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すみだ水族館(東京) [水族館インプレッション]

昨年から水族館のオープンが続いている。
広島の宮島水族館を皮切りに、リニューアルしたサンシャイン、姫路水族館、そして沼津港深海水族館と4館がオープン。
今年に入ってもオープンラッシュは続いており、3月に京都水族館が、そして今日22日、東京スカイツリーの開業に合わせて、すみだ水族館がオープンした。なお、今年は7月に北海道北見市のおんねゆ温泉 山の水族館のオープンが予定されている。

さて、すみだ水族館である。
スカイツリーの水族館として、以前から高い注目を集めていたが、昨日、22日、スカイツリーの開業に合わせて、水族館もオープン。というワケで早速行ってきた。
初日と言うこともあり、混雑は覚悟の上だったのだけど、遅い時間に行ったからか、はたまた雨が降り止まない寒い気候のせいか、考えていたほどの混雑ではなかった。
水族館としては、文字通り、水を差された、ってところかな?
帰り次第、ブログにアップする予定だったのだけど、サーバーメンテナンスとかでそれができず。よりによって昨日じゃなくても、ねぇ。オレの方も水を差された感じになった(笑)

注目の新水族館は、ものすごく贅沢な作り。
とは言え、資金力にモノを言わせて、というヤツではなく、空間の使い方が、だ。
とにかく館内が広々としてる。水槽を作るスペースはまだまだいくらでもありそうに思えるくらいに、ゆったりしてる。
ビルの中にある施設なだけに、規模は決して大きくないんだけど、館内の広々感はかなりのもの。反面、水槽や展示はその分少なく、必死になって魚を見るというよりも、水や魚のある空間でゆっくりする、みたいな過ごし方がピッタリな感じ。そんな印象だ。

館内に入館すると、最初に出迎えてくれるのは、水草レイアウトの水槽だ。
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誰が見ても美しいと感じる水草水槽の展示は、多くの水族館で展示を試みるもののひとつだ。しかし、それを見かけることが少ないのは、水草を育て、レイアウトを維持するのがきわめて困難だから。沢山の魚が泳ぐ水槽で、綺麗な水草レイアウトを維持するなんて、ハッキリ言って無理な話なのだ。
それを実現するために、すみだ水族館が取った方法は、その筋では世界的な知名度を誇る専門ブランド、ADA(アクアデザインアマノ)に製作を依頼。
その結果、水族館では見られない水草水槽が実現。入館してすぐに目に入る鮮やかな緑色に、来館者は吸い寄せられるように水槽に近づき、水草の間を泳ぐ小魚たちを眺める。
とは言え、この綺麗な状態を維持していくのも、ものすごく大変なことなのだけど。

それを過ぎると、ラボ風のクラゲ展示コーナーがあり、続いて小さな水槽が並んでいる。
この周辺はこの水族館の中で、もっとも通路が狭く、流れが停滞しやすい。
しかし、そこで混雑にメゲる必要はない。その先は2フロアが吹き抜けた広々とした空間になっているからだ。
そこのスペースで右を向けば、メインの大水槽、左を向けば眼下に広がるペンギンのプール。正面にはサンゴやチンアナゴなどが展示された水槽が並ぶ。

ここのチンアナゴの水槽は、スカイツリーの高さに因み、ニシキアナゴと合わせて634匹が飼われている。
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それはTVのニュースなどでも流れていたが、ハッタリではなく、本当に634匹入っているのだそうだ。砂の中に完全に隠れてしまっていなければ、間違いなくいるはずだとのことなので、それでも信じられないという人は頑張って数えてみて欲しい。

メインの大水槽は東京に新しくできた水族館ということで、東京の海である小笠原がテーマ。中を泳ぐ魚はもちろん、照明の色や、擬岩も小笠原にこだわったという大水槽だ。
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水槽の詳細な話は、以後のブログに続けたいと思うが、魚好きにとってはじっくり観察したくなる水槽だ。
何せ、この水槽の魚たちは本当に小笠原からやってきている。
心なしか、見知った魚も、知ってる色や形とちょっと違うような…!?
本来なら、この水槽の主としてシロワニが入っていたはずなのだけど、開業を前に状態を崩し、バックヤードに。現在、再展示に向けて、調整中とのこと。
復活した暁には、また、このブログでレポートしたいと思う。

小笠原の大水槽がメインかと思いきや、その先には大きなペンギンのプールが。
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水族館によく行く人はご存じと思うが、ペンギンのプール前というのは正直、臭い。
屋内のプールで50羽近いペンギンなんていったら、その臭いで人が寄りつかなくなるのでは… みたいな心配をしていたのだけど、実際に行ってみると、気になる臭いがほとんどない。流石に無臭ではないけれど、どこのペンギンプールよりも臭くない。
その秘密は、擬岩の中に装備された超強力な脱臭機。それが強力に換気、脱臭をしてるのだそうだ。
このペンギンプールには、他にも屋内だからこそのポイントがあるんだけど、その話もまた今度、かな。

ペンギンプールの周辺は、広大なスペースになっていて、お茶やアイスを食べながらベンチでゆっくりしたり、座ってペンギンや大水槽を眺められるようになっている。
実はそれがこの水族館のポイント。
既存の水族館とは違う、水族館らしくない作りも、公園みたいな空間を目指していたから。
広々ゆったりした館内は、通路も広く、ギュウギュウな感じがしない。初日なのだし、空いていたはずはないんだけど、その広さが効いているのか、狭苦しい感じがしない。
実際、館内で会った友人たちと、そこで座って喋ってたり、なんて時間も実際にあったし。

また、館内にはスタッフも多く配置され、お客の案内をしたり、質問に答えたりするらしい。それもまたこの水族館ならではのポイントなのだそうだ。
もちろんオレも、何名かのスタッフ氏から、色々聞かせてもらってきたよ。
開業に至るまでの苦労話を交えつつ、見所を案内してくれたスタッフの小林くん。
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実は古くからの友人でもあるのだ(笑)
新水族館の立ち上げから、企画から魚の手配まで幅広く携わってきたというスタッフのひとりで、その活躍ぶり? は5月20日に放送されたTV番組でも紹介されていたから、見たことある!! なんて人もいるかも知れない!? 
そんなスタッフ氏とのお喋りも、もしかするとこの水族館ならではの楽しみ方、になるかも知れない。

東京にはエプソン品川アクアスタジアムやサンシャイン水族館という、駅から近く、街中にある都市型水族館が既に2つも存在している。
そこに新しく打って出る施設だけに、それらにはない魅力や楽しみ方も必要だし、積極的に打ち出していく必要がある。こうした特徴も、そんな試みの一環なんだろうと思う。

昨日からその歴史がスタートしたまったく新しい水族館。
それがどんな風に発展していくのか。水族館好きとして、はたまた、その歴史の証人のひとりとして、楽しみなところだ。
いずれにせよ、東京に新しい水族館ができたという事実を、今は素直に喜びたいと思う。
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コメント 2

minto

Elさんの写真を見ても、案外すいてたのかなぁ~って感じで!!

中村さんとかが、残念な水族館だったって言ってたから、他のみんなもダメだしポイント出るのかなぁと思いきや。

結構みんな楽しんでいて、これからの進化に期待っていう(^^♪

私は行くのは当分先になりそうだけれど。
早いうちに行きたいと思います。
by minto (2012-05-23 22:29) 

ミストラル

>minちゃん

オレは19時頃に行ったのもあって、一部の水槽を除けばちゃんと見られたよ。
閉館間際には、写真も撮れたしね。

できたばかりの水族館で、それがダメかどうかはこれから先の話。
残念かどうかは、minちゃんが見て決めればいいことだよ。
minちゃんが見に行った後、どうだった? っていう話が見に行った人の中でできるといいね。

今が旬の水族館だし、とりあえず、夏休みになる前に行っておくことをオススメするよ!!
by ミストラル (2012-05-24 06:34) 

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