SSブログ

沖縄美ら海水族館の気になる魚 Vol.13 [海の魚]

先日(1/28)にアップしたブログで、美ら海水族館大水槽のカマスについて書いた。
1月に行った美ら海水族館では、トラカマス以外に同じく大水槽にいるとHPに掲載されていたヨコシマサワラを見ることも大きな目的だった。

食材としてはよく知られたサワラだが、水族館では非常に珍しい。
生きて泳ぐ姿を見たことがあるという人はほとんどいないはず。オレは過去に1度だけ見たことがあるのだけど、その時見たのは小さな幼魚。サワラと聞いてイメージするような姿形のもの(≒大型の個体)は見たことがなかった。

大水槽に行き、目の前を行き過ぎるカマス、そしてサワラを探す。

いた!! 初めましてのヨコシマサワラ。
2X9A3634.JPG
そのサイズは1m少々、といったところだろうか。小さくはないが、あの大きな水槽では簡単に見失うサイズ感。でも、ちゃんと“イメージ通りのサワラ”の姿だ。
オレが見た1月半ばの時点で2匹がいたようで、水槽をしっかり回遊していてその姿も比較的見つけやすかった。
生きて搬入されただけでも驚きだが、この2匹、水槽で餌を食べているところもしっかり確認されているとか。
つまり、すぐに死んでしまうようなものではない、ということ。
水族館でサワラを見ないのは、生きて運ぶのが困難、というのがその理由だから、美ら海水族館にいるらしいと聞いても、行く頃にはもういないんじゃないか、と気をもんでいたので、見られて本当に良かった。

大水槽のあちこちでサワラやらカマスを探しまくっていたら、傍らで解説員氏によるインスタライブ配信が始まった。
毎週土曜日に配信されているもの。図らずも真横で配信をリアル視聴することになった訳だが、その時のお題目は「ジンベエザメ以外の大水槽のオススメの魚」個人的にもタイムリーな内容だ。
オススメを紹介する解説員氏の口から「ミナミギンガメアジ」という聞き捨てならないワードが飛び出した。

ミナミギンガメアジ!! だと!?

名前は知ってる。図鑑や写真でも見たことがある。でも、生きた姿は見たことがない。
これまでオレが見てきたそれらの情報や写真だけだと、ギンガメアジと見た目の区別がつかない、そんな認識だった。
しかし、あれです、と解説員氏に教えてもらった生きたミナミギンガメアジは、ギンガメアジとは思った以上に似ていなかった。
2X9A3846.JPG
似ていない、というと不正確だが、ちゃんと“違うもの”に見えるのだ。
見分けるポイントはいくつかあるのだけど、そんなものは必要ないと思えるくらい、まず、顔が違っていて、個人的にはギンガメアジよりもオニヒラアジに似ているような気がしたくらいだ。
オレが見た時には3匹がいたが、面白いのは、その行動パターン。沢山いるギンガメアジとは群れないようなのだ。
近くにギンガメアジの群れが近づいても、そこに合流しないし、数匹で泳いでいるギンガメアジたちもミナミギンガメと群れようとはしない。
当たり前でしょ、違うものなんだから、と言われているようにさえ見えてくる(笑)

大水槽のミナミギンガメアジは3匹。最初に見た時はシアターのところのアクリルパネル前を行き来していたので見つけやすかったが、翌日はまったく姿が見えず、かなり長い時間探したのだけど、確実に見たと自信をもって言えるほどの手応えはなく、あれ、そうか? くらいな感じ。探し出すのは少々困難かもしれない。

ヨコシマサワラ、ミナミギンガメアジはいずれも初めましてだったけれど、久しぶり!! な種類にも遭遇できた。
熱帯魚の海水槽、5枚目のアクリルのところにいたタイワンダイがそれ。
2X9A3251.JPG
この水槽には以前にもタイワンダイがいたことがあったけれど、もっと小さな個体だった。
それが育ったのか、新たに搬入されたのかは分からないが、比較的大きな個体。
このサイズのタイワンダイを見たのは久しぶりで、以前(10年くらい前?)、深海エリアにこのくらいのサイズの個体がいたことがあったが、それ以来だろうか。
ドバイ遠征以降、タイの仲間の奥深さに気付かされたが、そのきっかけとなった種類がタイワンダイ属だったこともあり、タイワンダイ自体も気になる存在に。
比較的いい位置をよく泳いでくれるので、写真を撮るにも不自由しない。贅沢を言えば、もう少し背ビレを広げてくれると嬉しかったのだけどねぇ……

タイの仲間以上にグループとして好きなのがフエダイの仲間。
自分の家の水槽で飼うようになったこともあり、より一層親近感が沸くグループとなった。
それらが沢山泳ぐ熱帯魚の海水槽でも、やはり好みなのだろう。ついつい目が行く。
中でもイッテンフエダイの綺麗さには大いに心惹かれた。
2X9A3766.JPG
顔はいかにもフエダイだが、目を引くオレンジ色のヒレ。
何て綺麗で可愛い子なんだ!! ウチにいるフエダイとも顔はよく似ているが、ここまで色鮮やかではないため、この子がウチにいてくれたら、みたいにも思ったり。

フエダイと言えば、最近、珍しいフエダイ、セダカタカサゴが展示されるようになったらしい。
コロナ禍で中断していた県内各地の調査や採集が再開されたらしく、その結果のようなのだけど、オレも見たことがない種類だ。
早くも次に行く時の楽しみができてしまったようだ。次に行けるのが待ち遠しい。
nice!(0)  コメント(0)