ感だ。
手を伸ばせば届いてしまいそうなところにそんなのが泳いでいるのだ。動きはゆっくりしていたし、飼われている個体だからか緊張感が漲る、みたいな感じでもなかった。それでも、言い知れぬ恐怖感に身体がゾワッとした。
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給餌棒に餌がセットされ、水面へと差し出されると、ゆっくりと近づいてきて、ガバッと食らいつく。
水面を割って飛び出す顔がまた大きく、感動と恐怖が入り混じったような感情が声と一緒に溢れ出してくるようで、サメが餌を食べる度に“うひょー”みたいな声を出していたような気がする。
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動画


巨大に育ったイタチザメの姿は、何とも感慨深かった。最後に見た時、2019年の水槽だったが、その頃はまだ2mだったのに、さらにその2年前、あんなひょろひょろの幼魚だったのに、それがこんなに大きくなったなんて!! 嬉しいような、信じられないような、いろいろな感情が行ったり来たり、まさにそんな気分だった。

それにしても、水槽だとうまく泳げなくなったりしてしまうイタチザメが、何故、生け簀なら飼えてしまうのだろうか。
壁は避けられなくても、網なら避けられるのか。はたまた、何か別の要因があるのだろうか?
いずれにせよ、ここまで大きくなってしまうと、再び水槽で、というのはもはや現実的ではないかも知れない。
この個体がこの先どこまで大きくなるのかは分からないが、これ以上大きくなるようなら、今の生け簀で飼い続けることだって難しくなるのだろうし、どうなっちゃうんだろう? みたいに気になってしまうところもあるが、この個体は産まれた日時まで正確に分かり、現在のサイズまでの成長過程がすべて分かっている世界唯一のイタチザメである。そこからもたらされる知見は計り知れない。
これからもずっと長く生きて、いろいろなことを教えて欲しいと思う。
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でも、そんなことよりも久しぶりに再会できたこと、そしてこんなに大きくなっていたことの2点を何よりも喜びたいと思う。

会えてよかった。しかも、こんなに大きくなった姿を見せてくれるなんて。
生け簀に来るのは久しぶりだったけれど、やっぱり楽しかった。
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浅虫水族館の気になる魚 Vol.3 淡水魚編 [淡水魚]

メインディッシュの後は美味しいデザートをもって満足感とともに終了するのがコースメニューだが、浅虫水族館の2Fの展示はまさにメインディッシュたる1Fの展示を見終えた後、その満足感をさらに高めてくれる極上デザートだ。
中でも、リニューアルされた古代魚の水槽は個人的にも大きな目的だった。展示に再登場した2種類のガーたちに誘われた、みたいな感じだろうか。

浅虫水族館で見られるのはニカラグアガーとアリゲーターガー、Atractosteus属の2種類。
ちなみにニカラグアガーというのは俗称で、トロピカルガーの1タイプでニカラグアに産するもの、と説明すればより正確だろうか。
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日本の水族館でも何か所か見られるところがあるが、「ニカラグアガー」として展示しているのは浅虫水族館だけだと思う。
ニカラグアガーは1994年に1度輸入されたきりで、今、日本国内にいるのはその時のものか、2014年に少数が流通した国内生まれの個体のみ。大変希少な存在だ。
それもあって、ニカラグアガーとしての展示は、この魚が希少な珍しいものであることを伝えてくれているようでとても好感が持てる。

同じ水槽の2匹のアリゲーターガーたちも、他魚に委縮することもなく、ガーらしいのんびりゆったりした動きを見せてくれている。
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ガー以外にはアロワナや肺魚も混泳しているが、種類が異なるアロワナたちも穏やかな性格の個体が揃っているのか、水槽の雰囲気は非常に穏やかなものだった。そのため、ガーのヒレや身体の傷みが少ない点も高ポイントだ。
アリゲーターガーというと、TVなどの影響で悪いイメージがついてしまったが、この水槽をじっくり眺めれば、そんなイメージが誤りであることを気付かせてくれるのでは、そんな風にさえ思った。
水槽の前にベンチでもあったなら、そこに座っていつまででも眺めていたい。そんな風に思うほどリラックス効果の高い水槽だとオレには感じられた。

ガーたちがいる水槽の隣も以前とはガラリとイメージを変え、大きな水草レイアウト水槽へと生まれ変わっていた。
水草を育成するための照明と、それに照らされた鮮やかな緑がまさしく目に眩しいような、とても綺麗な水槽だった。きっと、暗く長い冬がある地元の人たちにとって、まさしく癒しの水槽なのではないだろうか。
何でも、水草育成に長けたスタッフ氏がいるそうで、その人が主導して制作されたのだという。水草水槽の長期維持は大変なことも多いのだが、技術を持った人がいるお陰なのだろう。とても綺麗な状態だった。
中を泳ぐ魚は、南米産のテトラ類の他、マーブルやブラックなどのエンゼルフィッシュの改良品種が数多く入っていた。
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水槽が大きいこともあるのだろう。そんなエンゼルたちの綺麗さに大いに驚かされた。
大型のレイアウト水槽ではアルタムなどのワイルド種が入れられることはあるものの、改良品種がそういう使われ方をすることは少なく、加えて、小型水槽の人気が高い昨今、エンゼルフィッシュ自体の人気も下火らしい。
そんな状況もあり、最近、綺麗な改良エンゼルを見る機会はめっきり減っていたから、久しぶりに見る超ハイクオリティなエンゼルフィッシュたちには大いに感動させられた。
それなりのサイズの水槽でちゃんと飼えば綺麗になる。そんな超基本的なことを思い出させてくれるようだった。
遠目で見る水草水槽の綺麗さに感動した後は、水槽に近寄ってエンゼルたちの美しさにも驚いてみて欲しい。この水槽にいるほど綺麗な改良エンゼルはなかなか見られるものじゃないから!!

水草水槽や古代魚水槽の並びにある浅虫水族館有数の大型水槽。6年前には、ここにガーたちが入っていたが、現在はピラニアの水槽になっていた。

数は多く入っているが、それこそどこにでもいる種類(Pygocentrus nattereri)のみ。贅沢だが、見る分にはそれほど面白い水槽じゃないかも、と、素通りしようとした時、横目に泳ぐピラニアたちの姿が見えた。
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おっ!! ここのピラニア、やけに綺麗だぞ!! と立ち止まって見てみると、やけに色鮮やかな個体が多い。
赤の鮮やかさだけでなく、その面積も広い。産地などによっては、こうした鮮やかな個体群もいるようだが、そんな特別なものではないはず。違う種類かと思うほどの色鮮やかさに驚いたと同時に、その秘密が知りたくなった。餌? 水?
やけに綺麗に仕上がったエンゼルの例もある。やっぱり、青森は水がいいのかなぁ!?
良さそうなイメージはあるけれど……

2Fの展示は基本的に淡水魚だが、すべてが外国産という訳ではない。
地元や近隣に住まう魚もいる。
6年ぶりに見る日本の淡水魚を展示した水槽は、照明なども変わったようで、以前より見やすくなったような気がした。
そこにいたアルビノのイトウも気になる1匹となった。
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青森にイトウは自然分布していないが、養殖は行われているらしく、かなり大きな個体が2匹、展示されていた。その内の1匹がこのアルビノ個体だ。
作出されたものであること、しかも、見たことがない訳でもない。でも、この大きさ(1mくらいあった)でこの綺麗さはなかなかのものだと思う。
養殖のサケマス類は体型の崩れが激しく、イトウも例外ではないが、ここにいた個体はそれらしい体型がちゃんとキープされていて、ヒレなどの傷みも少ない。
養殖由来の個体でこれだけ綺麗ならそれだけで価値があると言ってもいい。しかも、見えやすい位置にいてくれたし。オススメの1匹です!!
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浅虫水族館の気になる魚 Vol.2 海の魚編 [海の魚]

6年ぶりに行った浅虫水族館では、地元の海の展示が大幅に拡大されていた、というのはひとつ前のブログでも書いた通りだが、そこにいた魚たちもいい個体が揃っていて、大いに楽しませてくれた。

カッコいい!! とやっぱり見惚れたマダラ。
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2回来て2回ともカッコいいマダラを見られているから、これはもう、浅虫水族館に来る楽しみのひとつと言っていいかも知れない。
むつ湾ではマダラは比較的浅いところにもやってくるそうで、そのため魚体へのダメージが少なく漁獲できるらしい。浅虫水族館で綺麗なマダラが見られるのはそういう事情もあるようだ。
同じ水槽にはマダラ以外にスケトウダラもいて、オレが行く少し前まではコマイもいたそうで、青森で見られるタラ科魚類3種が見られる水槽だったとか。
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スケトウダラと言えば、前回訪問時、その綺麗さに大いに感動した覚えがあったのだけど、今回見た個体は、綺麗には綺麗だけど、頭が上を向いた背中が沿ったようなフォルムにちょっとした違和感が。
聞けば、協力関係にある研究機関で産まれた繁殖個体なのだそうだ。体型は飼育下育ち特有のものなのだろうか?
CB個体ということもあってなのか、体型はがっしりしていて、どこか華奢な印象のあるスケトウダラのイメージを覆しそうなほど大きく健康そう。生まれ育った環境の違いでそういう差が出るのだとしたら興味深いところだ。

6年前、マダラがいた水槽にいたのはアブラツノザメ。
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青森では馴染み深い食材だそうで、だからこそ展示したい!! と努力を重ねた結果がこの水槽という訳だ。
例によって? 飼育が難しいそうで、長期展示は簡単ではないそうだが、移送方法などを工夫して展示に至ったとのこと。
青い照明で薄暗くされた水槽には、3匹ほどがこれまた食材としても馴染み深いカスベとともに展示されていた。
見たところ、状態もよさそうで、アブラツノザメによくある鼻先のキズもなくとても綺麗な姿で展示されていた。地元の人から見れば“美味しそう”に見えるのではないかな?
暗い水槽で、周囲の映り込みもきついので、写真を撮るのは簡単ではないけれど、ここもまた“地元スペシャル”な展示だからしっかり見ておきたいところ。

青森の海の展示はトンネルのある大水槽から始まる。
そこを抜けたところにあるのがアマモの水槽。水族館周辺の海でも茂っているのが見えたが、身近な環境を再現した水槽だ。
その水槽ではギンポたちがニョロニョロと存在感をアピールしていた。
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ありふれた魚、というイメージだからか、はたまた小さいからか、それほど注目することはなかったような気がする。
しかし、浅虫水族館のギンポたちはそれなりの大きさ。それが見えやすい位置で何匹もがクネクネと踊るように泳いでいればイヤでも目に入る。
ギンポと言えば、江戸前天ぷらの高級素材だが、ギンポの天ぷらを食べたことないオレは、前々から“あんな小さい魚、どうやって天ぷらにするんだ?”と思ってた。
でも、この水槽にいるくらいのサイズがあれば、ちゃんと食べた感のある天ぷらにできそうだ。
でも、驚いたのは大きさよりも意外な綺麗さ。“えっ!! ギンポってこんなに綺麗な魚だったの!?”と。婚姻色なのか、はたまた綺麗な個体はこんなものなのか。
水槽が明るいことに加えて、よく見える位置で動き回る様子は目を引きやすい。水槽の前を通る度に、しゃがみこんでその姿を眺めた当日のお気に入り水槽だった。

ギンポつながりでもう1種類。
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フサギンポ。それも5㎝くらいの幼魚。浅虫水族館生まれの個体だそうだ。
フサギンポ自体は水族館では珍しい魚ではなく、浅虫水族館でもある程度のサイズの個体が展示されていたが、こんな小さな幼魚となると話は別だ。
成魚の姿とは結びつかない色と形もさることながら、こんな魚が殖やせてしまうことに驚かされた。
浅虫水族館では以前、オオカミウオの繁殖に成功し、その幼魚の展示をしていたことがあったが、きっとこうした魚たちの繁殖が得意なのだろう。フサギンポ以外にもハタハタやクマガイウオなどの繁殖稚魚が展示されていた。そういえば、ひとつ前のブログに書いたアオリイカも自家繁殖個体だった。
こうした繁殖事例が少ない魚たちというのは、その育成も簡単ではないと思うのだけど、閉館が近づいた頃、給餌時間に遭遇したが、餌にがっつく幼魚たちはその育成がとてもうまくいってることを教えてくれているようで頼もしかった。
順調に育っていって欲しいと思う反面、こんな小さなフサギンポはなかなか見られないことを考えると、もうしばらくこのままでいて欲しいかも、とも。
とは言え、今回のように再訪するのが6年後だったりすると、どう転んでも成魚になってしまうのだけど。
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