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葛西臨海水族園の気になる魚 Vol.3 [海の魚]

9月も半ばになり、水族館巡りを復活させるべく、リハビリのつもりで葛西臨海水族園に足を運んだ、というのはひとつ前のブログでも書いた通り。
今回の訪問では、予期せぬ出会いが2つもあった。
そのひとつは、ひとつ前のブログにも書いたマグロの繁殖行動。
そしてもうひとつ、これもひとつ前のブログに書いたけれど、イタチザメの幼魚だ。
IMG_3771.jpg
人に対しての危険度も高く、何でも食べてしまう大型種として知られているイタチザメ。
海の中での悪食ぶりからは想像できにくいが、飼いにくい種類で、これまで沖縄美ら海水族館でしか見ることができない種類だった。

葛西臨海水族園に入館し、エスカレーターを下ると、正面にシュモクザメの水槽が現れる。
水槽左右のアクリルパネルに魚名を記したシールが貼られているが、その一番上はシュモクザメだったはずなのに、それより上に何かしらのサメのシルエットが貼られているのが目に入った。近づいてみると、イタチザメとある。
ええっ!! と驚きつつも、水槽内を見回してみるも、その姿はない。
入ってすぐに死んじゃったのかも… なんて思いながら、水槽の前を離れようとした時、水槽の端を泳ぐ細長く小さいサメを見付けた。
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イタチザメらしさを感じられることを狙ったショット(笑)

全長で80㎝ほどだろうか。1mには満たない小さな個体だ。
恐らく、産まれて間もない個体だろう。
これまで見てきた飼育下のイタチザメと同様、その泳ぎに力強さはなく、壁際をフラフラと泳いでいる。
シュモクザメやツマグロ、ウシバナトビエイなどの同居魚と遊泳コースが重なると、驚いたように水槽の中央付近まで飛び出てくる。
あの水槽を泳ぐサメの中ではもっとも大型化する、もっとも強力な捕食者だが、水族館で見ている限り、そんな感じはまったくしないのが不思議なくらい。

ちなみに、葛西へ搬入されたのは8月21日とのこと。
既に自力で餌も食べているそうなので、すぐに死んでしまうことはないと思うけれど、先にも書いたように、5年も飼うと記録になってしまうような飼育困難種だから、興味のある人はお早めに。
うまく育ってくれるといいのだけど…


葛西臨海水族園は今年で25周年なのだそうだ。
初めて行った時のことは憶えているけれど、当時は海の魚に対する興味が今ほど強くなかったこともあり、水槽の中身がどうだったかまでは残念ながら憶えていない。
ただ、水族館の雰囲気自体は当時も今も大きくは変わっておらず、展示や館内の雰囲気に別段古臭さも感じないので、そういう意味では凄い水族館だったんだなぁ、と思わされる。
もっとも、水槽によっては、透明度やキズなどが気になる所もあるけれど…

20年前後の歴史のある水族館や水槽には、それができた時からいる、という主のような存在がいるものだが、葛西臨海水族園にもいる。
カリブ海水槽のフレンチエンゼルと、紅海水槽のイエローバンドエンゼルがそれ。
IMG_3818.jpg
フレンチエンゼル。
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イエローバンドエンゼル。

どちらも開園当初からいるらしい。
観賞魚としても比較的ポピュラーな種類だけれど、今でこそさほど高くない値段で買えるが、25年前は結構高かったんだろうなぁ(笑)
この手のヤッコ類がどのくらい生きるものなのかは知らないのだけど、葛西の両者は老成した感じでもなく、まだまだ長生きしそうだ。
水族館以外でも見掛ける機会の多い魚だけど、そこは流石の25年もの。葛西にいるものほど大きく立派なものはまず見ない。
それだけでも見る価値はあると思うけれど、葛西臨海水族園の歴史の生き証人だと思うと、その見え方もちょっと違ってきそうな気がする!?

最後に普通に? 気になった魚を1匹。
アマモの水槽にいたカミナリベラ。
IMG_3759.jpg
水流に揺らぐアマモの森を眺めていたら、鮮やかな体色を持った魚が横切ったのが見えた。
しばらく出待ちしていたら、出てきたのがこのカミナリベラだった。
鮮やかなのは1匹だけだったから、成熟したオス、葛西流に言うならターミナル・フェイズ、だろうか。
綺麗だったから、写真を撮ろうと粘ってみたんだけど、あの水槽、写真を撮るのがものすごく難しいことが分かった。
何故なら、水槽正面のアクリルパネルが上に向かって傾斜しているから。
下の方でゆっくり動いているなんて、いかにも撮りやすそうな状況でも、ピントは合わないし、上からカメラの真上に降り注ぐ光が、床や水槽下のフレームに反射して、写真の下側が白く飛ぶなど、本当に大変だった。
結局、満足できる写真を撮ることはできず、そんな意味でも印象深い魚になってしまった。

写真を撮ろうと思わなければ、とても綺麗な個体だし、揺らめくアマモの中から探し出す楽しみもある。ちょっとした宝探し、みたいな感じかな?

個人的には再チャレンジしたい1匹、なのだけど…
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