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アルプスあづみの公園(長野) [水族館インプレッション]

昨年、夏休み時期が過ぎ去ってしばらく経った頃だっただろうか。
一緒にイベントをやった水族館ブロガー、かめきちかめぞうさんが長野の“アルプスあづみの公園”に行ったらしく、Twitterで実況がなされていた。

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アルプスあづみの公園は、同じく水族館ブロガー、めnちのイチオシ施設として、イベントの打ち合わせ時にも度々話題に上っていたし、中村元さんの水族館ガイドにも登場していた施設でもあった。

しかし、展示種類数の不足と、水族館と名乗っていないことを理由に、水族館として認定されなかったのだけど、かめきちさんから「ミニ水族館」という案内看板も出ていたと、証拠写真付きで現地からのリポートが。
その瞬間、アルプスあづみの公園は基準を満たした“水族館”のリストに加わるこにととなり、オレにとっては行かなきゃならない場所がひとつ増えたということ。

昨年の秋は暖かい日が多かったけれど、アルプスあづみの公園があるのは寒いイメージのある長野県。
しかも、“アルプス”なんて、いかにも寒そうな名詞が施設名にも付いていたりする。
早く行かなければ雪が降って行けなくなるかも… と、かめきちさんから遅れること1ヵ月ほど後、安曇野方面へと向かう特急あづさへと乗り込んだ。

目的のアルプスあづみの公園は2つに分かれていて、水族館施設があるのは堀金・穂高地区という、市街を背にして右側にある方だ(ものすごくざっくりとした説明だけど)。

目的の施設に入館すると、正面に大きな風景画が飾られている…… のではなく、これがこの施設最大の水槽。
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奥にそびえる山、森の緑、そしてキリっとした透明感のある水…… どんな精緻な風景画だってこの水槽には敵わないのでは、そう思えるほど、綺麗でいつまでも眺めていたくなるような水景だ。
水槽の背景にジオラマ的な自然景観を作って見せている水槽は他の施設にもある。でも、ここほどその規模が大きく、ダイナミックな水槽は他にはない。
だって、ここの水槽の背景にあるのは擬岩や植栽じゃなくて、山や森、なのだからね。

水槽の中を泳いでいるのは、長野県の水産試験場が開発した信州サーモンなる作出魚とニジマスなど。
長野が誇る信州サーモンがここならでは、だろうか。
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水槽周辺にはボランティア? 案内係? のオジサンがいて、“何これー!?”とか“何の魚? マス?”とか、水槽周辺で声を上げると、近寄ってきて解説してくれる。
お客が来る度、解説のオジサンが登場していたのに、オレにはまったく近寄ってきてくれなかった。
声をあげなかったから? まぁ、別に解説なくても困りはしなかったけれど……

綺麗なエントランスホールの水槽に満足して危うく帰りそうになったが、件のミニ水族館は通路を通った先にある“理科教室”にある。
理科教室の名前の通り、この建物は学校をイメージした作りになっているようで、他の教室でも様々な体験学習? ができるようになっているらしい。
理科教室入り口には“ミニ水族館”と書かれた立て看板が置かれていたが、入ってみるとなかなかの、と言うか想像以上に水族館だった。

エントランス水槽と同様、周辺の野山を借景にしたとてもきれいな水槽が並んでいる。
中を泳ぐのは、イワナやヤマメなど、こうした水槽でよく見掛ける面々で、珍しい何かがいたりする訳ではないのだけど、水槽そのものの綺麗さが素晴らしく、その前でじっくり眺めたくなるのはエントランス水槽と同じ。
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オレが行った時は、葉っぱが色付き始めるくらいの中途半端な時期だったけれど、夏場なら青々とした緑と涼し気な水色の対比、とか、紅葉と水色のコントラストとか、季節ごとに違った美しさが楽しめるのではないだろうか?
そんな季節ごとの変貌を楽しむにはちょっと遠いことが残念なところか。

背景までしっかり作りこまれた大きめな水槽以外にも、小さな展示水槽と、金魚が展示された置き水槽がいくつか。
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季節によっては、公園内で見られる昆虫なども展示されているらしく、オレが行った10月末は、まだぎりぎり、そんな昆虫の展示が行われていた。
水の中の生き物に昆虫。まさに生き物好きの少年少女の心をガッチリ掴むラインナップだ。

海のない長野県は水族館の空白エリアだったはずだが、展示は長野らしさを感じられるし、何より水槽がとても綺麗。
基準こそ満たしていても、中には際どいレベルの施設もある。
そういう次元でないことだけは確か。
わざわざ行っても損はないと思う。
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Kazu

こんにちは。海無し県で淡水魚の展示に力を入れているところには水槽の水が綺麗なところが見受けられますよね。透き通った水を見てテンション上がるのは分かります。さて、美ら海水族館に初めて行ってきました。マンタが5頭いて迷いましたが、事前にミストラルさんが特徴をブログしてくれていたので、たぶん無事にオニイトマキエイ撮ることができました。ありがとうございました。
by Kazu (2019-02-09 19:42) 

ミストラル

>kazuさん

こんにちは。

沖縄のオニイトマキエイは展示中止になってしまいましたが、間に合ってよかったです。
個人的にも、ひとりでも多くの人に見て欲しかったですから。
by ミストラル (2019-02-16 12:43) 

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