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地味に凄いぜ!! 葛西臨海水族園 [海の魚]

久しぶりの更新(汗)

長い間サボっていたのは、ネタ切れのせい。
1年の内、水族館がもっとも混雑するゴールデンウィークだったことも影響しているけれど、お恥ずかしながらその前後、かなりの金欠で遠征にも出られず、話題が尽きてしまっていたのだ。とは言え、エプソン品川など水族館にはちょこちょこ出掛けていたのだけど、その話題ばかりになってしまうのもねぇ…
でも、面白い話が聞けてるから、それもまたいずれ。
相変わらずネタ切れ状態は続いているのだけど、今月末にはすみだ水族館のオープンも控えているし、もう少しすれば通常更新ができる予定。

今回は久しぶりに行った葛西臨海水族園の話。
タイトルには“地味”という言葉を使ったけれど、実際は本当に凄い水族館だ。

去る5/13、水族館プロデューサー中村元氏の「超水族館ナイト」がお台場カルチャーカルチャーで開催されたのに行ってきたんだけど、同じくそこにやってくる水族館つながりの友人たちが、イベント前に葛西臨海水族園に集まるというので、顔でも出そうかなぁ、と久しぶりに足を向けた。

水族館ナイトはUstでも配信されてるので興味のある人はこちらを。
http://www.ustream.tv/recorded/22555099
葛西臨海水族園はミツクリザメの展示に積極的で、毎年、搬入される可能性が高い水族館である。
それに備え、1月にパスも買ってあったのだけど、結局、今シーズンはそのニュースが葛西から聞かれることはなかった。
ミツクリザメは八景島シーパラダイスに搬入され、それを見ることができたのでオレ的には目的を達成することができたのだけど。

というワケでご無沙汰だった葛西なのだけど、生憎その日は日曜日。
“日曜日ってこんなに混むの!!”と驚くくらい、公園も水族館も人で溢れていた。
だから、じっくり眺めたり、写真を撮ったりすることもせず、人が少ない水槽や場所を見つけて、写真の練習をすることに徹した。
そんな中で比較的空いていたのが、海藻の森水槽だった。

本物の海藻(ケルプ)を育成している水槽なので、太陽光が取り入れられており、明るくて綺麗。葛西でも好きな水槽のひとつだ。
以前はスズメダイの最大種であるガリバルディがこの水槽の主役を張っていたが、ここしばらくはその姿が見えず、脇役たちのみの寂しい状況が続いていた。
IMG_7537.jpg
在りし日のガリバルディ。最近、水族館でその姿を見かける機会が減っているような気がする!?

でも、その日、その水槽に引き寄せられたのは、空いていたからだけではなかった。
水槽の中層あたりに定位していた真っ赤な魚が見えたから。
遠くからでも驚くほどの赤さで、もっと近くで見たい。そう思ったからだ。
IMG_1184.jpg
オレを引き寄せた赤い魚がこれ。バーミリオンロックフィッシュ。
フサカサゴ科、つまりメバルやソイなんかの仲間の魚。カリフォルニア沿岸域に生息する種類で、かなり大きくなるらしい。
近い仲間のイズカサゴやユメカサゴなんかは日本の水族館でもよく見かけるが、それらとは赤さの質が違うというのか、降り注ぐ太陽光の中で見る深紅は実に綺麗で、あまり動かないことをいいことに、同じような写真を量産してしまった(笑)

バーミリオンロックフィッシュの紅さにときめいていると、オレの視界の端に大きなウミタナゴが入ってきた。
IMG_1182.jpg
日本にいるウミタナゴの3倍はありそうな大きさだが、その形からその仲間であることはすぐに分かった。
しかし、地味な印象のあるウミタナゴ類にあって、この大きなヤツはよく見ると青いストライプが入っており、なかなか綺麗。紅葉のような地色が渋い、魅力的な魚だった。
ネームプレートを見てみると、ストライプドシーパーチとある。
やはりウミタナゴ科だった。
この水槽はこれまで何度も見ているはずなのに、初めてその存在に気がついた。
ちょっと得したような気になると同時に、今まで何を見ていたんだろう? と少々恥ずかしいような気分に。

渋い美しさと言えば、このブラックスミスもそう。
IMG_1189.jpg
パッと見は灰色の中途半端な大きさのスズメダイといった感じで、とても魅力的な魚とは思えないんだけど、よく見るとその灰色の上にブルーが乗っていて、これまたなかなかの綺麗さ。ジワジワくる感じ?
同じスズメダイでもガリバルディのような華やかさはないけれど、こんな綺麗さに気付けたのも今回の収穫だった。

葛西臨海水族園が凄いのは、名前だけ聞いても絶対にその姿形が想像できないような魚が充実していること。
それも、色鮮やかなコーラルフィッシュではなく、今回紹介したような海外の磯魚など。
それらの地元に行けば、普通の魚なのだろうけど、観賞魚ルートには乗らないこれらの魚を、日本で手に入れるのは容易なことではないはず。
そこが今回のタイトルでもある“地味な凄さ”。その価値に気付ける人は少なく、ほとんどの人が知らない、一見地味な魚たち。でも、ちゃんとそれらしく展示されてる。
スゴイよね。そんな凄さに感謝しつつ、近いうちにゆっくり見学に行こうと思います!!

上で紹介した魚たちとは別に、写真の練習台として一生懸命撮ったのがハガツオ。
IMG_1293.jpg
いい写真がなかったからね。なかなか満足できる写真が撮れないのだけど、とりあえずこれがこの日のベストショット。
これもまた練習しに行かなくちゃ、だな。
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コメント 2

pomu.

なんと鮮やかな色!
信号機の代わりができそうなほどの三色ではありませんか
あ……信号機の光る部分が丸じゃなくて魚の形だったりしたら嬉しい……多分、見づらいとかの理由で却下されるでしょうけどね(笑)

鮮やかな色ではないかもしれませんが、銀色に輝くハガツオくんもとてもシャープ、かつ力強くてかっこいいです
自分のかっこよさを意識しているような表情もニクいです♪
by pomu. (2012-05-16 08:03) 

ミストラル

>pomuさん

地味な印象のある冷たい海の魚ですが、どれも意外なほど鮮やかですよね。
でも、写真のガリバルディはちょっと地味な感じ。
ホントは全身が尻尾みたいな鮮やかなオレンジなんです。
まぁ、今はいないんですけど。

魚型の信号機、幼稚園の周辺とかならアリな気がしますね。
きっと人気になりますよね。

ハガツオはシャープな見てくれに相反して、泳ぎ方は超ビビリな感じで、ミサイルみたいに飛んでいってしまうので、ものすごく写真に収めにくいです。
もう少し堂々としてくれてるといいんですけど。
by ミストラル (2012-05-18 00:01) 

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