SSブログ

若狭たかはまエルどらんど [水族館インプレッション]

気になるピラルクースポット探求はオレの水族館巡りの中でも重要なテーマである。というのはいつかのブログでも書いた通り。
ネオパークオキナワをクリアした今、残る超気になるピラルクースポットはあとひとつ。それが福井県のほぼ西端にある若狭たかはまエルどらんどだ。
IMG_0323.jpg
関西電力が運営している施設で、地球科学がテーマのサイエンスパークとのことなのだけど、その展示テーマのひとつが熱帯雨林の多様性。そのため、建物の大部分を温室が占めている。その温室こそが注目のピラルクースポットというワケだ。
最初は“何でこんな場所に?”と疑問だったのだけど、福井県に沢山ある原子力発電所の啓蒙施設だとすれば、あんな場所にあるのも納得、というか当たり前なんだろうと思える。

オープンしたのは今から11年前、平成11年前のことだそうだけど、どういうワケだか知名度が低く、主要な水族館ガイド本はおろか、観賞魚雑誌などでも登場しているのを見たことがない。あまりにも遠くて行きにくいから? 所謂、水族館ではないから? 理由は定かではないけれど、オレもここの存在を知ったのは今年に入ってから。それも偶然に近い形で。でも、知れてよかったと思う。行くことができたし、こうしてここで紹介することもできたワケだしね。
IMG_2443.jpg
熱帯植物が生い茂る温室は、規模としては板橋グリーンドームと同じくらいだろうか? ただ、植物がメインの板橋とは違い、こちらは魚がメイン。だから、池の規模ははるかに大きく、水量もこちらが全然多い。目的のピラルクーが暮らすメインの池、グッピーやテトラ類が暮らす細長い池、温室に入ってすぐの中~大型魚が沢山泳いでいる池の3つがあった。ただ、魚の管理の関係なのか、池は自然を意識させるものにはなってなくて、殺風景な三和土池といった雰囲気なのだけど。

だけど、最初の池から感動したね。
IMG_2444.jpg
何より感動的だったのは、水がものすごく綺麗だったこと。上からしか見られないということもあるからか、水の存在を感じさせないほどの透明度。
上からしか見られないのは残念なのだけど、この圧倒的な透明度のお陰で、魚やその色を楽しむのに支障はない。泳いでいたのはシルバーバルブ、オスカー、ダトニオ、ショベルノーズ、ポリプテルス、スポッテッドガーなど。クリアな水と、降り注ぐ光の影響もあってか、泳いでいる個体も綺麗。個人的にはどれも馴染み深い魚だったから、楽しさもひとしお。オレと同じく、この手の魚を飼ってる、飼ってた人なら、この池は間違いなく楽しめるはずだ。

最初の池で喜んでいたのに、その次に現れた小さな池にひしめく綺麗なシルバーアロワナたちによって、また喜ぶことに。
IMG_2464.jpg
シルバーアロワナはオレのもっとも好きな魚のひとつなんだけど、水族館で綺麗な個体に巡り会うのが意外に難しい。そんな綺麗なシルバーアロワナたちによって、オレのテンションはさらに高まり、同時に、後に控えるピラルクー池への期待がさらに高まったことは言うまでもない。

お次はここに来た目的であり、メインディッシュのピラルクー池。
IMG_2634.jpg
温室自体はそれほど大きいワケではないから、普通に見て回れば10分ほどでここまで辿り着くと思う(笑)
ピラルクー池には3匹のピラルクーの他、4種のナマズ、2種2匹のエイ、コロソマが入っていた。
池は結構広くて、池を囲むように配された通路(上)から眺めるのに加え、ここだけは一部にアクリルパネルが設置されていて、池の中を観察できるようになっている。
詳しくはこの後のブログでレポートする予定だけど、なかなか楽しい池だった。

池があるのは、高温多湿な南国のジャングルのような環境が再現された温室内。つまり、暑いのだ。
荷物と共に、コートや上着もロッカーに預けてシャツ1枚で入館したのだけど、暑さに負けて1時間30分ほどで出てしまった。
温室への再入館(エルどらんど自体への入館は無料)はできないので、午後から行われる給餌を見るために、もう1回入館するハメになった。とは言っても、入館料はたったの400円だから、2回払っても多くの水族館よりも安いんだけど。
暑さよりも辛かったのは、温室内に蚊が多いこと。
入り口にも注意書きが出ていたのだけど、まさかあんなにいるとは誤算だった。
午前中はオレしか入館者がいなかったのも関係していたかも知れないけど、カメラを構えていると、やたらと多くの蚊にたかられ、暑さと共にオレのやる気を奪っていく。
せっかくあんなに遠くまで行ったのだから、もう少し頑張りたかったのだけど、温室内に30分以上いると、出たくなってしまうのだ。ひょっとすると、早く帰れってことなのかしらん?

熱帯植物園の温室は水族館の次くらいに好きなんだけど、植物展示については、残念ながら今ひとつ。
植物のバリエーションが少ないのはともかく、カイガラムシによるスス病がかなり広範囲に出ていて、よく見ると綺麗じゃない木が多かったから。
まぁ、魚がいる温室だから、薬を使うことはできないし、大きな木から手作業でカイガラムシを取るのも無理なんだろうけど、植物の状態に関しては改善を望みたいポイントだ。

東京から行くことを前提に考えると、それはもうイヤになるくらい遠いのだけど、最寄り駅からは徒歩7分くらいだし(電車は1時間に1本しかないけど)、周辺はとても静かで綺麗な場所。北陸方面に用事のある時には、ちょっと足を伸ばしてみて欲しい施設だ。特にピラルクー好きなら、わざわざ足を運ぶ価値も十分にある。少なくとも、ピラルクースポットとして、もう少し有名になってもいいとは思う。

にほんブログ村 その他趣味ブログ 動物園・水族館へ

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

pomu.

初めて聞く施設名です
ぱっと見、真ん中あたりだけに視線がいって「カエルらんど」と読んでしまいました(笑)

シルバーアロワナって、上から見るとこういう姿なんですね
知らずに見たら「何だろう?」って思ってしまいそうです
やっぱりいろいろな角度から見てみると新鮮ですね

いろいろな角度から蚊に狙われるのは厳しいですが……(笑)
by pomu. (2010-12-22 17:45) 

ミストラル

>pomuさん

そうでしょう? オレもつい最近まで知らなかった施設です。
不思議なくらい知られていないんですよ。
でも、何でエルだけカタカナで、あとはひらがな表記なんでしょうね。
そう言われると、カエルらんどに見えてきてしまいますね(笑)

普通、水族館で見るシルバーアロワナは横から見るものですから、上からの姿なんて知り得ない情報ですよね。
ウチの場合、ほぼずっと家の水槽で泳いでる魚の印象なので、上からの姿も普通だったんですが、pomuさんのご意見を聞いて“なるほど~!!”と思わされました。
そうですよね。アロワナに馴染みがある人の方が、普通は少ないんですもんね(笑)
by ミストラル (2010-12-22 23:50) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0