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下田海中水族館の気になる魚 [海の魚]

もう2ヶ月近く前の話になるが、8月に伊豆アンディランドに行った時、下田海中水族館へも寄ってきた。
アンディランドがあるのは河津だが、それがあるのはかなり下田寄り。
すぐ近くにあった道路標識でそこまでの距離の近さを見て「せっかくここまで来たことだし、下田にも行っておくか」と、クルマを南へと走らせた。

下田が賑わう真夏だったこともあってか、水族館もオレが想像していたものよりも、はるかに混雑していた。
下田海中水族館の楽しみと言えば、アシカの水中ショーもさることながら、そこはやはり魚類好きのオレだからして、水族館棟にいる魚たちだ。
そこでは、思っても見ない珍品に遭遇できることがあるのだ。
とりわけ、深海魚のラインナップはかなり充実していて、こんなの見たことないよ!! 的存在に行く度に遭遇しているような気がするほど。
下田はキンメダイの水揚げ港としても有名だが、その利点を活かして、ということなのだろうね。

もちろん、キンメダイは展示されていた。
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下田を象徴する魚だし、誰もがその名前や食味を知るメジャーな存在だ。
水槽の周りには、まるで鮮魚店みたいな“金目まつり”なんて幟が立てられていたほど。生きた姿も何度か見たことがあるため、それほど大きな感動や驚きはなかったけれど、下田で見る魚としては、ありがたみのある1匹ということで写真を撮ってみた。
あまりいい位置まで来てくれなかったので、それほどいい写真は撮れなかったんだけど…
でも、フラッシュに反射した眼が金色に光っていて、文字通りの“キンメダイ”になったけど。


そんなキンメダイよりもずっと気になる存在だったのは、同じ水槽にいたイトヨリダイだ。
IMG_0422.jpg
何せ、生きた姿を見るのは初めて。
知ってることと言えば、食べると美味しいとか、超高級なかまぼこの素材として使われているとか、その程度。
残念ながら、オレは食べたことがないので、その食味については分からないんだけど、ご覧の通り、とても綺麗な魚だった。
もちろん、この色はフラッシュに反射したものだけど、薄暗い中で見ても、細身の体にフィラメント状のヒレ、うっすらピンクの体色が綺麗な魚だった。
深海魚を扱っている水族館でなら、見られる可能性もあるのかも知れないけど、これまで見たことがなかったことを考えると、あまり見られるものではないのかも知れない。


あまり見られない魚をもうひとつ。
キンメダイやイトヨリダイと同じ水槽にいたトゲナガイサキもそんな1匹。
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オレは昨年、蒲郡の竹島水族館で初めて見たけれど、その時の記憶が鮮明だったことから、「あっ!! ここにもいた」と、すぐにその名を思い出した。
竹島水族館では比較的明るい水槽にいたのでそのまま撮影したが、下田では暗い水槽にいたのでフラッシュを使ってみた。
すると、光を反射した体はうっすらグリーンに輝き、驚きの綺麗さ。
これまた初めて見た魚ではないので、存在自体に驚くことはなかったものの、これまで知らなかった綺麗さには少々ビックリさせられた。


綺麗といえば、やはり同じ水槽にいたノコギリザメも印象的な1匹だった。
IMG_0435.jpg
吻(ノコギリ)端のキズ、反りなどがなく、すごく綺麗な状態。
ノコギリザメは飼うのが比較的難しい部類なようだが、それでも深海ザメの中では比較的その姿を見かける機会の多い種類でもある。
しかし、飼われているものでは、上記したような吻端のキズ、反りなどが目立つものもおり、そこそこの大きさがあるもので、しかも綺麗な個体というのは、そもそも展示されている数が少ない以上、貴重と言っていいだろう。
初めて見たワケでも、特別好きなワケでもないものの、一生懸命写真を撮ったのは、きっとその綺麗さが故、だったんだと思う。


ここまで登場した4匹は、いずれも同じ水槽にいた深海魚。
しかし最後の1匹は打って変わって沿岸の浅海に暮らす魚。
個人的に好きなこともあるけれど、やはりその綺麗さが印象的だったハモ。
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京都を中心に食材としても有名だが、水族館でも頻繁に見かけるものではない。
体つきはヒレの大きなウナギみたいなものだけど、その顔つきはウナギ目随一の美形だとオレは思っていて、好きな魚のひとつでもある。
久しぶりに生きた姿に遭遇したのが嬉しかったんだけど、ハモもノコギリエイ同様、長い吻先が傷みやすく、キズがあったり、吻先がつぶれてしまっているものが多い。
しかし、下田にいたものは、ご覧の通り、キズのないとても綺麗な個体。
とりわけ、最大の魅力? である顔にキズがないのが何よりも◎。

水槽に入って日が浅いのか、まだ落ち着いてないようで、片時もジッとすることなく、水槽内を泳ぎ回っていた。
砂に潜ったりしていない分、全身をしっかり見ることができたが、綺麗な顔のアップが撮れなかったのはちょっと心残り。

まだまだ暑いけれど、季節は秋に向かっている。
海水浴シーズンも過ぎ去り、大勢の人で賑わっていた下田も落ち着いてきているはずだ。
つまり、これらの魚の綺麗さを、じっくり楽しめるシーズンになりつつあるってこと。
イメージがない時期だからこその水族館、オススメです!!
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コメント 2

真人屋本店

イトヨリダイ、まじですごいっすね!!
ボクも生きているのは見たことないです!!
(ピチピチしてるのはあるんですがww)
これはぜひ行って見たいですね。

貴重な情報ありがとうございます。
by 真人屋本店 (2012-09-20 23:39) 

ミストラル

>真人屋本店さん

ここに目を付けてくれるとは、流石ですね(笑)

真人さんでも見たことがないですか!!
それならオレが考えている以上にレアな存在なようですね。

是非行ってみて、と言いたいところですが、下田は遠いのが難点ですよね。


by ミストラル (2012-09-22 21:45) 

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