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アブラボウズが可愛い!! 久しぶりの室蘭水族館 [海の魚]

室蘭水族館に行ってきた。
と言っても昨年9月の話。もう更新の時系列はめちゃくちゃ。

昨年9月、久しぶりにサケ遡上遠征に北海道に行った、という話はずいぶん前にブログに書いたのだけど、その時、標津から千歳へ移動し、おたる水族館とか千歳水族館とか、久しぶりの水族館を周ってきた。
室蘭水族館もそのひとつ。何と12年ぶり。“こんなのいるの!!”みたいな旧Twitterなどの投稿が何度かあって、行かなきゃ!! みたいな気分になっていたからだ。
室蘭水族館は今、「室蘭民報みんなの水族館」というらしいのだけど、ここでは従来通り、室蘭水族館と表記させてもらう。

室蘭水族館はアブラボウズがシンボルフィッシュとされている。
可愛くデフォルメされたアブラボウズのキャラクターが水族館建屋に描かれていたり、園内のあちこちにいたりするのだけど、オレはというと、室蘭水族館では生きたアブラボウズを見たことがなかった。
12年前の訪問時にはいなかったから。

12年ぶりの今回は、アブラボウズも見ることができた。
それが御座すのは水族館では一番奥にあるここでは一番大きい? 水槽。
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流石に“看板”らしい恭しさ…… と言うのは少々大袈裟だけど、それでも素晴らしい充実ぶりだったのは間違いない。
展示されている個体はどれも1mを軽く超えた大きなものばかりで、しかもイケメン揃い。
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室蘭界隈では選べるほど獲れるのだろうか?


大きなアブラボウズも“ウチで飼うならこの子だな”みたいな妄想をしたくなるくらいいい個体ばかりなんだけど、それ以上にときめいたのが並びの水槽にいた40㎝くらいの若魚。
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ずいぶん前に、旧Twitterで幼魚の動画がアップされていたけれど、それが大きくなったものなのだろう。
2匹いたのだけど、可愛い!!(笑)
ものすごい小さい訳ではないし、それだけいれば普通にアブラボウズとして見られたのだろうけど、すぐ横に大きな同種がいるからなのか、色、柄のメリハリ感とか、泳ぎ方とかに幼魚感を感じてしまうのか、やけに可愛く見えるのだ。
おまけに、ウチにいるマーレーコッドとサイズが近いこともあってか、通じる雰囲気があるこの2匹に何だか親近感すら憶えた。
アブラボウズしかいない水槽が2つもあって、しかもサイズの大きく異なる段階のものを見られるなんて、きっと室蘭水族館でしかできない体験だろう。

アブラボウズを見に行った訳ではないから、他の展示も楽しんできたのだけど、過去1度しか行ったことない施設で、しかも12年ぶりともなると記憶が薄れているところもあったようで、オレの記憶より室蘭が遠かったことや、もっと大きかったように記憶していた水族館が小さかったことなど、新たな印象が上書きされた。
だけど、ちゃんと分かった部分もある。水槽の照明や解説は記憶とは大きく変わっていた部分なはずだ。12年も経ってるんだから当たり前と言えば当たり前なんだけど。
とりわけ解説に関しては味についてのものが多く、海のものは何食べても美味しい北海道だけに未経験な味についてはやはり興味を引かれるもの。
中でも「鍋壊し」なる異名を持つらしいトゲカジカは旨さ最強なのだとか。
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食べてみたくなるよねぇ。
でも、動かない魚だからなのか、体表にヒル? みたいなのがくっついていて、鍋にする場合はそのまま一緒に煮ちゃうのか? とか変なところが気になってみたり。
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個人的にはこの2日前に食す機会を得たボウズギンポの方が愛着を感じたかも。
魚を眺めながら、食味を思い出すなんてなかなかサイコパスな感じだけれど(笑)

解説は味の話ばかりではなくて、室蘭の名前が付いたムロランギンポは室蘭にはあまりいない、というのも解説で得た情報。なのにムロランギンポ。何で?
近年、水族館の解説板が話題になることがしばしばあるけれど、室蘭水族館のものもいい解説なんじゃないかと思った。

とまぁ、こんな具合に久しぶりの室蘭水族館を楽しんできた、という話でした。
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沖縄美ら海水族館の気になるエイ [エイ]

1月の美ら海水族館は、行く直前に知ったトラカマスとヨコシマサワラ、さらも行ってからはそこにミナミギンガメが追加され、頭の中がそれらでいっぱいになってしまっていたけれど、そもそも沖縄行きが決まった頃に楽しみにしていたのはシノノメサカタザメのベビーと新しく入ったイトマキエイだった。
それに、予備のプールから大水槽に引っ越した水族館産まれのイバラエイがどうしてるのかも見たかったし。

まずはシノノメサカタザメだ。
サンゴ系の個水槽に2匹が展示されていたんだけど、まぁ、可愛い!!
50㎝くらいの小ささ。眼がクリっとしてて、動きもおもちゃみたい。
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小さいシノノメを見るのは初めてではないし、以前見た時にも“抱きしめたい”とか“連れて帰りたい”とかおかしなことを思ったものだけど、今回もやっぱり思った(笑)
動物の、それも自分が好きなもののベビーってどうしてあんなに可愛く見えるんだろう?
並びの水槽に、これまた好きな魚であるツチホゼリの幼魚がいたものだから、行って早々しばらくキュンキュンした気持ちになってた。
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ひとつ残念なことがあるとしたら、この可愛さは期間限定だということ。大きなシノノメも好きなんだけど、このまま大きくならなければいいのに…… と思ってしまうね。


ここの画像や動画を撮ったのはもう2か月くらい前のことなので、少し大きくなってると思うのだけど……

大水槽上、黒潮探検のところから見える予備槽にも兄弟と思しき個体がいるのが見えたが、このベビーたち、水族館生まれとのことだが、ここ数年、水族館でのシノノメの展示はされていなかったから、恐らくは生け簀にいたものなのだろう。
日本の飼育下での繁殖は初? いずれにしてもかなり貴重な例であることは間違いない。
この10匹がこの先、どうなる予定なのかはもちろん知らないが、もう少し大きくなったら、他所の水族館で再開、なんてこともあるかもしれない。

大水槽へと移動し、新入りのイトマキエイを探す。
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美ら海水族館でイトマキエイは5年ぶりだそうで、そんなになるの? という感じだが、今回の展示によって、日本周辺で確認されているイトマキエイ(Mobula)属5種の内、4種類が同一水槽で展示されているという、とびきりレアかつ贅沢な展示となった。
こうなったら、何としてもタイワンイトマキエイの展示を成功させてもらって、フルコンプリートを目指してもらいたい。見たことがないタイワンイトマキエイは、個人的に“引っ掛かってる”種類でもあるし、美ら海水族館の大水槽に搬入された実績もある。
いつの日か、それが叶う日を期待しつつ心待ちにしたい。

新入りのイトマキエイだが、先住のヒメイトマキエイとほとんど変わらない大きさで、見た目もよく似ているので、一見すると、どっち? と見紛うが、泳ぎ方が違うのですぐに分かる。
イトマキエイは両ヒレを上にあげて“バンザイ”していることが多いのだが、ヒメイトマキエイはそれをしない。
だから、バンザイしてたら、それがイトマキエイ。
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同じ水槽で見比べると、結構違いがあるもので、体色が違うのはもちろん、上記にあげた泳ぎ方、餌の食べ方も全然違っている。
それを実際に見比べられるのが今の美ら海水族館なのだ。スゴイよねぇ。まったく。

水族館産まれのイバラエイ仔は、すっかり大水槽にも馴染んでいるようなのだけど、水槽の真ん中あたりでいることが多く、アクリルの近くまでは来てくれない。
という訳でその姿は見られたけれど、写真はなし。

マンタについても常連さんから事実ならドキドキせずにはいられない興味深い噂? を聞いたし、エイについてもこの先しばらく楽しめそうな予感。
他の魚ばかりにうつつを抜かしていたからなのか、ミナミギンガメアジを教えてくれた解説員の兄さんに、
「エイにも注目してみてください」

と言われてしまった。

スイマセン、精進します。
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沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.13 [海の魚]

先日(1/28)にアップしたブログで、美ら海水族館大水槽のカマスについて書いた。
1月に行った美ら海水族館では、トラカマス以外に同じく大水槽にいるとHPに掲載されていたヨコシマサワラを見ることも大きな目的だった。

食材としてはよく知られたサワラだが、水族館では非常に珍しい。
生きて泳ぐ姿を見たことがあるという人はほとんどいないはず。オレは過去に1度だけ見たことがあるのだけど、その時見たのは小さな幼魚。サワラと聞いてイメージするような姿形のもの(≒大型の個体)は見たことがなかった。

大水槽に行き、目の前を行き過ぎるカマス、そしてサワラを探す。

いた!! 初めましてのヨコシマサワラ。
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そのサイズは1m少々、といったところだろうか。小さくはないが、あの大きな水槽では簡単に見失うサイズ感。でも、ちゃんと“イメージ通りのサワラ”の姿だ。
オレが見た1月半ばの時点で2匹がいたようで、水槽をしっかり回遊していてその姿も比較的見つけやすかった。
生きて搬入されただけでも驚きだが、この2匹、水槽で餌を食べているところもしっかり確認されているとか。
つまり、すぐに死んでしまうようなものではない、ということ。
水族館でサワラを見ないのは、生きて運ぶのが困難、というのがその理由だから、美ら海水族館にいるらしいと聞いても、行く頃にはもういないんじゃないか、と気をもんでいたので、見られて本当に良かった。

大水槽のあちこちでサワラやらカマスを探しまくっていたら、傍らで解説員氏によるインスタライブ配信が始まった。
毎週土曜日に配信されているもの。図らずも真横で配信をリアル視聴することになった訳だが、その時のお題目は「ジンベエザメ以外の大水槽のオススメの魚」個人的にもタイムリーな内容だ。
オススメを紹介する解説員氏の口から「ミナミギンガメアジ」という聞き捨てならないワードが飛び出した。

ミナミギンガメアジ!! だと!?

名前は知ってる。図鑑や写真でも見たことがある。でも、生きた姿は見たことがない。
これまでオレが見てきたそれらの情報や写真だけだと、ギンガメアジと見た目の区別がつかない、そんな認識だった。
しかし、あれです、と解説員氏に教えてもらった生きたミナミギンガメアジは、ギンガメアジとは思った以上に似ていなかった。
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似ていない、というと不正確だが、ちゃんと“違うもの”に見えるのだ。
見分けるポイントはいくつかあるのだけど、そんなものは必要ないと思えるくらい、まず、顔が違っていて、個人的にはギンガメアジよりもオニヒラアジに似ているような気がしたくらいだ。
オレが見た時には3匹がいたが、面白いのは、その行動パターン。沢山いるギンガメアジとは群れないようなのだ。
近くにギンガメアジの群れが近づいても、そこに合流しないし、数匹で泳いでいるギンガメアジたちもミナミギンガメと群れようとはしない。
当たり前でしょ、違うものなんだから、と言われているようにさえ見えてくる(笑)

大水槽のミナミギンガメアジは3匹。最初に見た時はシアターのところのアクリルパネル前を行き来していたので見つけやすかったが、翌日はまったく姿が見えず、かなり長い時間探したのだけど、確実に見たと自信をもって言えるほどの手応えはなく、あれ、そうか? くらいな感じ。探し出すのは少々困難かもしれない。

ヨコシマサワラ、ミナミギンガメアジはいずれも初めましてだったけれど、久しぶり!! な種類にも遭遇できた。
熱帯魚の海水槽、5枚目のアクリルのところにいたタイワンダイがそれ。
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この水槽には以前にもタイワンダイがいたことがあったけれど、もっと小さな個体だった。
それが育ったのか、新たに搬入されたのかは分からないが、比較的大きな個体。
このサイズのタイワンダイを見たのは久しぶりで、以前(10年くらい前?)、深海エリアにこのくらいのサイズの個体がいたことがあったが、それ以来だろうか。
ドバイ遠征以降、タイの仲間の奥深さに気付かされたが、そのきっかけとなった種類がタイワンダイ属だったこともあり、タイワンダイ自体も気になる存在に。
比較的いい位置をよく泳いでくれるので、写真を撮るにも不自由しない。贅沢を言えば、もう少し背ビレを広げてくれると嬉しかったのだけどねぇ……

タイの仲間以上にグループとして好きなのがフエダイの仲間。
自分の家の水槽で飼うようになったこともあり、より一層親近感が沸くグループとなった。
それらが沢山泳ぐ熱帯魚の海水槽でも、やはり好みなのだろう。ついつい目が行く。
中でもイッテンフエダイの綺麗さには大いに心惹かれた。
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顔はいかにもフエダイだが、目を引くオレンジ色のヒレ。
何て綺麗で可愛い子なんだ!! ウチにいるフエダイとも顔はよく似ているが、ここまで色鮮やかではないため、この子がウチにいてくれたら、みたいにも思ったり。

フエダイと言えば、最近、珍しいフエダイ、セダカタカサゴが展示されるようになったらしい。
コロナ禍で中断していた県内各地の調査や採集が再開されたらしく、その結果のようなのだけど、オレも見たことがない種類だ。
早くも次に行く時の楽しみができてしまったようだ。次に行けるのが待ち遠しい。
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