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水道記念館 [水族館インプレッション]

いつもなら、ここで須磨海浜水族園の話が続くところなのだけど、今回は違うところの話。

大阪の水族館と言えば、やはり何と言っても海遊館である。
それについては、オレも異論はないのだけど、それとは別に、穴場的な水族館相当施設があることをご存知だろうか?
それも、新大阪から地下鉄でひと駅。頑張れば歩いても行けそうな場所に、だ。

水族館と呼ばないのは、その施設が水族館と名乗っていないからだが、実際に行ってみると、考えていた以上の規模、内容で、立派に水族館だった。
その施設は、水道記念館。
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その名の通り、水道にまつわる展示などを行った博物館で、淀川沿いにある浄水場の敷地の片隅にある。
とは言え、レンガ造りの建物は大きく立派で、駐車場も広々。
まず、そこで想像以上の規模や、施設の綺麗さに驚かされる。
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館内に入ると、クラシカルな建物とは裏腹に、イマドキの博物館な雰囲気。
水族館は、その博物館の展示の2/3を占めており、琵琶湖、淀川水系の魚を展示している。日本の淡水魚ばかりだから、色味のない地味で小さなものが中心。
とは言え、ひと昔前なら、琵琶湖水系産などの西の魚は、外国の魚と同じくらいエキゾチックな存在だったのだ。今でこそ関東でも見られるものも増えたが、やはり本場で見るのはひと味違う!!(はず!?)
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ニゴロブナ、ハス、ホンモロコ、ビワヒガイ、アブラヒガイなど琵琶湖水系産の魚を展示した水槽。

ここの水族館で面白いのが、ワンドウォッチングというトンネル水槽だ。
頭上を魚が行き来するだけの、どこにでもあるトンネル水槽とはちょっと違う。
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大型の魚が暮らすわんど水槽からオーバーフローした水が、アクリルトンネルの屋根を伝って、反対側の淀川水槽へと注ぎ込んでいるのだ。
だから、頭上は流れる水だけ。
左側には大型魚、右側は滝のように流れる水と、それが注ぎ込む水槽に暮らす小型魚たちが見えるようになっている。
これが見た目にも気持ちがよくて、とても面白いと感じた。
もし、オレが水族館を作るなら、是非ともいただきたいアイデアだ。

そして、見落としがちと思われる展示がもうひとつ。
博物館の裏手にある淡水魚飼育研究棟だ。
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小さく細長い建物の中には、45~120㎝の水槽がびっしりと並んでいる。
中にはやはり、日本の淡水魚が飼われているのだけど、種類数、個体数ともに展示スペースを大きく上回るほどの充実ぶり。
しかも、展示されているものよりも、状態がよく、綺麗な個体が多いような気も……
もしオレが日淡好きなら、驚喜できそうな施設だった。実際、マニアにはたまらないだろうと思う。
いかにも熱帯魚店然とした雰囲気も、個人的には好き。
博物館本体も十分面白かったのだけど、魚好きとマニアには、こちらがよりオススメだ。
ただし、とても狭いので、混んでいそうな時は避けた方がいいかも。
オレが訪れた時は、中にオレしかいなかったからいいけれど、あの狭さの中で混雑するのはキツそうだなぁ。

そして最後に、ものすごくビックリな事実をもうひとつ。
この水道記念館、これだけ充実の展示がありながら、入館料はなし。
つまりタダ。
無料だと思うと、より一層スゴイと思うし、タダであれだけのものを見せてくれるなんて!! みたいな気にさせてくれること間違いなしだ。
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