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鴨川シーワールドの気になる魚 Vol.2 [海の魚]

鴨川シーワールドに行ってきた。
毎年、秋の恒例行事だっていうのに、10、11月は中途半端に時間がなく、やっと行けると思ったらもう12月。
目的はもちろんシャチ。それについてはこの後のブログに続けるが、それが目的とは言っても、鴨川ではまっすぐシャチプールに向かうようなことはしない。というかできない。魚を眺めながら移動していていると、ついつい足が止まってしまうからだ。
鴨川の魚、やっぱりいいなぁ、って。

鴨川シーワールドは海獣類の飼育、繁殖において、日本のリーディング水族館である。
今となっては、決して恵まれているとは言えない施設、設備で、それを成し遂げているのだから、なおさらに凄いと思うし、飼育技術の証明ともなっている。
そんな飼育技術の高さは、海獣類だけでなく、魚類にも当てはまるらしい。
水族館に限らず、飼育下に長くいる魚というのは、体型やヒレなどに崩れや歪みが出てきて、どうしても汚くなってきてしまうものなのだ。しかし、鴨川の魚たちときたら、かなり年季の入ったと思しきものも少なくなさそうなのに、かなり綺麗な状態を保っている。
もちろん、自然下のものや、若い個体に比べれば見劣りする部分もあるのだろうけど、水族館で長く飼われている個体としてはかなりのレベル。
水槽は決して大きくないはずなのに、だからこそ1匹1匹の魚までしっかり目に付くのだけど、加えて、エコアクアロームは施設もかなり古いはずなのに、この綺麗さは何なんだろう? やっぱり、海獣類同様、飼うのが巧い、ということなのかな?

エコアクアロームの沿岸の水槽の魚たちは、とりわけそんな印象を強く受ける。
例えば、フエダイ。
IMG_7158.jpg
この水槽で長く飼われているのだろう。水族館でよく見かけるようなものに比べ、大きく、ゴツい。顔だけ見れば、まるでナミフエダイのように見えるほど。
体型は飼われている魚のそれだが、体形の崩れやヒレや鱗の乱れなどもなく、綺麗に魚齢を重ねたような印象なのだ。
う~ん、鴨川シーワールド、スゴイ!!

綺麗に育っていると言えば、同じ水槽にいたコブダイも。
IMG_7160.jpg
その名の通りの、突き出た頭のコブと、同じく巨大に肥大化する下顎が特徴だが、この手のコブが発達するような魚のコブは、水槽内では大きくなりにくいことが多い。
自然下に比べると生ぬるい環境だからなのか、はたまた繁殖しないからなのかは分からないけれど、とにかく大きく立派な個体が搬入されでもしない限り、巨大な顔のコブダイはなかなか見られないものなのだ。
もちろん、鴨川のこの個体も、海で撮影されたものに比べれば、大したものとは言えないけれど、額のコブはともかく、下顎の突出具合はまずまず。水槽内で育ったものとしては、これまたなかなかのレベルと言っていいんじゃないだろうか?
この先の成熟に期待、と言ったところかな。
フエダイといい、コブダイといい、同じ水槽の他の魚といい、一体、何が効いているんだろう?

フエダイやコブダイの立派さも印象的だったけれど、同じ水槽で泳ぐ魚の中で、綺麗さでもっとも驚きだったのは、実はドチザメだった。
IMG_7166.jpg
ドチザメが綺麗? なんて思うだろう。オレだって思う。
しかし、この水槽で泳いでいる個体は、艶々の磨き上げられたような体をしていて、目の前を泳ぎ去る度に、光を反射してまぶしいくらいに光り輝いていた。
その肌つやのよさは、徹底的に手入れをされた競走馬のようで、それがありふれたドチザメであることを忘れそうになる。
この個体は記憶にあって、以前は並びの水槽にいたものだと思うのだけど、これまた年季が入っていると思しき、かなり大きな個体だ。
どうやって飼えば、こんなに風に育つんだろうか?
写真ではその艶感が伝えられないので、是非、見に行ってみて欲しい。ドチザメをよく知っている人ほど、きっと驚けると思う。

ありふれた魚が綺麗で驚く。それってスゴイことだと思う。
でも、そんな驚きは他にもあった。
ドチザメがいた水槽の隣、かつてドチザメがいた水槽にいたギンユゴイ。
IMG_6800.jpg
あまりにもありふれすぎてて、これまで写真を撮ろうと思ったことさえなかった魚なんだけど、ふと目に入ったギンユゴイの、これまたキラキラぶりに、ちょっと感動した。
ギンユゴイにしては、大きめなサイズも関係していたのかも知れないけれど、こんなに綺麗な魚だったんだ!! って。
まさか、鴨川シーワールドでギンユゴイの綺麗さに驚くことになろうとは!!(笑)
よく知っていると思っていた魚でも、知らない美しさがあり、ありふれた魚でも感動の対象になるということを、改めて教えられた気分だ。

とは言え、ここまでの画面はあまりにも地味(笑)なので、トロピカルアイランドからも1匹。
入ってすぐ、イソギンチャクやクマノミの入った水槽を眺めていたら、奥の方に見たことのない巨大なスズメダイが。
IMG_7012.jpg
そのまわりにはよく見知ったサイズのネッタイスズメダイが泳いでいたから、ネッタイスズメダイではないかと思うのだけど、それにしては大きすぎる。
ニセネッタイスズメダイなら、ネッタイスズメダイよりも大きくなるらしいのだけど、それでも、図鑑には7㎝と書いてある。少なくともその倍はあったのだけど…
鴨川シーワールドにかかれば、小さなスズメダイも巨大化するの?
もちろん、違う種類の可能性もあるんだけど、これまたよく知ったつもりの魚に驚かされたひとつ。

結論。やっぱり鴨川シーワールドの魚はスゴイ!! ってことだな。
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