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すみえファミリー水族館(宮崎) [水族館インプレッション]

高千穂峡から来た道を引き返し、海に向かって延岡市を縦断。
次の目的地は、すみえファミリー水族館だ。
“すみえ”なんてまるで人の名前みたいな名称だけど、これは水族館があるのが須美江町だから。
延岡の中心街からは、ちょっとした山道を走って20~30分くらいってところだろうか?
周辺は海水浴場なんかもあるらしく、南国的な雰囲気。でも、水族館の周りに民家などはなく、冬場の今時期はひっそりとしている。とは言え、オレが行った日は2月だったのに気温が20℃を超え、宮崎って暖かいんだなぁ~!! と思わせてくれる陽気だったけど。
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水族館に到着し、入り口で300円の入館料を支払う。
建物自体もそれほど大きくないんだけど、屋根の形は美ら海水族館によく似てる。

入館するとまず、正面にある淡水魚の水槽に出迎えられるが、それを見た瞬間、“ああ、水族館に来た!!”という安堵感? を憶えた。入り口付近から館内のほぼすべてが見回せてしまうくらいの規模だけど、ちゃんと水族館だ。
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展示されているのは、延岡やその付近で見られる魚が中心。
比較的温暖な地域だからか、死滅回遊魚としてチョウチョウウオの類など、南方の魚も結構見られるらしい。
でも、オレがこの水族館で見るのを楽しみにしていたのは、宮崎産のアカメ。
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日向灘の水槽に60㎝くらいの個体が1匹いただけだったけど、宮崎でアカメを見るということ自体にまず、価値がある。
宮崎は高知と並ぶアカメの産地として有名な場所だが、宮崎ではアカメの捕獲を全面的に禁止しているので、高知産のものに比べると、目にする機会ははるかに少ないのだ。
そんな事情を知ってか、水槽の中心付近をゆっくり泳いでいることが多く、とても写真が撮りやすかった。いい子(笑)

先にも書いたように、特別驚くようなものはいない。規模も小さいし、海獣もいないしショーもない。だから、魚に特別興味がない人なら、すぐに見終えてしまうかも知れない。
だけど、地元の海を知るには、ピッタリな水族館だと思う。
水槽の回りに取り付けられた説明ボードの説明もすごく分かりやすいし、自分の地元にこんな水族館があったら、地元の海や川がより好きになれると思う。

でも、難点がひとつ。
水族館に足を運ぶ人が少ない時期というのもあるけれど、水槽の中の魚たちが水槽の前に人が立つことに慣れていないというのか、それを嫌がる個体が少なくなかったこと。
水槽の前に立つと、隠れてしまったり、ちょっとしたパニックを起こしてしまうなど、ちゃんと見るのが難しい水槽がいくつか。もちろん、水槽を叩いたり、フラッシュを光らせたりしたワケじゃないよ。
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ハタ類は特にその傾向が強く、人影を見るとすっ飛んで岩の下なんかに入ってしまう。遠くから他の水槽の陰に隠れながら見ないと姿を見ることはできない。
この写真も水槽の下の台に隠れながら撮ったものだけど、緊張が体色に見てとれる。
こればっかりは魚たちに慣れてもらうしかないんだけど、観客が多くなる夏休みシーズンとかなら、流石に魚たちも慣れて、普通に泳いでくれるようになると思うんだけど…

でもそんな所もひっくるめて、ちゃんと満足できる水族館だと言っていいと思う。
少なくとも、300円で得られる満足感としては十分以上なはずだ。
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コメント 2

pomu.

こじんまりとした水族館は大好きです
「ファミリー」という名前もなんだかほっとします
300円というお値段にもとても安堵します(笑)

ゆっくり泳いで、ちょっとカメラ目線をくれたりするコはとてもいいコですよね~
ここのアカメはいいコ♪

ほかのコたちもリラックスしてくれたらいいんですが
体の色が「緊張!」っていってるんですね><
言葉が通じれば「大丈夫だよ ひどいことしないよー」って言えるんですけどねぇ……
by pomu. (2012-03-29 07:55) 

ミストラル

>pomuさん

ここの水族館のこじんまり加減はかなりのものですよ。
竹島水族館が大規模水族館に感じられるくらいです。
でも、近くにあったら、ちょくちょく通ってしまうような水族館でした。

写真のハタは緊張してますね。
普段は白い縞模様、ないんです。
魚に限らず、動物の恐怖感というのは、人には理解できないですからね。
何でそんなものがそんなに怖いの? といつも思います。
by ミストラル (2012-03-29 21:48) 

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