サンピアザ水族館（北海道） [水族館インプレッション]
もしかしたら、日本で一番電車で行きやすい水族館かも知れない。
地下鉄東西線の終点、新札幌駅の改札を出ると、すぐそこに“サンピアザ水族館はこちら”という案内看板を見つけた。地下鉄と同じくJRでも、ビックリするくらい行きやすく、初めてでもまず迷うことはないだろう。
その名前の通り、サンピアザという複合商業施設の中にある都市型水族館で、成り立ちとしてはサンシャイン水族館によく似ている。
だから、買い物のついでに立ち寄ったり、水族館もあるサンピアザにデートしにくる、なんていう人が多いんだろうと思う。
食事をする店も沢山あるし、“ついで”に行くには本当に便利な水族館だ。
建物の2Fと3Fが水族館になっているような作りで、2F部分（水族館1F）は海水、3F部分（水族館2F）は主に淡水魚で占められており、メインの大水槽は1Fに、2Fには小さな水槽と、水が1/3～半分程度入った半水面の水槽が並んでいるという作りも、サンシャイン水族館と似ている。
全体的な雰囲気はリニューアル前のサンシャイン水族館のようで、この水族館ができた80年代のトレンドを偲ばせる。そのせいか、初めて来たというのに、ちょっと懐かしい感じがした。
長い歴史を持つ水族館に来ると、そこで長く暮らしていそうな魚に遭遇したりするものだけど、サンピアザ水族館にはそんな魚が沢山いた。入館してすぐの所にいるコバンザメや、地元のシマゾイ、大水槽の大型アジ類、2Fにいたポリプテルスやナイフフィッシュなんかがまさにそんな感じ。きっとこの水族館で長く暮らしているんだろうなぁ、という十分に育ちきった感じの体つき。
大きく育った個体が多いこともあって、どの水槽も大きさに対して、ちょっと窮屈そうに見えたりするのだけど、逆にちゃんと飼われているからこそそうなっているワケで、中の魚たちは意外と快適なのかも知れない。
反面、いつ来ても同じ顔ぶれが並んでいて変化は少ないんだろうけど、パスを持っているような人なら、お気に入りの1匹の成長ぶりを見守る、なんて楽しみ方もできたはずだ。
海に面していない街中の水族館で、海水の調達も大変なはずだが、海水の水槽はどれも状態もいいようで、タカアシガニの水槽に山ほど入っていた、美味しそうなエビたちや、オオカミウオやソイなどと一緒に入っていたミズダコも元気そうに動き回っていた。
商業施設の中にある水族館のため、厳しい重量制限があるのだろう。2Fにある水槽は、ほぼすべてが半水面になっていて、上まで水が入っているのは小さいものばかり。そのため、2Fは淡水魚が中心。それ以外は、水が少なくても平気なアザラシ、ペンギン、カワウソがいる。
カワウソは最近子供が生まれたのか、産まれて間もない小さな仔が数匹いた。
あまりにもせわしないので、個人的にカワウソは好きではないのだけど、複数の個体が慌ただしく動き回っている中でも、小さな子たちはビクともせず眠り続けてる。
触られてもへっちゃら。それどころか、踏まれても起きないくらい。
あのせわしなさの中で暮らすには、周りのことが徹底的に気にならないくらいじゃないと、自分の生活はできないんだろうね。ちょっと羨ましいような… 変なところに感心してしまったよ。
2Fの展示は淡水魚が中心というのは、前にも書いた通り。
1Fの海の魚と同じく、年季の入った立派な個体もいくつかいたが、全体的に1Fの海水の水槽と比べると、見劣りがするように感じた。
特に、淡水魚の花形？ であるアマゾンの大型魚がちょっと残念な感じ。
北海道の川の淡水魚を展示した水槽も、あまりいい印象を受けなかった。
でも、地元産のオショロコマとヤチウグイはとても綺麗だったことを付け加えておく。
平日ということもあるかも知れないけど、館内は空いていてひっそりしていたし、入ってきた観客も、短い滞在時間で帰ってしまう。
あまりにも利便性の高い場所にあるから、また来ればいいや!! なのかな!?
個人的にはひっそりした水族館は大好きなんだけど、賑やかなショッピングセンター内の水族館であの静かさは、大きなお世話ながらちょっと問題だと思う。
ものすごく行きやすい場所にあるからこそ、いつでも行きたいと思えるような水族館であるべきだと思うんだけど、館内や水槽には、ちょっと時間が止まったような感じがあって、もったいないなぁ、と。
スタッフの人も親切だし、全部とは言わないけれど、魚も1Fのものを中心にちゃんと飼われている。
オープンから30年が経過していることを考えると、そろそろ本格的なリニューアル時期なのかも知れないけれど、そんな大がかりな変更をしなくても、もっと楽しく魅力的な水族館になれるはずだし、頑張って欲しいと思った。
何せ、あれだけの立地条件にある水族館なんて、日本中探してもなかなかないのだからね。
地下鉄東西線の終点、新札幌駅の改札を出ると、すぐそこに“サンピアザ水族館はこちら”という案内看板を見つけた。地下鉄と同じくJRでも、ビックリするくらい行きやすく、初めてでもまず迷うことはないだろう。
その名前の通り、サンピアザという複合商業施設の中にある都市型水族館で、成り立ちとしてはサンシャイン水族館によく似ている。
だから、買い物のついでに立ち寄ったり、水族館もあるサンピアザにデートしにくる、なんていう人が多いんだろうと思う。
食事をする店も沢山あるし、“ついで”に行くには本当に便利な水族館だ。
建物の2Fと3Fが水族館になっているような作りで、2F部分（水族館1F）は海水、3F部分（水族館2F）は主に淡水魚で占められており、メインの大水槽は1Fに、2Fには小さな水槽と、水が1/3～半分程度入った半水面の水槽が並んでいるという作りも、サンシャイン水族館と似ている。
全体的な雰囲気はリニューアル前のサンシャイン水族館のようで、この水族館ができた80年代のトレンドを偲ばせる。そのせいか、初めて来たというのに、ちょっと懐かしい感じがした。
長い歴史を持つ水族館に来ると、そこで長く暮らしていそうな魚に遭遇したりするものだけど、サンピアザ水族館にはそんな魚が沢山いた。入館してすぐの所にいるコバンザメや、地元のシマゾイ、大水槽の大型アジ類、2Fにいたポリプテルスやナイフフィッシュなんかがまさにそんな感じ。きっとこの水族館で長く暮らしているんだろうなぁ、という十分に育ちきった感じの体つき。
大きく育った個体が多いこともあって、どの水槽も大きさに対して、ちょっと窮屈そうに見えたりするのだけど、逆にちゃんと飼われているからこそそうなっているワケで、中の魚たちは意外と快適なのかも知れない。
反面、いつ来ても同じ顔ぶれが並んでいて変化は少ないんだろうけど、パスを持っているような人なら、お気に入りの1匹の成長ぶりを見守る、なんて楽しみ方もできたはずだ。
海に面していない街中の水族館で、海水の調達も大変なはずだが、海水の水槽はどれも状態もいいようで、タカアシガニの水槽に山ほど入っていた、美味しそうなエビたちや、オオカミウオやソイなどと一緒に入っていたミズダコも元気そうに動き回っていた。
商業施設の中にある水族館のため、厳しい重量制限があるのだろう。2Fにある水槽は、ほぼすべてが半水面になっていて、上まで水が入っているのは小さいものばかり。そのため、2Fは淡水魚が中心。それ以外は、水が少なくても平気なアザラシ、ペンギン、カワウソがいる。
カワウソは最近子供が生まれたのか、産まれて間もない小さな仔が数匹いた。
あまりにもせわしないので、個人的にカワウソは好きではないのだけど、複数の個体が慌ただしく動き回っている中でも、小さな子たちはビクともせず眠り続けてる。
触られてもへっちゃら。それどころか、踏まれても起きないくらい。
あのせわしなさの中で暮らすには、周りのことが徹底的に気にならないくらいじゃないと、自分の生活はできないんだろうね。ちょっと羨ましいような… 変なところに感心してしまったよ。
2Fの展示は淡水魚が中心というのは、前にも書いた通り。
1Fの海の魚と同じく、年季の入った立派な個体もいくつかいたが、全体的に1Fの海水の水槽と比べると、見劣りがするように感じた。
特に、淡水魚の花形？ であるアマゾンの大型魚がちょっと残念な感じ。
北海道の川の淡水魚を展示した水槽も、あまりいい印象を受けなかった。
でも、地元産のオショロコマとヤチウグイはとても綺麗だったことを付け加えておく。
平日ということもあるかも知れないけど、館内は空いていてひっそりしていたし、入ってきた観客も、短い滞在時間で帰ってしまう。あまりにも利便性の高い場所にあるから、また来ればいいや!! なのかな!?
個人的にはひっそりした水族館は大好きなんだけど、賑やかなショッピングセンター内の水族館であの静かさは、大きなお世話ながらちょっと問題だと思う。
ものすごく行きやすい場所にあるからこそ、いつでも行きたいと思えるような水族館であるべきだと思うんだけど、館内や水槽には、ちょっと時間が止まったような感じがあって、もったいないなぁ、と。
スタッフの人も親切だし、全部とは言わないけれど、魚も1Fのものを中心にちゃんと飼われている。
オープンから30年が経過していることを考えると、そろそろ本格的なリニューアル時期なのかも知れないけれど、そんな大がかりな変更をしなくても、もっと楽しく魅力的な水族館になれるはずだし、頑張って欲しいと思った。
何せ、あれだけの立地条件にある水族館なんて、日本中探してもなかなかないのだからね。
2011-11-05 00:05
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コメント(2)
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買い物のついで、食事のついでに寄れる水族館なんていいですねぇ
待ち時間なんかに「ちょっと水族館入っとくか」なんて、なかなかできないですもんね
ごったがえすほどの人になると、それはそれで見にくいしうるさいし～となってしまいますが
あんまり閑散としているとどぎまぎしてしまいそうです
いい方向に変わってくれるといいですねぇ＾＾
by pomu. (2011-11-05 16:32)
>pomuさん
そうなんです!!
パスさえ持っていれば、待ち合わせ場所とか、時間つぶしには最高です。
新生サンシャインみたいに、狭い通路にギュウギュウに人がいたりすると、どんなに展示が素晴らしくても、そこにいたくなくなりますからね。
でも、長い目で見ると、ある程度は混雑していないと、その水族館はいろいろな意味で不健全な状態になってしまうでしょうから、考えものです。
この水族館に限った話ではありませんが、どこの水族館も、いつも行きたくなる場所であって欲しいと思っています。
by ミストラル (2011-11-05 21:43)