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かすみがうら市水族館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

かすみがうら市水族館に行った最大の目的はピラルクーを見ること。
ひとつ前のブログに書いた、かすみがうら市水族館を紹介したブログというのに、うっすらピラルクーの姿が見てとれていたので、コイツは見に行かなくちゃ!! となったワケだ。
小規模な水族館であることは以前から聞いていたので、まさかそこにピラルクーがいようとは想像もしていなかったのだ。

目的のピラルクー水槽は、館内中央にあった。
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それほど大きな水槽ではないものの、この水族館では最大。
幅4m、奥行き3.5mくらいだろうか?
半水面になっていて、ガラス面には水が流れるという、ピラルクー水槽としては定番的なスタイル。

ただ、水槽内は岩組みのレイアウトがなされ、底には砂も敷かれている。
ピラルクーなど大型魚の水槽は、殺風景なベアタンクが多い印象があるけれど、見た目の印象を考えて、こういうスタイルを採用しているらしい。
余談ながら、中の岩組みは擬岩ではなく、軽石が使われている。固定はされているが、1年前の大震災で崩れてしまい、石の数を減らしつつ修復。現在の形になったそうだ。

この水槽は市営の時代からアマゾン水槽だったそうだが、かつては今とは違うベアタンクで、水も上まで入っていたそうだ。
2.4mのピラルクーを筆頭に、コロソマやパールム、大きなレッドテールキャットなどもいたらしい。先にも書いた通り、あまり広い水槽ではないため、まさに魚がひしめき合う状態だったという。掃除などで入ると、魚が暴れ始め、館長はピラルクーと衝突し、水槽内で気を失ったこともあったとか。
そんな話を聞くと、その頃も見ておきたかったなぁ、と。
2.4mのピラルクーなんて、なかなかお目にかかれないサイズだしね。

現在もピラルクーは2匹いるが、いずれも70㎝くらいの小さな個体。
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小さいから最近入ったものなのかと聞いてみたら、3年半ほど飼われているらしい。
水槽が大きくない分、巨大化させると何かと大変なので、餌の量をコントロールしながら成長を抑えているとのこと。
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年齢的には幼魚ではないのだが、どこか顔つきはあどけない。

給餌の際も、他の魚に餌が回らなくなるので、優先的に与えられるそうだが、最初に与えてしまうと、同居魚の餌を奪いにいくことはあまりないとか。最初に与えられるという餌の量も、意外なほど少なかったので、そんな話を聞いていると、それならウチでも飼えるんじゃない!? みたいな勘違いをしそうになる(笑)
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水槽のバックヤード側からも見せてもらったのだけど、餌がもらえると思ったのか、すぐに寄ってきた。

水槽内にはピラルクー以外に、シルバーアロワナ、レッドテールキャット、スポッテッドナイフ、ロングノーズガー、カムルチー、クララ、チャンネルキャット、オキシドラスが同居メンバー。
カムルチーとかクララとか、凶悪そうなのが一緒に入っているにも関わらず、平和な混泳が成り立っているらしい。

ピラルクーは2匹とも、水槽の奥でいることが多くて、水槽の前面にはあまり出てこない。よく見ようと思ったら、少し待っている必要があるけれど、茨城県の水族館で会えるピラルクーはこの2匹だけだから、他の魚たちを眺めながら出待ちしてみて欲しい。
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幸い、小さい水族館だから、他の水槽を眺めていても、ピラルクーが出てくればすぐに気づけるので、出てきたのを確認してから水槽前に行ってもちゃんと間に合う。
どうせ行くなら、もう少し大きくなってから、というのはオススメしない。
普通なら少し待っていれば大きくなるのがピラルクーだが、ここのものは今のサイズになるまでに3年半もかかっているのだから、1mを超えるのもあと1年はかかりそうな気がする。

というワケで、大きなピラルクーを見たい人には物足りなさを感じるかも知れないが、ピラルクーも見られる!! と思えば、きっとその満足度も大きなものになるはずだ。

サンピアザ水族館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

サンピアザ水族館に行ったのは、おたる水族館の翌日。
北海道の水族館をすべて回ったワケではないけれど、オレの知る限り、北海道でピラルクーを展示しているのはこの2館だけのはず。だからこれで、北海道のピラルクー水槽は全制覇したことになるはずだ。

ひとつ前のブログにも書いた通り、サンピアザ水族館の2Fにある水槽の大半は半水面になっていて、水面が低く設定されている。
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もちろん、ピラルクー水槽もその例に漏れず、水面は正面のアクリルパネルの半分くらいの位置。もっとも、ピラルクー水槽といえば、全国どこでも半水面が定番スタイルだから、ここならではという話ではないのだけど。

水槽の底は観覧フロアと面位置。でも、アクリルパネルはそれよりも少し高い位置から立ち上がっているので、魚がそこにいると見えなくなるデッドスペースができてしまう作り。最初、この水槽の前まで行った時、ピラルクーの姿が見えずガッカリしそうになった。

水槽正面でガッカリしかかってるオレに気を使ったワケではないと思うけど、すぐに泳ぎだし、その姿を見せてくれた。それからオレが見てる間はずっと着底せずに泳ぎ続けてくれていた。なかなかいいヤツだ(笑)
ピラルクーは1匹だけで、その他のタンクメイトはコロソマ、シルバーアロワナ、4匹(だったかな?)のアリゲーターガーと、今となっては激レアのニカラグア産トロピカルガーが2匹。まさかニカラグアガーに遭遇するとは思わなかったから、鳥肌が立ちかけるくらに驚いた。
水槽は薄暗く、というか、かなり暗い。見るのには支障はないけれど、写真を撮るには絶望的な暗さだ。もう少し明るい方が綺麗に見えると思うのだけど…
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ピラルクーは1m前後のあまり大きくない個体。
赤くはないけれど、状態もよさそうで元気に暮らしている様子だったんだけど、ガーたちの状態の悪さは少々(かなり)気になった。

前にも書いたように、ニカラグア産のトロピカルガーは今では超激レア魚だ。
94年に大量に輸入されてきたものの、それ以降、1度も輸入されていないためだ。
輸入された当時は中途半端に高い値段と、当時の価値観ではいいとされていなかった体型など、あまり人気がなく、需要と供給のバランスが釣り合わない状態になっていた。
しかし、かつていいとされていたタイプよりも大型化し、大きくなるとものすごくカッコよくなることが分かり、一部のマニアの間で人気が再燃。供給がない今となっては、誰かが飼ってた個体が時々出てくる程度の、きわめて貴重な魚になってしまった。
流通といえるほど出回っていないので相場はないが、少なくとも30万~50万は出さなければ買えないだろうと思う。
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サンピアザ水族館にいるものも、恐らく、そんな余剰時代にやってきたものだと思うんだけど、その扱いはその当時から変わっていないらしい。というのも、ヒレはボロボロの状態で、超貴重な魚という扱いを受けているようには見えなかった。

また、何匹かいるアリゲーターガーも、いずれもヒレがボロボロで、まともな状態のものが1匹もいない。混泳メンバーの顔ぶれの中では、犯人はコロソマだろうか?
もしそうなら移動してもらえれば解決する問題なんだけど、もっと気になったのが、どの個体も顔がズル剥けみたいになっていること。同じような状態になったものを、どこか余所の水族館でも見たことがあった気がするが、何をどうすればこんな状態になってしまうのか、正直、見当が付かない。
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大きな個体は一時期、餌を食べられない時期があったのか、腹部の痩せが目立っていたし、何だか大事にされていない感じがして、ものすごくガッカリさせられた。
大好きな魚ということもあって、ガッカリというか、ショックと言った方がいいかも知れない。何だかとてもイヤな気分にさせられてしまった。

その魚本来の美しさや、魅力を知らない人は、目の前にいる魚を見て、完全な状態でなかったとしても、それがその魚の正しい姿だと思ってしまう。
オレにはそれがものすごく歯痒く感じる。こんな状態のものを見て、その魚を語って欲しくはないのだ。

サンピアザ水族館のような、利便性が高い都市型水族館は、わざわざ来る人ばかりではなく、何かのついでや、何となく来たという人も多いはず。つまり、魚や海の生き物の魅力を知り、好きになるきっかけになりやすいと思うのだ。
だからこそ余計に残念に思うし、改善を望みたいとも思う。

もっとも、魚の出所が一般飼育者などからの引き取り個体で、やってきた時点で既に今の状態だった可能性もあるワケで、もしそうなら、こんな風に書いてしまったことを、謝らなくちゃいけないけれど…

おたる水族館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

北海道の淡水魚というと、やはりイトウなどを始めとするサケ・マス類のイメージが強い。それらをメインに展示する水族館もあるくらいだし。
もちろん、おたる水族館にもイトウやオショロコマなど、北海道ならではのサケ・マス類が揃っているんだけど、水族館に期待するものが揃っているのがおたる水族館なのである!!(←オレの勝手なイメージね・笑)
だからというワケでもないんだろうけど、ピラルクーもちゃんといる。やはり、水族館ではピラルクーを見たいという人は北海道にも多いのだろう。
それがいるとあれば、オレのブログでその話をしないワケにはいかないよね。
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おたる水族館のピラルクー水槽は、その他の部分のスケールの大きさからすれば、それほど大きくはない。そこに1.3mくらいの個体が5匹いる。
アマゾン水槽というワケではないのか、同居していたのは2種類のコロソマとオキシドラスのみ。まぁ、それらもアマゾンの魚ではあるんだけど…

でも、それだけの魚がいて、別段狭苦しい感じではなかったから、見た目の印象よりも広く大きな水槽なのかも知れない。
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水槽の水面付近には大きさを示すスケールが貼り付けられており、巨大な個体がいればそのスケールが驚きをより大きなものにしてくれそうだが、そのお陰で展示中のものが、いずれの個体も1.5m未満であることが分かってしまうのだ。でも、オレ以外のほとんどの観客は、この水槽の前に来ると「大きい!!」と声を上げていたから、大きさに対する不満を感じる人はほとんどいないようだ。まぁ、普通の人は、オレみたいにピラルクーばかり見ているワケではないだろうからね(笑)

大きさ、メタリック感のある肌つやなどを見る限り、飼育中の個体はどれも比較的若いと思うのだけど、顔つきだけは年季が入った感じでゴツゴツしてる。意外と長く飼われているものなのだろうか?

愛想もいいようで、水槽の前に立つと、こちらの方にやってきてくれる(ような気がする)。そのお陰で、ネズミイルカ同様、やけに正面顔の写真が沢山…(笑)
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おまけに、ピラルクー水槽の定番スタイル? である半水面になっていて、ちょうど観客の目の前に魚の顔がくるような高さになっているので、その顔をじっくりイヤというほど眺められる。ピラルクーたちもそれに協力的で、積極的に顔を見せに来てくれるからね。

赤さについては、5匹の内の1匹に、結構赤い部分が大きいものがいたが、赤み自体はぼんやりした感じなのが少々残念。水槽が薄暗いからだろうか?
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一番赤みの強い個体。

おたる水族館は北海道の海の魚たちがとても魅力的な水族館なのだけど、そこはオレだからして、結局、このピラルクー水槽の前で結構長い時間を過ごしてしまったような…
まぁ、ピラルクー好きでも楽しめてしまうということですな(笑)
とりあえず、北海道No.1ピラルクー水槽であることは間違いなさそうだし。

サンシャイン水族館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

リニューアルオープンまであと2ヶ月くらいの頃だっただろうか。オープンを控えたサンシャイン水族館がピラルクーを探しているという話を聞いた。
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8/8に撮影したもの。口先の傷はほとんど治ってた。

そこで、新水族館でもピラルクーが展示されることを知ったワケだけど、その時の話では、今までより大きな水槽が用意されるらしい、とのことだった。
だから、新水槽へ迎え入れる個体も、少なくとも1mを超えたものが必要なのだと。でも、その時点では、その手配が難航しているという所まででその話は終わった。

ピラルクーは幼魚が毎年輸入されてくるけれど、水族館での展示に向いたある程度以上の大きさのある個体となるとなかなかおらず、必要な時に都合良く手に入るような代物ではない。また、いたとしても、大きい個体は輸送のリスクも高く、生かして運ぶのは簡単じゃないし、生かして運べたとしても、水槽に入れたら数日で死んでしまった、なんてこともよくあるくらい、大きい個体の移動は大変で難しい。

その後も様々な情報が聞こえてきたけれど、オープンが目前に迫った7月末、沖縄から2匹を運ぶことになったらしい。
沖縄からの輸送はフェリーで2日。その話を聞いた時、ものすごく心配になった。
ピラルクーに限らず、大きな魚の輸送には様々なリスクがともなうが、捕獲されるだけでも魚には大きなストレスなのに、狭い容器に2日も押し込まれるのだ。
もし、輸送途中に大暴れでもすれば、輸送容器が壊れてしまうかも知れないし、ピラルクー自体が死んでしまうかも知れない。
生きて届いたとしても、餌を受け付けなかったりするかも、とか、沈んだまま泳がないとか、自分のことでもないのに、やけにドキドキさせられた。
加えて、水槽がまだ完成していないとか、ろ過設備が総入れ替えになったとか、不安になるような情報もいろいろ聞こえてきたので、オープンの日がちょっと怖いような気も…

そして8月1日。内覧会&プレスデー。
入場口を通ったオレが真っ先に向かったのは、言うまでもなくピラルクー水槽だった。
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泳いでる!!
オープン前に聞いていた情報は、どれも気分を曇らせるようなものばかりだったから、当たり前のことなのに、ちょっとホッとしてしまった。
先にも書いたように、沖縄からやってきたという2匹は、口先の傷など移動の痕跡はあるものの、概ね綺麗。
恐らく、沖縄でも見ている可能性の高い(個体識別はしてないけど)個体なので、久しぶり!! また会えて嬉しいよ!! といったところだろうか。
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このピラルクー移送作戦は、サンシャインのスタッフ氏の間でも「プライドをかけてやろう!!」というくらいの一大ミッションだったようだ。
このピラルクーが暮らしていた濁った池から取り出す際、暴れる魚に吹き飛ばされて池の中にひっくり返ったり、ジャンプした魚体が顔をかすめたお陰で歯が欠けた、なんて人もいたのだとか。でも、そんな中でも網から手を離すスタッフはいなかったそうで、まさしく“プライドにかけて”という言葉に違わぬプロ根性だ!!

捕獲されたピラルクーは5tの容器に入れられ、運ばれたそうだが、水槽への移動後、環境の変化が引き金になって死んでしまうことが多いことを鑑みて、移動中に少しずつ水を交換。東京に着いてからもすぐに水槽に入れず、時間をかけて水槽の水へと交換し、水槽に導入される頃には、すっかり“池袋の水”に馴染んだ状態にするという念の入れよう。
時間的にも失敗が許されなかったこともあるが、執念すら感じさせる移送作戦によって約1600㎞の移動を無事完了。水槽で元気に泳ぐ姿を公開することを成功させた。ちなみに、餌も既に食べ始めているという。
http://www.youtube.com/watch?v=w8D0b3pOiAs
泳いでいるピラルクー。8/1に撮影したものなので、水の濁りが強いです。

新しいピラルクー水槽は、旧水族館ではマンボウが泳いでいた水槽。
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以前、ピラルクーがいた水槽と比べると、大きく広くなった。何でも水量は10倍になっているのだそうだ。
ピラルクー以外の魚たちは、以前のピラルクー水槽から移ってきたと思しきパールムやレッドテールキャット、コロソマなど。
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水槽の左端、水面付近に固まってる小さなシルバーアロワナたちは、改装中に行われていたミニアクアで展示されていたもの。ミニアクア終了後、餌をたっぷり与え、できる限りの成長をさせてこの水槽に運び込まれたものらしい。
他の魚とのサイズ差を見れば、喰わわれてしまう心配が必要サイズだけに、頑張って生き延びてね!! と応援せずにはいられない。

これらの魚が移動してきたことで、マンボウはあおりを食った形になったけれど、南国イメージの中庭には、マンボウよりも南国の淡水魚の方がイメージ的には合ってるのかも知れない。
とは言え、ピラルクー水槽の隣にいるのはペンギンだけど(笑)

既存の水槽を改造したはずの水槽なのに、オレが以前聞いた“水槽がまだできあがってない”とはどういうことだったんだろうか? 中の擬木とかのこと?
でも、綱渡りのオープンだったことは間違いないようで、オレが見に行った当日も、朝一はとりあえずクリアだった水が、昼頃から濁り始め、最初は“餌でもやったのかな?”くらに思ったんだけど、それにしては濁りが強すぎるし、時間をおいて見に行っても、濁りは強まるばかり。コイツは何かおかしいぞ、なんて思っていたら、大勢のスタッフの人たちが、水槽裏の作業扉を開けて、慌ただしそうに何かしらの作業を行っていた。
次に行く時までには、改善されている問題なんだろうけど、あらためて水族館の新装オープンっていうのは、いろいろ大変なものなんだなぁ、と思わされた。

さて、2匹がやってきた肝心のピラルクーだが、サンシャイン水族館のすべての展示生物で最大の大きさと言われるほどの大きさ。2mくらいあるかも知れない。
このブログで何度も書いているように、東京、神奈川の水族館でピラルクーがいる所は少ないので、そういう意味でもこの2匹の存在は貴重だ。
個人的にも、シノノメやヒョウモンオトメエイなどと同じく、今後、定期的に会い行きたい楽しみな存在でもある。

あとは、水族館では意外と短命なピラルクーたちが、ここで1日でも長く生きてくれることを切望するのみ、だな。

ピラルクーアワード 2006-2011 [ピラルクー]

幼稚園の時のデビュー以来、これまでどれだけ水族館に行ったかは分からないけど、今のように全国制覇を目指して回り始めたのが06年から。
以来、今年上半期までの4年半で55カ所(多分)。まだまだ先の長い戦いだ。

オレの水族館巡りは、見たいものがあると、優先的にその目的のある場所へと行ってしまうので、地域ごとになかなか終わらなかったりするのだけど、まぁ、それはそれ。
昔から好きなものから先に手を付けるタチなのでね(笑)

そんなオレの優先的な目的のひとつがピラルクーだ。
オレが見に行ったピラルクーのいる水族館は以下の通り。

・マリンピア松島水族館(宮城)
・なかがわ水遊園(栃木)
・犬吠埼マリンパーク(千葉)
・足立区生物園(東京)
・しながわ水族館(東京)
・箱根園水族館(神奈川)
・熱川バナナワニ園(静岡)
・世界淡水魚園水族館アクアトトぎふ(岐阜)
・二見シーパラダイス(三重)
・鳥羽水族館(三重)
・志摩マリンランド(三重)
・若狭たかはまエルどらんど(福井)
・大阪海遊館(大阪)
・須磨海浜水族園(兵庫)
・虹の森公園おさかな館(愛媛)
・四万十川学遊館あきついお(高知)
・しものせき水族館海響館(山口)
・いおワールドかごしま水族館(鹿児島)
・ネオパークオキナワ(沖縄)
・熱帯ドリームセンター(沖縄海洋博公園)(沖縄)

最近、東京近郊では見られる施設が減ってきているが、これまでオレが行った中では、以下の施設で見ることができた。水族館に行けば見られるようなイメージのある魚ながら、55カ所中、たった20カ所にしかいなかった。
人口を考えると、神奈川や千葉、埼玉を含む東京圏での見られる園館の少なさや、愛知県や静岡県には展示している施設がないことなども意外に感じられる。

さて、これらの中から、オレの中でのランキングを発表したいと思う。

ピラルクーを目的に行くなら…という条件なら、特にオススメの水族館だと思ってもらっていいと思う。

水槽部門

1位:なかがわ水遊園
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ここを上回るアマゾン水槽は正直、日本中のどこにもないと思う。
難点があるとすれば、メインの観覧ポイントがトンネルだということ。
頭上をピラルクーが横切るのは楽しいが、せっかくの素晴らしい魚が歪んで見えること、トンネル内の白い手すりが激しく映り込み、ものすごく邪魔に感じる。
ピラルクーは黒っぽい(オレの好みではない)んだけど、下から見上げた時の赤さはスゴイ!! この点においても、日本最高レベル。

2位:虹の森公園おさかな館
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雰囲気はなかがわ水遊園の水槽に似ているけれど、こちらはアマゾン水槽ではない。
人によっては、そこが不満に感じるかも?
ピラルクーは個体数も多く、体型も綺麗なものが多いのだけど、赤くないのが残念。

3位:いおワールドかごしま水族館
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ピラルクーの個体数の多さは、多分、国内トップだろう。
水槽も大きく、魚も綺麗。何より、水槽内にピラルクーしかいないのがきわめて好印象。
ただ、サイズはそれほど大きくない。
難点は、水槽の周辺が明るく、間口の広いアクリル面への映り込みが激しく、見にくい。
水槽前に簡単なついたてなどがあるだけでも解消されるので、改善してもらいたい。


特別賞
ネオパークオキナワ

園内2カ所の池で見ることができるけれど、水中トンネルは濁った水の中から突如大きなピラルクーが出現する感じと、水中から見える南国の植生がアマゾンを連想させる。また、もうひとつの池では、沢山いる個体に餌を与えられる。ただ、どちらの池も濁りが強く、魚をちゃんと見たい人はガッカリさせられるかも知れない。

若狭たかはまエルどらんど

大きな温室内にある池で展示されている。温室内の池、その上に渡された遊歩道から観察するという観覧方法、階段状になった池の作りなど、一風変わっていて新鮮に感じる。ピラルクー池は横から見られるようなアクリルパネルも設置されている。

個体部門

1位:しものせき水族館海響館
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4匹いるすべてが体型などが綺麗で、その中には赤みの強い個体も。赤みの強さはこれまで水族館で見たものでも随一。完全屋内型の水槽ながら、あの赤さはスゴイ!!

2位:四万十川学遊館あきついお
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水槽はそれほど大きくないんだけど、2匹いる個体は2mほどあり、色、体型ともに綺麗。ただし、口のまわりにこぶのようなものができてしまっていることだけが残念。

オレが行ったことのない日本の水族館は、まだまだ50くらいはあるはず。
もちろん、そのすべてに行くつもりだが、その中でもっと素晴らしいピラルクー水槽に出会うかも知れない。そんな水槽を見つけたら、あらためてレポートしたいと思う。
とりあえず、今回のランキングは、オレの5年55館を巡った結果。ピラルクーを見に行きたい人にとっては、ある程度の参考にしてもらえると思う。

週2回更新しているこのブログですが、今週末は遠征のため、お休みします!!

しものせき水族館 海響館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

オレが海響館に行ったのは水曜日。もちろん、偶然ではなくその曜日を選んで行った。
その理由は、週に2回あるピラルクーの給餌日が水曜日だから。
給餌解説が行われることもあり、それに合わせて予定を組み立てたのだ。
前のブログでも書いた通り、海響館といえばフグだったりペンギンだったりするんだけど、オレにとってはフグよりもペンギンよりも、やっぱりピラルクーなのですよ(笑)

フグやペンギンとは違い、下関には縁もゆかりもないピラルクーは、2Fの環境と生き物のフロアで、アザラシやサンゴ礁の魚などと並んで展示されている。
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さて、その水槽だけど、アクアテラリウム風の半水面の水槽という定番? スタイル。水上部分で何かが飼われていたりということはなく、また外光も入らない作りで明かりは照明のみ。実際の水槽容量は分からないけれど、見た目にはさほど大きな感じはしなかった。
中で暮らしているのは、4匹のピラルクーと2匹のジャウー、レッドテールキャット、タイガーショベル、オキシドラス、淡水エイ、コロソマが2種類ずつ。それに400匹のペンギンテトラ。
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ペンギンテトラは大小の魚が暮らすアマゾンの環境再現を目的としたものだとか。数多くの小型テトラ類の中から、あえてペンギンテトラが選ばれた理由は、もっとも食われにくかったからだそうだ。
ピラルクーたちも、あんな小さな魚を積極的に襲うことはしないそうだが、それでも目の前を横切ったりした時に、突発的に吸い込んでしまうようなことがあるらしい。
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主役のピラルクーは4匹とも同じくらいの大きさで、どれも2m程度とそこそこの大きさ。
でも、その存在感を強さはどこの水族館よりも強いように感じた。水槽がそれほど巨大ではないことに加えて、正面のアクリル面ギリギリの所で餌が与えられるせいか、ピラルクー達は観客のほぼ目の前に集まってくる。ちょうど目線に近い位置に2m級のピラルクーの顔が並べば、イヤでもその存在感を堪能させられるというものだ。
大きさも含めた存在感もさることながら、個体のクオリティの平均レベルが高いのも特筆すべき点だ。特に赤さについては、水族館で見られる個体としては最上級クラス。これだけの大きさがありながら、これだけ赤い個体にはなかなかお目にかかれるものではない。それだけでも見に行く価値があるというものだろう。
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ピラルクーの赤さに関して、その個体が持つ素質の部分を除くと、光(太陽光)はかなり重要な要素である、と考えていたオレにとって、太陽光の差さない環境であれだけの赤さはかなりの衝撃だった。やはり素質に勝る条件はないのかも知れない。

もしかすると、濃い赤の発色の秘密かも知れない要素が、餌の時間にあった。
水族館でピラルクーの餌と言えば、アジなどの小魚やその切り身などが普通。もちろん、海響館でもアジ、サバ、ホッケ、チカなどの小魚をメインに与えられていたが、それらの前にエビがまかれた。
同じ水槽に暮らすエイたちの餌かと思ったのだが、お腹を空かせたピラルクー達も食べていた。あまり好きではないらしく、積極的には食べようとしないのだそうだ。実際、水面に落ちてきたものを突発的に吸い込む程度で、水中を舞っていたり、底に沈んだものまで食べようとはしていなかった。
話を聞いた飼育スタッフ氏によると、少しでも“赤の素材”を摂らせることで、色の違いは出るんじゃないか… と話してくれた。
ピラルクーの餌としてあまり一般的ではないエビだが、もしかすると色揚げの効果が期待できるのかも知れない。素質がありそうな個体なら、試してみる価値はありそうだ。

給餌解説はマイクを通した飼育スタッフ氏の声が水槽前で聞けるシステムになっている。
餌を与え始めた飼育スタッフ氏から集まった観客に、アクリルパネルに手を触れてみるように案内された。
例の“バフッ!!”をよりリアルに体感するためだ。
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アクリル面ギリギリに投げられた餌を、ピラルクーが勢いよく吸い込むと、激しい水しぶきと、圧力のある音が響き渡る。フロアと水槽内は完全に隔てられているから、音の迫力は大きく減衰しているのだけど、アクリルがその度にピリピリ震えるので、半減した音でも十分にビックリできる。実際、その場にいた多くの観客は声を上げて驚いていた。

給餌はピラルクーを中心に行われていたが、チカなどの小魚はどちらかというとナマズたちのメインディッシュ。オキシドラスや淡水エイは、最初にまかれたエビを食べていた。好き嫌いのないコロソマは要領よく目の前にあるものを片っ端から食べていくが、コロソマたち専用にニンジンや果物も与えられていた。

給餌が終了すると、担当スタッフ氏が標本を手に外に出てきて、補足や質問を受け付けてくれる。もちろん、オレにとっては願ってもないサービス? だから、色々と質問してしまったのだけど(笑)、しっかり付き合ってくれるものだから、途中から水族館で話を聞いているというより、飼育者同士の会話を楽しんでいる… そんな錯覚を起こしそうになった。その結果が今回のこのブログというワケだが、その話に付き合ってくれた飼育スタッフ氏は、実はバックヤードツアーで案内してくれたその人。その会話の中で、バックヤードツアーに誘ってくれていたのだ。

大きな満足感と共に海響館を後にすることができた…
というのは以前のブログに書いた通りだが、その満足感の正体はまさにこれ。
ピラルクーの綺麗さだけでも、十分満足に足る収穫だったはずだけどね。
というワケで、フグやペンギンもいいんですが、ピラルクーを目的に出掛けても、海響館、当たりです!!
給餌解説のある水曜日と日曜日は特にオススメです!!

かごしま水族館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

かごしま水族館では、多様な鹿児島の海にスポットを当て、それに特化した展示を行っている。
だから、水族館にいるものは、いずれも地元の海で見られるものだということ。
しかし、何故だかピラルクーとラッコがいる。
どちらも鹿児島には生息していないどころか、縁もゆかりもないものなのに、だ。

疑問に思うのとは裏腹に、ピラルクーはオレにとって、水族館で是非とも見たい展示である。あるんだったら、ちゃんと見ておこうか… 最初はそんな程度の期待だった。
だが、そのピラルクーの水槽はオレのそんな淡い期待? を大きく裏切る想像以上に立派なものだったのだ。

鹿児島の海の展示をひと通り見終えると、順路は出口に向かうエスカレーターへと続く。
正面に取り付けられたアマゾンに関係する写真パネルを眺めながら、階下へと降りると、目の前に壁一面の水槽が広がっている。それがその目的の水槽だ。
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ピラルクーが沢山いることは聞いていたものの、想像以上の水槽の大きさと個体数の多さにはホント、ビックリ!! ジンベエザメを目的に出掛けた水族館なのに、思わぬ収穫を得たような感覚だった。

水槽はかなりの大きさ。
正面間口は15mくらい? 奥行きも5mはありそうな感じ。正面のアクリル面付近の水深は1.5mほど。水槽正面に大きな作り物の木が生えていて、奥は見にくいのだけど、見えにくい奥の方はその倍くらいの深さがあるようで、そこに魚が集まると完全に見えなくなってしまうほど。
水族館スタッフの人が見あたらなかったので、話を聞くことができず、オレの見た目の印象でしかないのだけど、200tくらいはありそうだ。
水槽は半水面のテラリウム風の作りで、水槽上部は“鳥でも放し飼いになってるの?” と思うほどの吹き抜け状の空間。はるか高い天井には天窓もあり、太陽の光も射し込む。
水槽の背景は擬岩風の仕上げだが、下に敷かれた砂は明るい色なので、水槽内は十分に明るい。恐らく、そのことがピラルクーの発色にも好影響を与えているものと思われる。

中を泳ぐピラルクーたちはと言えば…
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それがかなり綺麗なのだ。
比較的若い個体揃いなのだけど、体型や地色なども綺麗で、平均的なレベルは高い。
赤みの強い個体も1匹や2匹ではなかったと思う。
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大きさに関しては、1.7~1.8mほどがアベレージサイズ。大きさで驚くというほどではなかった。でも、オレ以外の観客は、水槽の前に立つと一様に“大きい~!!”とか“デッケェ~”なんて声を上げていたから、普通ならビックリなのかも!?
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遠足に来ていた幼稚園児たちと比べると、大きさが想像できる!?

個体の綺麗さよりももっと驚きなのが、個体数の多さ。
どこの水族館よりも多く、これだけの数のピラルクーを1度に見たのはこのオレでも初めてかも!! と思ったほど。広い水槽をあちこち泳ぎ回るので正確ではないが、12~15匹ほどはいただろうか?
水槽の奥の方で群れてかたまっていて、泳ぎだすと適度にばらけるものの、それでも数匹で連れだっていることが多かったりと、群れたいというより、1匹で行動したくなさそうに見えた。熱帯魚店などで売られている幼魚は、ゴンズイか何かみたいに、塊になろうとする傾向が見られるが、ある程度以上の数がいると、そんな習性が大きくなっても残るのかも知れない。
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水槽の大きさ、作り、明るさ、そして魚の綺麗さに加え、素晴らしい点がもうひとつ。
ピラルクー以外の魚が一切入っていないということ。
一般的に水族館でピラルクーが入った水槽といえば、コロソマや大型ナマズが一緒に入ったアマゾン水槽と相場が決まっている。しかし、かごしま水族館ではピラルクー以外の魚は1匹もいない。オレの嫌いなコロソマがいないとかいう話ではなく、1匹の小魚すら入っていないのだ。これは非常に好感が持てるポイントだと言える。
アマゾン水槽で見られる顔ぶれはアマゾンでは同じ場所に棲んでいるワケではないし、魚そのものが持つ魅力から言えば、ピラルクーは脇役がいなくても引き立つ魚だ。他の魚がいなくても寂しかったり、ガッカリさせられることはない。そんな当たり前の事実をあらためて思い知らせてくれるという点でも、かごしま水族館のピラルクー水槽は素晴らしいと言っていいだろう。

オレが見てきたピラルクー水槽の中でも、ベスト5に入ると言っていいほどの水槽ながら、唯一残念な点が水上部分のレイアウト。
陸上部分はあまり見えないようにはなっているものの、見える部分は作り物の植物でジャングル風な飾り付けがさなれている。正直、それがやけに人工的な感じでカッコよくないのだ。もし、その植物が本物だったなら、水槽まわりの雰囲気はさらに素敵になっていたことだろう。

HPで見ると、この水槽では将来、繁殖も考えているらしい。
ピラルクーのみの飼育も、そのためだと考えれば合点がいく。
繁殖に向けた取り組みなどの話なども聞いてみたかったが、スタッフ氏が見当たらなかったので、そうした話が何も聞けなかったことも残念といえば残念なところかも。
でも、水槽は素晴らしいので、ピラルクーを見に行きたいという人には、かごしま水族館は十分にオススメできる水族館だ。

若狭たかはまエルどらんどのピラルクー水槽 [ピラルクー]

水族館好きであり、魚好きであるオレだから、好きな魚がカッコよく見える水槽や、それがある水族館の話を聞くと、どうしてもそれを自分の目で見たくなる。それがピラルクーみたいに、特別好きな魚が飼われた水槽ならなおさらだ。
だから、凄そうなピラルクー水槽(池)があると聞きつけると、行きたくて仕方がなくなるのだ。エルどらんどは、その存在を知って以来、もっとも行ってみたいピラルクースポットだった。

ひとつ前のブログにも書いた通り、ピラルクーを始めとしたエルどらんどの魚たちはどれも、温室内の池で飼育、展示がなされている。
最大の目的だったピラルクー池は、その温室の中でももっとも大きい120tの容量を持つ。
池の周囲には南国の植物が生い茂っているから、池の中もアマゾンを意識させる作りになっているのかと思いきや、コンクリートに防水塗装が施されただけのきわめてシンプルな作り。観覧通路の足などは、擬岩、擬木風になっているものの、水槽内に作り込まれている部分はない。やはり上から眺めることを前提にした作りなようだ。
池は面白い作りで、水深60㎝から180㎝まで階段状に3つの段になっていて、もっとも深い部分にはアクリルパネルが設置され、池の中を見られるようになっている。
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池の中にはピラルクーの他にも、4種類のナマズとコロソマ、2匹のエイがいるが、この池だけは南米産の魚のみ。ピラルクーは2m級が3匹。黒っぽくて、特別綺麗な個体というほどではないのだけど、鱗の縁は赤いので、ターンなどで体を翻した時に光が当たったりすると、真っ赤に見えたりする。

ピラルクーとナマズたちは浅い部分がお好みなのか、開館後しばらくは浅い部分ばかりにいて、深い部分にはコロソマがいるだけというちょっと寂しい状況が続く。アクリルパネルがあるのが深い部分の前面だけなので、浅い部分などに泳いでいってしまうと、そこからは姿が見えなくなってしまうのだ。温室の上部には橋がかかっていて、そこからも池が見渡せるのだけど、魚の大きさはそこからの方がより意識できるように思った。
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そこそこ大きな個体ということもあって、3匹ともあまり泳ぎ回ることをせず、着底してジッとしていることが多かった。空気呼吸をしに行くタイミングで、水槽内をグルッと1周して、またお気に入りの場所に戻っていく、といった生活パターンのようだ。
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アクリルパネルの前にずっといると、時々、こちらの方を見に来るように? 近づいてくるから、写真を撮るならその時がチャンス。
ただし、明るい温室内ということもあり、アクリルパネルへの映り込みは強烈。大きなピラルクーの全身を収めた写真を撮ろうとすると、結構難しい。
温室内も水槽内もものすごく明るいのはいいんだけど、池の底は白っぽい色で塗られているので、光が差し込む時間帯は眩しくて見えづらい。砂利でも敷いてあればいいんだけど、ひょっとすると水の綺麗さは、このシンプルなレイアウトが効いているのかも!?
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アクリルパネルの脇には、水槽内にせり出した小さな観察通路? があるので、写真を撮るならそちらがオススメ。しかし、子供向けに作られたものなのか、非常に狭く、大人は体を小さく屈めないと中には入れない。しかも、狭い中で3方向を囲まれているので、そこで蚊の攻撃にあうと防ぎようがない。こんなレポートができることからも分かるように、オレはその中で頑張ったよ(笑)

木曜日と日曜日には給餌ショーがあり、オレもそれに合わせて行ったのだけど、魚たちも餌が与えられることを知っているらしく、餌の時間(14時~)が近づいてくるにつれて、人影が見えると魚たちが集まってくるようになる。
ピラルクーたちも例外ではなく、深い部分に集まり、そわそわと行き来し始める。
だが、いざ給餌が開始されると、あれほどそわそわしていたにも関わらず、それほどがっつくこともなく、水槽内に投げ込まれたアジを淡々と吸い込んでいく。ナマズたちも同様だったので、ちょっと拍子抜けだったんだけど、1発目は例の「バーン!!」という餌を吸い込む音が響くので、それを楽しむなら木曜か日曜の14時までに!!
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温室内のピラルクー池ということで、なかがわ水遊園を上回るNo.1ピラルクースポットかも!? なんていう期待も行ってみるまではあったんだけど、流石にそこまでとは言えなかった。どうやら、期待しすぎていた面もあったようだ。でも、ピラルクーだけでなく、熱帯魚店でよく見る顔が揃っているので、中~大型の淡水魚が好きな人なら、オレと同じように楽しめることは間違いない!!
そこそこ立派なピラルクーが揃っているしね。

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ネオパークオキナワのピラルクー池 [ピラルクー]

もっとも魅力的なピラルクー水槽を探す。
これは全国の水族館や相当施設を巡る中で、オレの中で非常に大きなテーマになっていること。
どこどこにすごいピラルクー水槽があるらしい… みたいな話を聞きつけると、その真偽を確かめるべく行ってみることにしてる。そんな気になるピラルクー施設の中で、もっとも行ってみたかったのが、ネオパークオキナワだった。

ネオパークオキナワは、鳥類の展示をメインとした自然動物園で水族館ではない。
中で飼育、展示されている鳥たちは、巨大なフライングケージの中で放し飼いになっていて、観客はその中を歩いて観察するウォーキングサファリ形式。
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沖縄の自然の中を、珍しい? 鳥たちが自然さながらに池で魚を漁り、空を飛び回り、まわりをウロウロしている。それは考えていた以上に楽しい場所だった。

肝心のピラルクーは園内の2カ所にいて、ひとつめがショウジョウトキなどが暮らす池。
通路がそのまま池の中のトンネルにつながっていて、中を泳ぐ魚たちが観察できる。
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トンネルは完全に水没するものではなく、アクリルトンネルの上を水が流れていくタイプ。大阪の水道記念館にあるものと同様のもの。
ただし、水は強烈に濁っていて、透明度は数㎝。ある意味、これが本当のアマゾンのリアル感の演出なのか? なんて思ったり。
沖縄の強烈な日射しが降り注ぐ屋外で、しかもそこには鳥たちが暮らしているという条件の中だから仕方がないのかも知れないけど、池の中はまったく見えないほどの濁り。
それでも腹が立たなかったのは、水中からうっすら見える水上の景色など、沖縄の自然が作り出す本物感があったからなのかも知れない。
池の中はそれほど広くないのか、コロソマの群れが常にトンネルの周辺を泳いでいて、何も見えないということはない。だけど、魚をしっかり観察したい人にはちょっと物足りなく思えるだろう。
ただ、その濁り水の中から、ボンヤリと浮き出るようにピラルクーが現れるのは、なかなかに感動的だ。強烈な日射しの賜物か、赤みも強く、サイズもそこそこ。背中が曲がり気味なのがちょっと気になるが、なかなかの個体のようだ。
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ここのピラルクーは1匹しか入っていないようで、その他には大量のコロソマ、テラピア、レッドテールキャット、一瞬だけアリゲーターガーも確認できた。
このトンネルの難点は、上には水が流れているとは言え、屋外の透明なトンネルだから、中が非常に暑い。天井から降り注ぐ日射しと、強烈な湿度によって、魚の登場を待ち続けている間にこちらが蒸し上がってしまいそうだった。

広い園内を順路通りに進み、その終盤に現れるヤンバルクイナの展示施設。
そこにもう1カ所のピラルクー池がある。
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そこは鯉などのように、上から眺めるしかできない上、やはり強烈な青水なので、そこにピラルクーがいることしか分からないのだけど、池の所にある売店のおばちゃんの話では、2mのが20匹いる、とのこと。
20匹はともかく、2mは少し大袈裟じゃないかな? 数に関しては、とりあえずいっぱいいるようだ。水が濁っているから、文字通り何も分からないのだ。
ここでは、200円を払うと、超大粒のドライフードを与えることができるのだけど、見所はやはり、餌を吸い込む際の強烈な水音… のはずなのだけど、屋根がない場所で小さな餌ということもあってか、音も迫力も地味め…
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だが、オレ以外の観客は結構驚いていたので、ピラルクーの餌やり経験がない人なら、そこそこビックリできるのかも知れない。
余談だが、ヤンバルクイナを飼育下で見学できるのは、世界でここだけなのだ!!

外の池でピラルクーというのは、寒い冬がある地域の人間からすると非常に魅力的に感じるが、流石の沖縄でも冬場は水温が20℃を下回ってしまうそうで、加温をしているとのこと。20℃以下の水温では、死ぬことはなくても泳がなくなってしまうのだそうだ。

面白い施設だったし、ピラルクーの展示もオレが見知ったものとはひと味違っていて楽しかったけれど、魚を見たい、個体の善し悪しを楽しみたい者からすると、あの濁った池しかないのは、完全に満足できたとはやはり言い難い。

とは言え、ネオパークオキナワは楽しかった。
自分が歩く森の中に、ピンクや青の鳥、レムールなんかが飛び回っているんだからね。
公共交通機関で行けない不便さはあるけれど(オレのように、徒歩で行くのはオススメしない。涼しい時期ならともかく、暑い時期なら、死にそうになること間違いないから!! オレはなったよ(笑))、レンタカー移動の人なら、是非、寄ってみて欲しい。

ネオパークをクリアした今、超気になるピラルクースポットはあとひとつ。
今年中に行けるかな? 行けたらしっかりレポートします!!

マリンピア松島水族館のピラルクー [ピラルクー]

リニューアルを機になくなってしまうことが多い(気がする)ピラルクー水槽。
しかし、定番的な人気はあるはずだから、“人気のあるものが揃ってる”昔ながらの水族館には必ずある。つまり、マリンピア松島水族館にもちゃんとピラルクーの水槽があるっってことだ。
移転やリニューアルなりがなされれば、新しい水族館にはピラルクー水槽が作られない、なんてことになるかも知れない。そんなことになる前に、今のウチにしっかり楽しんでおくことをオススメします!! 今の感じでは当分は大丈夫そうだけど。

さて、現在のピラルクー水槽は、水族館に入ってすぐの所にある。
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水槽の形、レイアウトもシンプルきわまりないベアタンクで、中の住人は3匹のピラルクーとレッドテールキャット、ジャウー、コロソマ。そこに取って付けたみたいにネオンとかペンギンなどの小さなテトラ類が入ってる。
何でも、“原産地の多様な生態系の再現”なのだとか。
生息地の雰囲気がまるでない水槽に、それぞれ生息場所の異なる魚が入っていて、そこに簡単に手に入る小さな魚だけ入れても、アマゾンの生態系は感じにくい。
そんなことせずに、普通にピラルクーの水槽でいいのに、なんて思うのだけど。

個体については、以前行った時は、もっと大きなヤツがいたように思うのだけど、3匹いるものはどれも1.5m未満の小ぶりなサイズ。
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でも、それらの個体はいずれも比較的愛想がよくて、水槽の前に立っていると、何となく集まってくるので、それはそれで可愛い。

ピラルクーはこの水槽以外に、入ってすぐ左側のテラリウム風の水槽にも3匹入っていた。
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以前、この水槽はアジアの淡水水槽だったように記憶してるのだけど、その頃からいたアジアの魚以外に、ピラルクーなどの南米の魚も追加されてた。
ここのピラルクーは、1mもないくらいの大きさなのだけど、まわりにいろいろな魚がいることもあってか、アマゾンの多様性を謳ったピラルクー水槽よりも楽しい。
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3匹は3匹で連れ立って泳いでいて、まわりの魚との関係性も良好な様子。
水槽内には卵を護っていると思しきセベラムのペアがいたんだけど、その側を通っても攻撃されることもなかったし、攻撃的なブラックシャークとの関係性もいいらしい。
同じ水槽にいるアジアアロワナは、それらの魚とことごとく仲が悪いことを考えると、“ピラルクー、いいヤツじゃん!!”と、ファンだけにちょっと嬉しい気分になれる。
そういうそれぞれの魚模様もあったりするから、こちらの水槽の方が観察のし甲斐がある。こちらの3匹も早く大きくなって、メインの水槽の方へ… と思わなくもないんだけど、新水族館に引っ越す可能性があるのなら、あまり大きくならない方がいいのかなぁ、とも思ったり。

いずれにしても、新しい水族館ができるなら、そこでもピラルクーに会いたいと思う。
今度はちゃんと、“アマゾンの多様な生態系”が感じられる水槽でね。