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新生・鳥羽水族館 [水族館インプレッション]

ウチから遠く、仕事などのついでで行く機会もない鳥羽。
しかし、そこにある鳥羽水族館は、オレのもっとも好きな水族館のひとつ。
距離の遠さを言い訳に、これまで5回しか行ったことがないけれど、行きたいとは常々思っている。しかしながら、行くタイミングに困る水族館でもある。
と言うのも、昨年辺りから、結構大きめな改装やリニューアルがずっと続いていることがHPでアナウンスされており、なかなか行けない場所だけに“いつ行けばいいんだろう?”と困惑していたのだ。パソコンやデジカメなんかの買い時に似てる!?(笑)
だが、そんなリニューアルラッシュもひと段落したよう(と判断)なので、約2年ぶりに行ってきた。

日本は大小含めれば100くらいの水族館や相当施設がある。
ファンにとっては嬉しいことかも知れないが、当の水族館からしてみれば大変だ。
開けて待ってさえいればお客は自動的にやってくるものではない。時間が経てば、少しずつ客数は減っていくものだ。加えて、新しい水族館ができたり、どこかがリニューアルしたりすれば、既存の施設は客数や収入は増減、変動してしまう。自治体が運営している水族館ならまだしも、事業(商売)として水族館をやっている民間の施設は、いかにお客を呼び集めるかに常に必死になっている。だからこそ、リニューアルしたりするワケだけど、民間の水族館のひとつである鳥羽水族館だって例外じゃない。
知名度、人気ともに高く、毎年多くの客数を数える人気水族館だが、現在の場所でオープンして、もう20年以上が経過しており、その間にも新しい水族館や、リニューアルオープンする水族館はいくつもあったし、それは今後も続いていく。
しかし、あれだけ大きな規模の水族館だけに、そう簡単に作り替えたりはできないため、部分的なリニューアルということになるんだけど、今回のリニューアルは想像以上にスゴイと思った。

どれだけリニューアルされようとも、入り口正面のコーラルリーフ大水槽の前を抜け、メインの通路を右折するというオレの周り方パターンは変わらない(笑)
だから、最初に訪れるのはスナメリがいるEゾーン。
その入り口で展示ゾーンの中が見えた時、“どこだ、ここ!?”とビックリした。
IMG_7818.jpg
この写真の水槽は入り口付近からは見えないけれど、ここにもビックリ!!

オレが知っていた館内の景色とは大きく変わっていて、まるで初めての水族館に来たような見知らぬ場所になっていた。正面のスナメリ水槽がなければ、本当に知らない水族館に来たと思うくらいだ。

そんな驚きは、隣のFゾーン(ジャングルワールド)でも続いた。IMG_7827.jpg
こちらの変わりようはもっと大きくて、マナティとアジアの大型魚がいる正面の水槽とピラルクーの水槽以外、何もかもが変わっていた。
ここはもう、まったく見知らぬ世界だ。
カピバラの展示が始められたことは知っていたけれど、その並びの水槽も大きく変更されていて、天井まで伸びたガラスの内側はまるでジャングルのようになっていた。
新しい水槽には、改装前からいたレッドスネークヘッドがいたけれど、沢山いたドルフィンモルミルスたちはどこに行ったんだろう?

ジュゴンがいるHゾーン、イロワケイルカがいるIゾーン、セイウチやペンギンがいる外のLゾーン、上の温室やカエルの展示ゾーンは展示動物の数、大きさ等々の変化はあったけれど、施設面では大きな変化はなかったようだ。でも、Jゾーンには新しく金魚の展示コーナーができていた。

屋上を通って反対側へと移動。2年前の時点で改装を終えていた海獣プールを抜け、Cゾーンへ。IMG_7612.jpg
Cゾーン(古代の海)も水槽の数や形は2年前と基本的には変わっていなかったが、カブトガニ水槽の後ろにある柱には三葉虫などのレリーフが取り付けられ、チョウザメ水槽の前の通路は、床下に化石が並べられていた。
古代生物がテーマになった展示ゾーンだけに、ちょっと博物館的な雰囲気に。
また、このゾーンでは新しく(といってもできたのは結構前だそうだが)アリゲーターガーの専用水槽ができていて、それを見ることも大きな目的のひとつだった。
というワケで、アリゲーターガーの水槽の詳細については、以後のブログで。

その隣、Dゾーン(コーラルリーフダイビング)は2年前に既に新しくなっていたから、それ以降の変化はないようだが、今から思えば、新しい鳥羽水族館のスタイルはここから始まっていたんだなぁ、と。
上がオープンになった水槽に、水槽の裏側から透過される照明など、新しく改装されたゾーンにもすべて設置されている。
ということはつまり、今後の鳥羽水族館を予想するには、このゾーンに注目しておくといいのかも知れない!?
上から見るのが当たり前の錦鯉や金魚とは違い、水族館の魚は上から見るのが当たり前だったものを、まるで本物のリーフを、あるいは磯を眺めているかのような感覚は新鮮だ。
しかも、従来の水族館では感じにくかった水の匂いや、水の動きによる音なんかも感じられるし。まぁ、魚があれだけ入ってる飼育水槽の水は、本物の海よりもずっと生臭いものだけど(笑)
ただ、その反面、それらの水槽はいずれも、床から立ち上がっていて、高さは膝あたりまでしかないから、中の魚を側面から見ようとするとちょっと大変だ。加えて、写真を撮ろうなんて思ったら、混んでる時期にはかなり難しそうだ。
Dゾーンの水槽では、写真に撮りたい魚がいくつかいたんだけど、背中を曲げてしゃがんでいるのが辛くて、諦めちゃった。身長が高いオッサン的には、そのあたりが難点に思った。でも、Fゾーンの水草水槽もそうだけど、中に見過ごせないような個体がいたりして、それを横目にちょっと悔しかったり…(笑)
魚の(個体)写真を撮るのが目的でないのなら、どれも楽しい水槽ですよ。誤解のなきよう!!

そういえば、コーラルリーフ大水槽脇のサンゴ水槽もビックリだった。
IMG_7758.jpg
前に見た時と比べると、明らかにサンゴが大きく茂っていて、森みたいになってた。
初めて見た時は、もっと小さくて閑散としていたような憶えがあるのに、もう威圧感を感じるくらい。大きく感じてた水槽が、何だか窮屈に思えたほどサンゴの巨大化が凄かった。
鬱蒼としたサンゴの森(←植物ではないのに、こういう表現は不適切かも知れないが)を眺めていたら、その回りがザワザワとざわめき始めた。
オレが行ったのは3/31。ニュースなどでも紹介されていたが、その日の鳥羽水族館では水中入社式が行われていたのだ。IMG_7707.jpg
これまでも開催されていたことは知っていたけど、図らずも実際に見物することができた。

これまで鳥羽水族館に行ったことがある人には、是非とも新生鳥羽水族館を見てみて欲しいと思う。オレと同じようなビックリが得られるはずだから。
あれだけのビッグマイナーチェンジが施されたばかりだから、当分は変更はないだろう!! そう踏んだのだけど、実際は…? もしかすると、近い将来、まだ手つかずのゾーンが大幅に生まれ変わる、なんてことがあるかも知れない。
とりあえず、今後もチェックを怠ることができなさそうだ。
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コメント 2

pomu.

>パソコンやデジカメなんかの買い時に似てる!?(笑)

ああ! これ! すごくよく分かります
わたしなんて行こうと思えば今日にでも行ける距離なのに
なんだかんだで、まだ1回も行ったことないんですもん
名古屋港水族館にも行ってないですし……

鳥羽水族館、美しいですねー!
レリーフの柱もすごく素敵です
「夏休みで人がわんさか」な状態になる前に行きたいです
by pomu. (2011-05-28 08:44) 

ミストラル

>pomuさん

pomuさんには、鳥羽水族館には是非、行ってみて欲しいですね。
その場合は、ちゃんと1日を水族館で過ごす予定で。
どちらかというと、名古屋港水族館よりオススメです!!

巨大で入り組んだ館内には、あちこちに見逃せない展示がありますから、ホント、お腹いっぱいになれますよ。
行かれるなら、混雑する前に是非!!

by ミストラル (2011-05-29 12:43) 

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