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久しぶりの… 太地くじら博物館 [水族館インプレッション]

1月18日、とんでもないニュースを目にした。
太地くじら博物館に、バンドウイルカのアルビノ個体が搬入されたというのだ。
写真には、不明瞭ながら白いイルカが写っていた。

とても珍しいアルビノイルカであるからして、見たいに決まってる!!
しかし、それがいるのは非常に行きにくい太地である。
行くならいつ、どうやって行くのか。

スッキリした答えが出ないまま悶々としていたら、愛知在住の友人が行くという。
これはチャンス!? と、一緒に連れて行ってもらえるよう少々(かなり?)強引に頼んでみると、快諾してもらえた。
再び太地まで行けることは決まったものの、友人の休みの都合上、行けるのは3月。例えば魚などではすぐに死んでしまうものも多いことから、内心ドキドキしていたが、結果的には無事、その姿を見ることができた。連れて行ってくれた友人には感謝するばかりだ。

さてさて、そのアルビノイルカの詳細だけど…
ここでの掲載はちょっと先送りにさせてもらいます。
どうやら、その存在が、イルカ漁や水族館でのイルカ飼育に反対している勢力の旗印みたいになってるような印象を受けたから。
オレとしては、多くの人に知って、見てみて欲しいのだけどねぇ…

今回は本来の目的以外の部分でもしっかり楽しめたので、その話。

約1年ほど前の和歌山遠征は、天候にも恵まれたが、太地に行った日だけは大雨だった。
くじら博物館の展示は大部分が屋外なので、シャワーみたいな大雨には難儀させられた。次に行く時は是非とも晴れの日に、と強く思ったものの、今回、行く予定にしていた日の予報はまたもや雨。
少々ガッカリしながら、早朝に名古屋を出発、5時間近いドライブで太地へ。
雨のはずの予報とは裏腹に、空は明るくなり始め、到着する頃には晴れに変わっていた。

目的の子がいるマナリウムは施設の最奥に位置している。
そのため、イルカたちが暮らす入り江の横を通っていくのだけど、そこには餌やりなど、ふれ合いが楽しめる浮き桟橋が設置されている。
前回は強すぎる雨のために近づくことさえできなかった場所だったこともあり、引き寄せられるようにフラリと寄り道してみた。
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入り江に浮かんだ幅1.2mほどの桟橋は、歩くとゆらゆらと小舟のように揺れ、海に浮かんでいることを実感させてくれる。
それだけでもちょっとしたドキドキ感が味わえるというのに、そこを歩けば、海中からイルカたちが次々と顔を出す。

ここから餌やりすることができるため、それをもらおうと集まってくるのだ。
バンドウイルカだけでなく、大きなオキゴンドウや、ハナゴンドウまで。
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自分が立っているのは、水面から30㎝ほどのところ。自分のすぐ真下を大きなオキゴンドウが泳いだりすれば、桟橋はグラリと揺れ、水面から飛び出すように顔を出せば、その巨体が腰の辺りの高さまで伸び上がってくる。
IMG_8547.jpg
オキゴンドウ自体は見慣れているつもりでも、こんな近くで見たことはないから、その迫力にちょっとビビるほど。
手を伸ばすまでもなく、触れそうな距離感だ。お陰で、水面に出てきた瞬間「プハッ!!」と勢いよく吐き出される噴気の直撃は免れず、水飛沫とともに、ちょっとした空気砲を顔面に喰らわされた(笑)
オレの経験上、オキゴンドウはほとんど寄ってきてくれないので、それが餌目当てでも、ちょっと嬉しかったりする。

バンドウイルカに至っては、空になった餌バケツを見せても、その場にいてくれる。
IMG_8549.jpg
そこにいたスタッフ氏によれば「ウチの子は愛想がいいんですよ」とのこと。
オキゴンドウばかりに魚をあげてしまったのが申し訳なくなってきて、そこにいるイルカたちに“ちょっと待ってて!!”と魚を買いに走ったのは言うまでもないだろう(笑)
ひとつ難点があるとすれば、餌を与えている時は写真が撮れないこと。
イルカたちの呼吸時や、突然跳び上がったりすることもあるから、カメラが海水を浴びてしまう恐れがあるし、何より、手に魚を持っているのだから、カメラが扱えなくなるからだ。写真を撮りたい人は、誰かと協力するといいかも知れない。
今回オレはひとりではなかったものの、それぞれがイルカたちに夢中になってしまったため、共同で撮影はできなかったのだ(汗)

実を言うと、イルカに限らず、動物に餌を与えたり、触ったりするのは、あまりしたいとは思わない。ガラス、アクリル越しのコミュニケーションで十分なのだ。
そんなオレでも、ここのイルカたちとの交流は楽しかった。
何しろ、桟橋の上でしゃがんでしまえば、イルカたちはもう目の前。文字通り、その吐息が吹き掛かるほどの距離感なのだ。
IMG_8317.jpg
イルカたちに触ることは基本的にはNGだが、これだけ近ければ、手で触れなくても、十分触ったみたいな気分になれる。
しかも、餌の魚はとても安い。危うく、財布の中の小銭をすべて魚に換えてしまうところだった(笑)

くじら博物館に行ったのは初めてではないのに、こんな楽しさを知らずにいたとは!! もったいなことをしたよ。
しかもここには、オレの好きなスジイルカもいる。
その強烈な行きにくさ故、頻繁に行ける所ではないけれど、早くもまた行きたくなってしまったよ。それも困った話なのだけど(笑)
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