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井の頭水生生物館 [水族館インプレッション]

09年1発目の水族館訪問は、井の頭自然文化園から。
オレの好きなものが展示されていないせいか、行こう行こうとは思っていながらもなかなか足が向かず、比較的すぐ行ける場所にあるというのに、足を運ばなかった園館だ。
最後に井の頭公園に行ったのは、中学生の頃だから、21年ぶりの訪問だ。

小さい頃は広いと思っていた公園も池も、“こんなに小さかったっけ?”
最後に行った頃よりも20㎝ばかり背が伸びたからなのか、あんなに広かった公園が意外と狭かったという事実が21年ぶりの訪問で最初に思ったこと。

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文化園に入園し、今風な感じに改装されたらしい鳥たちの展示スペースを見学しながら、目的の水生生物館へと向かう。
この井の頭公園の淡水生物館は、淡水魚、それも日本産のものに特化した水族館施設のはしりとも言える存在だ。
淡水魚専門の水族館も、今でこそ立派なのがいくつもあるけれど、昔はここくらいしかなかった。
規模の小ささもさることながら、色のない小さな魚が中心の水族館は何とも地味な感じだったけれど、金魚から野生の魚に興味の対象が移行しつつあった小学生のオレには、十分以上に楽しめる水族館だった。当時は、今よりも幅広い種類の魚が展示されており、琵琶湖水系産や、一部、外国産のものなど、ガキンチョの知的好奇心を大いに満たしてくれていた。

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懐かしさと共に入館して、ひとまわりしてみた感想は、“こんなに小さかったっけ?”だった。
規模は昔と変わっていないのだろうけど、昔は外から想像するよりも長く感じてた順路が、“エッ、これでお終い!?”みたいな印象に。暗く長かった順路は、明るくモダンな感じになっていたけれど、ガキンチョ目線とオッサン目線の違いなのか、はたまた、大型化した現代の水族館に慣れてしまったのか、ものすごく小さく感じたのにはちょっぴりショックを受けた。

肝心の展示は、変わらず日本産淡水魚を中心としたラインナップだが、昔よりもさらに“井の頭池”にテーマを絞ったものになっていた。
だから、中を泳ぐ魚たちも、一部を除いて、東京育ちのオレにも馴染み深いものが中心だ。

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水槽の多くは、丁寧に環境再現がなされ(実際の井の頭池はこんなに美しくないだろうけど)、水景全体が1枚の絵のようで、魚そのものよりも、その絵の中に動く生き物たちを眺める、みたいな見学が楽しいのだ。水槽の中の景観だけで言えば、アクアマリンふくしまに匹敵すると言っていい。とは言え、全体的に地味ではあるのだけど。

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水生生物館を後にしてふと思った。
同じ淡水魚でも外国産のヤツを、こんな風に丁寧に見せている水族館(水槽)ってないな、って。
外国産の淡水魚の展示というと、アマゾン水槽みたいに、本来同じ環境で暮らしていない魚のごった煮みたいなものがほとんどだから、その魚が持つ本来の魅力が伝わりにくいように思うのだ。
井の頭水生生物館で見た魚たちの中に、特別オレの好きなものはいないのだけど、見せ方がとても綺麗だから、ついつい覗き込みたくなるし、だからこそその魚の魅力に気づかされる、みたいなこともあるだろう。
オレの好きな外国産の淡水魚を、この水生生物館みたいなカッコいい見せ方をしてくれる水族館はないものだろうか?
タグ:水族館
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