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シロワニの餌 [サメ]

水族館で見られるサメとしては大型のシロワニ。
大きい上に、凶悪な顔を持ち、観客のサメに期待する多くを満たした人気の展示だ。
しかし、その見るからに凶悪な見てくれとは裏腹に、餌に対するがっつきは少なく、さらに偏食傾向も強いらしい。
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水族館(八景島以外の)でのシロワニの餌は、アジやサバ、イカなどが中心。
だけど、イカしか食べないとか、1ヶ月以上何も食べないとか、とにかく食べないという話を聞くことの方が多い。
実際、油壺や東海大の水族館などで、シロワニのいる水槽での給餌シーンを見た時も、他の魚たちが色めきだってる中でも、まったくがっつくことなく、我関せずみたいな顔をしながらフラーッと泳ぎ続けているだけ。

もちろん、ゆっくりした動きだからとか、エネルギー効率がものすごく高いなど、さほど大量の餌を必要としていないのだろうけど、少なくともオレ個人としては、シロワニは餌を食べない、みたいな印象が強い。
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八景島シーパラダイスでバックヤードツアーに参加していた時のこと。
シロワニの水槽のイワシに給餌していたので、シロワニには何を与えているのか聞いてみた。実は、水槽内に同居しているアオリイカは、餌として入れられているのかな? みたいに思っていたからだ。
同居のイカやイワシが食べられてしまうことも時にはあるらしいが、ほとんどないのだそうだ。では、八景島のシロワニは何を食べているのかって?
その答えは意外なものだった。
質問した飼育スタッフの口からは「生きたドチザメを与えています」という答えが返ってきた。そういえば、バックヤードには大ぶりなドチザメが山ほど入った予備水槽があったっけ。ふれあいラグーンの控え選手かと思っていたのだけど、どうやら餌だったようだ。

大きなサメが小さなサメを食べること自体は別に驚くには値しないが、あの鈍重なイメージのシロワニが、逃げるドチザメを捕食するということには驚かずにはいられない。
“餌を食べない”シロワニだからして、月に数回程度しか与えられないそうだが、その時には、あのシロワニが捕食者としての顔を見せる訳で、餌になるドチザメには申し訳ないが、是非、見てみたいものだなぁ、と。

シロワニが捕食のために素早く動くのか、とか、捕まえたら丸飲みなのか、それとも他のサメみたいに首を振るのか、とか、見てみたいことは山ほどある。

水族館という場所柄、生き餌を与えるのは閉館後か開館前なのだろうけど、その瞬間が見られるのなら、すぐにその時間に駆けつけるのだけど。ダメかな? ダメなんだろうなぁ。でも、今度、聞いてみるくらいはしてみようと思う。

実際にそれが叶ったら、またここでレポートします。
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3月に行った時の写真。後ろの方にドチザメがいるのが見える。同居しているのかと思っていたけど、実は餌だったのだ。
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