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アクアトトぎふの脅威の混泳術 [淡水魚]

外国産の淡水魚を飼うようになって今年で24年。
それだけ長く続けていると、飼ったことのある魚もかなりの数となる。
つまり、外国産の淡水魚を数多く展示したアクアトトぎふには、個人的に馴染み深い魚がものすごく沢山いる。
展示されている魚の中には、最近では人気が陰り、あまり見かけなくなったようなものもいるが、オレにはその魚が光り輝くスターだった頃の記憶もあるから、久しぶりの再会が懐かしかったり、昔のことを思い出したりと、いろいろな思いがオレの中で渦を巻く。

数多くが展示されているアフリカ産の魚たちは、とりわけオレを熱くさせる。
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お気に入りのタンガニイカ湖水槽

いや、個人的にはアフリカ産の魚に、特別好きなものはナイルパーチくらいしかいないのだけど、沢山いるシノドンティスや、タンガニイカ湖水槽の連中、ナイルパーチの水槽やその隣の水槽にいるアフリカンカラシンたちにときめいてしまうのだ。
ヤツらが超スターだったのは、もう20年以上前の話だが、当時のオレはまだ中学生になったばかりの小僧に過ぎず、あまりにも高価なそれらの魚を指をくわえて眺めていたことを思い出す。
と、やけに長いけど、ここまでは前置き。

水族館では大きな水槽に沢山の魚が一緒に飼われることが普通だが、不思議なのはそこから先。
性質が荒く攻撃的で、混泳はムリとされている魚でも、水族館ではうまくいってる場合が多いのだ。
例えば、アクアトトぎふのコンゴ川水槽に沢山いるシノドンティス・アンジェリクス。
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山ほどアンジェリクス。20年前なら財産だな(笑)

80年代にシノドンティスが大人気だった頃は、“シノドンティスの王”と呼ばれ、ものすごく人気の高かった種類だが、やたら攻撃的で、同居させる魚を選ぶやっかいなヤツだったのだ。
しかし、ここの水槽にはアンジェリクスが山ほど入っているのに加え、その他に2種類のシノドンティスが。アンジェリクスは同種、他種問わず、混泳はNG。ことさらシノドンティス同士なんて最低だったはずなのに……
しばらく見ないウチに、性質が丸くなったのだろうか?
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山ほどシノドン。今は全然見ないプレウロプスとノタートゥス。

あり得ない混泳といえばもうひとつ。
ナイルパーチがいる水槽のジムナーカスにもビックリだ。
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コイツの凶暴さは伝説的でさえあるほどで、何かを一緒にすれば間違いなく殺してしまう。しかし、アクアトトの水槽は平和そのもの。
争っているのは、沢山入っているクラウンテトラだけ。コイツらも比較的荒くて、あまり協調性のいい魚とはいえないが、それでもジムナーカスに比べればはるかにマシだ。
あまりにも信じられない光景に、飼育スタッフの人に聞いてみると
“攻撃するかも、とは思っていたんですけど、平気でしたね。最初はジムナーカスが2匹いたんですけど、同種同士はものすごくやり合って、すぐにボロボロにされちゃいました。1匹は裏(バックヤード)に戻したんですけど。違う魚とは問題ないみたいです”
だそうである。

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ナイルパーチが餌を独占してしまうこともなく、ジムナーカスも混泳魚を殺さない。
餌はきちんと行き渡り、ポリプテルスやアロワナナイフもちゃんと成長してるという。
不思議で仕方がないのだけど、実に平和(クラウンテトラは喧嘩してるけど)な混泳が成り立っている。
魚の大きさ、水量、餌の量、個体の性格等が奇跡的なバランスをもたらした結果なのだろうけど、ホント、ビックリ。

この平和な水槽を見て“ウチでもやってみよう”とは考えないことを強くオススメする。
家で同じことをやろうとしても、絶対にうまくいかないはずだから。
ジムナーカスは、あくまで単独飼育が鉄則です!! それから、シノドンティス・アンジェリクスもね!!
タグ:水族館
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