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アクアトトぎふ メコンオオナマズの給餌 [淡水魚]

水族館の中を行ったり来たりを繰り返し、写真を撮り続けていたら気分が悪くなってきた。
立ち上がる度に立ちくらみがして、時々、それが強烈に襲ってくる。
ヨロッと壁にもたれかかったりしながら、食事をしていないことを思い出した。
アクアトトぎふみたいに、ウチから遠くてなかなか行けない水族館に行くと、食事をしてる時間が惜しくて何も食べないので、こんなことが時々起きる。
仕方がないので、水族館内のカフェへ行き、オレ自身に餌を与えることに。

オレへの給餌を終え、館内へと戻ると、メコンオオナマズに餌を与えていた。
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メコンオオナマズはアクアトトぎふの目玉であり、公式に輸入された貴重な魚だから、水槽の前に飼育スタッフがはりつき、どの個体が餌をどれだけ食べたかしっかり記録、管理されてる。その作業に並行して給餌解説が行われていたから、解説をしていた飼育スタッフの人にいろいろ話を(解説以外のものも)聞かせてもらうことができた。

水槽の底には、大福くらいの大きさのダンゴ状のものがいくつも転がっている。
このよもぎ餅みたいなものが餌だそうで、鯉の養殖に使う練り餌に、クロレラを混ぜ込んだものだそうだ。
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水槽の水は白く濁っていたが、魚たちはがっついた様子はない。
メコンオオナマズは漂うようにこの餌に近づき、そっと口にくわえてもぞもぞ食べる。
一番大きな個体は約140㎝もあるというのに、何とも迫力のない給餌シーンだ。
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漂うように近づいて…
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そっとくわえる

時折、パーカーホやジャイアントバルブもこのダンゴを拾い、モソモソと食べる。
大型魚の給餌というと、“バシャバシャ、ドッカーン”なイメージがあったため、ちょっぴり拍子抜けだ。
驚いたのは、この水槽で暮らすレッドスパイニールやバガリウスもこのダンゴを食べているということ。時々、オキアミとか魚の切り身なども与えるそうだが、基本的にはダンゴがメインなんだとか。
そのダンゴ、嗜好性の高さもさることながら、その調合もかなり秀逸で、水には溶け出さないのに、魚がくわえると柔らかく崩れ出すのだ。
エラからモワモワと煙のように溶け出した餌が流れ出るのを見て、ちゃんと食べられてるのかなぁ? とちょっと心配になったけれど、メコンオオナマズはもちろん、パーカーホも順調に巨大化してるそうなので、その辺は問題ないらしい。

給餌は毎日、1日1回。
餌切れに弱く、痩せやすいと言われるパーカーホも、その給餌サイクルで手のひらサイズが、痩せることなく5年で現在の大きさ(80㎝くらいか?)になったそうだから、よほどいい餌なのだろう。
パンガシウスやパーカーホなど大型コイ類を飼ってる人には、かなり参考にできる点が多そうだ。
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ちなみに、この水槽の住人でもっとも大食なのはパーカーホで、メコンオオナマズよりも多くのダンゴを食べるのだとか。

その他にもいろいろと興味深い話(その他の水槽で暮らす魚たちのことも)も聞かせてもらえたし、自分の馴染み深い魚のことだから、聞かせてもらえる話にものすごくリアリティがあり、実際に参考にできたり、場合によっては共感できることも。
これだから淡水魚の水族館は面白い。
できることなら、もっといろいろな話を聞いてみたいなぁ、と強く思わされた。
タグ:水族館
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