オレにとっての水族館 [雑談]
少し前、某有名TV番組のスタッフの人に、水族館の話をいろいろ聞かれた。
その中で「あなたにとって水族館とは?」と、質問された。
こういう質問を不意にされると困るのだ。
気の利いた答えなんて咄嗟に出てくるものじゃないし、そもそも考えたこともなかったし……
でも、とあるきっかけで思い出した。
オレにとって水族館は「夢を見られる場所であり、それが叶う場所」だと。
“夢”とか言うと、クサイ感じもあって、真顔で答えるのはちょっと気恥ずかしいけどね(笑)
今から約30年前の1988年(昭和63年)、こんな本が書店に並んでいた。
美ら海水族館の前身である、沖縄記念公園水族館の生き物図鑑。
この本が新刊として書店に並んでいた当時、オレはまだ中学生。実際に手に取ったのはもう少し後だったかも知れないが、ページをめくる度に登場する名前を憶えたばかりのサメたちの写真に、「こんなサメが飼えるのか!!」とか「これが泳いでいる水族館があるのか!!」と、ドキドキした記憶がある。
今でこそ海の中の生き物たちの映像や動画もさほど珍しいものではなくなったし、水族館でも多くの生体を見られるようになっているけれど、オレがガキの時分には、写真すらない生き物も沢山いたし、その生きた姿を水族館で見るなんて、夢のまた夢、みたいなものも少なくなかった。
昔と言っても、そんな大昔のことでもなくて、平成が始まるか始まらないか、くらいでもそんなもんだったのだ。
この本に登場するほとんどのサメやエイに説明に書かれた飼育記録の多くは、「当館での飼育記録は3日」とか、飼育とは言えないくらいに短いものばかり。
でも、それらはどれも水槽で撮影された写真で紹介されている。
つまり、生きて水槽に入ったことがあるということ。
それなら、このサメやエイを見るチャンスはあるかも知れない……
その時は、恐らくお金を持っていなかったのだろう。その本を買うことはなかったけれど、立ち読みでもそんな夢が十分に見られた。
先日行った黒島研究所の資料室で久しぶりにこの本に遭遇し、懐かしくなって試しにネット検索してみたら、ネットオークションに出品されていたので、30年越しにようやく入手。
でも、流石に30年前の本だけあって、時間の流れというか、歴史を感じさせる。
30年前には1年9ヶ月しか飼えてなかったジンベエザメは水槽内で性成熟するまで長期飼育が実現し、繁殖に挑戦する所まで来ているし、3日しか生かすことができなかったマンタに至っては、水槽内繁殖に成功し、水槽生まれの仔が性成熟するまでの長期飼育が可能になってる。
30年って、産まれた子がオッサンになるくらいの長い時間だから、進化、進歩するのは当たり前なのかも知れないけれど、飼育技術や設備など、水族館の大きな進化の歴史を垣間見てくることができたオレは、水族館マニアとしちゃある意味幸せだったのかも知れない。
かつてこの本が見せてくれた夢のほとんどは、実際に叶った。
あちこちの水族館を駆けずり回ったり、多少の大変さはあったけれど、本に載ってないものも沢山見ることができたし、昔見た夢の多くは、オレが期待した以上の形で叶っている。
実際、近い将来、夢の生き物がまたひとつ、見られそうだ。つまり、水族館によって、またひとつ、オレの夢が叶えられることになる。
そうした事実を振り返ると、あらためて“日本の水族館ってスゴイよね”そう思わずにはいられない。
この本の舞台となっているのは、美ら海水族館の前身施設だが、どこの水族館だって似たような挑戦の歴史があって、それによってオレみたいな者に夢を見させてくれたり、それを叶えてくれたりしてるのだからね。
水族館で魚なんか見ない!! そういう人も確かに多いのかも知れないけれど、だけど、少なくともオレは、まだ見ぬ魚やイルカを夢を見て、それを水族館で叶えてもらうことを期待し続けていきたいと思っている。
オレにとっての水族館……
やっぱり「夢の国」だよな。
その中で「あなたにとって水族館とは?」と、質問された。
こういう質問を不意にされると困るのだ。
気の利いた答えなんて咄嗟に出てくるものじゃないし、そもそも考えたこともなかったし……
でも、とあるきっかけで思い出した。
オレにとって水族館は「夢を見られる場所であり、それが叶う場所」だと。
“夢”とか言うと、クサイ感じもあって、真顔で答えるのはちょっと気恥ずかしいけどね(笑)
今から約30年前の1988年(昭和63年)、こんな本が書店に並んでいた。
美ら海水族館の前身である、沖縄記念公園水族館の生き物図鑑。
この本が新刊として書店に並んでいた当時、オレはまだ中学生。実際に手に取ったのはもう少し後だったかも知れないが、ページをめくる度に登場する名前を憶えたばかりのサメたちの写真に、「こんなサメが飼えるのか!!」とか「これが泳いでいる水族館があるのか!!」と、ドキドキした記憶がある。
今でこそ海の中の生き物たちの映像や動画もさほど珍しいものではなくなったし、水族館でも多くの生体を見られるようになっているけれど、オレがガキの時分には、写真すらない生き物も沢山いたし、その生きた姿を水族館で見るなんて、夢のまた夢、みたいなものも少なくなかった。
昔と言っても、そんな大昔のことでもなくて、平成が始まるか始まらないか、くらいでもそんなもんだったのだ。
この本に登場するほとんどのサメやエイに説明に書かれた飼育記録の多くは、「当館での飼育記録は3日」とか、飼育とは言えないくらいに短いものばかり。
でも、それらはどれも水槽で撮影された写真で紹介されている。
つまり、生きて水槽に入ったことがあるということ。
それなら、このサメやエイを見るチャンスはあるかも知れない……
その時は、恐らくお金を持っていなかったのだろう。その本を買うことはなかったけれど、立ち読みでもそんな夢が十分に見られた。
先日行った黒島研究所の資料室で久しぶりにこの本に遭遇し、懐かしくなって試しにネット検索してみたら、ネットオークションに出品されていたので、30年越しにようやく入手。
でも、流石に30年前の本だけあって、時間の流れというか、歴史を感じさせる。
30年前には1年9ヶ月しか飼えてなかったジンベエザメは水槽内で性成熟するまで長期飼育が実現し、繁殖に挑戦する所まで来ているし、3日しか生かすことができなかったマンタに至っては、水槽内繁殖に成功し、水槽生まれの仔が性成熟するまでの長期飼育が可能になってる。
30年って、産まれた子がオッサンになるくらいの長い時間だから、進化、進歩するのは当たり前なのかも知れないけれど、飼育技術や設備など、水族館の大きな進化の歴史を垣間見てくることができたオレは、水族館マニアとしちゃある意味幸せだったのかも知れない。
かつてこの本が見せてくれた夢のほとんどは、実際に叶った。
あちこちの水族館を駆けずり回ったり、多少の大変さはあったけれど、本に載ってないものも沢山見ることができたし、昔見た夢の多くは、オレが期待した以上の形で叶っている。
実際、近い将来、夢の生き物がまたひとつ、見られそうだ。つまり、水族館によって、またひとつ、オレの夢が叶えられることになる。
そうした事実を振り返ると、あらためて“日本の水族館ってスゴイよね”そう思わずにはいられない。
この本の舞台となっているのは、美ら海水族館の前身施設だが、どこの水族館だって似たような挑戦の歴史があって、それによってオレみたいな者に夢を見させてくれたり、それを叶えてくれたりしてるのだからね。
水族館で魚なんか見ない!! そういう人も確かに多いのかも知れないけれど、だけど、少なくともオレは、まだ見ぬ魚やイルカを夢を見て、それを水族館で叶えてもらうことを期待し続けていきたいと思っている。
オレにとっての水族館……
やっぱり「夢の国」だよな。
2017-07-01 00:00
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