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伊豆三津シーパラダイスの気になる魚 [海の魚]

久しぶりに三津シーパラダイスに行ったのは、しばらく行ってなかったのもあるけれど、寒い今時期に行けば、何かしら珍しい深海生物に遭遇できるかも? みたいな期待があったというのはひとつ前のブログに書いた通り。
駿河湾に面した三津シーには、激レア深海生物が人知れず? 搬入されることがある。
例えば、一昨年の年末、沼津港深海水族館にラブカが搬入されたことが大いに話題になったが、その少し前、三津シーパラダイスでも生きたラブカが展示されたのだ。
残念ながら、オレがそれを知った時には、既に展示は終了していたけれど…
だから、今回も、そんな“スペシャルな偶然”に遭遇できないものかと、密かに期待していたのだ。

入館してすぐ、水族館棟へと入館。
シンボル水槽とも言うべき、サクラダイの水槽に出迎えられる。
サクラダイもとても綺麗なのだけど、同じ水槽の脇役に、面白いものがいたりするのでしっかりじっくり眺めたい水槽なのだ。
今回、そんな脇役の中に、イトタマガシラを発見。
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サクラダイの群れの中に、見慣れない魚を見つけて、何あれ? ちょっと綺麗だなぁ、と魚名板を探してみるも、載ってない。
写真を撮って、家に帰って調べてみて種類が分かったんだけど、これまでもこの水槽ではそういう機会が何度かあった。
というワケで、サクラダイの綺麗さを堪能した後は、魚名板に載ってない魚を探す。これが三津シーのサクラダイ水槽でオススメの楽しみ方だ。ただし、魚好きの人の、ね。

特別珍しい存在でもないサクラダイに、あれほど大きな水槽があてがわれているのは、三津シーパラダイスが駿河湾に面した伊豆の水族館だから。
そのため、意外と、なんて言っては失礼かも知れないが、伊豆にこだわった展示がなされている。
そんな伊豆らしい魚のひとつがナガハナダイ。
IMG_7516.jpg
やや深場にいるハナダイ類で、強烈な婚姻色が印象的な種類。
でも、婚姻色だけあって、いつもその色を見せてくれるワケではなく、水槽にいたものは普段の体色。
水槽は深海風の? 青いライトで照らされているため、その体色は今ひとつ伝わりにくい。
フラッシュでも光らせて撮影すれば、もう少し鮮やかな色合いが楽しめたのかも知れないけれど…
魚名板によれば、結構珍しい魚らしい。

深場の魚で綺麗と言えば、アカムツも見逃せない。
IMG_7559.jpg
アカムツと言えば、ノドグロと言えば誰でも知っているだろう。
やたら値の張る干物で知られる、美味しい魚だ。
高い知名度の反面、飼うのは難しいらしく水族館では珍しい魚で、いても大抵はあちこちに傷があったりと、なかなか綺麗な個体には遭遇できない。
でも、三津シーにいた個体は、写真の通り、とても綺麗なもの。
こんなに綺麗なアカムツは初めて見たかも!? と思うほどの状態だった。
食べるのは大好き!! という人は多いと思うけれど、生きた綺麗な姿は、三津シーパラダイスがオススメです!!

そんなアカムツ以上に珍しく、今回見た魚の中では最高に珍しいのがオオメハタ。
IMG_7573.jpg
比較的深い場所にいる魚なので、引き上げると目が飛び出たり、口から内臓が飛び出てしまうなど、急減圧の影響を受けやすいのだとか。
加えて、スレ傷にも弱く、生きたまま移動し、展示するのがきわめて困難な魚なのだそうだ。
というワケで、オレも初めて見たんだけど… 地味… だよねぇ…
形も色もごく普通で、名前の通り目は大きいけれど、少なくとも見た目には印象に残りにくい魚のような…
薄暗い水槽に入っていたけど、ほとんど動かないので写真も撮りやすかった(笑)
すごく珍しいはずなのに、今ひとつ有り難みに欠けてしまうのだけど、食べるととても美味しいのだとか。
最初にその味を知っていれば、違って見えたのかも知れない。

最後の1匹は、深い所にいるワケでも、特別珍しいワケでもないムスメハギ。
IMG_7641.jpg
サメや大型魚が泳ぐ大水槽の片隅で、小さな体で忙しそうに泳ぎ回っていた。
手のひらくらいの大きさだったろうか。同じ水槽にはこのムスメハギをひと口で飲み込めてしまいそうな魚もいるのに、大丈夫なのかな? なんて少し心配になったんだけど、それ以上に、色、柄が綺麗で目を引かれた。
モンガラカワハギの仲間はどれも、サイケデリックな色・柄を持っているけれど、このムスメハギはシックで上品。
それでも大きな水槽で目を引く強い存在感。魚の色や柄に驚かされることは多いけれど、これもまさにそんな感じの気になる1匹でした。
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コメント 2

ひろみく

色々とお褒めいただき、ありがとうございます。お金もないので、地元の魚中心です。職員に漁協の準組合員がいて、出勤前に釣りに出るのも当たり前です。仕事としてクラゲ採集にショッチュウ行っている山形の水族館には負けますが・・・
最近は積極的に周辺の定置、刺し網にも行きますし、サクラエビ漁にもお邪魔しております。5/3のサクラエビ祭りには、何かしらの協力をさせていただけそうです。
珍しくはない魚種ですが、ブリとマダイに餌をあげていただけるようになっていて、養殖業を紹介しています。
最後になりましたが、ミストラルさん、一度お会いしてお話してみたいです。次にシーパラに来るときは、連絡が取れるとよいのですが。ブログを拝見するのもたまになので・・・・・
by ひろみく (2014-03-29 21:00) 

ミストラル

>ひろみくさん

地元の魚、いいじゃないですか!!
伊豆の水族館だからこそ、伊豆の魚をいろいろな意味で“良く”展示できるのだと思うんです。
そんな“地元スペシャル”が見たいオレにとっては、その方が嬉しく思います。

次に行く時には、是非、実際にいろいろ聞かせてください。
ご連絡差し上げたいと思いますので、
mistralaquqrium@gmail.com
まで、アドレスなどの連絡先をお送り下さい。
by ミストラル (2014-03-30 18:42) 

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