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鴨川で再会した銀座の魚たち [海の魚]

毎年夏に開催される、銀座のSONY水族館。
14tの水槽をメインに、沖縄美ら海水族館からやってきた魚たちが展示される期間限定の水族館だ。

沖縄からやって来た魚たちはまっすぐ銀座ではなく、一度鴨川シーワールドへと運ばれ、そこで状態を整えてから、銀座へと運ばれる。
夏休み期間のみの公開で、それが過ぎると終了となるワケだが、役目を終えた魚たちはというと、再び、鴨川シーワールドへと運ばれ、そこが新たな住み処となるのだ。

SONY水族館は、トロピカルムードを演出する色鮮やかな南国の魚たちが、銀座を行き交う人たちに、一瞬の涼や、癒しを与えてくれるが、水槽の中の魚たちは結構大変だ。
水槽は狭く、少々過密気味なのに加え、新鮮な海水が常時入れ替わっている美ら海水族館と比べれば、水だって良好とは言い難い。
当然、死んでしまったり、状態を崩してしまうものもいるため、この水槽の前を通る度、「まだ大丈夫」と安心したり、「もう少し頑張って!!」と、密かに応援してた。
イベントが終了し、今でも元気にしてるかなぁ? 銀座のあの辺りを通りがかる度にそんなことを思っていたんだけど、今回の鴨川行きは、そんな再会も楽しみのひとつだった。

トロピカルアイランドのサンゴ礁水槽の前に立った時、早速久しぶりの顔を見つけた。
夏休み頃に何度か顔を合わせたイロブダイだ。
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もちろん、向こうは憶えちゃいまいが、久しぶりだねぇ、と声をかける。もちろん、心の中でだけど(笑)
SONYビル内に設置された円形の水槽では、主のように巨体を持て余していたというのに、鴨川の水槽で見る分には“こんなに小さかったっけ?”とちょっとした驚きが。
しかし、元気そうで何より。
銀座で同じ水槽にいたメス個体も元気そうな姿を見せてくれた。
ちなみに、イロブダイはその鮮やかさから人気の高い魚だが、本家・美ら海水族館でも必ず見られる魚ではなく、鴨川で見たのは初めて。
つまり、案外珍しい魚だということ。
銀座の時よりも圧倒的に広くなった水槽でのびのび泳ぐ様は、銀座でその姿を見た人なら、きっと嬉しく感じると思う。

そのイロブダイと同じ水槽にいたスジアラも、銀座からやってきた1匹だ。
IMG_6832.jpg
銀座では落ち着かない様子だったのに、鴨川の水槽ではお気に入りの場所を見つけたようで、そこを拠点に、その周辺をパトロールするみたいに泳ぎ回っていた。
まだそれほど大きくないけれど、今後の成長が楽しみな魚のひとつ。
体色はピンクだが、本来は真っ赤な魚。
そんな鮮やかな姿を見られるる日が待ち遠しい。鴨川に行く楽しみがひとつ増えた。

銀座のイベントが終わりに近づいたある日、巨大なフグが追加搬入された。
数寄屋橋交差点の側を通る首都高八重洲線からでも、それがフグだと分かるほどの大きさ。
その巨大なモヨウフグも、どうしてるかなぁ? なんて思ってた1匹。
IMG_7030.jpg
ちゃんと健在だったけれど、銀座では驚くほどだった巨体も、約38倍の容量がある鴨川の水槽ではこれまた「こんなもんだったっけ?」と、拍子抜け。
ところで、このモヨウフグ、過去の鴨川の写真を見ていたら、同じ水槽で撮影したものがあった。
だから、もしかすると別個体の可能性があるし、また、その個体が銀座に出張していたという可能性も。
本当のところは分からないけれど、銀座にいたものだったなら、嬉しい再会、ってところかな?

モヨウフグがいる「無限の海」大水槽には、何匹かヒョウモンオトメエイがいる。
いずれも美ら海水族館産まれで、最初にやって来た2匹は、もうかなりの大きさ。
その中に、ひと際小さな個体が。
IMG_7040.jpg
その大きさから推測するに、一番小さなものは、銀座にいたものだろうと思う。
銀座では小さく浅い水槽にいたため、水槽いっぱいにエイがいるような感じだったのに、鴨川では、これまた小ささにビックリ(笑) 前からいる個体に比べると、ずっと小さくて可愛らしい。
成長に伴う模様の変化や、その成長ぶりを段階的に見られるので、ヒョウモンオトメエイ好きにとっては、鴨川シーワールドはこれまで以上に要注目水族館というワケだ。

美ら海産まれと言えば、今年の銀座の主役? でもあった2匹のレモンザメ。
もっとも気になっていたと言ってもいい2匹だが、ちゃんと健在で元気に泳いでいた。
IMG_7118.jpg
しかも、広い水槽で少し大きくなったようだった。
とは言え、まだまだ小さいけれど…
この2匹の両親は、いつも水底を這いずるように泳いでいるのに、その仔は水面近くをずっと泳いでいて、その姿を写真に収めるのは少々難しかった。
成長に伴い、下の方に移っていくのかしらん?

例年、1~2回しか足を運ばないSONY水族館なんだけど、今年はいつになく足を運んだ回数が多かったので、そこにいた魚たちにも何となく情が移っていたらしい(笑)
だから、というワケではないんだけど、鴨川に魚を見に行く楽しみが少し増えた。
銀座の魚の記憶がある人は、鴨川にも会いに行ってみて欲しい。
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