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大淀川学習館(宮崎) [相当施設インプレ]

10月に開催された水族館ナイトの時のこと。
そこで宮崎に行く話をしたら、そこにいためnち(水族館に行ってまいります http://blog.livedoor.jp/pokomenchi0929/)が、「宮崎行くなら、大淀川学習館に行くといいですよ」と教えてくれていた。
その時は行こうと思っていなかったので、時間があったらねと、つれない返事をしたのだけど、結果的に宮崎の地でめnちに感謝することに。

出の山淡水魚水族館では、ピラルクー水槽の餌やりが終わったら出よう、そう考えていた。しかし、オレの行った日には餌やりがないことが判明。そこで仕方なく水族館を後に。
宮崎市内へとクルマを走らせるものの、レンタカーの返却時間まではまだまだ余裕がある。
そこで頭をよぎったのが、冒頭のめnちの言葉。
そこでお次の目的地を大淀川学習館に設定したというワケ。
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大淀川学習館は、その名の通り、宮崎県を流れる大淀川をテーマにした博物館で、水族館というワケではない。
時間があったから行ってみただけだったので、期待はしていなかったのだけど、行ってみてビックリ。想像以上に立派な施設で、宮崎ではもっとも水族館らしい施設かも知れないと思ったほど。わざわざ足を運んでも損はないオススメの施設だ。
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水族展示は建物の1/3ほどを占めていて、大淀川に生息する生き物が展示されている。水族展示のスペース以外にも、ホタルや水生昆虫を展示したコーナーもあって、なかなかの充実ぶりだ。
外から見るよりも館内は広く、博物館的な展示がされているコーナーや、蝶が放し飼いになった植物園の温室のようになったスペース(冬だからか、蝶は飛んでいなかったけれど)もあって、水族展示以外も充実している。
建物も新しく綺麗で、中も広々。ベンチなど休憩できるスペースも多いので、ゆっくり楽しむことができる。
驚くのは、この充実の展示が無料で楽しめるということ。広い駐車場もあって、宮崎の水族館相当施設としては、もっとも高い満足度が得られると言ってもいいかも知れない。

そう思った理由はもうひとつある。
水槽を泳いでいるものは、フナやハゼ類など身近なものが中心だが、巨大なオオウナギが入っていたりするのは南国らしいところ。
だが、最大の注目ポイントは、やはりそこは宮崎であるからして、アカメなのである。
壁一面に沿った大きな水槽にはアカメも沢山いるのだ。
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宮崎は高知とならぶアカメの主要生息地。しかし、県条例で捕獲が厳しく制限されているので、高知県産のもののように観賞魚として出回ったりすることがない。そのため、目にする機会もきわめて少ない。
出の山淡水魚水族館にもアカメは展示されていたが、「この個体は高知県産です」と何とも残念な注釈が付けられていたほど。地元である宮崎でも簡単には見られないのだ。
しかし、大淀川学習館にいるものは宮崎産で、大淀川で捕獲されたものだという。
アカメの捕獲を制限する条例は6年前から施行されており、展示されているものはそれ以前に捕獲されたものなのだと言う。
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そのため、展示されているものは小さなものでも60㎝はあろうかというサイズで、内2匹は1mくらいありそうな大きなもの。
これだけ立派なアカメはなかなかお目にかかれるものではない。しかも、より稀少な宮崎産である。それが見られただけでも、ここまで足を運んだ価値があったというものだ。

アカメの水槽は、水の中が白く泡立つほど強力なエアーレーションがいくつも入れられていて、酸欠に弱い魚なのは確かだが、アクリル面に近い位置にエアーストーンが置かれているので、泡の中に魚が隠れてしまい少々見にくい。
細かい泡で察しがついたが、そこにいた飼育スタッフ氏に聞いてみると、飼育水はわざわざ運び込まれているという海水だそうで、濃度はそのまま。汽水ではなく海水飼育されているとのこと。ちなみに、水温は25℃。
餌はキビナゴ、イワシ、オキアミを週2回。その条件で6年以上飼育すると、アカメはあそこまで巨大化させられるということである。
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1m級の個体

宮崎市内にあることから、宮崎の中心からもっとも近い水族館である。
クルマだと宮崎駅周辺から20分くらいといったところだろうか。
入場無料なのに展示は充実していて、水族展示以外も含めれば、宮崎の4館の水族館、水族館相当施設の中でもっとも規模も大きく、満足度も高い。
あの大きなアカメの群れを見に行くだけでも、足を運ぶ価値がある。何しろ、正真正銘宮崎県大淀川産のアカメが見られるのは、日本で恐らくここだけだろうからね。
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