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下田海中水族館の気になる魚 [海の魚]

下田海中水族館といえば、入り江のイルカの印象が強いから、魚を見に行く場所というイメージは薄いかも知れない。
しかも、魚を展示した水族館棟、シーパレスはとても小さいし、ビックリするようなものはいないだろう!!、なんて思ってしまうのだけど、実は地味に凄い魚がいたりして、さらっと見回すだけで帰ってしまうのはもったいない水族館だったりするのだ。

この規模の水族館で、“ここでしか見られない”がこれだけあるのだから、やっぱりスゴイのだ。ここの魚を見るために、伊豆半島の先まで行くのも悪くないのだ。

オレのブログといえば、やはりサメなのだけど、ここにはここでしか見られないサメが2種類もいる。
ひとつは白いネコザメ。
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偶然による産物だから、どこか他でも獲れれば、そこで見られる可能性もあるけれど、そういう機会が少ない個体だからこそ珍しいワケで、現状、ここ以外では見られない。
アルビノではないためか、真っ白ではなく、ミルク+チョコフレーク? みたいな感じの体色で、ちょっと可愛らしい。

サメといえばもうひとつ。
ここならではのイズハナトラザメ。
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伊豆付近にしか生息しない小型のサメで、未記載種として85年に発見されたのも下田市白浜という、下田に縁の深い魚だ。
と言っても、シーパレスでも特別フィーチャーされているワケでもなく、ごく普通に展示されている。
まぁ、トラザメ自体、小さくて、あまり動き回らない魚だからなのかも知れないけれど、コンスタントな繁殖にも成功していることだし、もっとアピールしてもいいんじゃないかなぁ、なんて思う。
どちらのサメも一見の価値ありだが、個人的にはネコザメもトラザメも好みのタイプではないせいか、撮った写真の数もやけに少なかったり……
よく見られるツマグロなんかより、はるかに珍しいって言うのに… と、自分のことながらちょっとおかしかった。

ひとつ前のブログにも書いた通り、この下田海中水族館行きの目的のひとつは、ヒシダイを見ること。
赤い魚ばかりが入った深海魚水槽の中にいる、平べったい魚だ。
IMG_3038.jpg

余所の水族館にもいるのかも知れないが、とりあえず、オレはここでしか見たことがない。
初めて行った2年前のこと。
深海魚水槽の中に、見たことのないピンクのディスカスみたいな魚が。
“何だありゃ?”
プレートにはヒシダイとある。それまで名前すらも知らなかった魚だった。
でも、ピンクにうっすらと白いバンドが入る体色が可愛らしくて、印象に強く残った。
だから、またヒシダイが見たい。ちゃんと写真が撮りたい、とずっと思っていたのだ。

しかし、以前行った時には、水槽の全面をよく泳いでいたのだけど、今回は水槽奥の壁にへばりついてばかりで、いい位置には全然来てくれない。
引きこもりチックな性格なのか、気分なのかは分からないけれど、結局、暗い水槽奥の写真しか撮れず。
でも、魚が持つ雰囲気は伝わると思う。
あっ、可愛い!! なんて思った人は、是非、下田へ。

海水魚水槽といえばもうひとつ。
ヒシダイの写真が撮りたくて、結構な時間、この水槽の前にいたのだけど、水槽の全面にやってくるのはチカメキントキとアカイサキばかり。
それらもそれらで立派な個体が揃っているのだけど、目的はヒシダイだ。
ファインダーを覗き、指はシャッターにかけた状態で、ヒシダイに狙いを定めていた時のこと。
1匹の魚がファインダーを横切った。
ウロコの感じはアカマツカサのようだけど、アカマツカサみたいに目が大きくないし、サイズも大きい。
ナンヨウキンメ? でもなさそうな…
ファインダーから目を離し、プレートに目をやると、ミハラハナダイとある。
捕獲した漁師の名前がネームプレートにわざわざ書かれているくらいだから、かなり珍しいもののようだ。もちろん、オレも見るのは初めてだ。
IMG_3123.jpg

深い場所に棲んでいる魚らしく、オレが見間違えた魚と似た雰囲気の赤い魚。
水槽の右上付近に挟まるようにしていることが多いのだけど、時々、水槽内を回遊するので、その時が観察&撮影のチャンスだ。
下田海中水族館に行った際は、この魚もお見逃しのないよう!!
タグ:水族館
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