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久米島ウミガメ館(沖縄・久米島) [相当施設インプレ]

不意に見つかる、見知らぬ水族館(相当施設)……
最初の頃は、「また知らない水族館見つけちゃった!!」と、ちょっとした喜びを憶えたものだった。
しかし、次々と見つかる未知の施設は、見えたと思ったゴールが、どんどん逃げていくようで、最近は「ええっ!! こんな場所にも水族館があるの!?」と、嬉しさだけでなく、小さくない落胆も入り交じったような、何とも言えない気分になる(笑)

オレをそんな気分にさせた施設が、久米島ウミガメ館。
その名の通り、沖縄の久米島にあるウミガメをテーマにした水族館相当施設だ。
どこにでもいるウミガメを見るために、わざわざ久米島まで行っていいものか!? という葛藤? の中、見つけてしまったものは仕方がないとばかりに、生まれて初めての久米島に行ってきた。
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久米島行きの飛行機には、夏期以外、羽田からの直行便がなく、那覇空港で乗り継ぎが必要。でも、那覇からはすごく近くて、30分ほど。離陸したと思ったら、もう着いた、みたいな感じ。

目的の久米島ウミガメ館は、島の東側の奥武島にある。島の西端にある空港からだと、反対側に位置している。空港からレンタカーでまっすぐ向かえば、30分もあれば到着できる。ウミガメ館の裏手には、畳石という観光スポットがあるので、路線バスでも行くことができるらしい。

外から見てる限りでは、こぢんまりした感じの建物なのに、中に入ってみると意外なほど広くてビックリする。
でも、空間は広くても、水槽は子ガメを展示した3つと、大きなウミガメたちが泳ぐ水槽の全部で4つだけで、館内の展示は、ウミガメに関するパネル展示と、久米島周辺で見られる貝類の標本が中心。

ウミガメ専門の博物館としては、掲示された資料や展示にやや物足りなさを感じたが、貝類の標本展示はなかなか面白かった。
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展示されているのはウミガメ館の周辺や久米島で見られるものなので、砂浜を歩いていた時に見つけた貝殻が何という種類のものだったのか、とか、こんなのが見つかるなら探してみよう、など、ウミガメ館を出た後の砂浜散策がより楽しめるようになる。
また、ここで展示されている貝類標本は、手に取って見ることができる。
こうした場所で展示された標本は、普通は見るだけのもの。手に取ったり、触ったりすると怒られる、みたいなイメージがあるが、ここでは“手を触れないで下さい”なんてどこにも書かれていない。書かれているのは“触ったら元の場所に戻して下さい”
お陰で、いくつもの貝殻を手に取って見比べられたので、砂浜散歩で拾った貝殻が何という種類なのか、すぐに見つけることができた。

肝心のウミガメの展示は、建物の最奥にある大水槽で行われている。
水槽は100tもの容量のあるかなり大きなもので、繁殖用の砂浜も付属した、屋内のウミガメ飼育槽としてはかなり立派でゴージャスなもの。
小規模施設に、それだけ大きな水槽があれば、水族館的な雰囲気も十分だ。

水槽内にはアオウミガメを中心に、タイマイ、アカウミガメと少しの魚たち。
広々とした水槽の中、のんびりと泳いでいるカメたちの姿は、ゆったり気持ちよさそうで、見ているこちらまでのんびりゆったりした気分になってくる。
カメたちも概ね愛想が良くて、ガラスの前に立っていると、近寄ってきてこちらを覗き込むようなそぶりを見せる。
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広々とした館内には、オフシーズンの平日ということもあってか、他のお客は少なく、そんな中でカメたちを眺めていたら、何となくこちらもゆるりとした気分になってくる。こんなにゆったりとした気分で、カメを眺めたのは初めてかも知れない。
リラックスした気分で、目の前を行き交うウミガメたちを眺めるのが楽しく、というか気分がよくて、気付くと満足してる、そんな感じ。そういう意味では、癒し系施設だと思う。

とは言え、ここで見られる3種のウミガメは、ウミガメがいる水族館でならほぼどこででも見られるし、ここにしかない的なものはないので、珍しいものが見たい!! という人にはオススメしにくいが、久米島に行ってみたい、とか、久米島に行く予定があるなら、是非、足を運んでみて欲しい。


どうせ久米島まで行ったなら、ついでに久米島ホタル館へ寄ることもオススメしておきたい。
名前はホタル館だけど、ホタルを展示している訳ではなく、久米島の生き物や自然を紹介する自然博物館で、生体の展示も行われている。その中には、多くはないが魚もいて、展示水族をすべて合わせれば、そこそこのボリュームだ。
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水族館ではないので、大きな水槽はないけれど、入館はたったの100円だし、ホタル館のスタッフの人が久米島のホタルについて解説してくれたりと、なかなか盛りだくさん。
久米島ウミガメ館とセットで回れば、久米島の生き物についてはかなり広範囲で見て、知ることができるのではないだろうか?
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ホタル館はウミガメ館と空港のちょうど中間あたりの位置にあって、フェリーの港にも近い。つまり、ハシゴもしやすいというワケだ!!

東京基準に考えた時、距離的にはこの久米島ウミガメ館が“もっとも遠い水族館”だと思ったのだけど、残念ながら、さらに遠くに水族館を見つけてしまった。
その水族館のレポートについても、またいずれ。
それにしても、オレの水族館巡りは、いつ終わりになるんだろう……

日和佐うみがめ博物館 カレッタ(徳島) [相当施設インプレ]

日本各地、大小様々な水族館がある中でも、特定の生き物にこだわった展示を行っている施設。例えば、長崎のペンギン水族館など。
個性的で、印象に残りやすい… その筋のマニアやファンからすれば、まさに聖地。
そんな“聖地系”水族館と言ってもいいのが、日和佐うみがめ博物館 カレッタだ。
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ウミガメは水族館では決して珍しいものではない。それどころか、各地の水族館でも見られるし、その飼育や展示に力を注いでいる施設だっていくつかある。
しかし、このカレッタはウミガメ専門の唯一の施設。館名からしてカレッタのサブネームまで付いていることからも分かるように、これでもかと言うくらいにウミガメなのだ。ちなみに、カレッタとはアカウミガメの学名(Caretta caretta)に由来したものだ。

うみがめ博物館の名前に偽りなし!! その展示はほぼウミガメ1色。
進化の過程や、生活史などがコーナーごとにまとめられた展示はシンプルで分かりやすい。
だが、個人的には世界中に分布するすべての種類の剥製が展示されていた世界のウミガメというコーナーに強く関心を引かれた。
ウミガメはオサガメを含めても現生種は8種類しかいないが、その内、日本の水族館で見られるのは5種類。まぁ、いい線行ってる数字だけれど、残りの3種類中、2種類、ケンプヒメウミガメとヒラタウミガメ(フラットバック)は日本やその周辺に生息していないため、名前すら知らない人も多いくらいの激レア種。オレも名前しか知らなかったんだけど、それらの剥製もちゃんと展示されていた。
とりわけ、ヒラタウミガメは甲羅の形が非常に特徴的で、「ヒラタウミガメってこんななの!!」と大きく驚かされた。
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できれば生きた姿を見てみたいところだけれど、未知のウミガメの特徴的な形や大きさを、写真や映像よりもはるかに具体的な形で知ることができたのは大きな収穫だった。

標本だけでなく、もちろん生きた個体もいる。
ウミガメというと大きいというイメージがある人は多いと思う。しかし、本館内にいるのは若い(あまり大きくない)個体のみ。大きな個体も沢山いるのだけど、それらは順路後半のうみがめ館と、屋外のプールに暮らしている。
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うみがめ館では、通路の頭上をカメたちが泳ぐ様子を見ることができる。水槽は薄暗く、観察窓も小さいことから少々見にくいのだけれど、反面、潜水艇(乗ったことないけど)から海の中を覗き込んでいるような感じ?
ここには、珍しいクロウミガメがいたことにも流石というか、驚かされた。
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屋外のプールにも数多くの個体がいるが、ここではアカウミガメやアオウミガメ、タイマイなどよく見られる種類に加えて、ハイブリッドのウミガメなども見ることができる。
アカウミガメでは、昭和25年生まれの浜太郎という個体がいるんだけど、これは生年月日が分かっているものでは世界最高齢なのだそうだ。
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これら屋外の個体には、おやつのペレットを与えることもできるため、プールに近づくと沢山の個体が一斉に集まってくる。あまりにも必死に集まってくるので、仕方ねぇなぁ、と何度か餌を買い直すことになるので要注意だ(笑)
ただし、餌やりを楽しみたいなら、動きが鈍くなるだろう冬場は避けた方がよさそうだ。
初夏~秋にかけてなら、きっと活発に餌をねだりに来てくれるはずだ。

少々行きにくいけれど、ウミガメにさほど興味がなくても結構楽しめる水族館(博物館)だと思う。
それにしても、何で徳島の日和佐にこんな施設が? と最初は思ったのだけど、カレッタの目の前に広がる大浜海岸はアカウミガメの日本有数の産卵上陸地なのだそうだ。
毎年5月~8月になると、アカウミガメが産卵のために上陸し、運がよければその様子を見ることもできるらしいから、その時期に合わせて行ってみるのもいいかも知れない。

モラスコむぎ(徳島) [相当施設インプレ]

日本中のあちこちに、大小様々な水族館がある。
それらをひとつずつ訪問していくのは楽しい反面、遠く行きにくい場所にある施設だと、費用対効果と言うか、そこに行くまでに掛かるコストと時間に対して、得られるもの(満足感)が少ないと、本当にガッカリしてしまう。
そのため、見つけた水族館に片っ端から行くのではなく、ある程度、事前に情報を収集して、これなら行ってもいいだろう、と思えた所にだけ行くと決めた。
これまで遠くまで出掛けて、何度か後悔したことから学んだ結果だ。

しかし、困ったことに、そういう水族館ほど、ほとんど情報がないことも多い。
周りに行ったことがある人も見当たらず、ホームページなどで得られる情報も少ない……
となると行ってみるしかないワケです。
そんな“未知の水族館”のひとつが、徳島にあるモラスコむぎ。
少々不思議な名前だが、“漏らす小麦”でも“漏らす子”でももちろんない(笑)
モラスコは貝類などを意味するイタリア語で、むぎは水族館のある場所が牟岐町だから。

徳島市街からはクルマで約2時間ほど。鉄道も通っていて、最寄りは牟岐駅だが、駅からは4㎞ほどの距離があるし、本数も少ない。
目的の水族館へは、牟岐駅前の交差点を曲がり、案内看板に沿って進んでいけば辿り着けるのだけど、途中、かなり細い農道のような道となるため「ホントにこんな所に水族館があるの?」みたいな気分になるが、その細い路地の突き当たりのような所に存在している。
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牟岐の海はダイビングでは有名なようで、立派なテーブルサンゴが見られるらしい。
モラスコむぎがある建物も、そんなダイビングのためにやってきた人が主に利用するもののようだ。水族館はおまけみたいな位置づけなのかも知れない。

入ってすぐのホール状のスペースから、細い通路でつながった先にある大きな円形のスペースが展示室。目的の水族館だ。
展示室には、貝の資料館のサブネームからも分かるように、展示室を取り囲むように、貝の標本が陳列されているが、水槽展示はというと、オレが行った4月は10本くらい置かれた水槽に、地元産の魚が展示されていた。
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置いてある水槽は魚好きの人の家にならありそうなサイズのものが中心で、最大のものでも容量1tしかない。水族館らしい大きさの水槽はない。
その中身も、先にも書いたように、地元の磯魚が中心。たまたまなのか、ネズミギスがいたのには少々驚いたけれど、それ以外では驚いたり、喜んだりはできなかった。
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その時に獲れた珍しいものに遭遇できることもあるようだ。オレが見たネズミギスもまさにそんな感じだったのだろう。
全体的な印象としては、水族館というより、企画展みたいな感じだろうか。

面白いと思ったのは、展示ケースに集められた魚の頭骨の標本。
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馴染み深い魚が中心だが、これだけ多くの頭骨を1度に見られる機会はなかなかないだろうし、それ以前に、「こうなってたんだ!!」と、よく見知った魚の構造? にあらためて驚かされる。
他の種類と見比べたりしながら、「骨になるとよく似てるねぇ!!」とか「骨はこんなにカッコいいのね!!」とか、様々な驚き方ができて楽しかった。
この水族館でもっとも興味深く楽しい展示だったので、一見の価値ありではあるのだけど、これを目当てにわざわざ行くのはオススメできない。何せ遠くて行きにくいのでね。

いずれにしても、わざわざ行かなくては行けないような場所にあるので、日本中の水族館を回りたい!! なんていう人には困った? 施設だが、先にも書いたように牟岐の周辺の海は、ダイビングスポットとしても知られているので、そのついで、とか。
また、牟岐から日和佐へ至る海沿いの国道147号線(南阿波サンライン)は景色も素晴らしく、オレが行ったのが緑も鮮やかさを増す4月の末頃だったこともあり、とても気持ちのいいドライブが楽しめた。それだけでもここまで行った価値があったのかなぁ、と。
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費用対効果を考えてしまうと、少々ハードルが高い施設だけど、行く時期がよければ、徳島の自然や海の景色に感動できる。
行く際は是非、それらとのセットで計画してみることをオススメします!!

iZOO(イズー)(静岡) [相当施設インプレ]

下田に行った時のことだ。そこまで行くなら、是非とも寄りたい場所があった。
2012年12月にオープンしたiZOO(イズー)である。
水族館ブログなのに動物園? と思われるかも知れないが、ここは12年の8月に閉館した亀の水族館、アンディランドの後継園館なのだ。
アンディランドの閉館以降、特に2012年中は、アンディランドの検索でウチのブログにやって来る人が非常に多く、ページ別のアクセス数が一時期、ブログ内のトップになったほどの人気だった。
TVでは、お客の少ない不人気園館みたいな紹介がなされていたらしいのだけど、少なくともウチのブログでは、超人気園館だったのだ。
それだけに、その後継園館のことが気になっている人も少なくないはず、と、今さら(汗)ながら、そのレポート。

カメ専門から爬虫類へ。経営母体は変わったけれど、建物や施設は流用。
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だから、看板が変わったくらいで、外観はアンディランド時代から大きく変わっていない。
かつては、すべての水槽がカメで占められていたのだから、やはりカメが多いのかと思いきや、あれだけいたカメはほとんど姿を消し、トカゲやヘビなどに変更されていた。
かつては水が入り、カメが泳いでいた水槽は、土や木が入り、植栽がなされ、おまけに観覧通路は爬虫類用の床材? しっとりしたバークチップが敷き詰められていて、館内なのにフカフカした土の上を歩いているような感覚で、知っている場所のような、知らない場所のような… 

とは言え、もともとトカゲやヘビなどの展示を目的に作られた施設ではないので、例えば、円山動物園の爬虫類館みたいな、展示生物を見越して作られたような最新の施設と比べると、見にくい部分も少なくなかったりする。
元カメの水槽は、特に上部にデッドスペースが多く、カメと違って立体的な活動をするものもが多いトカゲやヘビでは、見えない位置で定位していたりするからだ。
でも、展示ケージの中を覗き込んで、隅々まで目を凝らすと、結構いろいろな種類がまさに潜んでいるから、それらを見つけ出す楽しみがある。

屋外にもいくつか展示スペースが作られていて、アフリカの標高の高い地域にすむカメレオンが通年で屋外飼育されていたりする。
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まず、熱帯の生き物、という固定イメージがあるカメレオンが日本の冬を屋外で乗り切れてしまうことも驚きなのだけど、植え込みの中にいるカメレオンは、体が小さいこともあるけれど、なかなか見つけられない。
20匹以上が潜んでいるらしいのに、オレが見つけたのは結局4匹だけ。
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カメレオンの凄さ? みたいなものを垣間見たような気分になった。このカメレオン探しだけでも、結構楽しめた。

また、日本でここだけ、世界でここだけ、みたいな激レア種もいたりして、その筋のマニアなら驚喜できるはず。
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残念ながらオレは、せいぜい名前を知ってるくらいなので、驚喜はできなかったけれど、その美しい姿に感動を憶えたフィジーイグアナも日本で見られるのはここだけしかない激レア種だ。

また、iZOOと言えば、爬虫類に触れるよ♪ とテーマ曲でも歌われている通り、一部の爬虫類には触ることができる。
ヘビやトカゲを携えたスタッフ氏が館内を回っていて、普段はなかなか触る機会もないだろう爬虫類たちとのスキンシップ? を楽しませてくれる。
爬虫類に触るなんて!! と思う人もいるかも知れないが、意外なほどに“爬虫類に触れる”を楽しんでいた観客は多かったように感じた。

個人的にはヘビとワニの美しさがとりわけ印象的だった。
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どちらも別段強い興味がある対象ではなかったことがよかったのかも知れないが、思った以上に近くで見られるヘビはその美しさを再発見させられたような感じ。
ヘビ、綺麗だなぁ!! と思わされた瞬間は1度や2度ではなかった。

爬虫類に特別興味がなくても、それなりに楽しめる施設だと思う。
少なくとも、カメだけしかいなかったアンディランド時代よりは、長い時間を楽しめるはず。
下田海中水族館からはそれほど遠くなく、クルマなら30分ほどでハシゴができる。
セットで回ってみるのをオススメしたい。

なお、屋外のカメレオンは真夏の高温に弱いらしいので、カメレオン探しを楽しみたい人は、暑い真夏と、代謝が落ちて動かなくなる真冬は避けた方がいいかも知れない。

今年も開催 47回目のSONY水族館 [相当施設インプレ]

夏と言えば水族館、であるからして、真夏の水族館では様々なイベントなどが開催されているけれど、銀座の街角に出現する水族館、SONY水族館もそのひとつだ。
ずっと続いている長寿イベントであり、今年で47回めになるのだとか。
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14tの水槽に、美ら海水族館からやってきた魚たちが泳ぐ、というのは例年通り。
今年のスタートは7月25日から。その日はちょうど予定もなく、沖縄帰りで沖縄に飢えていたこともあって? オープニングイベントに行ってきた。
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例年通り? 美ら海水族館の館長やSONYの社長がひと言ずつ…

生き物の展示は昨年よりも縮小されている。
いつもは外の大水槽の他に、ビル内にも水槽がいくつかあったと思うのだけど、今年は外の水槽以外には、ビル内に小さな水槽がひとつだけ。
昨年、ビル内の水槽があった場所には、ザトウクジラの尾ビレのレプリカが置かれていた。余談ながら、この尾ビレのレプリカ、海洋博公園ではフジが暮らすプールの裏手に置いてあったんだけど、天井のある場所(ビル内のフロア)に置くと、まぁ、デカイこと!!
実物大だそうだから、デカイのは当たり前ではあるんだけど、どこで見るかによってこんなに印象が変わるものなのね。

また、SONYビルの8Fのシアターでは、慶良間の海を4K映像で紹介している。
実物より綺麗(と感じてしまう)な映像で、「これなら水族館、要らないじゃーん!!」と思いそうになってしまうのだけど、映像の中のハナゴイの色が、実物とは違った色合いになっていて、やっぱり実物を見る価値はまだまだあるな、と思い直したり。
自分で写真を撮っていても思うのだけど、デジタルカメラが苦手な色合いがあるのか、中間的な色合い、例えば青でも緑でもない、ナンヨウブダイの色合いの再現なんかにまだまだ限界があるように思う。
とは言え、デジタルの進化は日進月歩。今に見たままを撮れる機器が登場してしまうのだろうけれど…

肝心のメインの水槽はと言うと、今年の主役はメガネモチノウオ(ナポレオン)。
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70~80㎝はあろうかという、結構な大物。少なくともあの水槽では、巨体を持て余すほどのサイズだ。

例年、なにがしかのサメが泳いでいたりしたけれど、今年はなし。
美ら海生まれのあの稚魚が来るかなぁ? なんて思っていたんだけど、やはり広くない水槽に、泳ぎ回るサメは難しいのだろう。
まぁ、いなくていいなら、いない方がサメのためにもいいことだしね。
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でも、かなり大きなネズミフグやニセゴイシウツボ、ゴシキエビなんかもいて、例によって? 水槽内はかなり賑やか。
変わった所では、グルクマが泳いでいること。
数寄屋橋交差点をバックに泳いでいる写真が撮れる。
美ら海水族館では大水槽で大きな群れが入っているけれど、近くで見ることはできないから、細かい部分までじっくり眺めたいという人がいるなら、こちらの方がオススメだ(笑)

また、このイベントで人気が高いらしいイロブダイもペアで揃ってる。
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今年はメスがかなり大きめのサイズ。
イロブダイはイベントが進むにつれて、色褪せてくることが多いので、早めに見に行くことをオススメしておきます。

仕事でこの近くに行くことが多いので、ちょっとだけ眺めて帰ったりしているのだけど、夏の間のちょっとした楽しみ、と言ったところかな?

銀座の街角にやってきた沖縄の海が楽しめるのは8月いっぱい。
近くまで行く機会のある人は、ちょっとした美ら海水族館気分を味わいに行ってみて欲しい。

すさみ海立 エビとカニの水族館 (和歌山) [相当施設インプレ]

太地でイルカたちとの時間を楽しんでいたら、あっという間に時間は15時を過ぎていた。
宿に行くには少々早いということで、太地まで連れてきてくれた友人がすさみのエビとカニの水族館へと連れて行ってくれた。

1年前の和歌山遠征時には行かなかった水族館であり、オレは初訪問。
行きにくさもあるけれど、正直言うと、オレがエビやカニにほとんど興味がないのが足が向かなかった理由だ。

それにしても、「エビとカニの水族館」である。
それだけに特化した水族館と聞けば、どれだけマニアックなのだろう!? 何しろ、エビ・カニ類は1万種以上の種類数を誇るグループである。名古屋のメダカ館よろしく、来館者が付いていけないような超マニアックな展示が行われているのかも知れない。
そんな不安と? 期待と共に、到着。
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ん!? ボロい…
潮風の影響なのか、建物はあちこちに傷みが見受けられる。
何でも、日本一貧乏な水族館なのだそうである。オレが見に来たのは建物ではないとは言え、その雰囲気がちょっぴり不安にさせる。入り口の料金箱に300円を投入し、入館。

小規模であると聞いてはいたけれど、狭い館内には、所狭しと、しかし整然と水槽が並んでいる。
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もちろん、その中身はすべてエビやカニ。
オレが知らないのもあるけれど、見たことがないような珍品は意外と少なく、水槽の中身はオレでも知っている、つまり、あまり珍しいものはいないようだった。
もっとも、この類で珍しさを追求すると、やはり観客を置き去りにしてしまうことになるだろうから、あえて一般的なラインナップにしてあるのかも知れない。
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食材として馴染み深いケガニ。温暖な南紀で寒い海の住人に会えるのは、ある意味スゴイことなのかも!?
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シースルー・ヤドカリ。透明な貝殻はアメリカから取り寄せられたものらしい。

水槽はいずれも家庭にでもありそうなサイズで、水族館的な大きな水槽はないが、反面、それがエビやカニの姿をしっかり見るのには都合が良かったりもする。
狭い水槽でも中の住人は動かないので、ある意味、ちょうどいい? それにしても、どの水槽を見ても、まったくと言っていいほど動きがない。

ウミガメやアザラシ(!!) など、動くものもわずかにいるが、それらの展示スペースは大変見えにくいものだったりするので、水族館で生き物を見たという満足感は乏しいかも知れない。
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ならば、どんな人にオススメかと言うと、やはりエビやカニが好きな人。
動きが無くても、それらを眺めているだけで幸せ、という人なら十分楽しめるはず。
先にも書いたように、規模はかなりコンパクトで、以前に来たこともある同行の友人に、「30分もあれば十分に見終える」と入館前に聞いていたのだけど、確かに30分もあれば堪能できると思う。
行きにくい場所にあるので、遠くからここを目指して行くというのはあまりオススメしないけれど、オレがそうしたように、太地くじら博物館や串本海中公園とセットで、なんていうプランならちょうどいいんじゃないだろうか?

イヨボヤ会館(新潟) [相当施設インプレ]

新潟には、上越水族博物館、寺泊水族博物館、マリンピア日本海と3つの水族館があるが、そこからさらに北の村上市にイヨボヤ会館という水族館的施設があるのだ。
村上は古くから、遡上するサケを利用する文化、歴史を紡いできた街なので、そんな文化や歴史を紹介するサケをテーマにした博物館だ。
水族館的展示も行われており、オレにとっては行かなくてはならない場所だということ。
と言うワケで、マリンピア日本海の見学の翌日、村上まで行ってきた。

通りからでも見えるほど、立派なサケのオブジェが付いた建物が目的のイヨボヤ会館だ。
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村上駅からは歩いて10分少しと、比較的行きやすい。
建物の裏手は公園になっていて、葉っぱが色づきかかった今時期というのもあって、なかなか綺麗な場所だった。

水族館ではないから、入館しても水槽は迎えてはくれない。
1Fには奥に簡易的な孵化場があるだけで、そこでは採卵されたサケの卵が管理されているのを見学できる。
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その周囲には、館に面した三面川の魚が展示されているのだけど、印象的だったのはそこに使われている機材の古さ(笑)
とても綺麗に使われてはいたけれど、もはや骨董品のステンレス枠の90㎝水槽に、新品で売られていたのは20年以上前だろうと思われる上部フィルター。
ちなみに、同じフィルターを高校生の頃、ウチでも使っていたので、懐かしい気分に。

そこから順路を進むと、水族館的な水槽がいくつか並んだ薄暗い通路を経て、ひと際大きく、明るい水槽が出現する。
館に沿って作られた人工河川を横から見られるようにしたものだ。
そこには遡上したサケが放たれており、運が良ければ産卵シーンも見られるとか。
人工河川だけに、天然の川よりも魚の密度が高く、水もクリア。
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ペアになったサケたちは産卵活動の片鱗こそ見せてくれるものの、それ以上にテリトリー争いに忙しく、噛み合ったり、他の個体を追い回したりと慌ただしい。
しかし、その争いの激しさは凄まじい。2枚のガラスを隔てたこちらまで、ガツンガツンと魚同士がぶつかる音が響き、その度に鱗が飛び散る。
オレが飼ってる魚ではないから眺めていられるものの、魚同士がぶつかり、噛み合う様は何だか胃が痛くなりそうな気分になる。
もしそれがオレの魚だったら… 間違いなく目眩してるか、発狂してるかのどちらかだろうな。

気分が悪くなる前に、人工河川を後にすると、これまた長い通路。
下に潜っていくように、暗い中を下っていくと、その先にあったのは千歳サケのふるさと館にあるのと同様の、本物の川に窓が取り付けられた河川観察室だった。
ちなみにここは、本州では唯一のサケの遡上を観察できる施設でもある。
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ただし、こちらは三面川を分流した種川という小さな川。大きな激流の千歳川に比べると、いかにも小さい。
しかし、サケに産卵させることを目的に、江戸時代に作られたという由緒正しい? 分流で、村上のサケは200年以上前から、ここで代を重ねてきているのだ。

サケは大雨の増水後、遡上数が増えるのだという。
マリンピア日本海に行った前日は雨。それもかなりの大雨。加えて、村上に行った日にも強めに雨が降ったから、これは期待できる!! と観察窓に近づいていくと…
雨による増水で、川は濁り、透明度は10㎝ほどしかない。
濁りの中でサケが動いているのは分かるものの、それを観察するのはきわめて困難。
晴れの日の写真などを見ると、ガラス面に対して半水面になっていて、川越しに奥の景色も見えたりするようだが、オレが行った日は増水していたようで、ガラス面のほぼ全面が濁り水。ガラスの直前まで来てくれなければ、ぼんやりとシルエットしか分からない。

でも、数はそこそこいるようで、ガラス面に顔を近づけて濁りの奥の方を覗き込むと、砂を掘り返すなど、繁殖行動を見せるペアの姿も。
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既に産卵された卵もあるのか、ウグイの群れが砂に顔を突っ込んで何かを食べている様子も見られた。
とにかく濁りが強いので、写真はおろか、観察も困難なのだけど、やはり自然の川ならではの面白さがある。
流れが緩やかなせいか、千歳川ほどウグイの数も多くないようで、それが邪魔で見られない、なんてこともない。
濁りさえなければ、意外と観察しやすいのではないだろうか?
もし、それがダメでも、人工河川があるから、サケの遡上シーズンに行きさえすれば、間違いなくその姿、運が良ければ産卵シーンも観察できるだろう。

ちなみに、村上の遡上時期は北海道ではピークを過ぎた10月後半~。
その時期なら、近隣の水族館も空いてきているだろうから、新潟水族館巡りツアーをするなら、ベストシーズンと言えるのかも。

大淀川学習館(宮崎) [相当施設インプレ]

10月に開催された水族館ナイトの時のこと。
そこで宮崎に行く話をしたら、そこにいためnち(水族館に行ってまいります http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/)が、「宮崎行くなら、大淀川学習館に行くといいですよ」と教えてくれていた。
その時は行こうと思っていなかったので、時間があったらねと、つれない返事をしたのだけど、結果的に宮崎の地でめnちに感謝することに。

出の山淡水魚水族館では、ピラルクー水槽の餌やりが終わったら出よう、そう考えていた。しかし、オレの行った日には餌やりがないことが判明。そこで仕方なく水族館を後に。
宮崎市内へとクルマを走らせるものの、レンタカーの返却時間まではまだまだ余裕がある。
そこで頭をよぎったのが、冒頭のめnちの言葉。
そこでお次の目的地を大淀川学習館に設定したというワケ。
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大淀川学習館は、その名の通り、宮崎県を流れる大淀川をテーマにした博物館で、水族館というワケではない。
時間があったから行ってみただけだったので、期待はしていなかったのだけど、行ってみてビックリ。想像以上に立派な施設で、宮崎ではもっとも水族館らしい施設かも知れないと思ったほど。わざわざ足を運んでも損はないオススメの施設だ。
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水族展示は建物の1/3ほどを占めていて、大淀川に生息する生き物が展示されている。水族展示のスペース以外にも、ホタルや水生昆虫を展示したコーナーもあって、なかなかの充実ぶりだ。
外から見るよりも館内は広く、博物館的な展示がされているコーナーや、蝶が放し飼いになった植物園の温室のようになったスペース(冬だからか、蝶は飛んでいなかったけれど)もあって、水族展示以外も充実している。
建物も新しく綺麗で、中も広々。ベンチなど休憩できるスペースも多いので、ゆっくり楽しむことができる。
驚くのは、この充実の展示が無料で楽しめるということ。広い駐車場もあって、宮崎の水族館相当施設としては、もっとも高い満足度が得られると言ってもいいかも知れない。

そう思った理由はもうひとつある。
水槽を泳いでいるものは、フナやハゼ類など身近なものが中心だが、巨大なオオウナギが入っていたりするのは南国らしいところ。
だが、最大の注目ポイントは、やはりそこは宮崎であるからして、アカメなのである。
壁一面に沿った大きな水槽にはアカメも沢山いるのだ。
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宮崎は高知とならぶアカメの主要生息地。しかし、県条例で捕獲が厳しく制限されているので、高知県産のもののように観賞魚として出回ったりすることがない。そのため、目にする機会もきわめて少ない。
出の山淡水魚水族館にもアカメは展示されていたが、「この個体は高知県産です」と何とも残念な注釈が付けられていたほど。地元である宮崎でも簡単には見られないのだ。
しかし、大淀川学習館にいるものは宮崎産で、大淀川で捕獲されたものだという。
アカメの捕獲を制限する条例は6年前から施行されており、展示されているものはそれ以前に捕獲されたものなのだと言う。
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そのため、展示されているものは小さなものでも60㎝はあろうかというサイズで、内2匹は1mくらいありそうな大きなもの。
これだけ立派なアカメはなかなかお目にかかれるものではない。しかも、より稀少な宮崎産である。それが見られただけでも、ここまで足を運んだ価値があったというものだ。

アカメの水槽は、水の中が白く泡立つほど強力なエアーレーションがいくつも入れられていて、酸欠に弱い魚なのは確かだが、アクリル面に近い位置にエアーストーンが置かれているので、泡の中に魚が隠れてしまい少々見にくい。
細かい泡で察しがついたが、そこにいた飼育スタッフ氏に聞いてみると、飼育水はわざわざ運び込まれているという海水だそうで、濃度はそのまま。汽水ではなく海水飼育されているとのこと。ちなみに、水温は25℃。
餌はキビナゴ、イワシ、オキアミを週2回。その条件で6年以上飼育すると、アカメはあそこまで巨大化させられるということである。
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1m級の個体

宮崎市内にあることから、宮崎の中心からもっとも近い水族館である。
クルマだと宮崎駅周辺から20分くらいといったところだろうか。
入場無料なのに展示は充実していて、水族展示以外も含めれば、宮崎の4館の水族館、水族館相当施設の中でもっとも規模も大きく、満足度も高い。
あの大きなアカメの群れを見に行くだけでも、足を運ぶ価値がある。何しろ、正真正銘宮崎県大淀川産のアカメが見られるのは、日本で恐らくここだけだろうからね。

高千穂峡淡水魚水族館(宮崎) [相当施設インプレ]

大分のお隣、宮崎には小規模ながら水族館が3つある。
宮崎市にも大淀川学習館という水族館相当施設があるそうだが、とりあえず今回は延岡市を拠点に、そこから行きやすい2件をクリアすることにした。
最初は延岡市から約60㎞ほどの所にある、高千穂峡淡水魚水族館から。

高千穂峡は観光地としても有名な渓谷で、天然記念物にも指定されているのだとか。
レンタカーにはナビも付いていたけれど、流石はメジャーな観光地だけあって、道路の案内看板だけでも迷わずに到着できる。
延岡市からは神話街道という道を走っていくのだけど、立体感に富んだその道の周辺の景色がとても独特で、ドライブを飽きさせない。
楽しい気分は、まだ見ぬ水族館への期待も高めてくれるようだった。

目的の水族館は、高千穂峡のすぐ脇にあるのですぐに分かる。
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入り口で300円の入館料を払い、人の家に入るかのような扉を開けて展示スペースに入ると、少し広めの会議室くらいのスペースと4.5畳くらいの2部屋に水槽が並べられていた。

間取りは1LDKといったところ?
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その名前に“淡水魚”と謳っているだけに、展示されているのは、地元の五ヶ瀬川水系に産する魚。中には地元のヒーローであるアカメや、一部に外国産の魚もいたりするが、総じて驚くようなものはいない。
そのせいか、水槽設備はメインの円形水槽以外は、ごく普通の家庭にもありそうな小さな水槽が中心で、学校の文化祭なんかにありそうな水族館、そんな雰囲気だった。
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個人的にはアカメ以上に“宮崎の魚”というイメージのシロチョウザメもいた。
シロチョウザメは日本では、宮崎県を中心に養殖がなされていて、ゆくゆくはそれを県の名産にしようという動きもあるとか。

写真がほぼ全景なので、水槽をひとつずつしっかり見たとしても、30分はかからないくらいの規模。
唯一、変わったものと言えば、コバルト個体のニジマスがいた。
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コバルト個体というのは、脳下垂体に異常を持って生まれてきた個体で、黒い色素を持たないことから体が水色になるというもの。あまり生まれてこないらしく、滅多に見られないらしい。
そんなスペシャル個体なのに、写真、イマイチでしょ?
その理由は、オレのウデ… の問題だけではなく、観賞面のコケが酷くて、写真なんか撮れるような状態ではなかったから。
暗いのはストロボなり、感度調整なりで何とかできるけど、コケは掃除しておいてもらわなければどうしようもない。
コバルトニジマスの水槽は特に酷かったけれど、全体的に掃除が行き届いていない水槽が多く、きわめて幻滅、というか腹立たしくさえ思った。
規模の小ささや、珍しいものがいないことは別に構わないし、腹を立てるようなことじゃない。でも、お客に展示を見せる施設で、中が見えないのはどうしようもないよね。
個人の趣味の水槽ではなく、観客からお金を取って水族館として展示を見せる施設なのだから、展示物がきちんと見える状態にしておくのは最低限のルールだと思う。
入館料はたったの300円だったけど、それがものすごく高いものに感じた。

ここに来るのには、もちろん少なくない時間と費用がかかっているんだけど、ガッカリなものを見せられると、余計にズシーンと来る。
それでも少し救いだったのは、水族館のすぐ側にあったおのころ池という池が楽しかったこと。そこにはコイやニジマスと一緒に、チョウザメが泳いでいて、売っている餌を与えることができる。
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動きの素早いマスに取られないよう、チョウザメに食べさせようとすると、結構難しくて色々試行錯誤。それが楽しくて、30分くらいは池の縁でいただろうか?
その後、せっかく遠くまで来たのだからと、珍しく高千穂峡を見物。流石に超メジャーな観光地だけあって、見られる景色はとても素晴らしく、説得力のあるものだった。

というワケで結論。
水族館を目当てに高千穂峡まで行くことはオススメしません!!
今のままでは、オレみたいなガッカリ感を味わうことになるだろうから。
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