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サンピアザ水族館のピラルクー水槽 [ピラルクー]

サンピアザ水族館に行ったのは、おたる水族館の翌日。
北海道の水族館をすべて回ったワケではないけれど、オレの知る限り、北海道でピラルクーを展示しているのはこの2館だけのはず。だからこれで、北海道のピラルクー水槽は全制覇したことになるはずだ。

ひとつ前のブログにも書いた通り、サンピアザ水族館の2Fにある水槽の大半は半水面になっていて、水面が低く設定されている。
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もちろん、ピラルクー水槽もその例に漏れず、水面は正面のアクリルパネルの半分くらいの位置。もっとも、ピラルクー水槽といえば、全国どこでも半水面が定番スタイルだから、ここならではという話ではないのだけど。

水槽の底は観覧フロアと面位置。でも、アクリルパネルはそれよりも少し高い位置から立ち上がっているので、魚がそこにいると見えなくなるデッドスペースができてしまう作り。最初、この水槽の前まで行った時、ピラルクーの姿が見えずガッカリしそうになった。

水槽正面でガッカリしかかってるオレに気を使ったワケではないと思うけど、すぐに泳ぎだし、その姿を見せてくれた。それからオレが見てる間はずっと着底せずに泳ぎ続けてくれていた。なかなかいいヤツだ(笑)
ピラルクーは1匹だけで、その他のタンクメイトはコロソマ、シルバーアロワナ、4匹(だったかな?)のアリゲーターガーと、今となっては激レアのニカラグア産トロピカルガーが2匹。まさかニカラグアガーに遭遇するとは思わなかったから、鳥肌が立ちかけるくらに驚いた。
水槽は薄暗く、というか、かなり暗い。見るのには支障はないけれど、写真を撮るには絶望的な暗さだ。もう少し明るい方が綺麗に見えると思うのだけど…
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ピラルクーは1m前後のあまり大きくない個体。
赤くはないけれど、状態もよさそうで元気に暮らしている様子だったんだけど、ガーたちの状態の悪さは少々(かなり)気になった。

前にも書いたように、ニカラグア産のトロピカルガーは今では超激レア魚だ。
94年に大量に輸入されてきたものの、それ以降、1度も輸入されていないためだ。
輸入された当時は中途半端に高い値段と、当時の価値観ではいいとされていなかった体型など、あまり人気がなく、需要と供給のバランスが釣り合わない状態になっていた。
しかし、かつていいとされていたタイプよりも大型化し、大きくなるとものすごくカッコよくなることが分かり、一部のマニアの間で人気が再燃。供給がない今となっては、誰かが飼ってた個体が時々出てくる程度の、きわめて貴重な魚になってしまった。
流通といえるほど出回っていないので相場はないが、少なくとも30万~50万は出さなければ買えないだろうと思う。
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サンピアザ水族館にいるものも、恐らく、そんな余剰時代にやってきたものだと思うんだけど、その扱いはその当時から変わっていないらしい。というのも、ヒレはボロボロの状態で、超貴重な魚という扱いを受けているようには見えなかった。

また、何匹かいるアリゲーターガーも、いずれもヒレがボロボロで、まともな状態のものが1匹もいない。混泳メンバーの顔ぶれの中では、犯人はコロソマだろうか?
もしそうなら移動してもらえれば解決する問題なんだけど、もっと気になったのが、どの個体も顔がズル剥けみたいになっていること。同じような状態になったものを、どこか余所の水族館でも見たことがあった気がするが、何をどうすればこんな状態になってしまうのか、正直、見当が付かない。
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大きな個体は一時期、餌を食べられない時期があったのか、腹部の痩せが目立っていたし、何だか大事にされていない感じがして、ものすごくガッカリさせられた。
大好きな魚ということもあって、ガッカリというか、ショックと言った方がいいかも知れない。何だかとてもイヤな気分にさせられてしまった。

その魚本来の美しさや、魅力を知らない人は、目の前にいる魚を見て、完全な状態でなかったとしても、それがその魚の正しい姿だと思ってしまう。
オレにはそれがものすごく歯痒く感じる。こんな状態のものを見て、その魚を語って欲しくはないのだ。

サンピアザ水族館のような、利便性が高い都市型水族館は、わざわざ来る人ばかりではなく、何かのついでや、何となく来たという人も多いはず。つまり、魚や海の生き物の魅力を知り、好きになるきっかけになりやすいと思うのだ。
だからこそ余計に残念に思うし、改善を望みたいとも思う。

もっとも、魚の出所が一般飼育者などからの引き取り個体で、やってきた時点で既に今の状態だった可能性もあるワケで、もしそうなら、こんな風に書いてしまったことを、謝らなくちゃいけないけれど…
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タカ

はじめましてミストラルさん。
四国に住むタカと申します!

ミストラルさんのブログは、ずいぶん前から拝見させて頂いております。
パーチかガーを検索して辿りつきました!
自分自身、魚が大好きですので水族館ブログで楽しんでおります。
実際に飼育もしております。

しかしこのガーすごいですね・・・
痛々しくて見てられない・・・
頭部の皮膚やガノインの一部まで剥がれてますね。
同居魚のコロソマに剥がされたのか皮膚病(ツリガネ等)で
適切な処置をとられなかったのか・・・
頑健なガーがこんな状態になるなんてよっぽどですね。
水族館で身動きできないような狭い水槽に押し込められてる
アリガーやあり得ない背曲がりおこしたスポガーは見た事ありますが・・・

私も旅行ついでにご当地水族館を見てきましたが
ミストラルさんのブログで行った事ある!!って場所も
何箇所かあり懐かしくなりました。
またミストラルさんは飼育員の方とも話されてる様で
非常に勉強になります。

これからも拝見させて頂きますのでよろしくです!

http://ozcircle.net/_uploader/53210153
by タカ (2011-11-13 17:48) 

ミストラル

>タカさん
ようこそ。

いつも見ていただいているようで、ありがとうございます。
タカさんもいい魚を沢山飼われているようですね。
魚も水槽もすごく綺麗にされているのですね!!

そんな人から見ると、こういう状態のガーは見てられなくなりますよね。きっと、オレの気持ちをよく分かってくれるものと思います。
水族館にも事情があるとは思うのですが、どうにかして欲しいものです。

水族館にはオレの知らないこと、知りたいことが沢山あるので、
そこにその答えを知っている人がいると、ついついいろいろ聞いてしまいます。
同じように思ってもらえる人に見てもらえると、こちらも嬉しいです。
是非、また見に来てください!!
by ミストラル (2011-11-14 21:09) 

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