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変わった!? 変わらない? 10年ぶりの桂浜水族館 [水族館紀行]

もう3か月も前の話だけど、足摺海洋館のリニューアルオープンに合わせて、高知まで行ってきた。
目的の足摺海洋館まで東京からまっすぐ。海洋館のある竜串まで行くと、飛行機のある時間に空港まで戻れないだろうと1泊したのだけど、頑張れば日帰りもできたかも?
それはともかく、1泊したお陰で、海洋館以外の施設にも寄ることができたので結果オーライ、かな!?

寄った施設の内のひとつが、桂浜水族館。
最近、その名を耳にすることの多い水族館だ。
そんな話題の施設ではあるけれど、入館すると“変わってないな”と。
10年ぶりだったのだけど、建物や水槽の配置、のんびりした空気感が漂う庭(屋外展示部分)などは、記憶の中の桂浜水族館と大きく変わっていないように感じた。
もちろん、10年くらいじゃどこの水族館も大きく変わったりはしないが、その10年前の時も同じように感じたような記憶があったからだ。
こうした昔ながらの水族館はどんどん減ってきているから、今や貴重な存在と言えるかも知れない?
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10年前にはおとどちゃんもいなかった。

とは言え、まったく変わっていない訳ではなくて、10年前にはアカメの水槽に石が敷かれていたのに、それがすっきり無くなっていた、など、細かくは色々変わっていた。
でも、もっとも大きく変わっていたのは、トドがいるプールだ。
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10年前にはトドはおらず、このプールにはイルカが泳いでいた。桂浜水族館を初めて訪れたさらにその20年くらい前には、ここでオキゴンドウが泳いでいたような記憶もある。
かつて、高知でイルカと言えば、桂浜だった時代があったのだ。とは言え、過去2回、イルカショーは見ていないのだけど……
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10年前の現・トドプール。

イルカに代わりプールの主となった2頭のトド。
いずれも若いメスで、好奇心も強いようで、飼育スタッフだけでなく、お客を見に来るようなこともあるようだ。
水族館入り口側からトドプールへ移動しようとしたら、いきなり目の前にトドが現れて驚いた、みたいなこともあった(笑)

そんなトドたち、ショーも行っていた。
それも、ステージ上だけでなく、客席の前まで出てきて技を披露するのだ。
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まだ若く、トドのイメージからすればそれほど大きくはない2頭ながら、それでも目の前までやってくれば小さな子供が逃げ出すくらいの迫力はある。
この2頭、トレーナーに対する集中力も高く、きちんと指示された技を繰り出していく。どうやら“できる子”たちなようだ。
各地の水族館でトドのショーを見る度、トドという動物に対する認識が上書きされていくような感覚があるけれど、もちろん、今回の桂浜でも同じ感覚があった。

桂浜水族館と言えば、Twitterで“桂浜水族館状態”なんてワードが出てくるくらいで、空いているらしい。
水族館には申し訳ないのだけど、オレはそんな空いてる水族館が何より好きだ。
桂浜水族館状態については、話半分くらいに思っていた部分もあったけれど、オレが行った日はまったく“桂浜水族館状態”なんかではなく、それなりに賑わっていた。
水族館のある桂浜は、高知の有名観光スポットのひとつだが、コロナの影響でその桂浜もひっそりしていたことを考えれば、混雑していた、と言ってもいいくらい。

騙したな!!(笑)

それはともかく。
オレの桂浜水族館の楽しみ方も10年前からほとんど変わっていなかったようで、撮った写真を見ると、10年前の時と同じ水槽のものが多かった。
実際、今回の高知で、アカメがもたらす満足感はすべてこの桂浜水族館からだったくらいで。
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今回の訪問は10年ぶり3回め。その前、初めての時はさらにその20年くらい前だったから、そのペースでいくと、次回訪問は5年後かな?
その時もまた、今と大きく変わらない桂浜水族館のまま だったりしてるのかな!?
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もう2度とないかも!? ガラガラの美ら海水族館 [水族館紀行]

毎年恒例になっている、梅雨明け直後の沖縄行き。
元はと言えば、マンタの出産シーンを見たいが故に通い始めたこの時期の沖縄だったが、マンタの出産が無くなって以降も続いてる。

年が変わって2020年。明けてすぐの1月、早々に沖縄行きのチケットを予約した。
この時はまだ、コロナが猛威を振るうことも知らなかった頃。
その後、コロナは世界的大流行となり、日本も非常事態宣言が発令。日本中が引きこもりを余儀なくされてしまった。
同時に、各地に向かうはずだった人たちの“キャンセルした”報告が次々と聞こえてきて、今年の沖縄は無理だな、と、半ば諦めていた。
しかし、6月半ばに移動制限は解除された。だが、感染者が0になったことがない東京から、しばらく感染者の出ていない沖縄に行っていいものだろうか。
営業を休止していた定宿のご主人や、友人に相談してみたりもした。

結果、今年もこの時期の沖縄に行ってきた訳だが、移動制限が解除されて間もない頃だったこともあってか、沖縄はいつになくひっそり。
通りを埋め尽くしていたレンタカーもほとんど走っていない。
まだ休業を続けている観光施設なども多く、本格再開はもう少し先、みたいな印象だった。
オレ自身も、行く予定にしていたところが、ことごとく休業中だったので、予定を前倒しして美ら海水族館へ。結果的にこれが良かった!!

駐車場へ入って驚いた。あれっ!? クルマがいないぞ!! と。
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いつもなら、沖縄中のレンタカーをここに並べたと思うくらいに、巨大な駐車場が埋め尽くされていたはずなのに……

水族館の入り口に向かって歩く道にも…… 人がいない!!
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この時、16時頃。16時から入館料が安くなるのに加え、17時からジンベエザメの餌やりがあるので、いつもなら混雑している時間帯のはずなのだ。
これまで美ら海水族館には11年来続けているが、こんなに人がいないのは初めてだ。

もちろん、館内もひっそり。
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いつもなら、アクリル前に近づくことさえ難しい熱帯魚の海水槽のアクリル前にも誰もいないし、ジンベエザメの給餌時には人で埋め尽くされる大水槽前のフロアにだって、ぽつりぽつりと数名がいたくらい。
知ってる解説員さんによると、大水槽の給餌解説時にひとりしかお客がいなかった時もあったのだそうだ。

いつもはスタジアムを埋め尽くす人がいないのはイルカショースタジアム、オキちゃん劇場も同じ。
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イルカショーこそ行われていないが、イルカたちのトレーニングは引き続き行われており、音楽やMCこそないが、時間が合えばショーで行われる演目も見ることができる。
スタジアムには誰もいないから、イルカのジャンプに合わせて座る位置を変えるとか、普段なら絶対にできないこともこの時は可能だった。

それにしても、こんなにゆっくり美ら海水族館を楽しめる日が来るなんて!!
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水槽前で他の人に気遣うことなく写真を撮ったり、静かな中でじっくり魚を眺めたり、オキちゃん劇場でショー中(ショーじゃないけど)に場所を変わったり、いずれもこれまでは不可能だったこと。
ひっそり静かな水族館は、いつものような殺伐とした空気感がなく、心なしかそこで働くスタッフ氏たちもいつもよりゆったりと仕事をしているように見えた(気がした)。
顔見知りの飼育スタッフ氏や解説員氏とも、いつもより長く話ができたし、大水槽にオニイトマキエイが復活していたり、深海エリアに新顔が増えていたりと、しっかり見たいものもあったから、今回のこの“混雑フリー”は本当にありがたかった。

行ったことがある人は知っていると思うが、美ら海水族館は季節関係なくいつ行っても混雑している。とりわけ、2013年くらいから増え始めた外国人観光客によって、“いつ何時でもギュウギュウ”みたいな状況がずっと続いていたから、それが限りなく0になると美ら海水族館も沖縄も、こんなの空くのか!! と本当に驚いた。
もっとも、水族館も含め、観光に携わる人や企業からすれば、こんな状況は願い下げなのだろうけれど。

自粛期間から移動制限解除の直後というタイミングに当たったことで、贅沢に美ら海水族館を楽しませてもらったが、こんなこともあるものなんだね!!
色々ととんでもないことだったのでブログに残しておくことにしたが、こんな空いてることはこの先もう2度と無いんだろうなぁ……
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UAEの水族館紀行 [水族館紀行]

水族館巡りを始めて14年めともなると、日本国内の水族館はほぼ巡り終えた。
だから、という訳でもないけれど、海外の水族館も見たい!! という思いは強まりつつあった…… のだけど、降って沸いたみたいにそれが叶うことになってしまった。

きっかけは、ウチの連れ合いが、“ドバイ8万9000円!!”みたいなネット広告を見つけてきたこと。
正直に言うと、ドバイは特別行きたかった場所ではなかった。でも、この値段なら悪くない。冷やかしのつもりで問い合わせてみることにした。
どうせ、“その値段のは売り切れです”みたいことを言われるのだろうと思っていたから。
でも、予想に反して本当にその値段で行けます、との回答。
ドバイまで行くことになった。

比較的狭い範囲に、水族館やそれに相当する施設が5つもあるドバイは、水族館を目的に出掛けるならベターな行き先だ。
そう考えると、そんな場所に行く格安ツアーが目の前に降って沸いたなんて、きっと“呼ばれて”いたのだろうね。

ドバイの水族館と言えば、ドバイモールにあるドバイアクアリウムがよく知られている。
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この水槽ができた当時、美ら海水族館の大水槽を抜いて世界一になったことでも知られている。
大水槽を除くと、展示の中心は意外や淡水がメイン。完全屋内型で、様々な体験メニューが設定されているなど、観光地にある観光客向け施設な印象が強い施設だった。だからか、料金も高め(水族館のみでAED210、約6200円)。
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でも、大水槽を始め、入館しないでも見られる水槽も多い反面、入館しても日本で見られないものは少ない。入館料の高さもあり、再びドバイに行く機会があったとしても、オレは無料見学のみで済ます気がする。

そしてもうひとつ。ヤシの木型の埋め立て地、パームジュメイラにあるロストチェンバー水族館。
パームジュメイラの突端みたいな場所に立つ高級リゾート、アトランティス・ザ・パームの中にある水族館で、伝説の古代都市、アトランティスをテーマにした世界観で統一された水族館。
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海外ならではの“変わり種水族館”なのだろうと、ちょっとした偏見を抱きつつ行ってみると、とにかく水槽が綺麗で驚かされた。さらに、日本の水族館では見られない種類の魚が多く、想像以上に楽しめてしまった。
魚好きにはもちろん、水槽の綺麗さはぼんやり眺めるにもピッタリだが、やはり観光客が多い施設なので、あんまりゆっくりという感じではないかも知れない!?
施設内にはイルカやオットセイのショーをしている屋外スペースもあるようで、さらにはウォーターパーク(プール)にはサメの水槽を通り抜けるウォータースライダーもあるらしいのだけど、オレは行ってない。値段もそれなりにするのでね(汗)

ドバイには他にも、ドルフィナリウムというイルカショーが見られる施設と、グリーンプラネットという熱帯雨林を再現した屋内温室施設が水族館に相当する施設。
ドルフィナリウムの屋内のショースタジアムでショーを披露するイルカたちは、太地から連れてきたもだとか。また、そこにはオットセイもいるらしい。
行ってみようか迷ったけれど、料金が高いらしく、また、太地産のバンドウイルカは当然、見たことがあるもの。という訳でパス。

もう一方のグリーンプラネットは、アマゾンの水槽があるようで、行くつもりでタクシーに乗ったら、「知らない」と言われ、別のタクシーを捕まえるも、またしても「知らない」と。タクシーしか交通手段がない中、運転手が知らない場所に外国人のオレが行けるはずもなく、諦めざるを得ず断念した。

水族館はもうひとつ。UAEの構成国のひとつ、シャルジャにあるシャルジャ水族館。
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ドバイの隣の首長国なので厳密にはドバイではないけれど、ドバイ空港などがあるディラ周辺エリアからならタクシーで15分くらいの場所にあって、彼の地で水族館巡りをするなら簡単に行ける。
ドバイ水族館やロストチェンバー水族館に比べると、アトラクション感が薄く、正統派? 水族館な印象。ゴミ問題に関する展示があったりと、もっとも教育的。
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トンネルのある大水槽を中心に、水槽数はそれほど多くはないけれど、やはりピカピカに磨き上げられた綺麗な水槽と、日本では見慣れない魚も多く、ドバイモールやアトランティスほど混んでないことも手伝って、こちらもとても楽しめた。
料金も3施設中ではもっとも安く、隣接した博物館もセットで見学できる。

ドバイは夏場の昼間の温度が50℃を超えることもあってか、日が落ちた後に活動する人が多いらしく、昼間、特に午前中は人が少ない。
つまり、水族館に行くなら、その時間帯が狙い目。特にアトランティスは水槽に自然光が入るので、大水槽の綺麗さを堪能するならなるべく早い時間に行くのがオススメ。
どの施設も夜22時くらいまでと、遅くまでやっているので、ハシゴもしやすいし、ドバイモールやシャルジャ水族館は自然光が関係ないので、敢えて遅い時間に行くのもアリかも知れない。
なお、UAEは金、土が週末となるらしく、土曜の午後は混む。日本で言うところの日曜の午後。
ドバイ水族館に行ったのがまさにその曜日、その時間帯だったので、かなりの混雑だった。普段なら水族館には近づきもしない曜日時間帯だったことを考えれば仕方ないが、ゆっくりじっくり水族館を楽しみたい人は、土曜日の午後は避けた方が良さそうだ。
金土が週末となるのは、礼拝の関係らしい。だからなのか、シャルジャ水族館は金曜のオープンが16時からとなるそうだ。

個人的な評価としては、ロストチェンバー水族館>>>シャルジャ水族館>>ドバイ水族館な感じ。
行くまではシャルジャ、ロストチェンバー、ドバイモールの順になるかと思っていたのだけど、ロストチェンバー水族館の想像以上の素晴らしさは大きな収穫だった。

日本では見られない魚にも沢山遭遇できたし、久しぶりに水族館で大興奮することができた。
やっぱりたまには目先を変えて? 他所の国の水族館を見てみるのも楽しいものだね。あらためてそう思わされた。
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シーライフ名古屋、再び [水族館紀行]

2018年4月のオープン時には、何かと話題になったレゴランド併設の水族館、シーライフ名古屋。
オープンから1年以上が経過し、水族館好きの“行った報告”も見聞きするようになった。

そんな中、しばしば聞こえてくるのが、珍しいエイがいる、という話。
オレが行った時にも、ツカエイとオーストラリア産のウシバナトビエイという、他にはいない種類がいたが、どうもそれらのことではないらしく、それなら確認しに行かなくちゃならないだろう!! と、オープン以来のシーライフ名古屋へ。
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前回行ったのは、厳密にはオープンしていないプレオープンの時。
その時にはまだ水しか入っていない水槽も多く、水族館としてはまだ未完成の状態。
そういう意味では、オープン後は初めて。
初めての時は、独自路線に違和感があったことばかりが印象として残っていたのだけど、1年半ぶりくらいに見るシーライフ名古屋は、オレの記憶にあったものと比べると、ずっと“生きてる”感じがあった。
それこそ、水しか入っていなかった水槽に生き物が入って泳いでいたのだからね。
そんな初めて見る水槽を見ていると、前回の違和感もいい方向に影響したのだろう。意外な発見があったりして、考えていた以上に楽しめた。
例えば、ヘコアユの水槽にはヨロイウオが2匹以上はいた、とか。
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入館時、薦められるがままにバックヤードツアーにも申し込み、行ってみた。
大水槽を上から見るだけのものではあったのだけど、プラ素材のろ材とか餌(人工飼料)は世界各地にあるシーライフと共通のものを使っている、とか、海水は人工海水で、それもシーライフオリジナルの世界共通スペックのものである、などの話を聞けたことは収穫だった。
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日本にあっても、外国の水族館であることを貫きます!! みたいな心意気? を感じさせられたような気がした。
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大水槽の魚たちにあげてください、と、参加者に餌が手渡されたが、オリジナルのフードのどれか。モイスト状のペレットで、臭いはそれほど強くなかった。

なお、レゴランドと併設なのはシーライフの標準ではなく、世界でも数か所にしかないらしく、むしろ水槽にレゴが入っていることの方が珍しいのだとか。
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子供が主役の施設だからか、館内にいるスタッフ氏はフレンドリーで、オッサンのオレにも積極的に声を掛けてきてくれる。
聞きたいことがある場合は、聞きやすい。
シーライフ名古屋で他に水族館では見られないような珍種がいる理由は、展示される魚の多くがオーストラリアからやってきているからなのだけど、あの魚もオーストラリアから? みたいなことを聞いていたら、いつしか話は水族館業界トークみたいな内容になり、初対面のオレにそんなことまで聞かせてくれちゃっていいの? みたいに発展。
シーライフ名古屋に詳しくなったような気になったし、正直、楽しかった。

気になるオーストラリア産の生き物は、世界各地にあるシーライフに展示生物の供給を行う独自の施設があるそうで、そこから来ているのだそうだ。
その独自の供給ルートは、日本ではここでしか見られないものがいたりするシーライフのマニアックさの理由にもなっている。
だが、シーライフ名古屋で展示されている生き物のすべてがそこから来ている訳ではなく、国内調達したものもいるとのこと。

エイだけ見られればいいや、くらいのつもりで出掛けたのに、すっかり楽しんでしまった。
もう少し近ければ、定期的に足を運んでもいいかも、と思ったくらい。
それこそ、珍しい魚もいるしね。
という訳で、来週はその珍しいエイの話。
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若狭たかはまエルどらんど・再び [水族館紀行]

丹後魚っ知館を出た後、若狭たかはまエルどらんどにハシゴした。

前回行った時もそれなりに楽しんだという記憶はあるのだけど、東京からは何しろ行きにくい。
その行きにくさを考えると、再訪の機会はないかも!? みたいに思っていたのだけど、今回のメインミッションたる福井県立海浜センターの近くに宿をとっていたため、エルどらんどは丹後魚っ知館から宿までの帰り道の途中。
という訳で期せず久しぶりの訪問となったのだけど、10年近くも間があいたこともあり、細かく色々変わっていて、以前と同様、いや、それ以上に楽しんできた。

温室内の通路から池で飼われた魚を眺めるという基本的なスタイルは以前と変わっていないものの、以前はなかった水槽が設置されていたり、池の構成メンバーも池ごとに多少の変化があった。
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池は産地や魚の系統などは関係なく、いろいろな魚が混泳しているが、最初の池で目立っていたのは、かつてはここにいなかったチャイニーズゴールデンバルブとレッドテールタイガー、以前は別の区画にいたシルバーアロワナだった。
通路には餌の入った皿が置かれていて、ひとり10粒までと数に制限はあるものの、餌を与えることができるので、これらの魚たちが積極的に集まってくる。
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チャイニーズゴールデンバルブなんて、まず他所では見ない魚だが、大きさといい、数といい、以前、琵琶湖博物館の洞庭湖水槽にいたものなのだろう。
系統の異なる魚たちと一緒に、元気に暮らしているようだ。
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通路に水槽が増設されていた、というのは先にも書いた通りだが、そんな水槽の水の循環方法は家で魚を飼う者として、少々(かなり)羨ましいものに見えた。
並んでいるのは90㎝とか、それほど大きなものではないが、それらの水槽が置かれた通路の下には魚たちが泳ぐ池がある。
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水槽で展示されている魚たちの温度や水質も、池と共通で問題ないため、水槽の水は下の池からポンプアップされ、溢れた分は下の池へオーバーフローするという作り。
池の水がどのように供給されているのかは分からないけれど、大温室だからこそできる水槽の小分け方法は、家の中でチマチマやってる者には羨ましい以外の感想を持てないものだった。

いいなぁ、魚を飼うための温室……

温室と言えば、当然、植物も植えられているのだけど、その植物の状態も9年前よりよくなっていたような気がした。
9年前に来た時は、葉っぱのスス病が酷かったような記憶があるのだけど、今回はそんなススに覆われた葉も少なく、そんな部分も好印象。
植物で言えば、オレが行った時はちょうど、マンゴーの花が満開で、ピラルクーの観察窓付近は、マンゴーの花の匂いが充満していた。
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ピラルクーを見ようと、アクリル前に行くと、何とも言えない“変な臭い”。
たまらない悪臭とまでは言わないが、ずっとその場にはいたくないような、何とも言えない臭い。
何だこの臭い? と思って辺りを見回すと、頭上でマンゴーの花が沢山咲いていた。
知っている人は分かると思うのだけど、あの“変な”臭いだ。
4月の末頃、エルどらんどではマンゴーの花の臭いの中で、ピラルクーが観察できます(笑)

エルどらんどにいる魚の多くは、オレも実際に飼っていたりしたことのある馴染み深いものが多く、そういう意味でも楽しかったりするのだけど、それだけに上からしか見られないのは残念。
もっと見たいのに、魚のいる位置によっては、光の反射などで見えにくかったりするし、その見えづらさの前に度々、悶々とさせられた。

唯一、横からも見られるピラルクーの池も、あらためて不思議な作りだ。
熱帯をイメージした温室内にある池だというのに、階段状になった池の内部はきわめて人工的で、自然ぽい雰囲気はない。
例えば、階段の手前側を擬岩みたいなもので覆い、段の所に砂を置いたりすれば、基本的な作りはそのままに、見え方の雰囲気は激変したように思うのだけど……

まぁ、こうだったらいいのに…… 的な妄想ですな。
それも、そんな妄想をしたくなるような水槽の中身だから、ということで。
10年近くぶりのエルどらんどを楽しんできた、という話でした。
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久しぶりの油壷マリンパーク [水族館紀行]

ゴールデンウィークが明けて最初の週末、久しぶりに油壷マリンパークに行ってきた。

もともと出掛けるのが嫌いで、かつ究極的な人混み嫌い。
用がなければ家に引きこもっているので、ゴールデンウィーク期間中、用のない日は外に出ることがなかった。
それは悪くないんだけど、社会復帰が困難になるのが問題。
行かなきゃいけない仕事とかでもない限り、出掛けることを避けるようになってしまい、ますます悪循環にはまる。
その悪い流れを断ち切る意味でも、ちょっと遠い油壷まで行ってきたというワケ。

2年ぶりくらいだろうか。
そこまで久しぶりという訳でもないつもりだったけれど、変化はいろいろとあった。それも、オレとしては嬉しくない方向に。
生き物のことだから、当然、寿命もあるし、何かの理由で死んでしまうことは起こり得る。いなくなって残念に思うものは、定期的に見に行っておかないといけない、と改めて思わされた。

まず、入館してすぐのチョウザメ水槽のバルチックチョウザメがいなくなってた。
他のチョウザメの数も減っていて、水槽は何だか寂しい感じに。
まぁ、大型のチョウザメを飼育、展示するには少々窮屈な水槽だったから、今くらいの数でちょうどいいのかも知れないけれど、日本で唯一、かつ、この先、絶対に日本に輸入されてくることはないバルチックチョウザメがいなくなったのは、やはり少々残念に思う。
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在りし日のバルチックチョウザメ。

2Fの回遊水槽も多少のメンバーチェンジがあった模様。
まず、1匹しかいなかったオオメジロザメが3匹に増えていた。
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今年の1月末にやってきたものだそうだ。
いずれも沖縄(美ら海水族館)からやってきたそうなので、オレにとっては再会、だろうか。

それよりも、シロワニとノコギリエイが1匹ずつになっていたことは残念だった。
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シロワニは他所でも見られるが、ノコギリエイもバルチックチョウザメ同様、この先、日本に輸入されてくることがない魚だけに、その数が減る≒見られなくなる、と考えると、やはりショックは小さくない。
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2年前はまだ3匹いたはずだが、残り1匹になってしまったことで、日本のノコギリエイは全部であと6匹。
1日でも長く生きてくれることを願うばかりだ。

残念なことばかりではなく、ラッキーな出会いもあった。
油壷のタカアシガニ水槽では、ゴールデンウィークの頃、深海ザメ、エドアブラザメが展示されていたらしい。
もちろん、すぐに駆け付けなかったので、見られるとは思っていなかったが、真っ暗な水槽を覗き込んでも、やはりそれらしい姿は見当たらなかった。
館内をひと通り見回した後、再びタカアシガニ水槽の前を通ると、アクリルの前に

“あれっ!! ギンザメがいる!!”
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全頭亜綱と言えば、最近ではゾウギンザメが話題だが、同じグループのギンザメである。
鴨川シーワールドで状態よく飼われているらしく、元気に展示されているらしいのだけど、個人的には初めて見るギンザメだった。
ジッと着底していて、タカアシガニに踏まれでもしない限り動かない。
体に傷はあまりないようだけれど、初めて見るので、それがいい状態なのかどうか判断が付かない。
近い仲間のゾウギンザメやスポッテッド・ラットフィッシュが常に泳ぎ続けていることを考えると、あまりいい状態ではないのかも知れないけれど……

状態の良し悪しはともかく、この手の魚はすぐに来なければ見られなくなってしまう可能性も高い。
そこで、その場でTwitterに上げたら、多くの人に反応(オレのTwitterにしては、ね)をいただいた。
ゾウギンザメの時にも思ったのだけど、オレのフォロワーさんや、その周辺にいる人たちはどうやら全頭類好きが多いらしい(笑)

オレがこの個体を見たのは、もう2週間も前のことなので、もう見られないと思うのだけど、この個体が見たい!! という人は電話確認などをしてみることをオススメしておきます。

とりあえず生きたギンザメが見たい、という人は、鴨川に行けば見られると思う。多分。
そういえば、オレも鴨川のギンザメ見てないし、頑張って行かなきゃ、だな。
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奄美海洋展示館、再び [水族館紀行]

行った時期と、ブログにする順番がめちゃくちゃになってるので、実際に行ったのはかなり前の話なのだけど、奄美大島に行ってきた。

奄美大島に初めて行ったのは、奄美海洋展示館を目的に出掛けた2年前のこと。
その時は滞在時間も24時間未満で、しかもずっと雨だったので、せっかく奄美まで行ったというのに、webで見掛けるような綺麗な景色とか、海の青さとか、そういう奄美らしさをほとんど味わうことができなかった。
その“やり直し”と、もう少し奄美大島を知りたい。それが今回の目的。
でも、奄美大島まで行って、海洋展示館に寄らないで帰ってくるなんてことは、このオレに限ってないのである!!

2年前は平日で、天気も悪かったから海洋展示館やそれがある大浜海浜公園にもほとんど人はいなかったけれど、今回は天気のいい週末ということもあって、沢山の家族連れがピクニック? を楽しんでいた。
身動き取れない、という程ではなかったけれど、海洋展示館もとても賑やかだった。

2年前、オレを楽しませてくれた大水槽のコバンザメは1匹だけになってしまっていたけれど、見違えるほどに大きくなっていた。でも、そのせいなのかあまり泳がなくなり、壁にくっついたまま。以前のように顔を見に来てくれるようなことはなく、残念ながら今回は楽しませてもらえなかった。
しかし、その代わりに、ギチベラがカメラの前にやってきて、次々にポーズを取ってくれるサービスぶり。
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何でも、このギチベラ、この大水槽の主なのだそうだ。

オレが行った時、地元の高齢者の人たちの団体がやってきていたのだけど、海洋展示館の人がその人たちに「イラブチがいますよ~」とか、地元の名前で解説してた。
ちなみに、イラブチっていうのは、ブダイ類を指す名前。
当たり前の話かも知れないけど、奄美には奄美独自の魚の呼び名があって、今回の奄美ではそんな奄美名を色々と知ることができた。だから、そんな憶えたばかりの名前が聞こえる解説がオレにとってはすごくタイムリーで、すごく好印象だった。

大水槽のアイドル、ウミガメたちも数が増えていて、当日はお客が沢山いたからカメたちも次から次へとレタスをもらえていたようだった。


と、2年前と変わらず楽しんできたのだけど、今回、海洋展示館でオレのハートを撃ち抜いたのがスジアラ。
奄美ではハージンと呼ばれている、やはり高級食材だ。
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高級食材だから、養殖や種苗放流などもなされていて、放流された種苗の一部が展示されていたのだけど、まぁ、何とも可愛い。
10㎝ほどの小ささながら、姿形はスジアラそのもの。赤い体に青い細かいスポットが散りばめられた体色も綺麗だし、それでいてサンゴの隙間とかに隠れて、こちらを窺ってくるような表情がとにかく可愛い。
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すぐに家に帰って、水槽を海水で満たしたい気分になったくらいだった。
とは言え、これを見たのは4カ月ほど前の話だから、その時よりは大きくなっていて可愛さも幾分薄れている? かも知れないけれど。
次に行く時には、大水槽がスジアラだらけ、みたいなことになってるんだろうか?

初めて見る珍しいものもいた。
まず、エンマノホネガイ。
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ホネガイの1種、だよね!? 標本ではよく見るホネガイも生きたのを見たのは初めてかも知れない。
エンマは棘が長いのが特徴のようだけど、意外な小ささがちょっと驚き。
カメラ位置からやや角度が付くようなところにいたせいか、ほとんど動かないというのに、まともにピントを合わせられないのがオレのカメラらしい(笑・カメラのせいじゃない)

同じ水槽にいたスツボサンゴツノヤドカリ。
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何でも、新種らしく、恐らく、すごく珍しいもののはず。
割と見やすい位置にいてはくれたものの、ものすごく小さくて(1㎝くらい?)、老眼なオレの目にはあまり見えない生き物だった。
ええ、ピントも合いませんよ。マクロレンズも持って行ってなかったし。
まぁ、雰囲気だけでも伝われば(汗)
無脊椎は興味が薄いせいで、諦めも早い。それが超キュートなスジアラなら、暗い水槽でも、動き回る相手でも頑張るというのに……

今回は海洋展示館よりも、奄美大島自体が目的だったので、ふらりと立ち寄ってみただけだったのだけど、可愛いハージンのお陰か、何だかすごく楽しかった印象が残っている。
もしかすると、また奄美に訪れる用事、それも今度は海洋展示館が目的になるかも!? みたいな話も聞いたので、いつかまた、行く機会に恵まれそうな予感!?

行きたいところばかり増えるのも困ったものだ(苦笑)
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マニア向け水族館!? 板橋熱帯環境植物館 [水族館紀行]

板橋の植物園、熱帯環境植物館には、ミニ水族館が併設されている。
そこで展示されている水槽は、パッと見は、水草水槽とサンゴ礁の水槽という、よくありそうな組み合わせ。
どちらも見た目に綺麗だし、誰が見ても楽しめる。
しかし、中を泳ぐ魚をよく見てみると、こういう水槽でよく見掛けるような顔ぶれとは少々(かなり?)違っていて、所謂、定番が少なく、マニアックな非・定番の魚たちが多くを占めているのだ。

板橋熱帯環境植物館へは、オレの好きな花が咲く毎年3~4月頃、足を運んでいて、そのついでに、温室内の池で泳ぐエイの姿を見てくる、それが春の恒例行事となっている。
今年も、3月末頃、花を見るため足を運んだのだけど、今年はそれ以外にも目的があった。
3月に開催させてもらったイベントに来てくれた人が、ここをホームにしているそうで、聞けば、テンジクダイ科のマニアだとのこと。
何でも、ここには、ここでしか見られないようなテンジクダイ類が結構いるらしいのだ。
個人的にテンジクダイ類は、好みのタイプではないため、正直、ノーマークなグループ。
でも、そう聞くと、見てみたい気分になってきて、テンジクダイを見るために出掛けてみた。
するとどうだ。
あの水槽に数種類、この水槽にも数種類、と、まぁ、色々なのがいること!!
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その手の魚がいることまでは知っていたけれど、こんなに数多くの種類が展示されていたとは思ってもいなかったので、素直に驚いた。
これはその筋のマニアなら、楽しいはずだろう。
あまり大きな水槽のないこの施設には、サイズが小さく、同じ水槽で複数種を展示できるテンジクダイ類はうってつけなのかも知れない。
それにしては、少々マニアック過ぎない? と思わないでもないけれど……

テンジクダイ類以外にも、ベラとかスズメダイとかでも、他の水族館ではあまり見掛けない海外産のものが泳いでいたりと、これまで何度も見てきた水槽なのに知らない魚が沢山いることに驚くと同時に、これまで何を見てきたんだろうと少々恥ずかしい気分に。
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マニアックなラインナップは淡水の水槽にも共通している。
植物園の展示テーマが熱帯アジアだそうで、それに合わせている部分もあるそうだが、水族館に置かれた水草水槽でよく見られるような○○テトラなどのカラシン類は一切おらず、どの水槽にもプンティウスやラスボラ、ダニオなど小型コイ科魚類を中心としたアジアの魚が泳いでいる。

それだけでもこだわりを感じさせるところなのだけど、展示されている個体の仕上がり具合がとにかく素晴らしい。
個人的にも、同じような魚が泳ぐ水槽の管理をサポートしているので、板橋のハイレベルに仕上がった個体は目標でもある。
なかなか同じレベルまで行かないので、飼育スタッフ氏にその秘密を聞き出そうとしてみるものの、特別なことは何もしていない、とのこと。
確かに、与えている餌や水に特別なことはなさそうだったが、ウチの水槽と違うのは底砂と照明くらい? スタッフ氏によれば、照明の効果が大きいのでは? と話してくれたが……

個人的に一番驚きなのがゴールデンバルブ。
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ウチにも偶然やってきた1匹がいるが、魅力的と思ったことがない魚だった。
なのに、板橋の水槽にいるものは、ヒレだけでなく体にもハッキリした赤を発色していて「こんなに綺麗になるの!!」と、驚くと同時に、「これなら欲しい!!」と思わずにいられなかった。
ウチにいるものとでは、体型も違っているようで、同じ魚とは思えないのだけれど……
でも、これも、ごく普通に売られているものらしいので、同じことをすればウチのもこうなるはずなんだけど…… 追いつく気がしない。

オレが行った時には、ちょうどフグの企画展をやっていて、そこで展示されていたヤセハリセンボンも初めて見た魚だった。
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展示されているのはここだけ!? とされていたが、確かに他所では見たことがない。
外洋性のハリセンボンの仲間で、青い体色が特徴の種類。
こういう変なマニアックな魚が人知れずいるのもこの水族館ならでは。
誰もが喜べるようなものではないかも知れないが、こうした“その筋のマニアなら大喜び系の珍魚”に会える可能性は高いのかも知れない。

これまで年に1~2度しか足を運ばない施設だったけれど、これ系の魚に出会えたり、テンジクダイ類やプンティウスなど、見知らぬ小型魚が増えてる可能性だってある訳だ。
もう少し、コンスタントに足を運ぶ必要がありそうだ(笑)

花とともに、これまで最大の目的だったはずのエイは、チラ見だけの存在になっちゃうか!?
とりあえず、元気にしているので、その食事シーンを動画でどうぞ。


今更だが、断言しよう。
都内の水族館では、葛西と並び(部分的にはそれ以上に)、屈指のマニアックさを誇る水族館である、と。
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9年ぶりの志摩マリンランド [水族館紀行]

いつものように何気なくTwitterを見ていたら、見たことない魚の画像が上がっているのが目に入った。
何だこりゃ? ボアフィッシュ?
撮影した場所は…… 海外の水族館… かと思いきや、何と志摩マリンランドだった。
何でそんなものがいるの? と思ったのと同時に、見てみたい!! と。

志摩マリンランドに行ったのは過去1度きり。しかもそれは9年前のこと。
その時は前日にカメラのレンズが壊れ、満足に写真が撮れなかったので、いつか改めて、そう思っていたら9年も経ってしまっていた。
珍しいボアフィッシュの存在は、長らく行ってなかった水族館へ行くきっかけになってくれた。

まずは目的のボアフィッシュ。
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10㎝ほどの個体が2匹、展示されていたが、可愛い!!
サイズ的なものもあると思うけれど、動きとかオモチャみたいで、とにかく可愛い。
これでBoarfish(イノシシ魚)? この名前で呼ばれる魚にはいくつかあるようで、志摩マリンランドにいるヒシダイ科のものは、その姿形からイノシシは連想できにくい。
同じ科なので、日本のヒシダイとはよく似ているけれど。
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この種類(Capros aper)は地中海や東部大西洋に生息しているそうなのだけど、こんなマニアックな魚が何でここに? 大西洋や地中海の魚を展示したコーナーでもなければ、企画展の特別展示でもなく、この2匹が唐突にいる感じ。
でも、この魚が見られるのは恐らく日本ではここだけのはず。その機会を与えてくれたことには素直に感謝したい。

とても珍しい魚だから動画もアップ。



9年ぶりともなると、結構あちこち変わっているもので、巨大なホシエイがいなくなっていることは知っていたものの、建物の色が変わっていたり、入館してすぐの場所にあったウミガメの池がなくなっていたり、かつてチョウザメが泳いでいた水槽が水草水槽になっていたりと、様々な変化があった。
中でも残念だったのはノコギリエイがいなくなっていたこと。
9年前にノコギリエイが泳いでいた水槽では、マラウィ湖産のアフリカンシクリッドが展示されていた。
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それらも嫌いな魚ではないし、それはそれで綺麗だったけれど……

一方、9年前から変わってない… と思わせてくれたのが、2F回遊水槽の魚たち。
もちろん、入れ替わってはいるのだろうけれど、見るからに年季の入っていそうな個体も結構おり、前に来た時からいたんだろうなぁ、なんて思わせてくれるようなものも。
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中でも特に、いかにも年季が入ってそうなゴマフエダイやバラフエダイなどの巨大さに驚かされた。
あまり大きくない水槽だから巨大に見えるのだろうか? 

気になると言えばもうひとつ。化石コーナーの壁画。
ベレムナイト? やウミユリなどが描かれた太古の海の絵の中に泳ぐ魚が、どう見てもパイクとティラピア(笑)
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何故?
そんなに古代魚っぽい見た目でもないような気がするんだけど……
そもそも、描かれたような時代に、これらの魚はまだ出現していないんじゃないのかなぁ?

海獣ショーのないそれほど規模の大きくない志摩マリンランドでほぼ1日。
鳥羽水族館に行こうかな… なんていう思い付きにもめげず、長い時間を過ごしたお陰で、写真が満足に撮れず不完全燃焼に終わった9年前の“借り”は返せたのかなぁ、と。
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油壺マリンパーク [水族館紀行]

今日から水族館ブログをスタートする。
何のことはない、水族館に行ってきたというレポートだ。
記念すべき? ひとつめは昨日行ってきた油壺マリンパーク編から。

時間もあったし、天気もよかったので、ふと思い立ったマリンパークに行ってきた。
1年半ぶりくらいかな?

今年で40周年を迎えるという、比較的古い水族館だが、好きな水族館のひとつ。
規模は大きくないのだけど、どことなくゆったりした時間が流れているように感じるから。

水族館に行くと、そこで食事をすることは少ないのだけど、到着したのが昼時だったこともあり、まずはレストランへ。
食後、13時からのショーを見るべく、ファンタジアムへ。
油壺のショーは、ミュージカル風なのかここならでは。そこがまたお気に入りだったのだけど、今日見たショーは、割とスタンダードな内容で、ミュージカル風なものではなかった。でも、そこで改めて感じたのは、イルカもアシカも、技のレベルが高いということ。よくまとまっていて、安心して見ていられる、そんな印象だ。

ショーが進行していき、アシカと輪投げのコーナーでのことだ。
ここでは昔から、希望する観客から数名を指名し、アシカに輪っかを投げることができる。トレーナーの「アシカと輪投げをしてみたい人」の問いかけに、ガキンチョたちが「ハ~イ!!」と一斉に手を挙げるのが定番スタイルだ。

しかし、今日は違った。
「輪っかを投げてもらう人を、アシカに指名してもらいましょう!!」とトレーナー。
「ウァ~」とアシカ。
「ハイ、分かりました。前から4段目の、赤い服の男性の方、前に出てきてください!!」
「エッ、オッ、オレですか…!?」
まったく予期しない展開。
何も平日にひとりで来てるオッサンを指名しなくてもと思いつつも前へ出て、ちゃんと輪投げしてきましたよ。アシカと輪投げなんて、たぶん、25年ぶりくらい(笑)

6本の輪っかを投げ終えると、なんと、マリンパークの招待券をもらっちゃいました。
こんなのでもらっちゃっていいの? てな感じなのですが、まぁ、ラッキーってことで。その代わり、輪っかを投げたかったガキンチョ共の視線が少々痛かったけどね。
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ショーの後、水族館に入ると、ちょうどチョウザメの水槽に餌を与えてた。
そこでチェックしてた飼育スタッフの人とちょっと話したんだけど、ホワイトスタージョンとアリゲーターガーは、オープン時からいるのだそうだ。つまり、40年目ってこと。
そんなに生きるんだ!! ってことにかなり驚かされた。

その飼育スタッフとガーやチョウザメの話をしてる中で、
「アリゲーターガーは家庭じゃ飼えないですよね」とそのスタッフ。
そのひと言に、ウチにもいるんですけど…とは言い出せず、「そうですよね!!」なんて話を合わせてしまうオレ。
まぁ、オレもそう思っているので、ウソはついてない、ってことにしておこうかな。
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オレに言わせれば、マリンパークといえば“サメ(一部エイも含む)”なのである。
本州ではここだけのオオメジロザメを始め、シロワニや5匹ものノコギリエイがいるから。そのオオメジロザメ、搬入後間もなく見に行ってるのだけど、久しぶりに見たら、やけに大きくなってた。だけど、ヤツらの動きを追えるカメラを手にしていったというのに、水槽が暗すぎてほとんど写真が撮れず。サメ水槽は暗いところが多いのだけど、何とかならないもんかね?
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サメといえば、ドーナツ水槽のレモンザメも魅力的だった。
あまり好きなサメではないのだけど、顔つきはオオメジロ並みの凶悪な雰囲気。
写真が撮りやすい位置を泳いでくれないのが残念だけど、“このサメって、こんなにカッコよかったっけ?”って思えるくらいの存在感があったことが驚きだった。
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とまぁ、こんな感じで久しぶりのマリンパークを楽しんできた、という話でした。
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