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鳥羽水族館の気になる海獣 [その他]

水族館に行くと、気になるのはやっぱり魚類。
そんなオレでも、鳥羽水族館に行くと、不思議と海獣類が気になり、眺めている時間が長くなる。
“ここにしかいない”が多いからだろうか? それとも、鳥羽水族館ならではの“何か”があるのか? 今回も長い時間動物たちを眺めてたように思う。
とは言え、館内のあちこちに点在している上、数が多いので、ひとつひとつを眺めてたのはたいした時間でもないないのかも知れないけれど。

今回もまた開館と同時に入館したので、館内はまだひっそりとしてた。
人の多い混雑してる時間帯は人の相手をしてくれない海獣たちも、寄ってきてくれる可能性が高い時間帯だ。
そんな中でも、こちらがビックリするくらい愛想よく寄ってきてくれたのがスナメリだ。
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以前、HPの飼育日誌で“一眼レフが好きなスナメリがいる”という話を読んだ憶えがあったのだけど、きっとその子なんだろうと思う。
カメラを構えるオレを見つけると、すっ飛んでやってきて、まるでカメラを覗き込むようにジッとしてる。同じ水槽にはあと3頭が泳いでいたけれど、それらは近寄ってくるどころか、こちらを見ることさえしてくれないのにだ。
もちろん、写真は撮ったんだけど、呼吸しに浮上してもすぐに戻ってきてくれて、いつまで経ってもオレの前からいなくなろうとしない。
顔の前で向いて欲しい方を指さしてみるものの、流石にポーズ指定までは応えてくれないようで、顔のアップばかりが量産されてしまった。
そんなに写真が好きならと、カメラのモニターを見せてみたんだけど、自分の映り具合に納得してくれてただろうか?


その内、他のお客もやってきだしたから、場所を譲ろうと水槽の前を立ち去ろうとすると、スナメリもオレの後を追って付いてくる。
他の人がカメラを向けたり、手を振ってみたりしても、オレの前を離れない。可愛いヤツだ(笑)
それは午後になって館内が混雑してきても変わらず、大勢の人が並んだ水槽の前へと戻ってみると、それらの観客に愛想を振りまいてた。でも、オレを見つけると、やはりすっ飛んできてそこから動かなくなる。オレとしては可愛くていいのだけど、あの混雑の中で人気のスナメリを独り占めしていると(オレがしてるワケではないんだけど)、まわりの人の目が顰蹙を帯びてくる(ような気がする)のでその場を退散したが、その際もオレの動きに合わせて水槽内を移動するので、ちょっぴり後ろ髪を引かれるような気分に。
鯨類に対して、そんな風に思うことって、あんまりないんだけど…
それだけ可愛いヤツだってことですよ(笑)
でも、次に行った時には思い切り無視されるかも知れないけれど。
カメラを持っている人は、写真を撮らなくてもカメラを構えて水槽の前に立つことをオススメする。きっと、愛想よく近寄ってきてくれるだろうから。

鳥羽水族館に行った2日前に、三津シーパラダイスに行き、そこで可愛いアザラシの仔を見たというのは以前のブログでレポートした通りだが、ゴマフアザラシの仔は鳥羽水族館にもいた。しかも、まだ白い毛を纏った状態で。
IMG_7745.jpg
この写真の時からは既に2ヶ月が経過しており、この子も今や大人と同じゴマフ模様。
魚を食べ、大福という名前もつけられている。

オレ自身、ゴマフアザラシの白い毛の仔を見るのは実は初めて。
雪や氷の上での保護色のはずだが、オレが行った日の鳥羽は暑いくらいの好天で、そんな中ではその白い毛も“汚れが目立つなぁ”とか“暑くないのかなぁ”みたいなことばかり思ってしまった。
その日、母子が暮らすプールの前まで何度か行ったけれど、小さい子らしくほとんど寝てた。起きて顔を出すと、何か困ったような顔をしていて可愛いのだけど、その姿や顔に似合わない野太い声で唸り、母親に乳をせがむ。
母親もねだられるままに与えるワケではないようで、大抵は無視してる。
でも、お腹を空かせた仔は、親の方へ這いずっていき、何とか乳にありつこうとする。
餌を与えていた飼育スタッフ氏の独り言? によれば、乳ばかり飲んでるそうで、見る度に大きくなってるらしい。反面、母親はしぼんだ? なんて声をかけられたくらいで、超濃厚なアザラシミルクは、仔を驚くほどの早さ大きくするが、母親個体の負担は小さくないのだろう。半分近い豊富な脂肪分は、あるいは親が身を削った代物なのかも?

先にも書いたように、この時から2ヶ月も経過してるので、もうかなり大きくなってるだろうと思うし、もう白くない。とはいえ、生え替わって間もないゴマフ模様は綺麗だろうし、まだまだ可愛いはず。
そんな姿を見たいなら、早めに行くことをオススメします!!


鳥羽水族館にハリスホークがいて、それがショーに登場しているというのも2年前に行った時のブログにも書いた通り。
ハリスホークでこのブログに辿り着くという人も多く、注目度も高いようなのだ。
でも、そんなハリスホークも鳥インフルエンザ対策の影響で、ショーの出演や通路でのフライトトレーニングが中止されていたとのこと。
だが、それがひと段落したということで、オレが行った数日前から再開したらしい。
ガーやチョウザメがいるCゾーンから出ると、目の前に鷹を腕に乗せた飼育スタッフ氏がいて、通路でのトレーニングを行っていた。
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この通路トレーニングを見るのは初めてではないけれど、何度見ても(って2回目だけど)不思議、というか非現実的な光景だ。
沢山の人が行き交う通路の中を、鷹が飛び去っていくのだからね。
流石に、鷹の往来が始まると、観客たちも道を譲るように壁の方に寄っていくんだけど、不意に展示ゾーンから出てきた人が、背後から音もなくやってくる大きな鳥に驚く、なんて光景も。
猛禽ならではの美しいフォルムに見とれつつ、それが飛んでいるのがメインの通路という違和感。見たことがない人には是非見てみて欲しいショーだとオレは思う。
個人的には鳥羽水族館で楽しみにしている見所のひとつだ。


日本国内にたった10頭しかいないマナティの内、鳥羽水族館にはそのうちの3頭がいる。
その3頭は日本では鳥羽にしかいないアフリカマナティであるというのも有名な話。
その内の1頭は、比較的最近やってきたばかりの若い個体なのだ。
繁殖を見越したペア飼育がなされていたが、その確率を高める目的で新たに導入されたもの。もちろん、メスである。
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“みらい”と名付けられたその若いメス個体(子供と言った方がいいのかな?)
以前からいたオス個体と仲良しなようで、連れだって泳いでる。未来のペア候補なんだけど、現状はサイズ差があるのでカップルというよりは親子のよう。
あまり動かない印象のマナティだが、若い個体はやはりよく動くようで、結構泳ぎ回ってるし、餌もよく食べる。
ただ、そのせいか水の濁りは以前より強まったような気が…
個体の若さと関係あるのかは分からないけれど、目がぱっちりしてるような気もした。
そういう意味では可愛い個体といえるのかも?


最近、カピバラが人気だ。
そんなカピバラが鳥羽水族館にも登場した。
この手の動物といったら、ゾーン(水の回廊)と考えがちだが、新しいカピバラ水槽はゾーン(ジャングルワールド)に新設。ピラルクー、マナティに次ぐ目玉動物ということになるのだろう。
新しい水槽は床から天井まで立ち上がったガラスでフロアと仕切られており、その中に丸いプールと擬岩の小山が作られている。
擬岩の高い位置にはショウジョウトキが、プールの中にはフラミンゴシクリッドが泳いでいて、カピバラの動きの少なさをカバー? している。
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水槽の内側は、フロアと面位置になっているので、ガラスの前にしゃがみ込めば、カピバラはすぐ目の前。ガラスで隔てられているとは言え、その距離感は金網や柵などで仕切られた施設のものよりも近くに感じる。
そのため、カピバラと並んで記念撮影(風)も可能で、実際、そんな風にして写真を撮ってる人を多く見かけた。

今では大人気のカピバラだが、いつからこんな人気動物になったのだろうか?
いつしか、水族館でも見かける機会の多い生き物になりつつある気がする。
何でも、癒し系なのだそうだ。
でも、オレにはその魅力がちっとも分からないのだ。
カピバラだから嫌いというワケでもないけれど、カピバラが属する齧歯類は分け隔てなく好きじゃないので、必然的にカピバラも…
まぁ、そんなオレはともかく、カピバラ好きにとっては、新生鳥羽水族館はかなりの注目スポットだと思われますよ。

海獣類のバリエーションはやはり鳥羽ならでは。それだけでも得した気分になれるし、楽しませてくれる。
でも、何より動物との距離の近さも楽しさの大きな要因だと思う。
魚好きでそれを目当てに水族館に行ってるオレがこれだけ楽しんでいるのだから、海獣好きの人ならきっと、目当ての動物の前から離れられなくなるんじゃないかな?
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