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水環境館(福岡) [水族館インプレッション]

九州の水族館はすべて巡り終えた訳ではないけれど、あらかた終わった。そう思ってた。
特に規模の大きなマリンワールド海の中道を擁する福岡県には、それ以外の水族館はないと思っていたから、すっかり終わった気でいた。
しかし、そうでないことを知ってしまった。福岡市から約70㎞ほど離れた北九州市の小倉に、水環境館という小規模な水族館相当施設があったのだ。
知ってしまった以上、行かない訳にはいかないよね…
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名前だけでは分かりにくいが、小倉を流れる紫川という川をテーマにした淡水魚の水族館で、川沿いに建つ紫江’sというレストランなんかが入った建物の地下にある。
その紫江’sが小倉のまさに中心街にあって、辺りはとても賑やか。水族館がある場所らしくないというのか、少々場違い? な感じ。目的の水族館が地下だということもあって、入り口に気付かず素通りしてしまった。

入館料は何とタダ!! とは言えこんな街中で無料の施設。知名度も高くないし、正直、期待はしなかった… のだけど、行ってみて驚いた。
想像以上にちゃんと水族館だったからだ。
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並んでいる水槽はどれも小さいものばかりなのだけど、数は多く、何より、その水槽に展示されている生き物が住まう環境がしっかり作り込まれていたことには感心させられた。やったことがある人なら分かると思うが、小さな水槽にそれを収め、さらにその維持、管理は相当大変なことだからだ。これが無料で楽しめてしまうと思うと、かなりの満足感だ。
しかも、この水族館では、カゼトゲタナゴなど地域の河川の稀少タナゴの血統維持も行っているらしい。
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それに携わるスタッフ氏がどれだけいるのかは分からないが、きっといろいろ大忙しの日々を送っているのだろうなぁ。

水槽の中の魚たちも綺麗なものが多かったのだけど、中でもオヤニラミの綺麗さと大きさには驚かされた。
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淡水魚の水族館でなら、どこでも普通に見られる魚だが、ここの個体は10㎝以上はある大きさで、まず「こんなに大きくなるの!!」と大きさに驚き、さらに、色も鮮やか。赤いヒレにはブルーの模様が入り、「これ綺麗じゃん!!」と色の綺麗さでも驚かされた。
今でこそ日本各地で見られるオヤニラミは元々、西日本の魚。九州はその産地のひとつ。
そのせいか、こんなオヤニラミ、見たことない!! と思うほどの、どこよりも素晴らしい個体が揃っていた。

先にも書いた通り、この水環境館は地下にある。その理由がこれ。
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アクリルパネルの向こうの濁り水こそ、建物のすぐ脇を流れる紫川。
サケのふるさと千歳水族館ばりに、建物の中から川の中を覗けるようになっているのだ。
とは言え、建物は河口に近い場所にあるため、川の透明度はほとんどない。時々、アクリルパネルのすぐ側まで魚が泳いでくることもあるらしいのだけど、川の中がどうなっているのかはほとんど分からない。

それでも、アクリルパネル前に腰を下ろして、目を凝らせば、目の前の泥の上で小さな貝やカニなどが動いているのが見つけられる。
大きな感動とまではいかないけれど、街中を流れる川にも結構色々な生き物がいることが実際に見て取れるし、これはこれで結構楽しい。

上の階に上がれば食事もできるし、そのついでに立ち寄る、なんていうデート? なんかにも都合がよさそう。
すぐ近くには城があったりと、小倉の街の観光ついでにもよさそうだ。
何しろ、これを無料で楽しませてくれるというのだから、かなりの満足感が得られると思う。
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