葛西臨海水族園で青い魚をマニアックに楽しむ

ここ最近、この水族館ブログのアクセス数がいつも以上に増えている。
多くの人に見てもらえてありがたい話なのだけど、これもやっぱりゴールデンウィーク効果なのかな？
このブログが水族館に行く人たちの、何らかのお役に立てれば幸いです。

というワケで、今回は葛西臨海水族園の東京の海・伊豆七島の海のエリアにある、ウメイロモドキの水槽のマニアックな見所ポイントを。

葛西臨海水族園の中でも、あの展示エリアは外光が降り注ぎ、どの水槽も明るく気持ちがいい。
中でも、ウメイロモドキの水槽は、その他の水槽よりも広く、中には綺麗な青い魚が群れ泳いでいるため、誰もが足を止め、声を上げる人気の水槽だ。
今回注目するのは、その青い魚たち。

あの青い魚の群れには、4種類の魚がいるのだ。
水槽に貼られたネームプレートは、ちゃんと4種類分あるのだけど、水槽を眺めてるだけでは、個体数が多いウメイロモドキとクマザサハナムロしか見つけられない。
ホントに4種類もいる？ という感じなのだけど、ちゃんと4種類いることは間違いない。いずれも青系の色、同じような形をしていて、しかも、この水槽にはこれらの魚に緊張を与える大型魚が入っていないから、群れも緩い感じで、泳ぎも個体ごとにバラバラ。種類を見分けるのは案外面倒くさいのだ。

水色が鮮やかなウメイロモドキは、この水槽でもっとも個体数が多くて分かりやすい。
一見したところ、この魚しかいないように見えるくらい。


ウメイロモドキに次いで個体数が多いのが、クマザサハナムロ。

斜め上方向から見ると、光の当たり方の加減なのか、背中あたりがメタリックブルーに輝いて見えて、とても美しい。
目線より下を泳いでいる個体をみつけて、その美しさを楽しんでみて欲しい。

そしてタカサゴ。

ここから個体数が減ってくる。
パッと見では、クマザサハナムロと同じ魚のように見えるが、尻尾の先に黒い模様があること、体の縦線が黄色いことなどが両者の違い。（写真で見れば一目瞭然!!）
ちなみに、沖縄県の県魚であるグルクン（沖縄名）は、このタカサゴのこと。
オレは食べたことがないのだけど、唐揚げなんかにして食べるらしい。

もっとも個体数が少ないのがササムロ。

コイツは分かりにくい。ご覧の通り、とても綺麗な魚なのだけど、ほとんど数がいないのに加え、体型はウメイロモドキ、色はクマザサハナムロ、模様はタカサゴと、同居の魚の特徴をすべて揃えているからややこしい。
その他の魚よりも、若干大きいのが見つけるポイント。1度見つけてしまうと、あとは意外と簡単に見つけられるようになる。

これらの魚は、メタリックブルーに輝いたと思ったら、赤くなったりと、見る角度によって全然違った色を見せてくれる。
鴨川シーワールドや美ら海水族館の大水槽にもいるけれど、種類ごとの色や形の違いをじっくり観察できるのは、葛西臨海水族園ならではのポイントだ。
そんなことをして何になるって？
何もならないけど、そんなどうでもいいことを真剣にやるからこそ、水族館をより楽しめる、とオレは思っているのだけど。

観察で疲れた後は、どこぞの沖縄料理店にでも立ち寄って、グルクンを肴に、泡盛で1杯なんていうのはどうだろう？

タグ：葛西臨海水族園 水族館 グルクン

コメント 3

グルクン！こんなキレイなパステルカラーのおサカナだったんですね。
自分は、唐揚げ状態の茶色でしか会った事がありませんでした。
頭から尻尾の先まで残す所なく、骨までバリバリ食べられて
美味しいのです～～～

・・・って、水族館ブログのキレイなおサカナ達の画像を前に
唐揚げネタ部に反応してしまってすみません・・・。
by べしなみ (2009-05-01 01:26) 

>べしなみさん

グルクンはいかにも南の海の小魚といった感じの、とても綺麗な魚なんですよ。
確かに揚げてしまえば、元の色なんか分からなくなっちゃいますよね（笑）
オレも魚を食べるのは大好きなので、このグルクンも是非、食べてみたいと思っています。
美味しいとの評判を聞いて、ますます食べてみたい～

余談ですが、水族館の魚を見て“美味しそう”というのは、その水槽の管理者にとっては、褒め言葉なんだそうですよ。
美味しそうに見えるくらい、状態よく飼えてる、というのがその理由だそうです。
by ミストラル (2009-05-01 12:02) 

初めまして
これからも拝見させて頂きますね。
楽しみにしています。
by au one gree (2010-04-02 14:54)