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イヨボヤ会館(新潟) [水族館相当施設レポート]

新潟には、上越水族博物館、寺泊水族博物館、マリンピア日本海と3つの水族館があるが、そこからさらに北の村上市にイヨボヤ会館という水族館的施設があるのだ。
村上は古くから、遡上するサケを利用する文化、歴史を紡いできた街なので、そんな文化や歴史を紹介するサケをテーマにした博物館だ。
水族館的展示も行われており、オレにとっては行かなくてはならない場所だということ。
と言うワケで、マリンピア日本海の見学の翌日、村上まで行ってきた。

通りからでも見えるほど、立派なサケのオブジェが付いた建物が目的のイヨボヤ会館だ。
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村上駅からは歩いて10分少しと、比較的行きやすい。
建物の裏手は公園になっていて、葉っぱが色づきかかった今時期というのもあって、なかなか綺麗な場所だった。

水族館ではないから、入館しても水槽は迎えてはくれない。
1Fには奥に簡易的な孵化場があるだけで、そこでは採卵されたサケの卵が管理されているのを見学できる。
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その周囲には、館に面した三面川の魚が展示されているのだけど、印象的だったのはそこに使われている機材の古さ(笑)
とても綺麗に使われてはいたけれど、もはや骨董品のステンレス枠の90㎝水槽に、新品で売られていたのは20年以上前だろうと思われる上部フィルター。
ちなみに、同じフィルターを高校生の頃、ウチでも使っていたので、懐かしい気分に。

そこから順路を進むと、水族館的な水槽がいくつか並んだ薄暗い通路を経て、ひと際大きく、明るい水槽が出現する。
館に沿って作られた人工河川を横から見られるようにしたものだ。
そこには遡上したサケが放たれており、運が良ければ産卵シーンも見られるとか。
人工河川だけに、天然の川よりも魚の密度が高く、水もクリア。
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ペアになったサケたちは産卵活動の片鱗こそ見せてくれるものの、それ以上にテリトリー争いに忙しく、噛み合ったり、他の個体を追い回したりと慌ただしい。
しかし、その争いの激しさは凄まじい。2枚のガラスを隔てたこちらまで、ガツンガツンと魚同士がぶつかる音が響き、その度に鱗が飛び散る。
オレが飼ってる魚ではないから眺めていられるものの、魚同士がぶつかり、噛み合う様は何だか胃が痛くなりそうな気分になる。
もしそれがオレの魚だったら… 間違いなく目眩してるか、発狂してるかのどちらかだろうな。

気分が悪くなる前に、人工河川を後にすると、これまた長い通路。
下に潜っていくように、暗い中を下っていくと、その先にあったのは千歳サケのふるさと館にあるのと同様の、本物の川に窓が取り付けられた河川観察室だった。
ちなみにここは、本州では唯一のサケの遡上を観察できる施設でもある。
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ただし、こちらは三面川を分流した種川という小さな川。大きな激流の千歳川に比べると、いかにも小さい。
しかし、サケに産卵させることを目的に、江戸時代に作られたという由緒正しい? 分流で、村上のサケは200年以上前から、ここで代を重ねてきているのだ。

サケは大雨の増水後、遡上数が増えるのだという。
マリンピア日本海に行った前日は雨。それもかなりの大雨。加えて、村上に行った日にも強めに雨が降ったから、これは期待できる!! と観察窓に近づいていくと…
雨による増水で、川は濁り、透明度は10㎝ほどしかない。
濁りの中でサケが動いているのは分かるものの、それを観察するのはきわめて困難。
晴れの日の写真などを見ると、ガラス面に対して半水面になっていて、川越しに奥の景色も見えたりするようだが、オレが行った日は増水していたようで、ガラス面のほぼ全面が濁り水。ガラスの直前まで来てくれなければ、ぼんやりとシルエットしか分からない。

でも、数はそこそこいるようで、ガラス面に顔を近づけて濁りの奥の方を覗き込むと、砂を掘り返すなど、繁殖行動を見せるペアの姿も。
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既に産卵された卵もあるのか、ウグイの群れが砂に顔を突っ込んで何かを食べている様子も見られた。
とにかく濁りが強いので、写真はおろか、観察も困難なのだけど、やはり自然の川ならではの面白さがある。
流れが緩やかなせいか、千歳川ほどウグイの数も多くないようで、それが邪魔で見られない、なんてこともない。
濁りさえなければ、意外と観察しやすいのではないだろうか?
もし、それがダメでも、人工河川があるから、サケの遡上シーズンに行きさえすれば、間違いなくその姿、運が良ければ産卵シーンも観察できるだろう。

ちなみに、村上の遡上時期は北海道ではピークを過ぎた10月後半~。
その時期なら、近隣の水族館も空いてきているだろうから、新潟水族館巡りツアーをするなら、ベストシーズンと言えるのかも。
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タカ

こんにちは

新潟にこんな施設があるのですね。
すごく興味惹かれます!
鮭の産卵シーンってTVでよく見ますが一度は生で見たいですね。
命がけの産卵ってすごく命の儚さを感じさせます。
そして次世代につなげる・・・。

ステンレス枠の水槽なんていまだに現役で使用されてるのですね。
小学校の時に使用してた金魚水槽を思い出します。
上部濾過も青色のヤツ!
懐かしい~。

前記事のターポン!すごく格好良いです!!
ターポンって横から見ると口が間抜けで好きではなかったのですが
ミストラルさんの写真では正面からの写真で格好良さが引き立ってました!

by タカ (2013-11-13 14:06) 

ミストラル

>タカさん

こんにちは。

川のサケを見られるのは3カ所ありますが、本州は新潟のここだけなんです!!
サケの遡上が当たり前でないオレやタカさんにとっては、遡上、産卵、それらを終えたホッチャレ、そのどれもが感動的に見えると思います。
機会があれば、1度見に行ってみて欲しいですね。

写真には写ってませんがステンレス枠水槽はビックリでした(笑)
青色のフィルターもすごく懐かしいですよね。

ターポンを眺めていて、一番カッコいいのは正面かなぁ、と。
賛同してもらえて嬉しいです。
載せたのは一番イメージに近いものだったんですが、写真を撮るのは難しい魚ではないのですが、カッコよく撮ろうとすると、意外なほど難しい相手でした。
by ミストラル (2013-11-15 18:50) 

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