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葛西臨海水族園の気になる魚 Vol.2 [海の魚]

1月は何だか時間がなくて、水族館に行ってないどころか、ブログの更新すらも放置。
忙しいのはありがたい話なのだけど、その実、要領が悪いだけだったりして、この先、(経済的に)水族館行き放題、というワケにはいかなさそう。
というワケで、そろそろ2月になろうかというタイミングで久しぶりの更新。
それも、1月4日に行った葛西臨海水族園の話(汗)

ひとつ前のブログにも書いた通り、葛西臨海水族園に行きたかったのは、イボダイの展示が始められたことがHPでアナウンスされていたから。
IMG_7321.jpg
イボダイは干物など食用としては有名なのに、水族館ではあまり見ない魚で、オレの知る
限りでは鴨川シーワールドでしか見たことがない。
イボダイを知らない人でも、エボダイなら聞いたことがあるんじゃないかな? 

鴨川では、マンボウの水槽に数匹、ずいぶん前から展示されていた。
写真に撮ろうと挑戦したことはあったけれど、あの薄暗く、しかも内側にビニールフェンスがある水槽で、小さなイボダイを写真に収めるのはかなり難しく、これまでのベストは、何とかそれと分かる程度のピンボケ写真が1枚あっただけ。
そこに葛西のニュースである。しかも、搬入されたのは外光も入る明るい水槽だ。
ものすごく好きな魚でもないのに、意気込んで出掛けた理由はそれ。まさに鴨川のリベンジ、というワケだ。
鴨川では、平たく丸っこい魚、くらいの印象しかなかったんだけど、明るい水槽でじっくり見ると、ブラックテトラの幼魚を巨大化させたみたいな感じの、ちょっと可愛い魚であることに気付かされた。
有名(食材として)なのに、水族館でほとんど見掛けないのは、意外と飼いにくいとか、移動が困難とか、そんな感じなのかなぁ?


葛西臨海水族園は、東京都の水族館だけあって、小笠原の魚が充実しているのだけど、その小笠原産の魚で、ずっと見てみたいと思っていた魚にようやく会うことができた。
それがオビシメ。
IMG_7394.jpg
紅海のアズファー(アラビアンエンゼル)ばりに、紺色の体に鮮やかな黄色の帯が入ることからオビシメの名前がある魚なんだけど、葛西にいたのはご覧の通りの幼魚。葛西流に言うなら“イニシャルフェーズ”。
成魚でもメスなら、これに近い色のままなんだけど、オス成魚は例の“オビシメ色”に変化する。
いつ、どのように変化するのか。それはそれで興味のある所。
つまり、その成長過程を見るのに、定期的に出掛ける理由ができたってこと。
とは言え、他の種類で見る限り、ブダイ類の成長はあまり早くなさそうだし、それより何より、写真の個体がオスかどうか分からないんだけどね。


オビシメの撮影に必死になっていたオレの前を、見慣れないニザダイ類が横切った。
ん? 何か見たことない魚が泳いだぞ!?
というのがスジクロハギ。
IMG_7432.jpg
南国のニザダイ類らしい丸っこい体型だけど、体色はサンゴ礁の住人とは思えないくらい地味。
でも、見たことない魚ということで、カメラを向けた。
オビシメと並んで、岩に付いたコケ? を盛んについばんでいたのだけど、どちらもなかなかいい位置を泳いでくれず、なかなか撮れない。
南国のサンゴ礁の住人にしては珍しい? 地味な体色が、カメラのピント合わせを阻む。
撮れないと分かると、余計に必死になるもので、しばらく粘っていたら何とか…

でも、ファインダー越しとは言え、しばらく眺めていると、その地味さの中にも、たすき掛けしたみたいな白いバンド模様や、よく見れば青っぽく見える細かい虫喰い模様とか、独特な美しさがあることに気付く。わびさび的な感じともちょっと違うけれど、全体的に渋い色合い。
積極的に目を引く魚ではないけれど、じっくり眺めてみると、意外な綺麗さにちょっとした驚きが味わえる。
同じ水槽には、鮮やかなウメイロモドキやタカサゴなどがいるから、そちらに目を奪われがちだけど、スジクロハギを見つけたら、少しだけ長めに眺めてみて欲しいと思う。


スジクロハギだけでなく、葛西臨海水族園はニザダイ類がかなり充実している。
いつぞや、クロハギとその近縁種のみの話をしたことがあったけれど、それら以外にも、余所の水族館ではあまり見掛けないような種類まで、かなりの充実ぶり。
オレみたいなニワカ・ニザダイマニアにとっては、結構楽しめる場所だ。
スジクロハギに続き、オレの心を捕らえたニザダイ類が、カリブ海水槽にいたブルータン・サージャンフィッシュ。
IMG_7463.jpg
かなり立派なサイズで、以前当ブログに登場したヒラニザとか、そのあたりと同じくらいありそう。
その大きさからするに、以前からいたんだろうけど、気が付いていなかったらしい。
その名の通り、青みがかった色をしたニザダイ類なのだけど、パッと見ただけでは、柄も含め、ちょっと尾ビレの形が違うヒラニザ? みたいな感じ。
大西洋にはニザダイ類は多くないらしいのだけど、大西洋自体が馴染みが薄いのに加え、どういうワケだか以前より漠然とした憧れがあるカリブ海産だと聞くと、ただのヒラニザとはちょっと違って見える(笑)

人気のカリブ海水槽はいつも混んでいて、こんな写真しか撮れていないので、コイツも再チャレンジ。
とは言え、的が大きい分、スジクロハギよりは遙かにラクだったけれど。

1月はまったく水族館に行けてないので、次回の更新は…
期待しないでおいてもらえると… 助かります(笑)
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コメント 2

タカ

おはようございます。

イボダイの展示は珍しいですね。
私の住む徳島では郷土料理で姿ずしが有名です。
そしてボウゼと呼ばれ味も良く好まれる魚ですが生きてるのを見た事ないです。
狙って釣れる魚じゃないし・・・。

先月、ニカラグアガーを入手する事が出来ました。
今は水槽でプカプカ漂ってます。

by タカ (2014-02-06 10:57) 

ミストラル

>タカさん

イボダイ、意外なくらい、水族館にいないんですよね。
恐らく、入手は難しくないのでしょうけど、スレに弱いとか、生きたまま運ぶのが困難なんだろうと思います。
苦労を伴う割に、展示効果が少ない… そんな所ではないでしょうか?
姿ずし、美味しそうですね。食べてみたいなぁ。

そういえば、チャパシウスのコンテスト、おめでとうございます。
話には聞いていましたが、あそこまでとは!!
ウチでも1匹購入しましたが、とにかく餌を食べないヤツで、まだ30㎝を少し超えたくらいです。
タカさんの個体の写真を見ていると、同じ店で買った、同じ親から生まれた個体とは思えないくらいです。

ニカラグア!!
思いが強ければ叶う、みたいな感じでしょうか?
売りに出ている個体に巡り会えたこと自体がスゴイですよね。
by ミストラル (2014-02-06 16:07) 

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