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ナンヨウマンタ スッゲ~!! [エイ]

魚に限らず、生き物の形や、その身体の構造には、“よくできてるなぁ”と心の底から関心させられるものが多い。

今回の大阪行きは、ひとつ前のブログにも書いた通り、その目的はイトマキエイに逢うため。しかし、図らずもある魚の身体機能の素晴らしさを目の当たりにしたことも、オレを強烈に感動させた。まぁ、そんな知られざる一面を見せてくれたのが、ナンヨウマンタだったことも大きく影響していそうだけれど。

前のブログにも書いた通り、イトマキエイたちの給餌シーンが見たくて、ガイドツアーに参加した。そこでのことだ。

給餌が開始されると、ナンヨウマンタは8の字を描くように泳ぎながら、ひしゃくから注がれたオキアミを吸い込んでいくように食べる。
その時、頭鰭が大きく開けた口の回りを囲むように変化した。
IMG_6892.jpg
餌を飲み込み、ターンする時はダランとするものの、再び餌が注がれると、口の回りを頭鰭が囲む。
その時、ツアーガイドの説明が。
「餌がきちんと口の中に入るように、頭鰭で口の回りを囲むんですよ」と。
スゲェ…!!! 感動で手足が震えた。

クルマのラジエターやインタークーラー、インテークダクトなど、外気を効率的に取り込みたい位置には、開口部の形にそって箱状に取り囲むことで、流れ込む空気を目的の場所に流し込むように、シュラウドとかエアガイドなどと呼ばれるものを取り付けたり、加工がなされたりする。

ナンヨウマンタの頭鰭はエアガイドならぬ、餌ガイドとして機能していたのだ。
水流に乗って流れてくる餌を効率的に集めるには効果的だろう。
IMG_6893.jpg
小さい頃は図鑑を見ながら、耳? なんて思ってたイトマキエイ類の頭鰭。
巻いたり垂らしたりすることで、方向転換時に役立っていただけでなく、餌を効率的に口に導くためという役割も担っていたのだ。

動物の身体についている“何か”には、すべて意味があるが、あらためて凄いなぁ、と思わされた。
“スゴイ”という以外の言葉でこの凄さを伝えたいのだけど、やっぱりスゴイしか思いつかない。
やっぱり自然ってスゴイ!! ナンヨウマンタってスゴイ!!
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