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大丈夫か!? 北海道 サケ遠征2023 [淡水魚]

地球温暖化の影響で……

TVが好きこのんでやけに使うフレーズだ。
何でもかんでも“温暖化の影響”って言えばいいと思っているのか? まるで思考停止だなぁ、と個人的には好きではないのだけど、そんなオレでも、今年の北海道は温暖化の影響? と思わずにはいられなかった。

コロナ前までは、9月になると毎年サケの遡上を見に行っていた。
昨年もどうしようか迷ってる内に9月になってしまっていたのだけど、9月の遡上数は劇的に少なく、行かなくて良かった!! と思ってしまったのが正直なところ。
しかし、10月に入ると少なかった9月を取り返すかのように標津も千歳も大ブレイク。
川を埋め尽くさんばかりのサケに、行けばよかった!! と何とも現金な後悔(笑)
すぐさま翌年のプランを練った。

そして今年。4年ぶりとなるサケ遠征。
例年、カラフトマスを主な目的としていたため、行くのは9月初めだったのだけど、昨年、10月にサケが大ブレイクしたことを考えて9月末に行くことにした、のだけれど……
驚いたのが中標津空港に降り立った時の暖かさ。9月末だというのに20℃を超えてる。
東京から着てきた半袖のままでいられるなんて信じられない!! 9月末の標津だよ!?
オレの経験では過去もっとも暖かい標津だった。

気持ちのいい陽気の中、標津川まで行くと、かなりの数のサケの姿が。
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久しぶりなこともあり、やはり嬉しい。
サーモン科学館魚道水槽にも何匹ものサケが泳いでいるのを見られた。
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今年も当たり年か!? と思いきや、どうやらそうでもないらしい。
聞けば、漁獲量は圧倒的に少ないそうで、実際、近隣の販売店などでも、この時期とは思えない寂しい品揃え。例年ならサケやその関連製品で賑わっていたはずなのに……
その原因は、沿岸域の水温が高すぎてサケの群れが近寄れないから、みたいなことが考えられているらしい。遡上個体も、川の水温が高すぎるせいで個体や採卵した卵が死んでしまう、みたいなこともあるのだとか。

反面、標津の海を賑わせているというのがブリとサバ。近年、よく獲れるらしい。
実際、地元のスーパーや飲食店でも、地元や周辺地域産のブリやサバが並んでいたし、実際、夕飯にそれを口にもした。
とても美味しかったけれど、“羅臼産ブリ”という表記に何とも違和感。
羅臼でブリ? サバ?

サーモン科学館の大水槽にも海で捕獲されたサケはいた。しかし、その存在感は例年になく薄く、サケもいるなぁ、くらいな感じ。それでもいるだけマシで、カラフトマスの姿はゼロ。
代わりに水槽を賑わせていたのが、ここでもブリとサバだ。
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今年だけの話なら、そういう年もあるよね、で済むかも知れない。
でも、この先、毎年今年のような暑さが続いたなら、標津はもうサケの街ではなくなってしまうのかも知れない……
現時点でも既に、カラフトマスは幻の魚になりつつあるというし。
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大水槽のエビスザメは健在。元気に成長中。

久しぶりに遡上サケの姿が見られたのは嬉しかったけれど、そうなって欲しくない未来を垣間見てしまったような気もして、ちょっと怖くなった気がした4年ぶりのサケ遠征だった。
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今年は千歳もハシゴ。千歳でもたくさんのサケの姿が見られた。結果的にはよかった。
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