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久しぶりの… アクアマリンふくしま [水族館インプレッション]

今年は例年になく? 久しぶりに行く水族館が多いような気がするけれど、またまた久しぶりの水族館、アクアマリンふくしまに行ってきた。3年ぶりだ。

アクアマリンふくしまは、先の大震災で被災、大きなダメージを被ってしまったものの、たった4ヶ月で再オープンへと漕ぎ着けるという偉業を達成した、というのはご存じの通りだ。
もっとも好きな水族館のひとつでもあるから、3年前までは毎年必ず足を運んでいた。
復興オープン後もすぐに行ったけれど、水槽の中身は、それまでの素晴らしさが嘘のように、徹底的に破壊された痕跡が各所に見られ、それが凄くショッキングだった。
それ以降、足が向かなかったのは、その時のショックが後を引いてたからなのだろうと思う。
でも、ずっと気にはなってた。
新しい魚の搬入のニュースなんかを見聞きする度、行きたい!! と思いながら、どこか怖いような感覚もあって、そうこうしている内に3年が経過してた。

3年前は、水族館の周辺にも震災の痕跡があちこちに残り、何とも言えない気分になったものだが、流石に3年もの時間が経過したからか、水族館の周辺やその道中までの道もすっかり綺麗になってた。

気になる水族館はというと…
ちゃんと綺麗になってた。もちろん、震災前と同じではないけれど、今回が行くのが初めてだったとしても、お気に入りの水族館になっていたと思う。

久しぶりの訪問で変わった所…
まず最初は入館してすぐ。天井からぶら下がるダンクルオステウスの口にウミサソリが。
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親潮水槽を蹂躙してたアザラシがいなくなり、再び平和で綺麗な魚の水槽に戻っていたり、知ってはいたことだけど、海獣展示ゾーンのセイウチがいなくなり、かつてセイウチがいた水槽は、トドが泳ぐスペースになっていたりなど、ちょっぴり寂しい? 変化もあったけれど、アジアの水辺のアロワナ水槽や、マングローブ水槽など、オレが好きだった水槽も、以前の状態に近づきつつあった。
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また、アクアマリンを象徴する水槽のひとつでもある、キンメモドキの水槽も綺麗に復活。
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もちろん、かつてと同じほどではないし、キンメモドキの群れを動かしていたサメもいなかったけれど、復興オープン直後は、震災によって水槽内が破壊し尽くされた痕跡がまじまじと見えて、大水槽と並んでショッキングな水槽になっていた。それがここまで綺麗に復活してるのを観られただけでも、嬉しく思えた。

大水槽もそうだ。
震災復興を機に、水槽内の壁が青から黒に塗り替えられた。何でも、黒潮の色、だそうだ。
でも、再オープン時の水槽は、水も濁っていて、魚も少なかった。初めて見る黒バックの水槽は、黒潮どころか、ドブを連想させるようで、オレを凹ませたのだけど、3年ぶりに見る大水槽は、クリアな水の中を力強く泳ぎ回るカツオのお陰か、生命感に溢れた、アクアマリンらしい水槽に戻ってた。
個人的には黒より青の方がやっぱり好きだけれど、少なくとも今回は、ドブは連想できなかった。

大水槽と言えば、その前に寿司屋ができていたのも大きな変化と言えるだろう。
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モントレーベイ水族館よろしく、サスティナブル・シーフード(持続的に利用可能な魚介類)というテーマを、分かりやすく紹介するためのもの。
そのテーマを寿司屋という形で紹介するのは、アクアマリンの安部館長の夢だったとか。
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ネタは日替わりで、資源量の安定したものが使われるのだとか。
6貫で1030円という値段は決して安いとは思わなかったけれど、好奇心もあり、美味しく味わってきた。
普段はツナ缶でしか口にする機会のないキハダを、初めて生で食べられたのが個人的には収穫だったかな。

他にも、一時は展示が中断していたサンマも展示されていたり、アクアマリンならではの寒い海の魚の充実したコレクションにも再開できた。

あれから3年も経ったのだから、当たり前だと言われてしまうかも知れないけれど、アクアマリンふくしまは、綺麗な展示が楽しめる水族館に戻ってた。
行ったことがない人にもオススメできるし、震災前を知ってる人でもガッカリすることはないはずだ。

久しぶりだったからか、何だかすごく楽しかった。
これでまた、以前みたいに“定期的に足を運ぶ水族館”に復活、となりそうだ。
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