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相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら(神奈川) [水族館インプレッション]

3月末頃にリニューアルオープンした、神奈川県相模原市の「相模川ふれあい科学館」。
4月も終盤になり、そろそろオープン後の混雑もひと段落した頃だろうと、行ってきた。
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相模川ふれあい科学館は、その名の通り、純粋な水族館という訳ではなく、相模川をテーマにした、水族館的な展示もある児童館?
そのため、展示物は地域の子供を対象としたと思しきものが中心で、そういう意味では多くの集客を想定した、一般的な水族館とその立ち位置がちょっと違っている。
しかし、リニューアル後は「アクアリウムさがみはら」というサブネームが付いたことからも分かるように、水族館的な色合いが強い施設へと生まれ変わった。
以前(リニューアル前)の科学館の水族館濃度が70%くらいだとしたら、新生科学館はそれが90%くらいに上昇した感じだろうか。

かなり長期のリニューアル期間を経てのオープンだけに、外観から内装までガラリと変貌を遂げていて、何となく旧科学館との関連性を感じさせる部分もあるものの、どこもかしこも綺麗に化粧直しがされていて、旧科学館には来たことがあるはずなのに、見知らぬ場所に来たような気分に。

水槽の配置や、その中身は、リニューアル前と大きくは変わっていない。
でも、水槽の内側の景観作りには、かなり力が注がれたようで、少なくとも水槽を眺めている分には、“新しい水族館に来た!!”という感覚だ。
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メイン水槽たる相模川水槽「流れのアクアリウム」も同様で、上流から海へと至る展開は以前と同じだが、擬岩や擬木、小さな堰などが多用され、水槽内の環境再現、というか雰囲気作り? がしっかりなされていて、眺める人がイメージする上流、中流、下流が小さい中でしっかり再現されている。
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上流域、ヤマメの水槽。倒木の内側も水槽になっている凝った作りで、サワガニが展示されている。

魚の種類や、どの領域にどんな魚がいるのか知らない人でも、自分が眺めているのが、川のどのあたりなのかが感覚的に理解できるんじゃないかと思う。
こりゃまたいい淡水魚の水族館ができちゃったぞ!! そう思わせてくれるに十分な内容だ。
ただ、川の展示がよくできている分、気になったのが底砂利。
庭先なんかに敷かれていそうな、大きめな粒の黒っぽい玉砂利が敷かれている。
これが水槽内の自然っぽい雰囲気をスポイルしてるみたいな気がして、個人的には好きじゃないポイント。
もっとも、まわりが良くできているからこそ、こんな所が気になるとも言えるワケで、日本の淡水魚を展示した水族館としては、かなり魅力的な水槽になってると思う。

個人的に気に入ったのが屋外の池。
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こんな池が旧科学館にあったという記憶はないのだけど、新たに造られたものだろうか?

こうした施設の屋外池というと、その住人はコイと相場が決まっていそうなものだが、湧水と小川のアクアリウムと名付けられたこの池は、館内の流れのアクアリウムと同様、湧水から小川へ至る流れが再現されている。

館内の水槽と似たような感じもするのだけど、池なので眺めるのは上からがメイン。
池に近寄ると、小魚たちの群れが慌てて泳ぐ様子が観察できる。
屋外だからか、意図的にそうしているのか分からないけれど、水の濁りが強く、見やすくはない。でもそれが、却って本当の野池みたいな感じになっていて、いいなぁ、と。
時々、アクリル面までやってきた魚の綺麗さに驚かされたりと、なかなか楽しい池だったんだけど、暑くもなく寒くもなく、新緑の今時期だからこそ、だった部分もあるのかな? 北風吹きすさぶ真冬だと、周りは枯れ木ばかりで、魚もあまり泳がないだろうから…
でも、この池が気になるという人は、真夏になるより前に行った方がいいかも!?

都会郊外を流れる相模川がテーマの水族館なので、特別珍しいものがいる訳ではないし、規模も大きくはないんだけど、そんな中でマニアックと言えるのが14種類がいるタナゴの展示。
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これらのタナゴは相模川とあまり関係はないんだけど、これは旧科学館時代から続いているもの。
興味のない人からすれば、100円玉みたいな小魚がいっぱいいる… 程度のものかも知れないが、これだけの種類をまとめて見られる機会はそうはない、結構なコレクションだ。
小さなタナゴは、水槽を覗き込むと逃げまどうからじっくり観賞することは難しいのだけど、ここでは展示水槽が適度に小さく、しかも両面から見られる作りで、常に人目にさらされているせいか、タナゴにしては比較的落ち着いていて、比較的しっかりと見ることができる。

これで入館料は300円。
最寄り駅からは近いとは言えないけれど、交通の便も悪くはないので、水族館好きなら足を運んでも損はないと思う。
水族館は親水公園の中にあって、特に新緑の緑が目に気持ちがいい今時期は、出掛けるのにピッタリな時期じゃないだろうか?
ちょうどゴールデンウィークも間近に控えているし… って、混雑してるんだろうなぁ…
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「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」広報担当

はじめまして。
「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」の広報担当です。
このたびは、ご来館また貴ブログにて詳細なご紹介をしていただき誠にありがとうございます!
個人的には、私も屋外の「湧水と小川のアクアリウム」がお気に入りです。相模川から水を引いているので、雨後などは濁りがひどいときもありますが、水槽とは違った生き物達のリアルな様子を観察していただけると思います。
また、本日4月26日より、この屋外水槽の魚たちに手から直接餌やりができるイベントも開催しています。アユやウグイなど、通常の施設さんでは餌やりが難しい魚へ直接餌付けができますので、ぜひまたお越しください。詳細はホームページをご覧ください。

今後とも、貴重なご意見をお聞かせいただけますよう、宜しくお願い申し上げます。
by 「相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら」広報担当 (2014-04-26 10:21) 

ミストラル

>相模川ふれあい科学館 アクアリウムさがみはら 広報ご担当者さま

こんにちは。初めまして。
コメントをお寄せいただき、ありがとうございました。

楽しませていただきました。
素敵な水族館に生まれ変わりましたね!!
「湧水と小川のアクアリウム」は、近くで座っていると、本当の池の側にいるみたいな気分になれて、とても気分が良かったです。

またお邪魔したいと思います。
ありがとうございました。
by ミストラル (2014-04-27 19:10) 

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