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やや速報 超激レア深海ザメ(カグラザメ)@アクアワールド大洗 [サメ]

先週金曜日(1/23)、アクアワールド大洗のtwitterに刺激的な一文が踊った。
「カグラザメを緊急展示しました」と。
奇しくも同日、あわしまマリンパークにラブカが搬入され、深海ザメのスターが揃う週末となった。残念ながら、ラブカの方は生きたままの展示は叶わなかったようだけど…

カグラザメは水族館で展示された実績はほとんどない超激レア種だ。
最近、青森の浅虫水族館に搬入され、限定公開がなされたようだが、それ以外ではオレが知る限り、沼津港深海水族館でかつて展示されたことがあるだけ。
そんなカグラザメが、近くはないけれど、それほど無理せずに行ける大洗にやってきたとなれば、これは行かなくちゃ!! となるところなのだけど、生憎、その週末は別の水族館に行く予定をしていたため、予定通り、そちらを優先した…

のだけど、週が明けて、SNSなどで見に行った人の話や写真を見聞きする度、やっぱり行きたくなってくる。
この機会を逃すと、もう2度と見られる機会はないかも知れない…
スクランブル!! というほど早くはないんだけど(汗)、時間を作って大洗まで行ってきた。

入館後、他の水槽には目もくれず、目的のカグラザメがいるはずの大陸棚水槽4へ。

いた!!
IMG_8116.jpg
どうやら生まれたての個体のようで、全長は1mくらい。体長は70㎝、といったところだろうか。
漁などで獲れるものは、いずれも大きなものが中心なようだから、こんな小さな個体というのも、相当珍しいのではないかと思う。
ミツクリザメやラブカのブームを引き起こす要因ともなったNHKの深海ザメの番組にも登場していたものも、5m級の超大型個体だった。
オレが知ってるカグラザメと言えば、まさにそれ。そのため、初めて見る実物は拍子抜けするほどあどけない感じで、とても“深海の主”というイメージは連想しにくい。
ただ、周りを泳ぐ同じくらいの大きさのツノザメ類と比べても、ずっと若い幼魚だというのに、体つきは意外なほどがっしりした感じで、少なくとも体格負けはしていない。
そんな部分は、大型種の幼魚であることを感じさせてくれる部分だ。
IMG_8133.jpg

水槽内では、壁に沿って片時も止まることなく泳ぎ続けていた。
その泳ぎは、例えばミツクリザメと比べると、遊泳速度も速く、力強い感じなのだけど、気になるのは水面近くを、やや立ち泳ぎのような体勢で泳ぐことが多かったこと。
IMG_8131.jpg
お陰で特徴の6枚ある鰓孔がよく見えたけれど…

生きたカグラザメを見るのは初めてなので、そういうものなのか、それがよくないことなのかは分からない。そもそも深海の生き物だから、絶好調という訳にはいかないのだろうけど、最高の状態、とも言えないんじゃないかなぁ、みたいな印象を受けた。
捕獲時にイカを吐き出したとのことで、水面付近でイカが給餌されていたけれど、くわえても飲み込まず、まだ餌は食べていないらしい。
とは言え、この先すぐに死んでしまいそうなほど状態が悪いようにも見えなかった。
このまま餌付いて、長期飼育、展示が成功するとよいのだけど。

大陸棚水槽4は、深海の水槽としては十分に明るく、写真も何とか撮れる、と思ってた。
しかし、照明は水底を中心に照らしていて、中層~水面付近は非常に暗い。
カグラザメが泳いでいるあたりは、まさに真っ暗。写真に収めるのには本当に苦労した。
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結局、その場に行って見たという証拠写真程度しか撮ることはできなかったけれど、ミツクリザメ、ラブカという、深海ザメのスーパースターに続く第三の存在と言うべき深海ザメの生きた姿をようやく見ることができたことは素直に嬉しいし、ありがたい限り。
冬になればあちこちで搬入のニュースが聞かれるようになったミツクリザメやラブカとは違い、生きて水族館に展示されることはほとんどないためか、知名度はまだまだそれほど高くはない。つまり、それらと比べると、じっくり観察がしやすいということでもある。

だからという訳ではないけれど、見に行ける人は見に行っておいた方がいいと思う。
先にも書いたけれど、生きたカグラザメが見られる機会なんて、これが最後かも知れないんだからね。
もちろん、できるだけ早く、というのもお忘れなく!!
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