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高千穂峡淡水魚水族館(宮崎) [相当施設インプレ]

大分のお隣、宮崎には小規模ながら水族館が3つある。
宮崎市にも大淀川学習館という水族館相当施設があるそうだが、とりあえず今回は延岡市を拠点に、そこから行きやすい2件をクリアすることにした。
最初は延岡市から約60㎞ほどの所にある、高千穂峡淡水魚水族館から。

高千穂峡は観光地としても有名な渓谷で、天然記念物にも指定されているのだとか。
レンタカーにはナビも付いていたけれど、流石はメジャーな観光地だけあって、道路の案内看板だけでも迷わずに到着できる。
延岡市からは神話街道という道を走っていくのだけど、立体感に富んだその道の周辺の景色がとても独特で、ドライブを飽きさせない。
楽しい気分は、まだ見ぬ水族館への期待も高めてくれるようだった。

目的の水族館は、高千穂峡のすぐ脇にあるのですぐに分かる。
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入り口で300円の入館料を払い、人の家に入るかのような扉を開けて展示スペースに入ると、少し広めの会議室くらいのスペースと4.5畳くらいの2部屋に水槽が並べられていた。

間取りは1LDKといったところ?
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その名前に“淡水魚”と謳っているだけに、展示されているのは、地元の五ヶ瀬川水系に産する魚。中には地元のヒーローであるアカメや、一部に外国産の魚もいたりするが、総じて驚くようなものはいない。
そのせいか、水槽設備はメインの円形水槽以外は、ごく普通の家庭にもありそうな小さな水槽が中心で、学校の文化祭なんかにありそうな水族館、そんな雰囲気だった。
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個人的にはアカメ以上に“宮崎の魚”というイメージのシロチョウザメもいた。
シロチョウザメは日本では、宮崎県を中心に養殖がなされていて、ゆくゆくはそれを県の名産にしようという動きもあるとか。

写真がほぼ全景なので、水槽をひとつずつしっかり見たとしても、30分はかからないくらいの規模。
唯一、変わったものと言えば、コバルト個体のニジマスがいた。
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コバルト個体というのは、脳下垂体に異常を持って生まれてきた個体で、黒い色素を持たないことから体が水色になるというもの。あまり生まれてこないらしく、滅多に見られないらしい。
そんなスペシャル個体なのに、写真、イマイチでしょ?
その理由は、オレのウデ… の問題だけではなく、観賞面のコケが酷くて、写真なんか撮れるような状態ではなかったから。
暗いのはストロボなり、感度調整なりで何とかできるけど、コケは掃除しておいてもらわなければどうしようもない。
コバルトニジマスの水槽は特に酷かったけれど、全体的に掃除が行き届いていない水槽が多く、きわめて幻滅、というか腹立たしくさえ思った。
規模の小ささや、珍しいものがいないことは別に構わないし、腹を立てるようなことじゃない。でも、お客に展示を見せる施設で、中が見えないのはどうしようもないよね。
個人の趣味の水槽ではなく、観客からお金を取って水族館として展示を見せる施設なのだから、展示物がきちんと見える状態にしておくのは最低限のルールだと思う。
入館料はたったの300円だったけど、それがものすごく高いものに感じた。

ここに来るのには、もちろん少なくない時間と費用がかかっているんだけど、ガッカリなものを見せられると、余計にズシーンと来る。
それでも少し救いだったのは、水族館のすぐ側にあったおのころ池という池が楽しかったこと。そこにはコイやニジマスと一緒に、チョウザメが泳いでいて、売っている餌を与えることができる。
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動きの素早いマスに取られないよう、チョウザメに食べさせようとすると、結構難しくて色々試行錯誤。それが楽しくて、30分くらいは池の縁でいただろうか?
その後、せっかく遠くまで来たのだからと、珍しく高千穂峡を見物。流石に超メジャーな観光地だけあって、見られる景色はとても素晴らしく、説得力のあるものだった。

というワケで結論。
水族館を目当てに高千穂峡まで行くことはオススメしません!!
今のままでは、オレみたいなガッカリ感を味わうことになるだろうから。
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