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竹島水族館の気になる魚・海水編 [海の魚]

先日、リニューアル以降、今年度の公約となっていた年間来場者数16万人をクリアしたばかりの竹島水族館。オレのお気に入りのひとつでもある。
規模は大きくないけれど、何より、魚たちや水槽が綺麗だし、驚くような珍品に遭遇できる機会も少なくないからだ。
昨年は何度か足を運んで、16万人達成に少し貢献? してきたんだけど、その時の話。

竹島水族館が9月に開催したイベントに参加することになっていたのに、タイミングの悪さが重なり、参加できなくなってしまったことがあった。
楽しみにしていただけに、それがものすごく引っかかっていて、ずっと“タケスイに行きたい!!”そう思っていたところ、偶然にも蒲郡での仕事が。とりあえず気持ちのモヤモヤは解消することができた。

オレが行ったのは11月だったんだけど、冬場の竹島水族館はオススメ度がより高まる。
何故なら、深海魚の漁期が始まるからだ。
竹島水族館といえば深海生物であるからして、本格的なシーズンは冬なのである!!
でも、オレが行った時は漁期が始まって間もないことに加え、例年より水温が高く、本格的なシーズン到来ではなかったようなのだけど、それでも、それまで見たことのない魚に遭遇することができた。
エビやカニの仲間はまったく分からないのだけど、ここでしか見られないような激レア種も結構いるらしい。
やはり、深海の住人に会いたいのなら、どこよりも可能性が高い水族館だ。

カメラ片手に館内をウロウロしてたら、給餌開設を終えたばかりのスタッフ氏が声をかけてくれて、自慢の深海水槽を案内してくれた。
深海生物の展示もスゴイのだけど、感動的なくらい親切な水族館でもあるのだ!!

深海魚が泳ぐ水槽の前まで行くと、“写真を撮れ!!”と言わんばかりに前に出てくる魚が1匹。
一見、ツボダイのようだが、縞模様があり、背ビレの棘条が長く、目立つ。
これまで見たことがない魚だということはすぐに分かった。
IMG_5021.jpg
トゲナガイサキという魚とのこと。少し前までチョウセンバカマという名前がついていたのに、最近、変わったらしい。
やや深場で獲れる魚で、竹島水族館にも頻繁にやって来る魚ではないそうだけど、写真の個体は餌も食べ始め、この先も展示を続けることができそう、とのことだった。
写真に撮られるのがよほど好きなのか、オレが水槽の前にしゃがみ込む度に、いつの間にかカメラの前にやってきて、写真に映り込むいいヤツ? だった。
とりあえず、なかなか見られない魚なのは間違いないので、カメラを持って会いに行ってみて欲しい。

トゲナガイサキがいる水槽は、なかなか見られない魚が、ものすごく普通な感じで入っているので、後で調べてみてあらためて驚く、みたいなことが多いのだけど、オレを驚かせてくれた魚がもう1匹いた。
それがこのネズミギス。底引き網で捕獲されたものだそうだ。
IMG_5077.jpg
水族館のお土産店で売ってそうな、魚の形をしたボールペンみたいな魚だ(笑)
その目もものすごく無表情で、ホントに生きてる? と心配したくなるくらい、まったく動きがない。竹島水族館にはこれまで何匹かが搬入されたそうなんだけど、どれもこんなものだったそうなので、そういう魚なのだろうと思う。
最初、水槽の前に行った時、底砂に頭から突き刺さっていて、餌の残りが落ちてるのかと思ったくらいだ。

深海水槽の担当スタッフ氏がいろいろ話して聞かせてくれたのだけど、話は深海から浮上し、より浅い海域の魚へと移り始めた。
その中で、そのスタッフ氏が自慢? してくれたのがアカネハナゴイだ。
IMG_5100.jpg
その仕上がりに自信を持っている
鮮やかな色が綺麗な魚で、大きめの水槽で自然界よろしくに群れさせると、非常に綺麗で見応えがすることはオレも知ってたつもり。でも、単体で見ると、小さな小魚なので、名前だけ聞いても「ああ、あの金魚みたいな小魚ね」くらいのイメージだったのだ。
しかし、自慢されるほどの綺麗さなのである。あらためて覗き込んでみると、なるほど想像以上の綺麗さだ。竹島水族館では、比較的大きめの水槽で群泳させられているので、単体の美しさに加え、群れによる美しさまで堪能できるのだ。
それまでは薄い興味しかなかったグループながら、その美しさに気がついた今となっては、何とかしてそれを写真に収められないものかと頑張ってるくらいだ。
でも、オレの努力の舞台は竹島水族館ではないのだけど…(笑)

でも、飼育スタッフ氏から、直接、その人が手掛ける魚の自慢を聞けるっていうのは、オレ的にはものすごく嬉しいこと。今回みたいに、それまで気付かなかった魅力に気付けたりすることもあるだろうし、魚好きとしては、やはり力を入れて飼っているということ自体が嬉しく思えることだしね。
機会があれば、余所の水族館でもそんな自慢話が聞ければいいなぁ、と思う。

ものすごく好きなワケではないのに、何か気になるものってないだろうか?
オレにとって、まさにそんな存在の魚、ミナミイケガツオが泳いでいた。
IMG_5089.jpg
以前はカニしか入っていなかった水槽だった記憶があるのだけど、動きが限定的なカニ類だけでは、水槽上部が寂しいと感じたからなのか、小ぶりな個体が追加されていた。
名前はカツオでも、アジの仲間。口は大きく肉食魚風の顔つきなのに、それほど大きくならない上、薄っぺらい体つき。そのアンバランスな感じが、見る度に気になる理由だし、また、特別好きな魚にならない理由にもなってるような気がする。
竹島水族館にいたものは、まだ小さくて、ピカピカの体でピュンピュン泳ぎ回る様が、まるでタナゴか何かのよう。またその泳ぎっぷりが実に写真に撮りにくく、ちょっと頑張っちゃったのが上の写真。
何だかんだいいながら、結構好きらしい(笑)
でも、見たいと思って見られる魚でもないから、そういう意味では意外と珍しいと言えるかも知れない。

特別珍しい魚ではないのに、見たいと思った時に見られない魚というのは意外といるもので、竹島水族館で他に見たものではオキザヨリもそう。
IMG_5112.jpg
名前はサヨリだけど、サヨリというよりはダツに近い魚。
以前、鴨川シーワールドにいたので、そこ以外では見たことがなかったから、オレも久しぶりに見た魚だった。
竹島水族館のものは鴨川にいたものより小ぶりなんだけど、体に傷がなく、特に傷みやすい吻先が綺麗だったのが印象的だった。
あまり見ないことに加え、見えやすい位置でゆっくり泳いでいたので、これまた沢山写真を撮ってしまった。

とまぁ、こんな感じで、竹島水族館に行くと、ついつい多めに写真を撮ってしまうのですな。
でも、水槽が綺麗だから、写真を撮りたい人には特に向いていると思う。
水槽が大きくない分、被写体に近寄りやすいのもここではメリットだ。
行く度に、ちょっと変わった魚を見せてもらえてるし、水族館写真家にもオススメな水族館です!!
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コメント 2

pomu.

ぉぉ 今日、行ってきましたよ~ 竹島水族館

アカネハナゴイ、いい瞬間ですね!
とてもきれいだし、すごくイキイキしています

ネズミギスは本当にボールペンみたいですね
頭の部分がキャップになっていそうです(笑)

スタッフのかたとミストラルさんが話しているのを、こっそり聞いてみたかったです^^
by pomu. (2012-01-18 19:03) 

ミストラル

>pomuさん

こっそり聞くもなにも、オレが聞かせてもらったような話は、
pomuさんにだって聞かせてくれると思いますよ。
それどころか、よく行かれてるpomuさんなら、オレ以上にいろいろ聞いているのでは?

アカネハナゴイは、いい瞬間が撮れました。
これはオススメしてもらったからこそです。
さもなければ見落としていたところでした。
by ミストラル (2012-01-20 09:56) 

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