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沖縄美ら海水族館の気になるサメ・その2 [サメ]

急に寒くなりましたなぁ。しかも東京はずっと雨。イヤになります。
だからというワケでもないのですが、相変わらず水族館にはほとんど行ってません。
でも、ボチボチ遠征の計画もしているので、10月中にはどこかに行けるかな?
今回のブログも、暖かそうな沖縄から。でも、オレが美ら海水族館に行ったのは、もう3ヶ月も前の話なんだけど…


オレ的には、美ら海水族館でサメといえば、大水槽のジンベエザメよりも、やはり危険ザメの水槽だ。
主力選手は飼育記録を更新中のオオメジロザメだが、新たに雌雄2匹のクロヘリメジロザメと、オスのシノノメサカタザメが追加されてた。一方、昨年行った時にいたヤジブカはいなくなっていた。オオメジロに食べられてしまったらしい。
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クロヘリメジロのメスのお腹はポッコリしていたが、妊娠しているのだそうだ。
※8/27 出産したそうです。18匹も産まれたらしく、お腹のパンパンぶりにも納得!!

新加入のクロヘリメジロは、あらためてそのカッコよさにシビれた!!
最近、クロヘリメジロが見られる水族館も増えてきたけれど、それがもっともカッコよく見える水族館は、これまでアクアワールド大洗がNo.1だと思ってた。個体数もさることながら、飼育個体が大きかったからね。
しかし、No.1の座は美ら海水族館のものになったようだ。
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お腹がパンパンなのがよく分かるでしょ!?

新入りの2匹はまず、デカイ!! 2mはラクに超えていて、水槽の主であるオオメジロよりも大きい。
同居のオオメジロ、イタチ、レモンはいずれも、角張った四角い頭を持つタイプだから、シャープに尖った顔つきのクロヘリメジロは飛び切りカッコよく見えるのだ。
加えて、水槽も明るいから、その姿形はもちろん、色や表情までしっかり堪能できる。
断言しよう。クロヘリメジロのカッコよさを堪能するなら、美ら海水族館だ!!

妊娠といえば、水温が上がる夏場は、魚たちの繁殖シーズンにあたるらしい。
サメやエイの体にも痛々しい求愛行動の痕が見て取れた。
危険ザメの水槽でも、クロヘリメジロ以外にも、レモンザメやオオメジロも妊娠してるとのことだった。レモンザメのお腹もポッコリしてた。
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やはりお腹がふっくらしたレモンザメのメス

オオメジロのお腹は膨らんでいなかったが、誰よりも痛々しい求愛行動の痕があったので、交尾に至ったことは間違いなさそうだ。とは言え、美ら海水族館ではそれらのサメの繁殖も珍しいことではないのだけど。

最後にもう1種、オオテンジクザメも気になる1匹となった。
それも黒潮大水槽に山ほどいるものではなく、順路の初めにある熱帯魚の海にいる個体だ。
明るい時間帯は水槽奥の暗い場所でジッとしているばかりで、あの水槽を泳ぐ様がイメージできにくいだけでなく、餌はどうやって食べるんだろう? と心配になるくらいだった。しかし、今回、初めて動いている所を見た。
閉館時間も迫った19時30分頃、水槽奥から大きな茶色いものが飛び出てくるのが見えた。
もちろん、オオテンジクザメだ。
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出てきたオオテンジクザメはユラユラとゆっくり泳ぎ、狭いスペースで2周ほど回ったかと思うと、その大きな頭を岩組みの中にグイグイ押し込み始めた。
エラから砂が勢いよく吐き出されていたから、砂ごと何かを吸い込んでいるようだ。
砂に潜った魚を食べていたのだろうか? 海の中でもこうやって餌を食べてるんだろうなぁ、と、自然下での姿を垣間見たような摂餌風景だった。
しかし、まわりの魚たちはたまらない。3m近い体は、あの水槽ではスケール感が異なるばかりに巨大だし、薄暗くなる水槽内ではオオテンジクザメの他に、カスリハタやタマカイなどの大型ハタ類、ネムリブカもより活発に泳ぎ始める。
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チョウチョウウオやスズメダイたちは、まるでそれらを避けるように、そわそわと水面付近に集まっているように見えた。
オオテンジクザメの活発な行動は、水温があがる夏頃ならではのものらしい。ちょうど、その時期は水族館の営業時間も8時までとなるから、その捕食者としての一面が見られるチャンスなのだ。そろそろ夏期営業時間が終了してしまうし、もしかすると沖縄の温度も下がってきてるのかも知れないから、これから行っても、いつものように洞窟の奥で微動だにしない姿しか見られないかも知れないけど…

大きなオオテンジクザメは黒潮大水槽にも沢山いるが、捕食者としての顔が見たければ、閉館直前の熱帯魚の海、それも暖かい時期がオススメだ。一見の価値ある光景が見られると思う。とは言え、そこまでしてオオテンジクザメが見たい人がいるのかどうかは疑問だけど(笑)
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コメント 3

pomu.

お腹の中に子サメが18匹もいたら、パンパンにもなりますよね(笑)
無事に産まれてなによりです

サメの求愛行動って、ぱっと見ても分かるほど激しい痕が残るんですか……
サメに生まれなくてよかったーなどと思ってしまいました

暑い暑い毎日がようやく終わったと思ったら、もう寒いほどになってきてしまいましたね
春や秋がどんどん短くなってしまって寂しいです
by pomu. (2010-09-29 17:53) 

ミストラル

>pomuさん

激しく噛みついてメスの動きを封じることがサメ(エイの多くも)の求愛行動なんです。
動きを封じて、その隙に交尾するという、まさに犯罪的な行動を見せます。オレもサメのメスには産まれたくないと思います(笑)
ご存知の通り、サメの口の中は凶器が並んでいますから、噛まれた方は傷だらけです。性成熟に達していないメスの場合、それで死んでしまうこともあるくらいです。
でも、うまくしたもので、メスの皮はオスの3倍ほど分厚くて、ダメージになりにくくなっているんですよ。

急に寒くなったお陰で、外に出しっぱなしの南国植物が心配になってきました。
ウチの庭では、マングローブやハイビスカスの横で、ヒガンバナが咲いてます(笑)
by ミストラル (2010-09-30 18:30) 

risa

はじめまして!突然失礼します。
私は博物館のグラフィックデザインをしているものなのですが
気仙沼に製作中のサメの博物館にミストラルさんの美ら海水族館で撮影されたサメの妊娠の写真を使用させてもらえないでしょうか。サメの妊娠写真はなかなか見つからず、この画像はサメの先生も認証されています。クレジットや版権料などの条件がありましたら、お知らせください。よろしくお願いします!!
by risa (2014-01-30 16:49) 

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